ストーンウォーリアーズ part1 [無断転載禁止]©2ch.net (22レス)
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抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん
6: 担当者K.M 2017/06/21(水) 10:26:31.71 ID:YJ5ICBiF(1)調 AAS
突然の出撃命令ともなると、どれだけ寛容な人間でさえも性格が悪くなることは、軍人として働いてきた中で重々承知だった。
上官から告げられた状況を聞いた時、あまりにも目を当てられないような戦況に言葉が出せなかったのも無理はない。
「ウエスト共和国の東に存在するレンゲンガルド駐屯地をゲルゴリウス帝国が強襲。これを壊滅したと思われる。我々第7魔導装備中隊は、これより奪還作戦の先鋒となり、同基地の制空権を奪取を行う。尚、情報が伝わり次第第6、第8中隊も到着予定だ」
「作戦は?」
「コード38隊形で敵陣へ突入。その後スノーフィールド小隊を中心に敵が立てこもっていると思われる兵器倉庫を破壊する」
要するに俺たちは臨機応変に柔軟な対処をしろということか。一回戦地に赴いて作戦のない戦地の危険性を知ってからそれは口にして頂きたいものだ。
「全員!国民の為に咆哮をあげよ!」
「ウオーーーーーッ!」
やれやれ…また俺が切込隊長か…。
後ろで盛り上が中隊長や部下たちを横目にジョン・スノーフィールドは、自らの愛用機に近づく。
錬金術が生み出した兵器。人類の叡智が結集した最高傑作と称されるそれを見て、心の中に何かグッとくるものを感じるのは、今日が初めてではなかった。
「俺は選ばれた…選ばれし人間なのだ」
ゴーレムと精神を繋ぐ「同調」
その能力は、共和国の革命を支持した指導者レゲッド・スターズも持っていたと言われる。
裏を返せば、それくらいしか存在しない。
ゴーレムの中に存在する「大いなる意志」を、自分のために引き出すことができるその能力は、共和国軍最高の戦闘員として例外なく活躍している。当然、ジョンも共和国の最高の栄誉とされる「冷血の狼」の勲章を持っているほどの実力者である。
「おい、ジョン、聞いているのか?」
「ええ、もちろんです」
「また一人で突撃して軍のネットワークをグシャグシャにする気か?」
いや、俺が突っ込むのはお前らが突っ込めというからだ。そもそも、上層部の命令にも関わらず恐怖で前進できないような人間がここには多すぎる。だから俺が手本を見せている。ネットワークの問題は参謀省のお偉いさんに解決してもらうことにしよう。
「……はいはい、命令に従いますよ命令に…」
「お前がいくら最高の兵士だからと、軍内の序列は守ってもらわないと作戦にも支障が出る……総員、配置につけ!」
「ハッ!」
飛び乗ると、全身に蔦のようなものが巻きついてくる。それが、ゴーレムを動かすためのコントロール制御の装置である。
「ジョン・スノーフィールド。発進ッ!」
轟音とともに、一台のゴーレムと、それに追従するフルアーマーの戦闘員たちが空へと飛び上がった。
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