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宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど (1002レス)
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715: ◆tyrQWQQxgU [sage] 2020/01/15(水) 13:19:36.78 ID:Q4XtGfBY0 「ところで、少尉は見舞いに来てくれたのか?」 「まあ…そんなところですかね。時間もあったし」 彼女は、ベッドの傍らに置いてあった丸椅子に腰掛けた。 「…負い目は感じる必要など無いからな。あそこでガンダムが被弾するより、私の機体を盾にしたほうがいいと判断しただけだ」 「私は…そんな簡単には割り切れません」 少尉の言う通り、フジ中尉も決して自分を駒だと割り切って動いた訳ではなかった。身体が勝手に動いたようなものだ。 いざこうして口にすると、何かしら後付するかのように理由をつけてしまう癖が付いているのかもしれない。 「何ていうか…敵は連携がちゃんと取れてたなって思って」 伏し目がちに少尉が言う。 「確かに。対して我々は個人プレーの目立つチームではあるな。何だかんだ言ってもあの時は大尉も焦っていたし、私も敵を抑えられなかった」 「そうでしょ?自分なりに考えてみたんですけど…。一緒に戦うなら、その…もっと仲良くならなきゃ駄目かなって…」 「それで見舞いに?」 彼女はやや恥ずかしそうに頷いた。それが可笑しくて中尉は思わず声に出して笑った。案外彼女も彼女なりに考えていたらしい。 「笑わなくったっていいじゃないですか!」 「はは…。いや済まない、君の言うとおりだ。背中を預けられる関係が必要なんだろうな、我々も」 「いつかちゃんと話しなきゃって思ってた矢先にこんなことになっちゃって…遅いのかもですけど」 「いや、その気遣いが私も出来ていれば良かった。さっき大佐も言っていたが、規律や理屈が全てではないものな」 自分でも規律を重視し過ぎたり、理論武装しがちな自覚はあった。決めつけてかかっても必ずしもその通りに事が運ぶとは限らない。 その証左に、連携とは無縁に思っていた彼女が自らその改善を口にした。皆自分の知らないところでも戦っている。 「次の出撃までに、大尉も交えて話そう。私はすぐには前線に出られないかもしれないが…」 「大丈夫ですよ。中尉は今は休んでください」 席を立ちながら彼女が笑った。2人で話して笑うところを見るのは珍しい気がした。それだけでも幾らか関係は改善したのかもしれないと思えた。 「そんじゃ、私はこれで」 「ああ。時間に遅れないようにな。重要なミーティングになる」 「そういうとこですよ中尉!」 また笑いながら、スクワイヤ少尉は病室を出ていった。思わず中尉も少し笑みを浮かべていた。 17話 規律などというもの http://medaka.5ch.net/test/read.cgi/x3/1563897040/715
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