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宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど (1002レス)
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◆tyrQWQQxgU
2020/06/17(水)18:21
ID:5skNxF910(2/23)
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842: ◆tyrQWQQxgU [] 2020/06/17(水) 18:21:31.61 ID:5skNxF910 スクワイヤ少尉は自室から外を眺めていた。機体の整備は万全で、後は哨戒中の部隊の報告待ちである。 「…月があんな遠く。こんなとこまで来ちゃった」 小さくなった月を眺めながら、更に遠い惑星…地球へ想いを馳せた。彼女は地球のことをまるで知らない。生まれは地球だったのだが、物心付いた頃には宇宙にいたのだった。 母とコロニーで暮らしながら、たまに帰ってくる父のお土産がいつも楽しみだった。 父は地球で仕事をしていた。大きくなったら地球の美しさを見せてやりたいと、何度言われたかわからない。土の匂い、雑味のある空気…そのどれをとっても彼女には想像の及ばないものだったし、今もその感覚を知らない。 そんな父とも久しく会っていない。彼女が軍に入ると言ったとき、最も反対したのは父だった。 入隊の為に両親の経歴を知っり、父の仕事が地球連邦軍での仕事だと知ったのもその時のことだ。親の仕事を知らぬまま育ったこと自体、今にして思えば不自然だったのだが。 軍人というのは勲章の付いた制服で華々しく凱旋するものだと思っていたが、彼女の父はそうではなかった。 軍服姿を見たことは無かったし、いつもビジネスマンの様な出で立ちで帰宅していた為全く気付けなかった。母も、父が軍人であることを口にしたことはない。 話はもつれ、半ば絶縁の様な形で家を飛び出し連邦へ身を寄せた。宿舎もあり生活には困らなかったが、結局思っていた様な劇的な変化に富んだ生活ではなかった。父の手回しだったのだろう。 何故か丁重に扱われ、MSパイロットとしての適性を認められたにも関わらず任務に従事することもまともに無かった。退屈な生活から抜け出したい、あわよくば華々しく意味のある死を享受したかった彼女だが、そんなものには当然巡り会えぬまま。 ティターンズの横暴が目に付くようになり軍内でもその賛否が議論される中、彼女はエゥーゴへと走った。退屈だったのだ。ただ、それだけだった。 エゥーゴに来てからというもの、やることは山積みの組織ということもあり充実感があった。しかししばらくすると月の哨戒に回された。また元の様な生活に逆戻りである。 この時にグレッチ艦長やフジ中尉とは出会った。フジ中尉は今よりだいぶとっつきにくい男だったが、グレッチ艦長は当時から何かと世話焼きだったのを覚えている。 http://medaka.5ch.net/test/read.cgi/x3/1563897040/842
スクワイヤ少尉は自室から外を眺めていた機体の整備は万全で後は哨戒中の部隊の報告待ちである 月があんな遠くこんなとこまで来ちゃった 小さくなった月を眺めながら更に遠い惑星地球へ想いを馳せた彼女は地球のことをまるで知らない生まれは地球だったのだが物心付いた頃には宇宙にいたのだった 母とコロニーで暮らしながらたまに帰ってくる父のお土産がいつも楽しみだった 父は地球で仕事をしていた大きくなったら地球の美しさを見せてやりたいと何度言われたかわからない土の匂い雑味のある空気そのどれをとっても彼女には想像の及ばないものだったし今もその感覚を知らない そんな父とも久しく会っていない彼女が軍に入ると言ったとき最も反対したのは父だった 入隊の為に両親の経歴を知っり父の仕事が地球連邦軍での仕事だと知ったのもその時のことだ親の仕事を知らぬまま育ったこと自体今にして思えば不自然だったのだが 軍人というのは勲章の付いた制服で華しく凱旋するものだと思っていたが彼女の父はそうではなかった 軍服姿を見たことは無かったしいつもビジネスマンの様な出で立ちで帰宅していた為全く気付けなかった母も父が軍人であることを口にしたことはない 話はもつれ半ば絶縁の様な形で家を飛び出し連邦へ身を寄せた宿舎もあり生活には困らなかったが結局思っていた様な劇的な変化に富んだ生活ではなかった父の手回しだったのだろう 何故か丁重に扱われパイロットとしての適性を認められたにも関わらず任務に従事することもまともに無かった退屈な生活から抜け出したいあわよくば華しく意味のある死を享受したかった彼女だがそんなものには当然巡り会えぬまま ティターンズの横暴が目に付くようになり軍内でもその賛否が議論される中彼女はエゥーゴへと走った退屈だったのだただそれだけだった エゥーゴに来てからというものやることは山積みの組織ということもあり充実感があったしかししばらくすると月の哨戒に回されたまた元の様な生活に逆戻りである この時にグレッチ艦長やフジ中尉とは出会ったフジ中尉は今よりだいぶとっつきにくい男だったがグレッチ艦長は当時から何かと世話焼きだったのを覚えている
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