【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4 (998レス)
上下前次1-新
134: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 21:43:51.83 ID:lNNgSRSb0(8/16)調 AA×
135: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 21:45:06.79 ID:lNNgSRSb0(9/16)調 AAS
―朝
ゴールドコイン スイートルーム
スライムクロシュ「……」zzz
白銀スライム「……」zzz
イリス「いろいろあったけど何もかも上手くいったねえ」
ミスティ「ええ、本当に……」
暗黒行商少女「正直死ぬかと思ったわよ、私は……。あんたたちの運と実力には驚嘆するわ」
妖精「あはは、でもあなたもありがと! いろいろ手伝ってくれてさ」
暗黒行商少女「別に。結局、あんたたちが欲していた大魔女帝国行きのチケットは手に入れられなかったし――」
ピンポーン
イリス「あれ、お客さん?」スタスタ
暗黒行商少女「変な輩は通してないと思うけど、一応警戒はしといて。恨みは買ってるはずだし」
ミスティ「そうね……。面倒事じゃなければいいけど……」
イリス「とりあえずチェーンをかけて……開けてみるよ」
ガチャッ
リチャード「おはようございます皆さん!」ヌッ
イリス「うわあ!」ドテッ
妖精「あ、あなたは――」
ミスティ「リチャード・デンネル!?」
リチャード「ハハハ、そう警戒しないでいただきたい! 私も病み上がりでしてね、まだ体の節々が痛いのです!」
妖精「そ、そう……。それで、何の用……? 200億の行方ならもう決着が付いたはずだよね?」
リチャード「ええ! エミリオくんから聞きましたよ、ウチのブレアがご迷惑をおかけしたようで! 本日はそのお詫びに、良いモノをお持ち致しました!」
イリス「い、いいもの……?」
リチャード「これを差し上げましょう!」スッ
大魔女帝国渡航権「」ポン!
妖精「こ、これは……!!」
リチャード「お探しのモノはこれでしょう? フフフ、是非どうぞ」ニコニコ
ミスティ「……罠じゃない?」
イリス「だよね……」
暗黒行商少女「ええ……これを受け取ったら最期、死ぬまで毟り取られるわよ」
リチャード「いやいやいや、今回はそのような企ては一切ございません! 本当に本心からお詫びと謝意を込めた贈り物です!」
妖精「でも、私たちデンネル家の得になるようなことは何もしてないし……。ていうかむしろ器物破損とか世界支配の妨害とか、損になることしかしてないと思うんだけど……」
リチャード「私自身が計画し実行したものであった世界支配ならともかく、ブレアの独断によるものは少々危険すぎますからね。行き着くところまで行けば私の権限を持ってしても制御不能のディストピアとなってしまうかもしれません。そんな世界で健全な経済活動は望めませんから、あなた方の活躍には本当に感謝しているんですよ! イヨッ、救世の英雄たち!」パンパンッ
ミスティ「なんかすっごいムカつくわ……。ダークヒーロー呼びより……」
イリス「あ、あはは……」
リチャード「そういうわけですから、遠慮せず受け取ってください! フフフ……デンネル家の者としても、救世の英雄とコネクションを作っておきたいという下心もあります」
妖精「はあ、まあいいや……。私たちとのコネは多分役に立たないと思うけど、くれるなら貰っとくよ。ありがとう」
大魔女帝国渡航権「」スッ
リチャード「それを持って、この街の大魔女帝国大使館に行ってください。そこで大魔女への愛を語る最終面接にクリアすれば、港の方に大魔女帝国の空中機動要塞が迎えに来てくれますよ」
イリス「愛を語る……」
ミスティ「……噂には聞いたことがあるけれど、本当に要塞ごと迎えに来るの?」
リチャード「ええ、本当です。送迎用の小型機でも出せば良いのにと私も思うのですがね……。大魔女のお考えは少々理解の範疇を越えますなあ」
☆大魔女帝国渡航権を手に入れました
136: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 21:46:49.19 ID:lNNgSRSb0(10/16)調 AAS
◇
暗黒行商少女「そういえば、どうしてあんたたちは洗脳から逃れられたの?」
イリス「あの時、この耳飾りから白銀スライムちゃんの声が聞こえたの。だから多分……声を伝えるだけじゃなく、耳飾りを通して私たちを守ってくれたんじゃないかなあ。あのとき私、耳飾りから優しい星属性の波動を感じたんだ」
ミスティ「そうだったのね……」
白銀スライム「……」zzz
スライムクロシュ「……」zzz
*
―ゴールドコイン スイートルーム
エバンス「おお!? 手に入れたのか、渡航権!」
妖精「うん。特にお返しとかもいらないみたいだったから」
ローガン「おお……。巡り巡って当初の目的も達成できたということか!」
妖精「そういうこと。みんな愛を語る最終面接の練習しておいてね」
エバンス「面接か……。顧客に好印象持ってもらうのも傭兵の仕事の一つだし、やれるぜ多分」
ローガン「私も問題ない。王侯貴族にゴマを擦るのも騎士業務の一環だったからな」
妖精「そ、そう。まあ大丈夫そうなら良かったよ」
イスファハーン滞在最終日です。翌日に大魔女帝国大使館へ行き、最終面接に挑みます
↓1〜3 自由安価 何をする?
137: 2024/09/28(土) 21:47:22.45 ID:tToz2yaM0(2/2)調 AAS
フラナにブラッドランスの事を報告
138: 2024/09/28(土) 21:48:43.71 ID:iiaJVKBjO携(2/2)調 AAS
クロシュ、空飛ぶ特訓してみる
139: 2024/09/28(土) 21:49:58.97 ID:PiHM9MnZ0(1)調 AAS
クロシュ、ローガンに肩たたき券(何度も使える)を作って渡す
140: 2024/09/28(土) 21:50:00.66 ID:4dv7HQxZ0(1/2)調 AAS
クロシュ 同化できる物を探して強化
141: 2024/09/28(土) 21:50:10.81 ID:DiCUdvRNo(1)調 AAS
クロシュヴィアから大変だったねと労いの言葉と大魔女帝国でのアドバイス
142: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 22:12:52.82 ID:lNNgSRSb0(11/16)調 AAS
―ゴールドコイン スイートルーム
ピンポーン
扉の向こう「イリス・プラネット様宛にフラナ・バイオレット様からお手紙が届いております〜」
イリス「あ、は〜い!」パタパタ
ガチャッ
メイド「はい、こちらお手紙になります」
フラナからの手紙「」ポン
イリス「ありがとうございます!」
メイド「いえいえ。ごゆっくりおくつろぎくださいませ」ペコリ
パタム…
ミスティ「フラナさんから手紙?」
イリス「うん。この前の返事出した時に、ついでにブラッドランスについてもやっぱり書いといたんだ。知ってることを言わないでいるのもなんだか悪い気がして……」
ミスティ「……なんというか……あんまり良い予感がしないわね……。あの槍の話題となると……」
イリス「ま、まあ……。と、とにかく開けてみよう!」
フラナからの手紙「」パリッ
↓1コンマ
01-10 フレメアを殺すわ
11-50 フレメアを殺すべきね
51-90 教えてくれてありがとう
91-00 私にはもう不要なものよ
143: 2024/09/28(土) 22:15:22.04 ID:jP6YOPHDO携(2/2)調 AAS
はい
144: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 22:53:58.39 ID:lNNgSRSb0(12/16)調 AAS
*
教えてくれてありがとう。あれは私には不要なものだけれど、それはそれとしてケジメは必要ね。
あれを持ち去った挙げ句勝手に売却した者には心当たりがあるわ。私の姉、フレメアよ。死にもせず無様に永らえてバイオレットの名を汚し続けるあの愚かな吸血鬼モドキには、罰を与えてやらなければならない。
それに魔族国を背負っている以上、汚点は修正すべき。そういうわけだから、フレメアは私が殺すわ。近いうちに。
あなたも、いろいろ大変でしょうけれど頑張りなさい。もしクロシュがもう助かっているのなら、怒っていないからいつでも魔族国へ遊びに来いと伝えておいてね。それではまた。
追記:レイ・アンバーの魔法陣は未だ解析中よ。複雑すぎて一朝一夕じゃ終わらなそう。気を長くして待ちなさい。
*
イリス「……」ダラダラ
ミスティ「……イリス」
イリス「どど、どうしよう……わた、私が……伝えたせいで……」
ミスティ「……仕方ないわ……事実だし……。それにもしフラナさんがフレメア・バイオレットを仕留めれば……例のテロ組織は構成員を一人失うわけだから、今後の光探索の障害が一つ減るということにもなる……」
イリス「で、でも……! 姉妹同士で殺し合うなんて……!」
ミスティ「……あの姉妹、一体何があったのかしらね」
★フラナがフレメア殺害を決意してしまいました
今後、姉妹喧嘩コンマが発生する可能性があります
◆
145: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 22:56:36.76 ID:lNNgSRSb0(13/16)調 AAS
―どこかの廃村
フラナ「へっくし!」
アウル「おや、吸血鬼でも風邪を引くのか?」
フラナ「どっかで陰険な奴が陰口でも叩いてるんでしょ」
アウル「陰険な奴、ねえ……」
フラナ「それより駄狐、あれの練習しないの?」
アウル「うるさいな……休憩中なんだよ。それにもうだいぶ乗れるようになってきた」
フラナ「私の半分の速度も出せないのにだいぶ乗れる≠セって?」ニヤニヤ
アウル「チッ……」
浮雲「」フワフワ
フラナ「はぁ〜あ、駄狐より私が先に見つければ面白かったのに」
アウル「アンタはもう飛べるだろ」
フラナ「だから。駄狐も飛べるようになったらつまんないじゃん」
アウル「アンタ……クズってよく言われただろ」
フラナ「アッハハ! 妹によく言われたよ!」
アウル「アンタの妹って確か……魔族国で首長代理をやってるっていう――」
フラナ「そうそう! 上に立つ器じゃない癖に、哀れだねえ」
アウル「オレは王国相手によくやってる方だと思うけど? ま、手ぬるすぎるって点じゃ同意見だね。王族以外は全員惨たらしく殺せば良いのに」
フラナ「ホントバカだよねえ。人間なんて生かしとく価値ないのにさ。なあに今更良識派ぶってんだか」
フラナ「誰よりも冷酷な、クズの癖に」
◆
146: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 23:14:14.72 ID:lNNgSRSb0(14/16)調 AAS
―学術区 公園
噴水「」シャワシャワ
スライムクロシュ「……」ググ
白銀スライム『えと……クロシュちゃんは、何をしているの?』モニョモニョ
妖精「たぶん風になる練習。ここ最近はあんまり練習できてなかったみたいだけど――」
シュヴィア「……お前たち……いたのか」スタスタ
白銀スライム『シュヴィアさん!』モニョニョ!
妖精「あー……あんた、もう大丈夫なの?」
シュヴィア『ああ。オリハルスライムは丈夫だから。それと……君には、申し訳ないことをしてしまった。昨日はいろいろあって謝れなかったから……今日この場で、謝らせて欲しい』モニョモニョ ペコ
白銀スライム『ああ、頭を下げないでください……。あの時、シュヴィアさんの気持ちに賛同して……スライムの王国を復活させようと決意したのは、私自身なんですから……』モニョモニョ
シュヴィア『それでも……あのような、愚かな罠に引っかかってしまったのは、僕の責任だ。なんとお詫びをすれば良いか……』モニョニョ…
白銀スライム『……あっ! それなら……私と一緒に、クロシュちゃんのお手伝い……してくれますか……? そうしたら……きっと、良いと思います……』モニョモニョ
シュヴィア『そ、そうなのか……? まあ……彼女にも悪いことをしたし、僕にできることがあるなら……』モニョモニョ
*
スライムクロシュ「……」モニョニョ…ググ…
白銀スライム『クロシュちゃん! 私たちも手伝うよ……!』モニョモニョ
スライムクロシュ『わっ……!』モニョ!
スライムシュヴィア『風になる練習、か……。僕も手伝おう』モニョモニョ
スライムクロシュ『わあ……!』モニョニョ…!
↓1(白銀スライムとシュヴィアの協力+5)
01-95 霧散する [経験6/12]
96-00 風の如し [経験☆]
147: 2024/09/28(土) 23:14:39.49 ID:4dv7HQxZ0(2/2)調 AAS
あ
148: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 23:26:57.31 ID:lNNgSRSb0(15/16)調 AAS
スライムクロシュ「……」モニョ…モニョニョ…グググ…
白銀スライム『いい感じだよ……がんばって、クロシュちゃん……!』モニョモニョ
スライムシュヴィア『少し力を抜いてみたらどうだ? 風になるのなら、風のように軽やかな心地で――』モニョモニョ
スライムクロシュ『風のように……ふわふわ……』モニョモニョ
モニョモニョ…モニョモニョモニョ…
フワ…サラサラ…
気体クロシュ「」サラサラ…
白銀スライム『わあ……! クロシュちゃん、空気になってって……』モニョモニョ!
スライムシュヴィア『だが……これは………』モニョニョ
妖精「あ……クロシュ!!?」
気体クロシュ「」サラサラサラ…
スライムシュヴィア『霧散している……!?』モニョニョ…!
白銀スライム『あ……クロシュちゃんが、空に――』モニョモニョ…
妖精「風! クロシュを集めろ!!」カッ!!
ビュオオオオ――!!
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
白銀スライム『あっ……く、クロシュちゃん……! 大丈夫……!?』モニョモニョ!
スライムシュヴィア『……肝が冷えた……』モニョニョ…
妖精「はあ……こうなるのは想定してたけど、いざ目の前にすると焦るね……。クロシュ、大丈夫?」
スライムクロシュ『んゅ……ふわふわ、する……』モニョニョ…
白銀スライム『お疲れさま、クロシュちゃん……』モニョニョ
スライムシュヴィア『異常があればすぐに言え。この街にはスライム用の医療設備も揃っている』モニョモニョ
スライムクロシュ『ん……ありがと、みんな……』モニョモニョ
☆風になる経験が[6/12]になりました
気体になれるようになりましたが、安定せず危険なので要練習です
◆
149: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 23:49:45.17 ID:lNNgSRSb0(16/16)調 AAS
―夜
ゴールドコイン スイートルーム
ローガン「……」グッグッ
スライムクロシュ『ローガンさんは……何をしているの……?』モニョモニョ
妖精(あれはストレッチっていって、体の節々を伸ばしてほぐす運動なんだよ。筋肉にコリっていう……疲れの塊みたいなのが溜まるんだけど、ああやってほぐせば少し取れるの)
スライムクロシュ『そういえば……肩が凝ってるって、前に言ってた……』モニョモニョ
妖精(それだね。スライムのクロシュにはわかんない感覚かもしれないけど、骨と肉を持つ大体の生き物はあの疲労からは逃れられないんだよ。ちなみに妖精も働きすぎると体が凝ったりするんだけど、妖精は大体一晩休めば全回復するから実のところ私も人間のコリってのがどれほどのものなのかよくわかってない)
スライムクロシュ『そうなんだ……。私にできること、あるかな……?』モニョモニョ
妖精(そうだなあ……。あっ、そういえば人間の間では『肩たたき券』っていうのが流行ってるって聞いたことがある! 試しに作ってローガンにあげてみれば?)
スライムクロシュ『肩叩き券……わかった……』モニョモニョ
*
クロシュ「ローガンさん……」ヌッ
ローガン「む、クロシュくんか。どうした?」
クロシュ「これ……あげる……」スッ
紙『かたたたきけん』ポン
ローガン「これは……肩たたき券?」
クロシュ「うん……。これがあれば……いつでも、わたしに肩をたたいてもらえる……」
ローガン「そ、そうなのか……。じゃあ早速使っても良いだろうか?」
クロシュ「うん……!」
↓1コンマ クロシュの肩叩き(前回の経験により+10)
01-30 ふつう
31-60 良い感じ
61-90 とても上手
91-00 ??
150: 2024/09/28(土) 23:56:11.64 ID:vvAXZ2LE0(1)調 AAS
いい
151: 2024/09/28(土) 23:56:20.95 ID:JTKqiy9L0(1)調 AAS
肩叩き名人
152: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 00:02:00.46 ID:ojTJZl/K0(1/15)調 AAS
トントントン…
ローガン「おお……良い感じだ……」
クロシュ「ん……この前、力加減を教えてもらった……」
ローガン「やはりクロシュくんは飲み込みが早い。それは戦いだけに及ばぬようだ」
クロシュ「……戦い方は……盾や剣が、教えてくれるから……」
ローガン「おお、武器との対話すらできるのか……! ふふ、クロシュくんの成長がますます楽しみだ」
クロシュ「んゅ……が、がんばる……」
☆ローガンが肩たたき券を手に入れました
☆クロシュの上手な肩叩きにより、ローガンの剣技経験と魔術経験にそれぞれ+1が加算されました
☆クロシュの鋼属性適性が少し上がりました
153: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 00:44:08.44 ID:ojTJZl/K0(2/15)調 AAS
というわけで本日はここまでとなります。次回は大魔女帝国大使館で最終面接編からとなります
イスファハーンでの激闘を終え、ついに大魔女帝国行きの切符を手にしたクロシュたち。世界を救ったらしいが誰もそんな実感はなく、スイートルームでの快適な夜が更けていきます。そして次なる行先は、謎の空中機動要塞大魔女帝国。そこにおわす大魔女なる人物は一体何者なのか。空の上で、新たな出会いが待つ――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
154: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 00:45:29.18 ID:ojTJZl/K0(3/15)調 AAS
また、次回以降登場予定の大魔女および大魔女帝国に住む人の人物像を募集することとなります
〈大魔女帝国〉
■概要
空中機動要塞上にある独立都市国家。大魔女と呼ばれる強大な独裁者によって支配されている。大魔女の魔翌力によって空中機動を含むインフラの全てが運営されている。
国民は大魔女のファンであり、大魔女は国民のことを愛しているアイドル国家。洗脳国家ともいう。
入国条件は各国に置かれた大使館に申請した上で大魔女への愛を語る面接にクリアすること、要塞が迎えに来てくれる。割りとガバガバ入国できる。
■産業
エンタメ産業が発達しているが、作品は大魔女が主役の映画や漫画、オペラ、小説など偏りが見られる。また、大魔女の教えにより魔法アイテム産業が盛ん。
■情勢
長命の大魔女による独裁のため、政治は非常に安定しているが、他国の日照権を奪うわ国民という名の信者が布教してくるわ迷惑国家の誹りを受ける。
大魔女暗殺未遂など事件の大半は専ら外国勢力によるもの。
*
〈今回の募集キャラクター〉
@大魔女。魔力保有量、生産量、出力量すべてにおいて圧倒的な力を持ち、あらゆる属性に精通する魔法の超人と言われている
A大魔女帝国の住民。老若男女人魔問わずいる
*
(@大魔女のテンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】大魔女と呼ばれている人物。
(A大魔女帝国民のテンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】大魔女帝国に住んでいる。
*
〈今回のルール〉
・@の大魔女は原則1人しか採用できないため、不採用となった案のキャラクターを登場させるのは非常に難しいと思われます
・Aの帝国民は特に制限はないため、コンマの数値に関わらず作中に登場させられる可能性があります(絶対に登場するとは言い切れません)
・登場するキャラクターは設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください
・同一IDで@〜Aにそれぞれ1つづつ投下するのもOKです
*
募集の方式は、本日これより今から14:59:59までの間を投下期間といたします。投下する案には@とAのどちらに該当するかご明記ください
また、ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
@大魔女 コンマが最も大きいもの
A帝国民 コンマ関係なく
↓1〜 本日14:59:59まで
155: [sage saga] 2024/09/29(日) 00:57:09.59 ID:HjSwsPdjo(1/4)調 AAS
@大魔女案
【名前】ゼウテューヌ
【種族】大魔女だぞ☆
【性別】大魔女だぞ☆
【年齢】永遠の17歳だぞ☆
【容姿】赤いウェーブの掛かった超ロングヘア。なんかうねうね動いている。身長を始め色々大きくてスタイル抜群。馬鹿でかい魔女帽子と体のライン出まくりなドレスを着用
【性格】いつでも余裕綽々のともすれば舐めたような態度で、誰も怒った所を見たことがない。イタズラ好きではあるが、倫理観は一般的なので安心してね☆
【魔法】血友魔法
家族(血縁)または双方合意の上家族となったものの使える魔法を使えるようになる。契約は死ぬまで続くが特にデメリットはない
【備考】お忍びで外界に下りては本人が気に入ったものと種族、性別、場所問わず子孫を産み落としている(現在進行形)
語尾に☆
156: 2024/09/29(日) 00:59:51.75 ID:HjSwsPdjo(2/4)調 AAS
乙でした
山場を超えてなんとか魔女国への道が見えて良かった!
吸血鬼姉妹に浅からぬ因縁の気配…
ローガンさんクロシュに父性マシマシになってそう
157: 2024/09/29(日) 01:27:18.16 ID:iZ60BmnVo(1)調 AAS
おつ
何だかんだで暗黒少女ちゃんとも長い付き合いだし固有名昇格あってもいいかも
158: 2024/09/29(日) 06:31:37.21 ID:B14LJa3j0(1/4)調 AAS
【名前】パティ=イーティス
【種族】魔女
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】紫髪のロングヘアな小柄な少女。少々グラマラス。
【性格】のんびり屋だが怒ると怖い。
【魔法】全属性魔法使用可能。それに加え身体強化魔法・転移魔法も使える。
【備考】大魔女と呼ばれている人物。普段は自室で読書しているか眠っている。大規模な魔導書庫を持っており、そこを荒らすものには容赦しない。
159: 2024/09/29(日) 06:52:32.65 ID:yF3S/HRIO携(1/2)調 AAS
@
【名前】カグヤ・ホーレイ
【種族】人間と魔族のハーフ
【性別】女
【年齢】4851歳
【容姿】黒髪ロングで角が2本生え、和服っぽいドレスを着ている。
【性格】めんどくさがり屋だが非常時の判断力は高い。
【魔法】全属性使用可能、また速度調整魔法も使える。
【備考】大魔女と呼ばれる人物。普段は自室でダラダラしている。
160: 2024/09/29(日) 07:35:19.76 ID:B14LJa3j0(2/4)調 AAS
A
【名前】ユキ=チヒョーガ
【種族】雪女
【性別】女
【年齢】14歳
【容姿】青髪ロングで白い肌の少女。青と白の縞模様の服を着ている。
【性格】クールぶっているが内面は熱い性格。
【魔法】当然氷魔法。
【備考】大魔女帝国に住んでいる。元は東の果ての隠れ里に住んでいたが、強くなるために大魔女帝国に移り住んだ。現在帝国の魔法学園で勉強中。
161: 2024/09/29(日) 08:44:38.08 ID:BBnqoi8DO携(1/3)調 AAS
乙です
結局オークションで出会った影の薄い人は何者だったのだろう?只者でない雰囲気だったけど
@
【名前】セレーナ・ティタス
【種族】魔女(人間?)
【性別】女性
【年齢】不明
【容姿】白髪の癖っ毛をしたセミロング。体型は小柄で色々と薄い。人前に出る時は常にローブを深く株って俯いている
【性格】気弱で臆病かつ重度の人見知り、だが自分を慕ったり頼ってくれる人間を突き放せないお人好し(断れなく押しに弱いとも言う)
【魔法】全ての属性の魔法を使用。最初に使えたのは人造生命(ホムンクルス)製造魔法
【備考】大魔女と呼ばれている人物。
元々は読書と研究をしながらひっそりと暮らしていたのに才能がありすぎたばかりにどんどん祭り上げられた。
ある意味大魔女帝国の存在に一番困惑しながら、かといって国民を見捨てて全てを投げ出したりする事が出来ず、自室兼書庫に引きこもりながら大魔女帝国維持の為に活動している
162: 2024/09/29(日) 09:04:20.66 ID:8/4uyODH0(1/2)調 AAS
(A大魔女帝国民のテンプレート)
【名前】ヨハンナ・ワイズ
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】23歳
【容姿】白髪長髪。身長は175cmでスラリとしたモデル体型。美人。清楚な雰囲気がある。
【性格】おしとやかな性格だが男性やスライムが苦手で思わず手が出てしまう。
【魔法】声魔法 相手をぶっ飛ばす程の威力を持つ大声を放ったり、魅了、睡眠などの効果を持つ歌声を出すことができる。
【備考】大魔女帝国に住んでいる。人気のオペラ歌手で歌が好き。幼い頃ににスライムに襲われ、命を奪われそうになったことがあり、スライムに対してトラウマがある。例えクロシュがどんな言葉をかけても消えることはない程のトラウマがある。人や物に擬態している状態のスライムでもすぐ見抜ける。大魔女帝国に住んでいるのもスライムがいないと思ったからである。男性がなぜ苦手なのかは謎である。護身術を習っており、男性相手だと柔道の投げ技をぶっ飛ばして、スライム相手だと投げ技のほか魔法で攻撃してしまうことがある。
163: 2024/09/29(日) 11:05:34.66 ID:v02eVDfx0(1/3)調 AAS
(A大魔女帝国民)
【名前】クリスティーナ・アムニジア(クリス)
【種族】魔女
【性別】女性
【年齢】17
【容姿】髪は桃色のロングストレート
可憐かつ清楚な雰囲気でスタイルの良い美少女
【性格】穏やかで明るく、人当たりが良い女性
親しくなると掛け合い漫才みたいな会話もしてくるようになる
歌が大好きな頑張り屋さん
【魔法】歌に魔翌力を込めて聴いた人達の心身を癒したり、元気づけたりする
【備考】大魔女帝国に住んでいる。
人を惹きつける容姿と親しみやすい性格、抜群の歌唱力により人気を博している
他国に訪れたことがあり、自国が良く思われていない現状を理解している
他国で歌ったこともあり、17歳で既に他の国でも結構人気
魔翌力量は既にかなりのもので、成長すれば大魔女と同等以上になる可能性がある
ダークヒーローイリスのファン
164(1): 2024/09/29(日) 11:58:50.88 ID:4e7y2tdPo(1/3)調 AAS
@
【名前】クローディア・トゥルーエンド
【種族】不死鳥
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】典型的黒い魔女服に唾の広い魔女帽子に豪華絢爛な杖を持つ。白銀の長髪と泣きぼくろがチャームポイント。ドヤァ顔系美人。真の姿はひたすらに鮮やかなオレンジ色の焔に包まれた荘厳な不死鳥。
【性格】傲慢不遜でワガママで誰よりも臣下を想う優しさを持つ寂しがり屋。どんな人であっても臣民は愛を向ける対象。承認欲求の塊であり讃えられることが大好き。
【魔法】基本的にどんな魔法でも使えるがユニーク属性としては与える魔法と奪い去る魔法を使える。あらゆる何もかもを他者に与えることができ、あらゆる何もかもを奪い去ることができる。これで星から直接魔翌力を吸い上げている。
【備考】クロシュとフメイの関係と同じようにかつてはクロシュヴィアとは親友であり、理想の世界を話し合ったりした。早々に諦めたクロシュヴィアとは違い理想郷建設のために数千年を費やしついに大魔女帝国という理想の箱庭を作り上げた。帝国には納税の義務がない、大魔女の強大な魔翌力で食材も自動で生産され、インフラも稼働し、医療魔術で健康寿命もとても長い。娯楽に溢れ文化的で何物からも守られた無菌室のごとき帝国はまさにこの世の楽園だと彼女はとても満足している。もはやこの楽園に浸った者は他国で生きることはできないだろう。でも大丈夫ここは楽園。もう地上になんて降りる必要はないのだから。
165: 2024/09/29(日) 12:28:30.69 ID:P2imoAvQO携(1/2)調 AAS
【名前】ロディナ
【種族】人工生命
【性別】女
【年齢】製造から10年経過している
【容姿】黒髪短髪の無表情女。モデル体型の絶世の美女。
【性格】とても淡々としている
【魔法】大魔女に教わった数々の魔法を扱える。
【備考】大魔女によって創られた魔術(ホムンクルス技術)と科学(ロボット技術)の複合人工生命。人間と見間違う出来であり、帝国の技術レベルの高さを体現しており、帝国全土のシステムの保守管理を行えるスペックの高さがある。それでも大魔女は内心失敗作扱いしている。ほんとはお喋り友達として創ったつもりなのに感情がほとんどなかったのだ。だからもっと色んな人と交流して感性を育んで欲しいと今は帝国来訪者の対応係を任している。最近知らない人と接するのは苦手だなって陰キャ的感情が湧いているのは内緒、仕事に不満は言わないタイプ。
166: 2024/09/29(日) 12:29:22.06 ID:P2imoAvQO携(2/2)調 AAS
Aです
167: 2024/09/29(日) 13:11:04.50 ID:jvip+tluO携(1)調 AAS
(A大魔女帝国民のテンプレート)
【名前】ティリウス・フォートレシオ
【種族】エルフ
【性別】男
【年齢】1600
【容姿】鮮やかな緑髪が似合うイケメン
【性格】色々雑な性格、基本的に丁寧口調。
【魔法】植物降臨魔法
【備考】大魔女ファンクラブ親衛隊の一人にして大魔女万歳教徒の一人。機動要塞上でも緑が溢れているのは彼のおかげ。芸術家肌で街路樹一つとってもこだわりがある帝国専属庭師。世界でも有数の美しい国立公園を作った。実はティセリアの兄であり妖精とも面識がある。
フォレスティナから外の世界を旅行中に大魔女と遭遇、意気投合していつのまにか臣民になる。フォレスティナが色々大変なことになってることは知っていたけど妹は優秀だしまあ大丈夫だろと雑な判断。それに帝国の居心地が良すぎて戻る気があんまりない。
168: 2024/09/29(日) 13:27:29.42 ID:wHwJADE4O携(1)調 AAS
A
【名前】トム・ライヤス
【種族】人間
【性別】男
【年齢】14
【容姿】オレンジ髪で短髪ツンツンヘヤ。赤色のパーカーを来ている。斧を背負っている。
【性格】明るく、ポジティブな性格。
【魔法】・溶岩魔法 マグマを操れる魔法
・炎魔法
【備考】大魔女帝国に住んでいる。火山島出身でモーリィや猫おじさんのことも知っている。斧戦士の一家に生まれで斧を装備している。斧の扱いが上手いがまだ修行中。武術と魔法を上げてさらに強くなりたいと思っている。現在は魔法学園に通って勉強している。
169: 2024/09/29(日) 13:39:29.65 ID:A7cfNGaA0(1)調 AAS
(A大魔女帝国民のテンプレート)
【名前】ルーファス・ライブリー
【種族】人間
【性別】男
【年齢】22歳
【容姿】ぐるぐるメガネをかけたひょろっとした男性
ちなみにメガネを外せば実は今までに登場した男性キャラの中でもトップクラスのイケメンなのだが、視力が悪すぎてメガネが欠かせないため彼の素顔を見られ
るチャンスは限りなく低いだろう
【性格】魔女への愛が強すぎる魔女オタク。喋り方も典型的なステレオタイプのオタクであり一人称は小生
【魔法】解析魔法。対象のデータを瞬時に把握することが出来る
【備考】大魔女帝国に住んでいる男性で、魔女オタクとして良くも悪くも有名な人物
自身が扱う解析魔法の力で魔女たちのデータ収集をすることが趣味なのだが、この魔法は身長や扱う魔法などの基本的な情報からスリーサイズなどの際どい情報
まで分かってしまうため、過去に魔女サイドからとんでもない大目玉をくらったことがある
その後健全に魔女を応援するという条件で許されたのだが、テンションが上がるとどこからともなく光る棒を持ち出し謎の踊りを踊りだしたりすることがあり、
魔女たちからは何とも生暖かい眼差しを向けられている
170: 2024/09/29(日) 13:43:11.46 ID:yF3S/HRIO携(2/2)調 AAS
A
【名前】スール・ヤーレン
【種族】ラミア
【性別】女
【年齢】1257歳
【容姿】緑髪ロングの女性、上はノースリーブシャツで下半身は蛇。巨乳。
【性格】金にうるさい守銭奴。酒好き。
【魔法】炎・地・風・水魔法
【備考】大魔女帝国に住んでいる。魔法店を営んでおり魔法やアイテムの研究でひと山当てようとしている。フラナとは知り合い。
171: 2024/09/29(日) 14:03:31.07 ID:2THzte7to(1)調 AAS
(A大魔女帝国民のテンプレート)
【名前】フローレンス・アルカード
【種族】吸血鬼
【性別】女
【年齢】500
【容姿】青色の癖毛に赤い目の黒衣を纏った少女。幸薄そうな雰囲気がある。
【性格】めんどくさがり
【魔法】ユニーク属性:建造物創造魔法
【備考】魔族がどうの人間がどうのって世界の色々めんどくさいしがらみを見続けた結果、地上に愛想を尽かして機動要塞に乗る。煩わしい全てから守ってくれる大魔女には高い忠誠を誓っている。大魔女帝国内の工場やビル群は彼女が作った。
バイオレット姉妹とはかつて親友であり、魔族国を建てるようなアグレッシブさには昔から憧れがあった。姉妹の過去や確執を全部知っている。
172: 2024/09/29(日) 14:23:10.66 ID:CqqYL2v5o(1)調 AAS
@
【名前】大魔女(個体としての名はなくなる)
【種族】精神寄生体
【性別】不明
【年齢】このシステムが稼働し始めて1234年
【容姿】実体はない。大魔女の偶像としては頭の上に瞳をモチーフにした輪が浮かんでいる灰色のセミロングの薄幸そうな美少女を使用しており、無乳の細い体をダボダボ袖余りの白シャツと下半身ぴっちり白タイツに包んでいる。
【性格】大魔女の意志として「大魔女国内の平和を保つこと」「大魔女国民を幸せに生存させること」「みんな、仲良くすること」に尽力する事を植え付けられるが、他は元々の個体の性格のまま。偶像用個体は引っ込み思案の頑固者。
【魔法】個体が元々使えた魔法+支配魔法。範囲指定して時間と魔翌力さえかければ文字通り何でもできる。
【備考】大魔女と呼ばれる人物群。ユートピアを夢みた人々の意志が人の意識下で実体化した存在。誰しも、幸せに生きたいと思う心を持っているはずであり、それ故大魔女国に入国する=誰しも大魔女になれる素質はある。…大魔女になるかは本人の能力が大魔女国発展に有用か判断された場合に限るが。
173: 2024/09/29(日) 14:53:15.35 ID:zNpIfSntO携(1/2)調 AAS
A
【名前】クロ
【種族】魔王の残滓
【性別】なし
【年齢】不明
【容姿】中性的な見た目をしたセミロング黒髪低身長お子様。大魔女からとある指輪を持たされておりこれで大魔女とテレパシーで連絡しあうことができる。
【性格】スライムみたいにとてもほんわかした優しげな性格。でも主張ははっきりするタイプで大魔女にも強めのツッコミをいれることもある。
【魔法】浮翌遊魔法と消滅魔法
【備考】かつては世界を荒らした魔王の一体であったが、大魔女との血戦で討伐された。その時に産み出された残滓がクロであり、魔王の巨大な死体は改造され機動要塞として利用されている。かつて魔王だった頃の記憶も性格も力もほとんど多くは引き継いでいないが、昔のことは知識として本人に伝達されている。最初はクロを処分せよという意見が多かったが、大魔女本人がクロを受け入れ、現在も大魔女秘書として活躍している。大魔女のことは大好き。魔王の身体と魂がある時点で帝国の技術で理論的には魔王を復活させることはできるが本人は嫌がっている。
174: 2024/09/29(日) 14:59:51.09 ID:BBnqoi8DO携(2/3)調 AAS
A大魔女帝国民のテンプレート
【名前】トリル・フェリア
【種族】人間
【性別】男
【年齢】15
【容姿】白髪をして柔らかい髪質をした小柄な少年。ぱっと見女の子。
【性格】大人しくてどこかぼんやりしている
【魔法】絵画魔法(書いた絵が実体化する)
【備考】大魔女帝国に住んでいる。魔法学園の生徒でもある。
テラヌス・ウルスの出身でリアンノンの幼なじみ
175: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 16:03:31.33 ID:ojTJZl/K0(4/15)調 AAS
皆さんありがとうございます。大魔女は>>164のクローディア氏に決定となります。また、帝国民の方々は誰が登場するかは現時点でまだわかりませんが、これから考えることになるかと思います
吸血鬼の二人は仲がとても悪いようです。彼女たちの争いに首を突っ込むのはとても危険なことだと思われます。あとは運を天に任せるしかないのかもしれません
ローガン氏はクロシュをかわいい存在に思っているようです。失ってばかりの人生だったローガン氏ですが、クロシュは簡単には死ななそうなので安心できそうです
実のところ、暗黒行商少女は名前を持ちません。それは彼女が孤児の出であり、育ての親から付けられた名前は彼女自身が捨てたからです。そういうわけで周りの人は彼女をなんと呼べば良いか困ってしまうことがありますが、当の彼女自身は名前なんてない方が気楽で良いと言いふらしています
もし彼女を特定の名前で呼びたい場合は、あだ名を付けてあげると良いかもしれません
オークションでクロシュが目撃した謎の人物とは、実のところオーデルシュタインの諜報員であるハイド・ストークだったと思われます。彼は強力な認識阻害魔法を常に纏っており、もし発見された場合でもその風貌や声色を正しく記憶することができないようになっているようです。そしてシルバーコインの客室から白銀スライムちゃんを誘拐したのも実のところ彼だったのですが、彼は生粋の裏方人材だったので表立ってクロシュたちと出会う機会はありませんでした
176: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 16:06:50.83 ID:ojTJZl/K0(5/15)調 AAS
―夜
ゴールドコイン スイートルーム
イリス「ああ、スイートルームとも明日でお別れかあ……」
ミスティ「……これから先、旅の寝袋で我慢できるかしら……」
暗黒行商少女「この味を知っちゃうとね。寝袋どころか普通のベッドでも満足できなくなるわ……」
妖精「ふうん……クロシュは平気?」
クロシュ「……? うん……。溶けちゃえば……どこも、あんまり変わらない……」
ミスティ「ちょっとスライムが羨ましいわね……」
暗黒行商少女「そ、そう……?」
イリス「ねえ、そういえば……あなたの名前なんだけど……」
暗黒行商少女「ないって言ったでしょ、けっこう前に」
イリス「そうだけど……やっぱり、ちょっと名前がないと呼びづらいというか……」
暗黒行商少女「あー……じゃあ商売用に使ってる偽名ならいくつかあるから、それ教えようか?」
イリス「ぎ、偽名……」
妖精「う〜ん……偽名かあ……。なんかこう、アレだね……」
ミスティ「……距離を感じるわね……」
暗黒行商少女「えっ!? い、いやそんなつもりでは……。だ、だったら暗黒行商人と呼びなさい! それが最も私に相応しい呼び名よ!」
イリス「いや、それはちょっと……」
ミスティ「自分で言ってて恥ずかしくならないの……?」
暗黒行商少女「」グニャァ
妖精「……じゃあ、アダ名でも付けてあげる?」
ミスティ「いいわね。付けてあげましょう」
イリス「アダ名かあ……クロシュちゃんはなにか良い案ある?」
クロシュ「!」
↓1〜 先取2票
1.暗黒
2.ダークトレーダー
3.ダクトレ
5.その他(自由安価)
177(1): 2024/09/29(日) 16:08:53.25 ID:B14LJa3j0(3/4)調 AAS
5クロリン
178: 2024/09/29(日) 16:11:25.47 ID:zNpIfSntO携(2/2)調 AAS
1
179(2): 2024/09/29(日) 16:15:21.91 ID:v02eVDfx0(2/3)調 AAS
5 クーちゃん
180(1): 2024/09/29(日) 16:15:24.96 ID:e2r6wkJVO携(1)調 AAS
5 アンコ
181: 2024/09/29(日) 16:56:03.90 ID:4e7y2tdPo(2/3)調 AAS
自由安価の多数決はどういう扱いなんだ
182: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 17:06:48.22 ID:ojTJZl/K0(6/15)調 AAS
すみません、説明不足でした。多数決の中に自由安価があった場合、選択肢の数字だけでなく自由安価の内容も同じものが同一の票としてカウントされます
今回の例で言えば、>>177と>>179と>>180にて5が選択されていますが、その中身はそれぞれ別のものなので、それぞれが1票づつ入っているという状態になっております
つまり、現在はまだどれも1票づつという接戦状態となっております。ややこしくて申し訳ありません
183: 2024/09/29(日) 17:11:49.17 ID:BBnqoi8DO携(3/3)調 AAS
では>>179に一票
184: 2024/09/29(日) 18:59:17.70 ID:8jw+vvBtO携(1)調 AAS
一意見ですが、決まらないならコンマでも良いかなと思います
185: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 21:40:58.13 ID:ojTJZl/K0(7/15)調 AAS
クロシュ「あんこく……あんこくちゃん……?」
ミスティ「ええ……」
イリス「そ、それは……」
クロシュ「……くーちゃん!」
イリス「!」
ミスティ「クーちゃん」
暗黒行商少女「え、何その緊張感のない名前は……。私ってクールでミステリアスな闇の女なわけだし、もっとこうシリアスな名前の方が……」
イリス「クーちゃん!」
ミスティ「クーちゃん……」
妖精「クーちゃん」
クロシュ「くーちゃん……!」
暗黒行商少女→クーちゃん「わかったわよ! 好きに呼べば良いでしょ!」
☆暗黒行商少女のアダ名がクーちゃんになりました
*
クーちゃん「そういえば、あのステラスライムのことなんだけど――」
妖精「ああ、この子は――」
↓1コンマ
01-60 緑の国に保護してもらうことになったよ
61-90 あなたが保護してくれるんだよね(旅は道連れに追加)
91-00 私たちが連れて行くよ(仲間化)
186: 2024/09/29(日) 21:42:48.17 ID:HjSwsPdjo(3/4)調 AAS
ほい
187: 2024/09/29(日) 21:43:01.17 ID:8/4uyODH0(2/2)調 AAS
あ
188: 2024/09/29(日) 21:43:04.96 ID:B14LJa3j0(4/4)調 AAS
あ
189: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 21:49:58.71 ID:ojTJZl/K0(8/15)調 AAS
妖精「緑の国が保護してくれることになったよ。明日には迎えが来るから、そこで私たちとはお別れだね」
クーちゃん「そう。世界樹の結界に守られてる緑の国なら、変なことに利用されたり巻き込まれたりする心配もないわね」
妖精「うん。いろいろあったけど、これで大丈夫だと思う」
*
白銀スライム『緑の国……どんなところなの……?』モニョモニョ
スライムクロシュ『えっとね……。緑がいっぱいで、木も草も、いっぱいで……でっかい世界樹がある……森の国……』
白銀スライム『森……! 遠くのスライムさんとお喋りする時に、時々聞いたことある……! 森の国なんだ……!』
スライムクロシュ『うん……。妖精さんの、仲間も……いっぱいで……いいところ……』
白銀スライム『わあ……楽しみ……』
☆白銀スライムちゃんは緑の国に保護されることになりました
◆
190: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 22:36:11.58 ID:ojTJZl/K0(9/15)調 AAS
―翌朝
イスファハーン海岸
ザァーン… ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
風の精霊『迎えに来たよ〜』ヒュルル
風船スライム「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ
白銀スライム『わあ……! 風の精霊さんと、気球みたいなスライムさんが……海の向こうから……』モニョモニョ
妖精「来たみたいだね。空を飛べるとやっぱり速いなあ」
スライムシュヴィア『あれが……緑の国の……』モニョモニョ
風船スライム「〜〜」モニョモニョ ズシン…
風の精霊『お待たせ〜。緑の国に行く人は、この子のカゴの中に入ってね〜』
風船スライムにくっつけられたカゴ「」ポン
白銀スライム『えと……それじゃあ、クロシュちゃん……皆さん……』モニョモニョ
スライムクロシュ『……』モニョ
白銀スライム『本当に……いろいろ……ありがとう、ございました……! 私……クロシュちゃんがしてくれたこと……みんなで、私に優しくしてくれて……何度も、助けてくれたこと……絶対に、忘れません……』モニョモニョ
妖精「〜〜」(同時通訳中)
イリス「銀色のスライムちゃん……!」
ミスティ「ふふ……。ええ」
白銀スライム『皆さんの旅は、きっとこれからも大変なことがたくさんあるかもしれませんが……どうか、負けないで……。またいつか、皆さんと出会える日を……緑の国で、ずっと楽しみに待ってます……。えと……本当に、本当に……ありがとう、ございました……!』モニョモニョ…!
クーちゃん「どういたしまして!」ニコニコ
エバンス「おう……元気でな」
ローガン「フッ……達者で暮らしたまえ」
スライムクロシュ『……うん……お元気で……銀色のスライムちゃん……。旅が、終わったら……また、お話しようね……』モニョモニョ
白銀スライム『うん……! 待ってる……クロシュちゃんが……また、来てくれる日……』モニョモニョ
スライムシュヴィア『……』
白銀スライム『シュヴィアさん……』モニョニョ
スライムシュヴィア『……何だ。僕に言えることは……もう何もないが』モニョモニョ
白銀スライム『えと……今回は……失敗しちゃったけれど……。シュヴィアさんは、まだ諦めていないんですよね……?』モニョモニョ
スライムシュヴィア『……』
白銀スライム『………洗脳は……やっぱり、だめかもしれないけど……そんなやり方じゃなくても……スライムたちが安全に暮らせる国は……きっと、作れると思います……』モニョモニョ
スライムシュヴィア『……』モニョ…
白銀スライム『だから、あの……シュヴィアさんも、どうか、負けないで……』モニョモニョ
スライムシュヴィア『……うん。ありがとう……』モニョニョ…
191: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 22:36:58.84 ID:ojTJZl/K0(10/15)調 AAS
風の精霊『お別れは済んだかな?』ヒュルヒュル
白銀スライム『はい。えと、ありがとうございます。よろしくお願いしますっ……!』モニョモニョ
風船スライム『こちらこそよろしくねぇ』モニョモニョ
風船スライム『離陸するよぉ。揺れに気を付けてねぇ』フワッ モニョモニョ
風の精霊『それじゃあしゅっぱ〜つ!』ヒュルヒュル
カゴに搭乗した白銀スライム『皆さん……! どうか、どうか……お元気で……! 皆さんの旅が、幸運に恵まれていますように……!』モニョモニョ…!
スライムクロシュ『うん……! 銀色のスライムちゃんも……ほんとに、お元気で……!!』
妖精「あなたの道行きに、精霊の加護がありますよう……」
スライムシュヴィア『……どうか……キミも、幸せに……』モニョモニョ
☆白銀スライムちゃんと別れました
◆
192: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 23:05:36.27 ID:ojTJZl/K0(11/15)調 AAS
―イスファハーン市街
ワイワイ ガヤガヤ
クロシュ「……」
妖精「クロシュ……やっぱり、寂しい?」
クロシュ「ほえ……?」
妖精「いや、ほら……スライム仲間とのお別れだしさ……。トコナツ島でレッドと別れた時も、ちょっと寂しそうだったから……」
クロシュ「……わかんない……」
妖精「そっか……」
クロシュ「……でも……みんな、いるから……。わたし……寂しく、ない……」
妖精「……ふふ。そうだね」
◇
193: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 23:07:33.53 ID:ojTJZl/K0(12/15)調 AAS
―在イスファハーン大魔女帝国大使館
イリス「ここが……大魔女帝国の大使館!」
エバンス「ようやくここまで来たな……!」
ミスティ「建物自体は普通ね……」
ローガン「クロシュくん、面接の練習は十分か?」
クロシュ「……う、うん……」
妖精「まあクロシュはあかちゃんだし、多少失敗しても多目に見てくれるでしょ」
クーちゃん「ふふ……大魔女帝国、楽しみだわ……!」
ミスティ「え?」
妖精「あれ、あなたも来るの?」
クーちゃん「い、いいじゃない! その渡航権、グループ単位で使えるんでしょ!? ほ、ほら……この街での行動に私、役に立ったわよね? ね?」
イリス「あはは、いいに決まってるじゃない!」
クロシュ「うん……。一緒に、面接……がんばろ……」
クーちゃん「イリス、クロシュ……!」パァァァ
エバンス「まあ世話になったのは事実だしな!」
*
大使館職員「ふむふむ……確認しました。各国の大使館を巡礼して来られたようですね。お疲れ様でした」
ローガン「うむ……」
イリス(これよく考えたら巡礼の質問とかされたら一発アウトじゃない……?)
妖精(ああ、その点は大丈夫みたい。曰く、ここの職員はわかってる≠だってさ)
ミスティ(……腐敗の一端を垣間見てしまったわ……)
エバンス(まあ……その腐敗のお陰で大魔女帝国に行けるんだから文句は言えねえな……)
妖精(ただ、それでも大魔女への愛を語る面接は妥協なしでやるらしいから、そのつもりでね。建前としては、各国を巡る余裕のない大魔女信者を受け入れる為の措置ってことになってるらしいから。愛は本物じゃなきゃだめみたい)
クーちゃん(ふうん。ま、私の話術なら愛を騙るなんて造作もないわね)
◇
194: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 23:32:11.36 ID:ojTJZl/K0(13/15)調 AAS
イリス「だ、大魔女様のような偉大な魔法使いになるのが人生の目標です!!」
大使館職員「合格!」
*
ミスティ「……大魔女様のことは……私も一人の魔法使いとして……生まれた時から、尊敬しているわ……」
大使館職員「合格!」
*
ローガン「大魔女殿の伝説には、幼少から憧れていた。一介の騎士崩れの身ではあるが、どうか謁見の機会を頂きたく思う」
大使館職員「合格!」
*
エバンス「魔法使いとしても為政者としても、彼女の右に出るものはいないだろう。そんな素晴らしい大魔女様の作り上げた国を是非とも見せていただきたく、入国を決意した次第だ!」
大使館職員「合格!」
*
妖精「……まあ、その……大魔女のことは、尊敬してるよ。国の統治者として非常に優れた手法を取っているし……」
大使館職員「合格!」
*
クロシュ「えと……だ、大魔女さまの、ことは……えと……すごく、すごい、人で……えらくて……すごい……!」
大使館職員「合格!!」
*
クーちゃん「大魔女は……スゴイ人物よね。闇の女としては素直に尊敬することはできないけれど――」
大使館職員「……不合格!」
クーちゃん「えっあっ……! い、今のナシ!! 素直に尊敬してます!!! やだ、合格じゃなきゃ――」
◇
クーちゃん「」グニャァ
エバンス「お、おいどうしたんだ? まさか――」
イリス「ふ、不合格になっちゃったみたいです……」
ミスティ「嘘でしょ……? あんないい加減な面接、どうやったら不合格になるのよ……?」
ローガン「ぬう……クーちゃん殿……」
クーちゃん「……行って来なさいよ。世界、救わなきゃいけないんでしょ?」
妖精「!」
クーちゃん「私のはただの物見遊山目的だったし……行けなくても問題ないわ。あ、お土産は欲しいけど……」
イリス「うん……わかった! お土産、絶対に買っていくよ!」
ミスティ「楽しみに待ってなさい、クーちゃん」
クロシュ「くーちゃん……」
クーちゃん「……ふ、ふん! まあ……この街での行商活動も最近は滞り気味だったし、本業も再開しないとだもの! 丁度良かったわ!! お土産、期待してるわよ!!!」
☆クーちゃんさんがパーティから抜けました
◇
195: 2024/09/29(日) 23:34:17.45 ID:HjSwsPdjo(4/4)調 AAS
くーちゃん…w
196: 2024/09/29(日) 23:37:12.51 ID:4e7y2tdPo(3/3)調 AAS
大魔女帝国編はさてはギャグテイスト強めだな
197: 2024/09/29(日) 23:47:10.53 ID:v02eVDfx0(3/3)調 AAS
クーちゃんさん!?
なんかかわいいあだ名付けられて、いよいよキャラクターが定まった感がありますね(名付けた犯人)
198: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 23:58:00.77 ID:ojTJZl/K0(14/15)調 AAS
―イスファハーン港
埠頭
ザァーン… ザパァーン…
大使館職員「それでは皆さんここでお待ち下さい。もうすぐ、大魔女帝国空中楽園都市『エデン』が――来ました!」
イリス「えっ!?」
ミスティ「あっ……」
エバンス「うおっ……!」
ローガン「……!」
クーちゃん「おお……!」
クロシュ「わあ……」
空中楽園都市エデン「」ゴウンゴウン…
クロシュ(水平線の彼方から……とてもとても大きな風船に、吊り下げられたような……不思議な建造物が……こちらに向かって、ゆっくりと飛んでくる……)
クロシュ(まるで……銀色のスライムちゃんを連れて行った、風船スライムさんと、そのカゴを……何千万倍も大きくしたかのような……)
クロシュ(大きな街を吊り下げて支える、大きな風船は……風船スライムさんを参考にして、作られたのかな……?)
エデンを吊り下げて浮遊する巨大な風船「」ゴゴゴゴ…
――国際商業都市イスファハーン編 完
199: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/29(日) 23:58:47.03 ID:ojTJZl/K0(15/15)調 AAS
↓1 イスファハーン編クリアボーナス
01-60 運命賽
61-90 ↑+ステラドロップ
91-00 ↑+会心賽
200: 2024/09/30(月) 00:01:16.27 ID:1Bh9zrM/o(1)調 AAS
こんま
201: 2024/09/30(月) 00:01:44.49 ID:Is5uIwvDO携(1)調 AAS
はい
202: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/30(月) 00:07:49.21 ID:BZ+8QHXH0(1)調 AAS
というわけで本日はここまでとなります。次回はついに、大魔女帝国編突入となります
イスファハーンでの戦いを終え、ついに訪れる大魔女帝国の空中楽園都市エデン。その巨大な街を支配する大魔女とは、噂通りの女神か、権謀術数企てる魔神か。クロシュたちは、無事に飛行手段を手に入れられるのか――
クーちゃんさんは自分のことをクールでミステリアスな闇の女だと思っているようですが、実のところクロシュたちはそのように思っていないようです。そんなわけで気の抜けたあだ名で呼ばれるのはやはり少し格好がつかないようですが、あまり否定しない辺り意外と満更でもないのかもしれません
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります。よろしくお願いいたします。大魔女帝国編をお楽しみに
203: 2024/09/30(月) 01:49:18.51 ID:zQ3feBDEo(1)調 AAS
おつおつ
くーちゃんさん、初登場からすっかり丸くなっちゃってカワイイね!
ついに足を踏み入れる魔女国も楽しみ、一体どんな様子なんだ…
204: 2024/10/02(水) 12:13:33.98 ID:3LxATMV0O携(1)調 AAS
乙
クロシュも風船スライムさんに擬態とかすれば飛べるようになるかな?って思ったけどそういえば緑の国編で綿毛になって飛んでたことあったね
まあ綿毛じゃみんなを運んで飛ぶとかは無理そうか
205: 2024/10/05(土) 09:06:35.63 ID:LiTuNBdH0(1/3)調 AAS
乙
フラナさん昔は魔王だった・・・?
革命戦時は普通に兵士殺害してたし全然良識派ではない気が
206: 2024/10/05(土) 12:53:53.59 ID:Qg6ADAOQO携(1)調 AAS
クロシュヴィアコンマが恵まれなかっただけですぐ近くにいるんかね大魔女帝国にも出没しそう
207: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 17:27:57.28 ID:jx8kKVe00(1/16)調 AAS
クーちゃんさんはすっかりクロシュ一行にほだされてしまったようです。今回は大魔女帝国に行けませんでしたが、また道連れとなる機会もあるかもしれません
大魔女帝国編でクロシュが誰と出会い、どのような運命を辿るのかは今後の展開次第となります。お楽しみに
実のところ風船スライムさんが飛んでいる原理は単純なものでもないらしく、ただ擬態するだけではその浮遊能力を獲得することはできないかと思われます。風船スライムさんから欠片をもらうなどして同化すれば、その浮遊能力を獲得することができるかもしれません
綿毛に擬態した場合、クロシュ単独でなら空に浮かび上がることが可能ですが、重いものを持ち上げたりとかはやはり難しいようです。そして風がなければ自力で飛べず、風向きにも逆らえないため、少々扱いの難しい擬態となっているようです
魔王が元の姿や人格に戻った例は今のところなく、フラナ氏も魔王だったことはないと思われます。革命の時は悪魔のような冷酷さを見せたフラナ氏ですが、ここ最近は捕虜の待遇向上など、人間への扱いが以前よりも軟化していると見られているようです。魔族の中の過激派からすると、ここ最近のフラナ氏のやり方は少々ぬるすぎて気に入らないものなのかもしれません
クロシュヴィア氏が登場するかどうかはコンマ次第ですが、今のところ世の中の動向に積極的に介入する気はあまりないらしく、地道な宗教活動で人々の意思をデロデロにしようという考えが優勢のようです
そして大魔女帝国では大魔女信仰が非常に強いため、もしクロシュヴィア氏が大魔女帝国でデロデロ教の布教活動をしようとしても、すごく難航してしまうかもしれません
208: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 17:28:22.64 ID:jx8kKVe00(2/16)調 AAS
―イスファハーン港
埠頭
空中楽園都市エデン「」ズゥン――…
イリス「ま、間近で見ると……大きい……!!」
妖精「一体どんな方法でこれだけのものを浮かせているのやら……」
搭乗ハッチ「」プシュー…
タラップ階段「」ジャコンジャコン!
ミスティ「扉が開いて……階段が伸びてきたわ」
エバンス「誰か降りてくるぞ」
コツコツ…スタ
黒髪短髪の女性「遠路はるばるようこそいらっしゃいました、妖精御一行の皆様」
エバンス(おお、美人だ……)
ローガン(うむ……美人だな)
黒髪短髪の女性→ロディナ「皆様の迎え入れ対応をさせていただきます、受付係のロディナと申します。以後よろしくお願いいたします」ペコリ
イリス(おお……所作のひとつひとつが優雅だ……!)
ミスティ(クールな雰囲気ね……)
妖精(……この子……普通の生き物じゃないな)
ロディナ「それでは、足元にお気を付けて階段をお登りください。手すりもありますので、ご利用くださいませ」
イリス「は、はい! よろしくお願いします!」
ミスティ「よろしく……」
トンカントンカン…
◆
昇降機「」ウィーン…
ガゴン!
ロディナ「地上部に到着致しました。それでは改めまして――」
扉「」プシューッ
通りを行き交う人々「」ワイワイ
そびえ立つ摩天楼「」ドン
空を飛ぶ数々の飛行船「」ドドドド
遥か上方に広がる巨大な風船「」ゴゴゴゴ…
ロディナ「ようこそ、大魔女帝国へ――」
――大魔女帝国編 開幕
209: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 17:28:49.92 ID:jx8kKVe00(3/16)調 AAS
―空中楽園都市エデン
滞在用宿舎
ガチャッ
小綺麗な部屋「」ポン
ロディナ「皆さんはこちらにご滞在いただきます」スッ
ミスティ「滞在用宿舎……。確か、費用はかからないのよね?」
ロディナ「はい。宿泊費は無料となっております。また、一日三食まで食事を無償提供しておりますので、必要の際は一階の食堂をご利用ください」
クロシュ「!」
妖精「……一日三食までだからね?」
ロディナ「……四食目からはお代を頂きますが、他国の平均的な食事よりも安価に提供しておりますので、必要の際は是非ご利用ください」
イリス「すごい……! でもいいのかなあ、三食までタダでもらっちゃって……」
ロディナ「衣食住の保証は、滞在者のみならずこの国の住民全てが持つ当然の権利となっております。遠慮せずご享受ください」
エバンス「すげえ、流石は大魔女帝国だ」
ローガン「ふむ……承知した」
ロディナ「私は普段あちらの管理棟に駐在しておりますので、他に質問や要望などがありましたらお気軽にお越しください。それでは、良い滞在を……」スタスタ
イリス「ありがとうございました!」ペコッ
クロシュ「ありがと、ございました……!」ペコッ
◇
210: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 17:30:04.54 ID:jx8kKVe00(4/16)調 AA×
211: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 17:30:54.29 ID:jx8kKVe00(5/16)調 AAS
―宿舎
宿泊室
ベッド「」ポン
クローゼット「」ポン
テーブル「」ポン
微笑む大魔女が描かれた大きな絵画「」ドン!!!!
妖精「うわっ!?」
イリス「大魔女の絵!」
ミスティ「あれが……大魔女なのね……」
クロシュ「わあ……」
妖精「他の内装は小綺麗にまとまってるのに……いやまあ、逆にあの絵が引き立つとも言えるのか……」
イリス「ま、まあいいじゃない。ここはそういう国なんだからさ」
ミスティ「変わった国だわ……」
大魔女帝国滞在1日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
212(1): 2024/10/05(土) 17:31:39.21 ID:ArtlReW/0(1)調 AAS
フラナに大魔女帝国に着いた事とリチャードと何を話したかを手紙で聞いてみる
213: 2024/10/05(土) 17:31:44.35 ID:LiTuNBdH0(2/3)調 AAS
魔法学園(入れなかったら周辺で)で情報収集
214: 2024/10/05(土) 17:37:50.33 ID:vslLc70DO携(1)調 AAS
魔王図鑑を読む
215: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 18:22:32.66 ID:jx8kKVe00(6/16)調 AAS
―宿泊室
妖精「ティセリアへの報告は……ひとまずこれくらいでいいか。風の精霊いる〜?」
風の精霊『はぁ〜い』ヒュルヒュル
クロシュ「わあ……」
風の精霊『いつもすぐに出てきてびっくりしてる? ふふん、わたしたちはどこにでもいるんだよ〜』ヒュルヒュル
妖精「精霊と妖精の違いだね。精霊は個≠フ概念が薄いから、どこにでもすぐ現れるしすぐに消えたりもする」
風の精霊『そゆこと〜。でもお手紙はちゃんと届けるから安心してね〜』ヒュルヒュル
妖精「クロシュも、お手紙を出したければ出しても良いんだよ?」
クロシュ「あ、えと……。書くの……時間、かかっちゃうから……」
風の精霊『そっかぁ。じゃあ書けたらいつでも呼んでねえ。すぐに届けちゃうから〜』ヒュルヒュル
イリス「……妖精さんとクロシュちゃん、もしかして精霊さんとお話してる?」
妖精「あ、イリス。うん、風の精霊と。イリスもお手紙があるなら出す?」
イリス「出す出す! もう書いてあるから、良いかな?」スッ
手紙「」ポン
風の精霊『いいよ〜。じゃあ預かるねぇ〜』ヒュルヒュル
手紙「」フワッ
イリス「わっ、手紙が浮かび上がった……!」
妖精「人間にはそう見えるんだ……。ところで今回もフラナに?」
イリス「うん。ここに着いたことと、リチャードさんのこととか……」
妖精「そういえば知り合いなんだっけ……。変なとこで繋がりがあるんだなあ」
イリス「そうみたい……。まあいろいろあったけど、ここの渡航権をくれたりもしたしさ」
風の精霊『それじゃあお手紙はこれでいいかな?』ヒュルヒュル
妖精「あ、うん。お願い」
風の精霊『承りましたっ』ヒュルルッ!
◆
216(2): ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 18:24:40.13 ID:jx8kKVe00(7/16)調 AAS
―空中楽園都市エデン
魔法学園
ワイワイ ガヤガヤ
学生たち「〜〜」キャッキャ
イリス「こ、ここが……大魔女帝国の、魔法学園……!!」
ミスティ「私たちと同じくらいの年齢の人もいるわね……」
エバンス「……俺とローガンの旦那はちょっと場違いじゃないか?」
ローガン「いや、この学園は学生だけでなく、魔法の研究や開発を行う機関も兼ねているようだ。よく見れば、学生たちに混じって大人の魔法使いも幾人か出入りしている」
イリス「それに出入りや受講は年齢問わず自由にできるみたいですよ。このパンフレットによると」スッ
魔法学園のパンフレット「」パサッ
ローガン「うお、マジか。じゃあ堂々と出入りするか……って受講料も無料だと!?」
イリス「パンフレットによると、そうらしいですね……」
ミスティ「……試しにちょっと受けてみようかしら?」
クロシュ「……わたしも、受けられるの……?」
ミスティ「ええ、クロシュももちろん受けられるみたいよ」
妖精「……受講無料か……この国の経済、どうなってんだろ」
↓1コンマ 情報収集
01-30 留学生エルフ「飛行手段ですか?」
31-60 三人組の学生「飛行手段?」
61-90 黒髪の幼女?「飛行手段……?」
91-00 大魔女「飛行手段が欲しいですって?」ヌッ
217: 2024/10/05(土) 18:25:36.73 ID:3LkS7Ngho(1/2)調 AAS
こんま
218: 2024/10/05(土) 18:25:37.50 ID:i/apwZKPo(1)調 AAS
ヌッ
219: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 20:09:27.46 ID:jx8kKVe00(8/16)調 AAS
エバンス「よし、それじゃあ散開して情報収集といくか!」
ローガン「うむ。まだ初日だ、気楽にいこう」
◇
クロシュ「あの……いい、ですか……?」
黒髪の幼女「え? わぁ、スライムさん?」
クロシュ「あ、うん……。わかるの……?」
黒髪の幼女「うん〜。擬態の補助にすごく高度な魔法も使ってるねぇ。初めて見る魔法かも……」
妖精「へえ、ここの人にとっても珍しい魔法なんだ」ヒョコ
黒髪の幼女「わぁ、妖精さんもいたんだ」
妖精「まあね。それで、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
黒髪の幼女「あ、ごめんそうだったね。どうぞ」
クロシュ「えと……空を……飛びたくて……。あっ……えと、飛ぶ、方法……この国で……えと……」
妖精「……まあつまり、この国で一般人でも使える飛行手段ってないかな? 中央大陸の西部上空に雲塊があるでしょ? 私たち、そこに行きたくて」
黒髪の幼女「えっ、あの謎の雲塊に? ううーん……あそこ、気流も天候もめちゃくちゃだって昔大魔女さまが言ってたし……」
妖精「ほら、この街って空にでっかいクジラみたいな船がいっぱい飛んでるじゃん。あれって買えたりしないの?」
黒髪の幼女「無理だよ! あれは大魔女さまが特別に貸与してるだけで、一般流通はしてないし……多分、あの雲塊に突っ込んだら風や雷にやられて墜落しちゃうと思う……」
妖精「そ、そう……。でもほら、この街だっていつでも空を飛んでるわけでしょ? 何か、風や雷をものともしないすごい飛行手段があるんじゃないの?」
黒髪の幼女「……この街は……ちょっと特殊な浮遊魔法で飛んでるの。ここからでも見えるよね? あのでっかい風船……」
空に浮かぶ巨大な風船「」ゴゴゴゴ
黒髪の幼女「あの風船は……ちょっと特別なの。この街の空を飛んでる飛行船や気球は、あの風船を参考にして作られたものなんだけど……完全な再現には程遠いの。だから……この街と同じ強度で飛べる物体は……他に、ないの」
妖精「えっ……絶対ないの? 絶対?」
黒髪の幼女「うっ……ぜ、絶対じゃないけど……でも、だめ! 一般の人は絶対手に入らないの!」
妖精「……?」
銀髪ショートの丸眼鏡エルフ少女「クロ教授、こんなとこにいたんですか」タッタッタッ
黒髪の幼女→クロ「あ、ノーラ」
銀髪ショートの丸眼鏡エルフ少女→ノーラ「講義の時間ですよ。クロ教授をみんな待ってます」
クロ「えっ……あっやば! ご、ごめん! 妖精さんとスライムさん、また今度ね!」タッタッタッ
ノーラ「すみません、クロ教授はお借りしていきますね」
妖精「あ、うん。教授だとは知らなくて。こっちこそ引き止めてごめん」
クロシュ「ごめんなさい」ペコリ
ノーラ「……ん……?」
クロシュ「?」
ノーラ「………いえ、それでは失礼します。教授、急いでください」
クロ「わかったってば!」
☆エデン魔法学園の教授クロと知り合いました
◆
220: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 20:10:09.39 ID:jx8kKVe00(9/16)調 AAS
―夕方
宿舎前 通り
スタスタ
妖精「――という感じで、収穫はないわけじゃなかったんだけど……」
イリス「一般の人は絶対手に入らない……てことは、一般じゃない人なら手に入るってこと?」
エバンス「単純に考えればそうなりそうだが……」
ミスティ「でも、一般人の手に届かないものじゃ……難しくないかしら……」
ローガン「……ふむ……まずは、それが何なのか突き止めたいところだな」
クロシュ「……」
ノーラ「……あれ? あなたたちは……」スタスタ
妖精「あ、あなたはクロ教授を引きずってった学生の……」
ノーラ「はい、ノーラと申します。セクリエ・ロイエから留学してきました」
イリス「わあ、留学!」
ミスティ「想像の及ばない世界だわ……」
妖精「私たちは……まあいろいろあって、ちょっとここに滞在してるの。聞いてたならわかると思うけど、ちょっと空を飛びたくてね」
ノーラ「空を……ふふっ、素敵ですね」
妖精「けっこう真面目なんだよ? まあいいけどさ」
ノーラ「でもそれなら私と似たような立場ですね。私もこの国の優れた魔法を学ぶ為に滞在している身ですから」
妖精「まあ確かにそういうことになるかな?」
ノーラ「それじゃあ、お互いに目的を達成するまでの間ではありますがよろしくお願いします。何かわからないことがあればどんどん聞いてくださいね。私はあっちの宿舎に滞在してますから」
☆留学生エルフのノーラと知り合いました
◆
221: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 21:45:56.94 ID:jx8kKVe00(10/16)調 AAS
―夜
宿舎 宿泊室
魔王図鑑「」ポン
妖精「さて……この本ももうすぐ読み終わるけど……」
ミスティ「……収穫はどう?」
妖精「……この残り僅かにかけるしかない」
クロシュ「わたしも……いっしょに、読んでいい?」
妖精「もちろん」
*
「目次」
・絶望の魔王 済
・狂気の魔王 済
・暗黒の魔王 済
・虚無の魔王 済
・夢想の魔王 済
・旋律の魔王 済
・記憶の魔王 済
・雷霆の魔王 済
・巨樹の魔王 済
・海難の魔王 済
・吹雪の魔王 済
・双子の魔王 済
・掃除の魔王
・憑霊の魔王
・永遠の魔王
・水底の魔王
ペラッ
「掃除の魔王」
生前の姿は不明。
史上最大と考えられるこの魔王は、超巨大な風船の如き威容で地上より遥か上空を浮遊し、直下にある物体の尽くを正体不明の力で削り取り消滅させたと言われている。地上を綺麗な更地にするその行動から、掃除の魔王と称された。一見風の流れに合わせて無軌道に移動しているようにも見えたこの魔王は、実のところ生命の豊富な地域へ優先的に移動して破壊活動を行っており、他の生命に対する明確な害意があったものと考えられている。雷霆の魔王、吹雪の魔王と並び、この魔王もまた史上最も危険な魔王の一つであったと目されることが多い。
最期には、天を駆ける橙色の焔に貫かれて討伐されたと言われている。その焔が何者の仕業だったのかは明らかになっていない。
「憑霊の魔王」
生前の姿は不明。
この魔王は物理的な肉体を持たず、他者に取り憑いてその行動を自在に支配する力を持っていた。取り憑かれた者は自己意識を失い、魔王の意のままに操られる傀儡となってしまう。さらに厄介なことにこの魔王は取り憑いた者の潜在能力を引き出すことができ、その解放された潜在能力を用いて恐ろしい殺人や破壊活動を繰り返した。宿主が死んでもこの魔王は霊体となって逃げることができたため、その討伐も困難を極めた。
しかし最期には光の聖女がもたらした烈光に焼かれて消滅した。
「永遠の魔王」
生前の姿は不明。
この魔王がいつ発生したのかは判然としていない。この魔王が存在する周辺一帯では時空間が著しく乱れており、過去と現在と未来が同時に存在するらしい。それがどのような状況であるのかは実際に見ていない私にはわからないが、これを体験して生還した冒険者は全員発狂してしまっており詳しい話を聞くことができなかった。最低限わかっていることは、かの魔王が時間を操る力を持つこと、不死であること、通常の認知能力を持つ人間は自我を保てない異常空間が展開されていること、くらいである。
幸いこの魔王は自分から移動することは一切なかったため、最初に巻き込まれた者以外は自ら乗り込まない限り被害に合う心配はない。そしてこの魔王は未だに討伐されておらず、現在も北大陸の一部地域を封鎖し続けている。
「水底の魔王」
生前の姿は不明。
物理的な肉体は持たず、普段は幼い少女のような姿で海上や海中を漂っていると言われている。このことから、生前は人または人に近い種族の幼い少女であったと考えられる。
とある海域に出没し、通行する船の乗組員や海洋生物の命を理不尽に奪う力を持つ。危険性で言えば海難の魔王と似ているが、物理的な影響は及ぼさない。命を奪われた海洋生物の死骸はそのまま海底に沈み、船は幽霊船となってその海域を漂い続けることとなる。ある島の伝説では、かつてこの魔王が流した涙が星を覆う大嵐となり、一度世界の全てが海の底に沈んだと言い伝えられている。
討伐は確認されておらず、当該海域は現在でも船が消息を絶つ魔の海域となっている。そのため、この魔王は今もなお現存しているものと考えられる。
*
222: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 21:47:28.84 ID:jx8kKVe00(11/16)調 AAS
ミスティ「……最後の方でいきなり現存する魔王が出てきたわね……」
妖精「そうだね……。永遠の魔王と水底の魔王は私も聞いたことがあるよ。どちらも影響範囲が決まってる魔王だから、わざと侵入しない限り危険はない。まあだからこそ討伐されずに放置されてるのかもしれないけど……」
ミスティ「……そして、憑霊の魔王……。これは……ひょっとして――」
妖精「うん。もしかしたらこの魔王で言及されてる症状……アリシラの状態に似てるかも」
クロシュ「……!」
妖精「断言はできないけど、人間の形を保ってて、一見言葉も通じているように見える。魔王に取り憑かれている……かどうかはわかんないけど、その線でさらに調べてみる価値はあると思う」
クロシュ「アリシラさん……」
妖精「それにあいつ……クロシュのこと、なんだかんだ言ってけっこう気にかけてるでしょ? 多分、この憑霊の魔王よりはマシな状態だと思うよ」
クロシュ「うん……」
掃除の魔王のページ『』ペラッ
大きな風船のような姿が描かれた挿絵『』
クロシュ「……」
☆魔王図鑑を読み終えました
☆アリシラの状態についての考察が進みました
◆
223: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 22:11:14.36 ID:jx8kKVe00(12/16)調 AA×
224: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 22:35:19.00 ID:jx8kKVe00(13/16)調 AAS
―朝
宿泊室
チュンチュン
スライムクロシュ「……」zzz
妖精「すう、すう……」zzz
イリス「ふわあ……。なんだろう……久しぶりの……朝って感じがする……」
ミスティ「何を言っているの……? 朝は毎日訪れているじゃない……」
イリス「いやまあそうなんだけど……。ほら、ここ最近って危険に備えてスイートルームに泊まってたりとか、なんだか普通とは違ってたっていうか……」
ミスティ「まあ、そう言われるとそんな気もするわ……」
イリス「あんまりゆっくりもしてられないけど、朝くらいはこの空気を味わっとこう!」
郵便受け「」ガサッ
ミスティ「あら、新聞? なんか普通に新聞が入れられるのなんて珍しい感じね」
イリス「いつもはあの悪徳新聞記者さんが窓から不法侵入して置いていってたからね……」
*
エデン新聞「」ガサッ
「警備用オートマタが誤射、通行人が怪我。今月二度目か」ペラッ
「大庭園でミントウネが大量発生」ペラッ
「魔法学園生徒連続昏倒事件 未だ犯人捕まらず」ペラッ
イリス「……な、なんか……意外と……」
ミスティ「暗いニュースが多いわね……」
大魔女帝国滞在2日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
225: 2024/10/05(土) 22:35:45.57 ID:kA3lSJF6O携(1)調 AAS
歓楽区で聞き込み調査
226: 2024/10/05(土) 22:36:35.05 ID:9gpi0nqQO携(1)調 AAS
大魔女様とクロシュ邂逅
227: 2024/10/05(土) 22:36:42.40 ID:oeisi8kFO携(1)調 AAS
ミスティ、ギルドで魔法学園の特別講師の依頼を受ける
228: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 23:03:52.29 ID:jx8kKVe00(14/16)調 AAS
―歓楽区
ワイワイ ガヤガヤ
ビルに掛けられた特大大魔女看板「」ドドン!!
大魔女コスの売り子「大魔女様カフェです〜!」
魔女っ子妖精の屋台「大魔女さままんじゅうだよ〜」
魔女っ子スライム「〜〜」モニョモニョ
書店の売り子「大魔女無双! 異世界転生しても大魔女様は平常運転! 大ヒット増版決定です! お買い求めの際は急いで急いで!」
エルフの吟遊詩人「大魔女……奪い与えし、賢者にして愚者……」ポロロン
通行人「なんだと!? 大魔女様が愚者だと!? このクソボケ吟遊気取りが!!」
石ころ「」ポイポイ
エルフの吟遊詩人「表現の自由が守られぬ国、大魔女帝国……」ポロロン ゴツンッ
エバンス「流石にこの地区はすげえな……!」
ローガン「うむ……。クロシュくん、我々から離れんようにな」
クロシュ「うん……」
妖精「まあクロシュには私が付いてるから大丈夫だよ」
↓1コンマ 情報収集
01-05 ???
06-35 ロディナ
36-65 魔法店のラミアと吸血鬼
66-95 緑髪のイケメンエルフ
96-00 ???
229: 2024/10/05(土) 23:04:27.45 ID:3LkS7Ngho(2/2)調 AAS
こんま
230: 2024/10/05(土) 23:04:49.10 ID:LiTuNBdH0(3/3)調 AAS
ん
231: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 23:42:50.30 ID:jx8kKVe00(15/16)調 AAS
―魔法店
カランコロン
緑髪のラミア「らっしゃ〜い」
エバンス「うおっ……! ら、ラミアか……」
緑髪のラミア「なあに、蛇女が大魔女帝国にいちゃ悪いわけ?」ニヤニヤ
エバンス「んなこと言ってねえだろ! ちょっとびっくりしただけだっつの」
青髪の吸血鬼「何ですか……? スール、騒がしいんですけど……」スタスタ
緑髪のラミア→スール「はっは、来客対応だよ。我慢しな」
ローガン「そちらの方は……吸血鬼か」
青髪の吸血鬼→フローレンス「ええ。この国で種族がどうこうという区分けは無粋の極みですけどね」
ローガン「む……それは失礼した」
妖精「私としてもそういう感じの方が良いかな」
クロシュ「うん……」
フローレンス「……ん? 妖精と、黒髪の少女……もしかしてあなたたち、ダークヒーローイリスの一行ですか?」
スール「えっ、ダークヒーローイリス一行?」
妖精「えっ。いや……知ってるの?」
フローレンス「こっちの界隈じゃ有名です。フラナも絶賛してましたし」
ローガン「……いかにも、その一行だが……諸君らはフラナ氏と知り合いなのか?」
スール「おうさ。あそこのガキ共とはちょいと腐れ縁でね」
フローレンス「私も似たような感じですね。最近のことは知りませんけど、姉妹揃って随分派手にはってるみたいですね」
妖精「まあ、派手にはやってるかな……? まあ二人とも元気だと思うよ。一人はテロリストだけど」
スール「あっはっは、らしいね! あの暴れん坊らしいっちゃ暴れん坊らしい!」ケラケラ
エバンス「か、軽いな……!?」
フローレンス「下界がどんな様相だろうとどうでもいいですし。私たちはこの国で快適に過ごせますから」
ローガン「うむ……。しかし新聞によると、どうも最近この国では事件や事故が多発しているようだが……」
スール「あ〜、そうみたいだねえ。大庭園じゃミントウネが大増殖してんだっけか? ミントウネは実際一度植わるとすごい勢いで増殖しちまう厄介な性質があるんさ。元々この国にゃミントウネなんて一匹もいなかったんだから、十中八九誰かが意図的に持ち込んで植えたんだろうねえ」
妖精「犯人はなんでそんなことをしたの?」
スール「知らん! いやまあ、ミントウネはけっこうかわいいし、薬効もあるし、香りも良いから、大増殖するって点を除けば良い植物なんだよ。だから善意で植えたって可能性もなくはない……けど……」
フローレンス「嫌がらせじゃないですか? 大魔女様への」
スール「……考えたかあないけどね。うちら大魔女帝国の国民は、みんな大魔女様が大好きだ。そんな大魔女様が嫌がるような真似を国民がするとはあまり考えられないんだが……」
妖精「……じゃあ、私たちみたいな滞在者じゃない?」
スール「入国審査の面接なんていい加減だからねえ」
フローレンス「はあ……大魔女様を困らせる不届き者なぞ、死罪が相応しいと思いますね……」
スール「ま、何にしてもそのうち捕まるさ。この国の治安組織は大魔女様肝いりの精鋭部隊だからね」
◇
232: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/05(土) 23:44:29.42 ID:jx8kKVe00(16/16)調 AAS
というわけで本日はここまでとなります。次回は、クロシュ大魔女と邂逅する編、ミスティ先生編となります
大魔女帝国入りを果たし、早速行動を開始するクロシュ一行です。すでに様々な人物と出会い始めた一行ですが、何やら大魔女帝国では不穏な事件も多発しているようで、一筋縄ではいかない様子。この先クロシュはどのような事態に遭遇し、どう動くのか。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
233: 2024/10/06(日) 00:56:37.18 ID:gcd0lCOuo(1)調 AAS
大魔女帝国やイスファハーンの文明レベルを見ると魔族国って田舎ね
234: 2024/10/06(日) 05:07:59.62 ID:mxpb6tVwo(1)調 AAS
おつおつ
狂信、とまでは行かない信仰、バランス感覚があって良い
235: 2024/10/06(日) 08:56:36.92 ID:5qNDT0TTO携(1)調 AAS
魔族はみんな大魔女帝国に住めば良いよ
236: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 16:39:14.38 ID:ukm6Vrz50(1/18)調 AAS
イスファハーンと大魔女帝国は世界的に見ても最高水準の技術力と豊かさを持っているため、その二つの国に対抗できるのは実のところ王国くらいかもしれません(王国は魔導機械分野において近年革新的な成長を続けています。それでもその二国にはまだ及ばないかもしれません)
大魔女帝国の民は、やはり大魔女のことが大好きなようです。しかし狂信や盲信といえるほど強く大魔女を信仰している国民は実のところそこまで多くはないらしく、どちらかというと大多数の国民はその国家運営や生活水準の方をありがたがっているだけかもしれません。しかしそれもまた大魔女の作為によって提供されているものなので、やはり大魔女の存在がありがたがられていると言っても良いでしょう
大魔女帝国に住むことができれば豊かなで平穏な生活が保証されますが、世界各国の大使館を巡らなければ入国できないため、苦難から逃れる為に大魔女帝国に亡命するという選択はほぼ不可能と思われます。また、大魔女帝国に入れるような力や財力を持っている者であれば、大体どこの国でも不自由なく暮らせる可能性が高いと言えるでしょう
237: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 16:40:09.69 ID:ukm6Vrz50(2/18)調 AAS
―空中楽園都市エデン
歓楽区 路地裏
魔女っ子スライム「〜〜」モニョモニョ
クロシュ「!」
妖精「あ、スライム。この街にも住んでるんだねえ」
ローガン「ふむ……我々にはスライム語がわからぬ。スライムくんたちへの情報収集は任せても良いだろうか?」
妖精「わかった。それじゃああの子に聞いてみよう、クロシュ」
クロシュ「うん……!」
*
クロシュ「……」トテトテ
魔女っ子スライム「〜?」モニョ?
デロデロ…
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
魔女っ子スライム「〜〜!」モニョモニョ キャッキャ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ キャッキャ
「あらあら、見ないスライムの子がいるわね」スタスタ
妖精「! この気配は――」
大魔女「ごきげんよう、滞在者のお二人様」スタスタ
スライムクロシュ「!」モニョ!
魔女っ子スライム「〜〜!!」モニョニョ! キャッキャ
妖精「あ、あなたは……まさか――」
大魔女→クローディア「いかにも。私こそがこの帝国を支配せし伝説の大魔女――クローディア・トゥルーエンドですわ」ファサッ
妖精「大魔女、クローディア・トゥルーエンド!」
クローディア「うふふ、建国の太母に知ってもらえてるなんて光栄ね」ニコニコ
妖精「当然でしょ、こんな大層な街を空に上げてるんだもん! ていうかあなたの方こそ、私のこと知ってたの!?」
クローディア「それこそ当然でしょう? 緑の国を興した偉大なる妖精のことくらい、知らない方がおかしいわ」
妖精「……ま、まあ……そりゃそうか」
クローディア「昨日クロから聞きましたわ。空を飛ぶ手段を探しているそうですね」
妖精「うん。知ってるなら丁度良いや、まさしくその通り私たちは空を飛ぶ手段を探してるの」
クローディア「中央大陸西部の上空にある、世界樹の光を取り戻す為に必要なのね?」
妖精「……どこまで知ってるの?」
クローディア「簡単な推測ですわ。その様子ですと当たっているようで何よりです。うふふ、外す気もありませんでしたけれど」
妖精「じゃあ話が早い。このまま世界樹の光を放っておいたら、過激思想の奴らに奪われて世界が大変なことになっちゃうの。あなたが噂通りの愛深き大魔女だというのなら、世界の為に力を貸してよ」
クローディア「……」
↓1コンマ
01-75 大魔女帝国とは関係ありませんわ
76-95 臣下でもない民に与える愛はありませんわ
96-00 ??
238: 2024/10/06(日) 16:47:20.76 ID:nJtFrMbAO携(1)調 AAS
あ
239: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 17:16:31.80 ID:ukm6Vrz50(3/18)調 AAS
クローディア「何か勘違いしているようだけれど……私の愛は、万物に分け隔てなく与えられるような安いものではないのよ?」
妖精「……」
クローディア「なぜ入国にあれほど大変な基準を設けているか、おわかりかしら?」
妖精「ええと……」
クローディア「私を敬わず、この国を敬わない愚か者を排除する為ですわ。道理を解さぬ蛮民が増えれば、例え万能たる私の統治であっても――いずれは破れ、崩壊してしまう……。この楽園を維持し続ける為には、誰も彼もを庇護して回るわけにはいかないのですよ」
妖精「でも……それは大魔女帝国を維持する為の理屈でしょ? 地上が滅びれば、この国だっていずれは――」
クローディア「滅びません。例え地上の一切が業火に包まれて滅ぼうとも――この国は、私が全霊で守り、育んでみせましょう」
妖精「食事は? 資源は? 星が滅びちゃったら――」
クローディア「いいえ。星そのものが滅びることはない――世界樹と近しいあなたなら、わかっているはずです」
妖精「……」
クローディア「例え世界樹の光を全て手にした者が、星の崩壊を願ったとしても――星の力そのものが滅びることはありません。世界樹の果実は種を落とし、新たな世界樹が芽吹き、やがて星の表層には新たな生命が溢れる――」
スライムクロシュ「……」
クローディア「それにそもそも、この国の食料や資源は既に地上の物質や生命を拠り所としていませんもの。例え地上が灰となったとしても、私の魔法によって作られた食料と資源があれば永久的に存続可能ですわ」
妖精「馬鹿な! これだけの大規模な質量を浮かせ続けながら、そこに住まう命を養い続けられるほど都合の良い魔法なんてあるもんか!」
クローディア「うふふ……大魔女を舐めないでくださるかしら?」ニコリ
妖精「っ……!」
魔女っ子スライム「〜〜…」モニョニョ オロオロ…
スライムクロシュ「……」
↓1選択 何か言う?
1.言う(内容も要記述)
2.言う(内容はクロシュの自由意思に任せる)
3.言わない
240: 2024/10/06(日) 17:21:04.29 ID:x+DuDBVR0(1)調 AAS
あえて
3
241: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 18:20:24.85 ID:ukm6Vrz50(4/18)調 AAS
スライムクロシュ「……」
クローディア「ふふ……。でもあなたたちは、イスファハーンでの活躍でこの国への渡航に成功した稀有な人材です。もし望むのであれば、永久的に滞在してくれても良いわ。ここにいないお友達を呼んで、一緒に暮らしたって良い。この国で、真の正しい結末――トゥルーエンドを迎えましょう?」
妖精「……そうしたら、飛行手段を提供してくれる?」
クローディア「あはは! 私、嘘は嫌いよ?」ニコ…
妖精「……冗談だよ。わかった。飛行手段はこっちで独自に探す」
クローディア「ええ、それが賢明でしょう。もしこの国に貢献してくれるなら、それに応じた報奨を与えることもやぶさかではありません。あの雲塊を突き破るほどの強力な飛行手段を提供するのは困難ですが、通常の気球や飛行船くらいなら貢献次第でお貸ししてあげても良いわ」
妖精「そりゃどうも。前向きに考えとくよ」
クローディア「ええ。よろしくね。さっきはああ言ったけれど、あなたたちを高く評価しているのは本当よ。良い関係を築きましょうね。そしていつか、私たちの国を好きになってくれたら嬉しいわ」ニコニコ
☆大魔女クローディアと邂逅を果たしました
*
魔女っ子スライム『ふええ……クロシュちゃん、どうして大魔女さまを怒らせちゃったの……?』モニョモニョ
スライムクロシュ『えと……怒らせたかった、わけじゃなくて……』モニョモニョ
魔女っ子スライム『……クロシュちゃんは……大魔女さまのこと、きらい……?』モニョニョ…
スライムクロシュ『ううん……。でも……わたしは……地上に住む、みんなのことも……好きだから……』モニョモニョ
魔女っ子スライム『地上……。わたし、この国で生まれたから……地上のこと、わかんない……』モニョモニョ
スライムクロシュ『そうなんだ……。地上にもね……わたし、友達が……いっぱい、いるの……』モニョモニョ
魔女っ子スライム『わあ……。クロシュちゃん、すごい……!』モニョニョ
スライムクロシュ『んへへ……。魔女っ子スライムちゃんも……友達……!』モニョニョ
魔女っ子スライム『ふわ……! えへへ……じゃあ、友達……!』モニョモニョ
スライムクロシュ『うん……! だから、私……みんな守りたい……』
魔女っ子スライム『そうなんだねえ……』
◆
242: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 18:21:30.00 ID:ukm6Vrz50(5/18)調 AAS
―エデン魔法学園
中庭
ワイワイ ガヤガヤ
ミスティ「そういえばこの街には冒険者ギルドがなかったわね」
イリス「言われてみれば……。なんでだろう?」
クロ「なんでだろうね……?」ヒョコ
イリス「わっ! あなたは……?」
クロ「こんにちは……。あなたたちはクロシュちゃんと妖精さんと一緒にこの国に来た人だよね……? 星属性と氷属性の」
ミスティ「ええ、そうだけど……」
クロ「良かった……。えっとね、せっかくこの国に来たんなら、講義を見てくのはどうかなあって、お誘いしようと思って……」
イリス「え、わざわざ私たちの為に!?」
クロ「ダークヒーローイリス一行って有名なんだよ〜。一緒にいる氷魔法使いのミスティちゃんもクールでかっこいいって評判で、この学園でもファンがけっこういるの。だから、二人には是非講義を見ていって欲しくて……」
ミスティ「わ、私まで有名になってるの……!?」
イリス「あはは……でもわかったよ。氷属性ならミスティにもぴったりだし、行ってみようよ!」
ミスティ「まあ、いいけど……」
クロ「やったあ……! えへへ、それじゃあわたしに付いてきてね」トテトテ
*
243: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 18:21:59.44 ID:ukm6Vrz50(6/18)調 AAS
―エデン魔法学園
氷属性講義室
ザワザワ
クロ「……あれ? アイス教授は?」
青髪ロングの少女「あ、クロ教授。アイス教授は本日、かき氷の食べ過ぎでお腹を壊したらしく……」
クロ「ええ……。それじゃあ氷属性の講義は……」
青髪ロングの少女「……休講ですかね」
クロ「そ、そんな……。せっかくイリスちゃんとミスティちゃんに来てもらったのに……」
青髪ロングの少女「えっ、イリスちゃんとミスティちゃん……!?」
ザワザワ… エッ イリスチャン? ミスティチャン? ドユコト?
イリス「……な、なんかやばそうな……」
クロ「こらこら、みんな騒がないの……! えっと、休講になったものは仕方ないから――」
ダークヒロインミスティサンニヤッテモラオウゼ!! ソウダソウダ!!
クロ「ちょ、ちょっとぉ……! だめだよ、ミスティさんはそもそもわたしが無理矢理連れてきた人だからぁ……」
ミスティ「……か、帰っても良いかしら……」
イリス「……でも、ここまで来て何もせずに帰るっていうのも勿体ないしやってみようよミスティ!」
ミスティ「ちょっとイリス……! 私に人に教えられるほどの技量なんてないわよ!」
イリス「まずは授業の内容を聞いてみようよ! ミスティにも教えられそうな範囲かもしれないし!」
ミスティ「そんなわけないでしょ……。専門家を要請する学園の授業なのよ?」
イリス「ねえそこの君! 教科書を見せてもらっていいかな?」ズイッ
青髪ロングの少女「……はい。これがこの講義で使われてる教科書です」スッ
ミスティ「野良の独学氷魔法使いが理解できる範囲なわけ――」
教科書「」ペラッ
ミスティ(…………氷精の魔導書や正負の属性に比べるとかなりレベルが低いわ……)
青髪ロングの少女「……どうでしょうか?」
ミスティ「まあ……理解できなくもない範囲……と言えなくもない……かしら……」
イリス「あはは、てことは理解できてる範囲ってことだね」
ミスティ「ちょっとイリス……!」
青髪ロングの少女「あの……それでは、お願いしても良いですか? 私も……ミスティさんの講義に、興味があります」
ミスティ「ええ……」
イリス「やってみようよ! きっと良い経験になるよ!」
ミスティ「わ、わかったわよ……」
クロ「ご、ごめんね……急にこんなことになっちゃって。わたしもできる限りサポートするから……」
ミスティ「人に教えたことなんてないし専門家でもないんだから、失敗しても許しなさいよね……」
↓1コンマ
01-30 下手
31-60 程々
61-90 上手
91-00 覚醒
244: 2024/10/06(日) 18:23:13.08 ID:lsnWqxpDO携(1/2)調 AAS
はい
245: 2024/10/06(日) 18:27:15.25 ID:yfpCvQAS0(1)調 AAS
う、運命賽とか……無理か
246: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 18:49:52.28 ID:ukm6Vrz50(7/18)調 AAS
ミスティ「良い? 氷を生み出すのではなく、熱を奪うことを意識するの。氷属性の本質は――」
生徒A(え、ええ……? 熱を奪うって何……?)
生徒B(やばい、意味がわからない……)
生徒C(話のレベル高くない!?)
青髪ロングの少女(……熱を、奪う……)
ミスティ「……口で説明するのは苦手だわ。専門家に比べれば下手かもしれないけど、実演するから見て。イリス、水を出せる?」
イリス「はいはい! それっ!」カッ
水スライムモドキ「」ポン! プルプル
生徒A(ええ!? 成形の難しい水属性物質をあそこまで安定した形で出せるの!?)
生徒B(しかもあの人って水属性の専門家ってわけじゃないんだよね……?)
生徒C(魔法のレベル高くない!?)
青髪ロングの少女(……あの水餅みたいなのを凍らせるということ?)
ミスティ「じゃあいくわよ――」スゥゥ―
カッ!!
氷スライムモドキ「」ギンッ カチコチ
エッエッ…!? イッシュンデ…? ザワザワ…
青髪ロングの少女(……! 冷気を使って冷却するのではなく――全体を、一瞬で凍結させた……!?)
ミスティ「見てわかる通り、適切に熱を奪えれば全体を均質に冷やすことができるわ。氷を生成するより燃費も格段に良い。ただし慣れないうちは集中力が必要だけれど――」
生徒A(見てわからないです!)
生徒B(こ、これがダークヒロインミスティの御業……!)
生徒C(氷属性のレベル高くない!?)
青髪ロングの少女(……熱を……均質に……)
ミスティ「それじゃあ皆さんも試してみて。何回かやればコツを掴めるはずだから」
◇
水スライムモドキたち「」プルプル
生徒たち「」グッタリ
クロ「こ、これは……」
イリス「ミスティ……」
ミスティ「だ、だから言ったでしょ! 専門家でもなんでもないんだから!!」
青髪ロングの少女「適切に……熱を……。すぅー……はっ!」カッ!
みぞれスライムモドキ「」パキッ
ミスティ「!」
青髪ロングの少女「はあ、はあ……で、できた……?」
ミスティ「ええ……できてるわ! 少し粗いけれど、ここまでできたのなら後はトントン拍子でやれるはずよ!」
青髪ロングの少女「ミスティ先生……!」
ミスティ「あなた、名前は……?」
青髪ロングの少女→ユキ「……ユキです。オノゴロ地方から来ました」
ミスティ「ユキ……良い名前ね。私のヘタクソな講義からでも学べるなんて、きっとあなたは天才よ。是非この調子で頑張って……!」
ユキ「はい……!」
☆ミスティは人に教えるのが下手のようでした
☆雪女のユキと知り合いました
◆
247: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 19:35:34.63 ID:ukm6Vrz50(8/18)調 AA×
248: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 19:35:59.83 ID:ukm6Vrz50(9/18)調 AAS
―朝
宿舎 食堂
妖精「……という感じで、大魔女の協力は得られそうにない」
イリス「そ、そんなことが……」
ミスティ「むう……意外とケチね……」
ローガン「……だが、国を統べる者の考えとしては不自然ではない。地上の一切を必要としない運営ができているというのが本当であれば、わざわざ我々のような弱小勢力に手を貸すのは余計なリスクとなる」
エバンス「つってもここの国民だって元は地上で暮らしてた奴とかその子孫なんだし、少しくらい甘く見てくれても良いだろうと思わなくもないが……」
ノーラ「……おや? おはようございます、皆さん」スタスタ
イリス「あなたは……留学生のノーラさん!」
ノーラ「覚えて頂いていて光栄です。昨日はミスティさんが素晴らしい授業を披露したそうで……」
ミスティ「押し付けられたのよ。私は悪くないわ……」
ノーラ「ふふ。ところで皆さん、もしかして今大魔女様のお話をしていましたか?」
エバンス「あ、あ〜……聞き間違いだろ、多分……」
ノーラ「……ここは滞在者用の宿舎食堂だから良いですが、外で大魔女様を批判するようなことは言わない方が良いですよ。狂信的な国民は流石にそこまで多くありませんが、それでもここの国民は大なり小なり大魔女様を敬愛しています。下手なことを言えば余計なトラブルに発展して、最悪国外追放となりかねませんから」
妖精「げげっ……」
ローガン「ぬう……ようやく入国できたというのに、国外追放などということになったら目も当てられん……」
ノーラ「先日も大魔女様をちょっと揶揄するような詩を謳っていた吟遊詩人が石を投げられていましたから。ここは平和で衣食住も保証された素晴らしい国ですが、それは大魔女様への愛という条件あってのものなんです。くれぐれも愛を欠かさぬよう……」
妖精「愛という条件か……」
クロシュ「……」
大魔女帝国滞在3日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
249: 2024/10/06(日) 19:36:45.27 ID:HaX/lbEw0(1/2)調 AAS
ミスティ、ユキにショッピングと修行に誘われる
250: 2024/10/06(日) 19:37:33.39 ID:lsnWqxpDO携(2/2)調 AAS
図書館で雲塊や飛行手段について詳しい本を探してみる
251: 2024/10/06(日) 19:41:00.75 ID:ggDQu8AlO携(1)調 AAS
劇場あたりで歌が聞こえてきたので聞きに行ってみる
252: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 21:07:44.12 ID:ukm6Vrz50(10/18)調 AAS
―空中楽園都市エデン
市場
ワイワイ ガヤガヤ
ミスティ「さて、今日も飛行手段を探しましょうか……」スタスタ
ユキ「……あ、ミスティ先生」
ミスティ「あなたは……ユキじゃない。今日は学園は休みなの?」
ユキ「私が受講している今日の講義は午後からなので。ミスティ先生は――」
ミスティ「私は……まあ、ちょっとした情報収集よ。あと先生は不要よ」
ユキ「あ、はい。それではミスティさん……もし良かったら、一緒に買い物とかしていきませんか?」
ミスティ「そうね……まだこの国に来て日が浅いから、案内を頼んでも良いかしら?」
ユキ「はい。行きましょう」スタスタ
*
―魔法店
スール「らっしゃ〜い」
ユキ「どうも。ここのポーションは味も効き目も良いんです。おすすめですよ」
ミスティ「へえ、そうなのね……」
スール「おや、いつもとは違う仲間を連れてるね。転入生かい?」
ユキ「いいえ。彼女は……臨時講師です」
ミスティ「それも違うでしょ。ただの旅人よ。学園は確かに気になるけど、生徒にも講師にもなるつもりはないわ……」
ユキ「えっ……そうだったんですか?」
ミスティ「むしろ何だと思っていたのよ――」
バギュンバギュンッ!! バラタタタタタ!!! ギャアアアアア!!! タスケテクダサイ!! タスケテクダサイ!!!
ミスティ「!?」バッ
ユキ「い、今の音は……!?」
スール「通りの方からだ。あの銃声は、まさか――」
フローレンス「……警備用オートマタですね。これで今月三度目――」ヌッ
ユキ「……! 私、止めに行きます!」バッ
ミスティ「えっ、ちょっと待ちなさい!!」ババッ
スール「あ、ちょっとあんたたち!」
フローレンス「警備用の使う弾は非殺傷性のゴムバレットですし、当たりどころが悪くなければ死なないから大丈夫でしょ」
*
253: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 21:08:19.12 ID:ukm6Vrz50(11/18)調 AAS
―市場
キャアアアア!!! タスケテクダサイ!!! タスケテクダサイ!!!
警備オートマタ「コロス、コロス」ガションガション
警備オートマタ「ハッポウスル」ジャキッ
バラタタタタタッ!!
通行人A「ぐげあああああ!!」バスバスッ
通行人B「アババーッ!」バスバスッ
エルフの吟遊詩人「狂ったオートマタ……そのセンサーが捉えるは、無辜の民――……」バスバスッ
ユキ「はあっ!」カッ
凍る警備オートマタ「」ガギンッ!!
ユキ「よしっ……!」
警備オートマタ「テキ……コロス……」ジャキッ
ユキ「!」
バギュンッ!
カーンッ!
氷の壁「」カチン
ユキ「氷の……壁!?」
ミスティ「援護するわ! 一人で前に出ないで!」
ユキ「ミスティさん!」
――戦闘開始 暴走オートマタ――
↓1コンマ
01-60 勝利
61-90 完勝
91-00 会心
254: 2024/10/06(日) 21:13:38.18 ID:gyTrkilpO携(1)調 AAS
あ
255: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 21:47:43.68 ID:ukm6Vrz50(12/18)調 AAS
ユキ「やっ!!」カッ
凍る警備オートマタ「」ガギンッ!!
ユキ「ふう。暴走していたのはニ体だけ――」
ミスティ「ユキ、危ない!!」バッ
ユキ「えっ――」
ドンッ!
バギュンッ!! バスッ
ミスティ「っつ……!」
ユキ「あっ……ミスティさん!!」
増援警備オートマタ「コロス、コロス」ガションガション
増援警備オートマタ「タイザイシャ、ヒコクミン」ガションガション
増援警備オートマタ「ダイマジョサマニアイサレルシカク、ナシ」ガションガション
増援警備オートマタ「ハッポウセヨ、ハッポウセヨ」ガションガション
ミスティ「チッ、増援……!」
ユキ「ごめんなさいミスティさん……!」
ミスティ「問題ないわ……! 一体づつ破壊していくわよ!!」
ユキ「はい!」
*
氷漬けのオートマタ「」カチコチ
砕かれたオートマタ「」バラバラ
ミスティ「ふう……こんなとこかしら」
ユキ「ミスティさん……すみません、私が油断したせいで……」
ミスティ「問題ないと言ったでしょう。それに……ほら、このローブ」スッ
氷竜革のローブ「」バサッ
ユキ「これ……氷竜革……!?」
ミスティ「ええ。あんな豆鉄砲じゃこのローブは貫けないわ。ちょっと痛かったけどね」
ユキ「おお……!」
ミスティ「まあ、そういうわけだから……別に気にしなくて良いわよ
*
256: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 21:48:36.60 ID:ukm6Vrz50(13/18)調 AAS
高等オートマタ「ご協力感謝致します。ミスティ様、ユキ様」ザッ
ミスティ「けっこう痛かったわ。お礼はもらえるのかしら?」
高等オートマタ「もちろんです。こちらに大魔女様直筆サイン入り感謝状がございますので、どうぞお受け取りください」スッ
大魔女直筆サイン入り感謝状「」ポン
ミスティ(いらないわ……。でも愛を示しておいた方が良いとか言ってたし……)
ミスティ「……ありがたく頂戴するわ」スッ
高等オートマタ「はい。是非とも大切になさってください」
☆大魔女サインを1つ手に入れました
*
ミスティ「――新聞でも警備が暴走する事件が発生してるって書いてあったけど、これよくあることなの?」
ユキ「いえ……警備がおかしくなるのは、ここ最近が初めてなんです。それまではこんなこと全くなかったのですが……」
ミスティ「……」
ユキ「……何者かが、悪意を持って警備を暴走させているとしか思えません。ただ、今のところ原因は全くの不明らしく……」
ミスティ「……きな臭いわね」
ミスティ(……首を突っ込むべき? でも戦ってみてわかったけれど、この警備の装備に殺傷能力はない……。この国の治安組織に任せておくのが無難じゃないかしら……?)
ミスティ(まあ、帰ったらみんなに報告くらいはしておきましょう……)
◆
257: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 22:05:24.38 ID:ukm6Vrz50(14/18)調 AAS
―図書館
妖精「さて、情報収集の基本と言えばやっぱりここだよね」
クロシュ「うん……」
妖精「……とは言ってもこの図書館も私向けじゃないから、主に働いてもらうのはクロシュになっちゃうけど」
クロシュ「……わたしも……背、届かない……」
妖精「いつだかやったみたいに大きくなれない?」
クロシュ「!」ピコン!
モニョモニョ…ポン!
大人クロシュ「……大人の、すがた……!」ドン!
妖精「性格は元のままみたいだね」
大人クロシュ「えと……フメイちゃんが大人になったのの、想像だから……大人フメイちゃんらしい性格……」モニョモニョ
大人クロシュ「……妖精、はやくいこ。フメイ、おなかすいた」ポン
妖精「それ、いつものフメイじゃない……?」
大人クロシュ「あっ……」
妖精「あの剣舞姉妹のお姉さんの方を真似してた時は迫真だったけど……やっぱり想像だけじゃ難しいの?」
大人クロシュ「んゅ……そうかも……」
↓1コンマ 図書館
01-30 飛行船の仕組み
31-60 雲塊について
61-90 ある風船スライムのお話
91-00 楽園の真実
258: 2024/10/06(日) 22:06:14.78 ID:HaX/lbEw0(2/2)調 AAS
あ
259: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 23:00:25.30 ID:ukm6Vrz50(15/18)調 AAS
大人クロシュ「……」トコトコ
奇妙な背表紙「」モニョ
大人クロシュ「……?」スッ
奇妙な本『ある風船スライムのお話』モニョモニョ
大人クロシュ「……! 妖精さん、これ……!」
妖精「ん? これ……スライム文字!?」
大人クロシュ「うん……!」
妖精「初めて見た……! でも、これ……」
奇妙な本『ある風船スライムのお話』モニョモニョ
妖精「な、なんで……私にも読めるの……!? 私、スライム文字なんて学んだことないのに……」
大人クロシュ「……スライム語がわかれば……読めるのかも……」
妖精「一体どうなってるんだろう、摩訶不思議だ……。せっかくだし、読んでみる?」
大人クロシュ「うん……!」
*
260: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/10/06(日) 23:03:01.65 ID:ukm6Vrz50(16/18)調 AAS
(……)
(その本に綴られていたのは……ある風船スライムさんが辿った、哀しい物語……)
(その風船スライムさんは……大勢の仲間や、他の種族の人々に囲まれて――たくさん愛されて、育った)
(誰よりも心優しく、誰よりも慈しみ深く成長した風船スライムさんは……愛された分以上に、みんなを愛した)
(でも……そんな平穏で恵まれた日々は……永遠には、続かなかった)
(風船スライムさんたちとは関係のない戦火が、彼らの集落にまで及び……虫も、草も、木々も……人も、魔物も、魔族も、何もかも――無惨に、殺し尽くしていった)
(たった一人、生き残ってしまった風船スライムさんは……。何日も泣き続けた後……一人ぼっちで、静かに悟った)
(こんなにも、苦しいのなら。こんなにも、哀しいのなら。愛さなければ良かった。愛されなければ良かった)
(愛なんて――この世から、なくなってしまえ――)
(……本は……その後、真っ黒なページがずっと続いて……)
(最期に、奇妙な焦げ跡のような模様の付いたページとなり……そこで途切れるように終わっている……)
*
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 738 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ
ぬこの手 ぬこTOP 0.528s*