【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4 (998レス)
1-

221: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 21:45:56.94 ID:jx8kKVe00(10/16)調 AAS
―夜
 宿舎 宿泊室

 魔王図鑑「」ポン

妖精「さて……この本ももうすぐ読み終わるけど……」

ミスティ「……収穫はどう?」

妖精「……この残り僅かにかけるしかない」

クロシュ「わたしも……いっしょに、読んでいい?」

妖精「もちろん」

 *

「目次」
・絶望の魔王 済
・狂気の魔王 済
・暗黒の魔王 済
・虚無の魔王 済
・夢想の魔王 済
・旋律の魔王 済
・記憶の魔王 済
・雷霆の魔王 済
・巨樹の魔王 済
・海難の魔王 済
・吹雪の魔王 済
・双子の魔王 済
・掃除の魔王
・憑霊の魔王
・永遠の魔王
・水底の魔王

 ペラッ

「掃除の魔王」
生前の姿は不明。
史上最大と考えられるこの魔王は、超巨大な風船の如き威容で地上より遥か上空を浮遊し、直下にある物体の尽くを正体不明の力で削り取り消滅させたと言われている。地上を綺麗な更地にするその行動から、掃除の魔王と称された。一見風の流れに合わせて無軌道に移動しているようにも見えたこの魔王は、実のところ生命の豊富な地域へ優先的に移動して破壊活動を行っており、他の生命に対する明確な害意があったものと考えられている。雷霆の魔王、吹雪の魔王と並び、この魔王もまた史上最も危険な魔王の一つであったと目されることが多い。
最期には、天を駆ける橙色の焔に貫かれて討伐されたと言われている。その焔が何者の仕業だったのかは明らかになっていない。

「憑霊の魔王」
生前の姿は不明。
この魔王は物理的な肉体を持たず、他者に取り憑いてその行動を自在に支配する力を持っていた。取り憑かれた者は自己意識を失い、魔王の意のままに操られる傀儡となってしまう。さらに厄介なことにこの魔王は取り憑いた者の潜在能力を引き出すことができ、その解放された潜在能力を用いて恐ろしい殺人や破壊活動を繰り返した。宿主が死んでもこの魔王は霊体となって逃げることができたため、その討伐も困難を極めた。
しかし最期には光の聖女がもたらした烈光に焼かれて消滅した。

「永遠の魔王」
生前の姿は不明。
この魔王がいつ発生したのかは判然としていない。この魔王が存在する周辺一帯では時空間が著しく乱れており、過去と現在と未来が同時に存在するらしい。それがどのような状況であるのかは実際に見ていない私にはわからないが、これを体験して生還した冒険者は全員発狂してしまっており詳しい話を聞くことができなかった。最低限わかっていることは、かの魔王が時間を操る力を持つこと、不死であること、通常の認知能力を持つ人間は自我を保てない異常空間が展開されていること、くらいである。
幸いこの魔王は自分から移動することは一切なかったため、最初に巻き込まれた者以外は自ら乗り込まない限り被害に合う心配はない。そしてこの魔王は未だに討伐されておらず、現在も北大陸の一部地域を封鎖し続けている。

「水底の魔王」
生前の姿は不明。
物理的な肉体は持たず、普段は幼い少女のような姿で海上や海中を漂っていると言われている。このことから、生前は人または人に近い種族の幼い少女であったと考えられる。
とある海域に出没し、通行する船の乗組員や海洋生物の命を理不尽に奪う力を持つ。危険性で言えば海難の魔王と似ているが、物理的な影響は及ぼさない。命を奪われた海洋生物の死骸はそのまま海底に沈み、船は幽霊船となってその海域を漂い続けることとなる。ある島の伝説では、かつてこの魔王が流した涙が星を覆う大嵐となり、一度世界の全てが海の底に沈んだと言い伝えられている。
討伐は確認されておらず、当該海域は現在でも船が消息を絶つ魔の海域となっている。そのため、この魔王は今もなお現存しているものと考えられる。

 *
1-
あと 777 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ

ぬこの手 ぬこTOP 0.006s