[過去ログ] 宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど (1002レス)
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410: 2019/09/20(金)17:39 ID:y3VJ8ekO0(1/3) AAS
>>409
もう信念とかそんなんじゃなくないかな?
狂気のまま勝ち抜いて地球の覇権を握りに行くか、冷静に戦い抜いて何処かへ逃げきるか
あまり理屈で考えすぎて壊れた奴までいたかもしれない
411: 2019/09/20(金)17:44 ID:y3VJ8ekO0(2/3) AAS
そう考えると
末期のティターンズこそが、あの三竦みの中で一番「君は生き残ることが出来るか?」を地で行ってたのかもしれないね...
412: 2019/09/20(金)18:02 ID:SIxd/87M0(1) AAS
ZZでは登場こそしなかったがアクシズ軍に亡命したティターンズ将兵もいたそうだしな
アクシズでもすんなり受け入れられるもんでも無いだろうに
本末転倒どころじゃ無いわな

ダカール防衛戦でアッシマーのパイロットやってたアジス・アジバ中尉はダカール演説を聞いて改心した後どうしたんだろうな?
俺の脳内では同僚仲間とカラバに行ったと保管した
エマみたいな事例も普通にあるしな
413: 2019/09/20(金)19:46 ID:y3VJ8ekO0(3/3) AAS
将兵こそ出ちゃいないけど、ハイザックやマラサイを流用してる描写はあったね
ガスL/Rも純粋にアクシズ製だったかどうか
414: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/22(日)16:14 ID:/uldjwPh0(1/6) AAS
グリプス戦役は色んな勢力が複雑に絡むので色々考察が捗りますね!

ジャミトフの思想の行き着くところが結局のところブレックス達と近い部分もあったり、現場のティターンズ末端は実はジャミトフの考えと真逆のスタンスな部分もあったり…単純な残党狩り組織ではないっていうのがまた面白いですね。
エゥーゴも連邦組織の一部なのに反地球連邦組織を名乗ってますしね(戦役後はティターンズが反地球連邦って言われたりするのも面白いですが

結局はそれぞれの個人的な信条のぶつかり合いに終始するところが、宇宙世紀の広い世界観をより際立たせてるのかなとも感じます。
少しでも掘り下げていけたらと思うので、引き続きお楽しみください!
415: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/22(日)16:16 ID:/uldjwPh0(2/6) AAS
 傷付いたガルダ級が基地へ到着してしばらくした頃、エゥーゴがティターンズ主力を敗走させたとの知らせが入った。
 私はMSを整備しているドックでその報告を聞いた。十分な設備を備えた基地内へと機体を移し、本格的な整備を行っていた。
「ヴィジョンがいないとなるとなかなか捗らないな」
 サドウスキー大尉が額の汗を拭いながら言った。ベトナムの気候は宇宙生まれの私にとっても未だに慣れない。湿気と気温が体力を奪う。
「彼はしばらく安静にしておかないといけないからな。とはいえティターンズが一時撤退したとなれば、今はきちんとした整備が出来るいいチャンスだ」
「確かにな」
416: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/22(日)16:17 ID:/uldjwPh0(3/6) AAS
 ティターンズとエゥーゴ・カラバのベトナム基地を巡る戦いはエゥーゴ・カラバの勝利で幕を下ろした。
 ジオン残党によるティターンズへの宣戦布告もあり、敵はこの地域での影響力を失ったといっていい。
 ニューギニア基地の喉元に位置するこの拠点を叩き損ねたこの戦い、ティターンズにとってかなり手痛い敗戦である。
 逆に我々は敵の援軍を阻む事に成功した訳だ。あとは本命であるニューギニア基地を抑えることさえ出来れば、この東南アジア戦線の勢力図は大きくエゥーゴ・カラバへと傾く。
 次こそ本当に負けられない戦いとなるだろう。

 それぞれの持ち場で作業が落ち着くと、皆ガルダ級の元へ集った。クルーが一通り揃ったところで棺が運ばれてくる。スギ艦長との最後の別れだった。
「大変な功績を残された方だ。彼の任務遂行により救われた命は数え切れない。皆もその温厚な人柄はよく知っているだろう」
 バッカス少佐がクルー達へ語りかけていた。クルーの殆どが私よりも艦長との付き合いは長かったはずだ。バッカス少佐やサドウスキー大尉に至っては一年戦争の時からの縁と聞いている。
417: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/22(日)16:18 ID:/uldjwPh0(4/6) AAS
 順に献花し、涙を流す者もいれば静かに笑いかける者もいた。全員の挨拶が終わるまで待ってから、私とアトリエ中尉、そしてメアリーの3人で艦長の元へ行った。
 メアリーは何があったのかは理解しつつも、まだ実感が湧かない様だ。貰った飴玉の包装で手遊びしている。
「あなたには本当にお世話になった。艦はどうにか帰還できましたよ」
 私は安らかな艦長の表情を眺めながら語りかけた。
「…俺達、本当にここでエゥーゴに戻って良いんだろうか」
 アトリエ中尉がこぼした。私もそれを考えているところだった。
「掛け合ってみるよ。せめてニューギニア基地攻略まではこの部隊で戦いたいのが私の本心だ」
「そうだよな。こんな半端なとこで投げ出したくねぇよ俺も」
「あたしはどうなるのかな」
 メアリーが私達を見上げた。
省9
418: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/22(日)16:18 ID:/uldjwPh0(5/6) AAS
「長らく軍に所属され、戦いの日々でありました。今はただ、ゆっくりお眠りください」
 誰から始めるでもなく、自ずと皆敬礼した。広大な海へと棺が流れていく。この戦いの果てに我々は何処へ行くのだろうか。ぼんやりとした思考を巡らせながら棺を見送った。

 見送りが済むと、皆元の作業へと戻っていった。バッカス少佐が私に声をかける。
「上層部とはジオン残党の件はうまく話がついたよ。事情を知らん者達には他言無用だがね」
「ありがとうございます。おかげさまで。…私やアトリエ中尉、それからメアリーの今後ですが」
「ああ。それなら心配要らんよ。本人次第ってことになってる」
「それであれば、このまま残留させてはもらえんでしょうか。今回の件にきっちり決着をつけてからエゥーゴに戻りたいのです」
「そう言ってもらえると我々としてもありがたい。二人の戦力はあてにしてる。メアリーもまだここでは落ち着けないだろうしね。
 研究所の動向もわからんが、前話した通り恐らくまだ降ろすべきではない」
「ありがとうございます。…しかし、ガルダ級はこれからどうされるので?」
省1
419: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/22(日)16:19 ID:/uldjwPh0(6/6) AAS
「補修と併せて大規模な改修作業に入るそうだ。アウドムラの影武者的な仕事ももう終えたし、ここらで独自の仕様に変更するらしい」
「そうでしたか」
「それでこいつに正式な命名を行うことになったんだが、私に任されてね。しかしどうも名前をつけるのは苦手なんだ…こ恥ずかしい」
 少佐が頭を掻きながら笑った。
「ガルダ級の多くは、神話に関連する名を冠してきたと聞きます。あやかりましょう」
「詳しいんだな大尉」
「うんちくが好きなもので。…赤い鳥…朱雀なんてのはどうでしょう」
「なんだそれは」
「四獣という中国に伝わる幻獣の一角、南方を護る不死鳥です」
「不死鳥か…それもいいな」
省2
420: 2019/09/22(日)17:32 ID:TJ0UeVg60(1) AAS
お疲れ様です!

おっ、ガルダの名前 決まりましたね!
朱雀ですか...百式があることですし、漢字名というのも味があります!
和のイメージがある折り紙、やはりアジアの伝説の鳥であるガルダとの兼ね合いもベストマァッチ!に思えますね。
今後ともよろしくお願いします
421: 2019/09/25(水)16:05 ID:bmKL+zwk0(1) AAS
とても読みやすいですね 状況がすごく思い浮かべ易いと感じます
あまり無理をせずに楽しんで更新していってください でも、時間はかかってもいいので完結まで是非とも読ませて欲しいです
422: 2019/09/25(水)16:24 ID:n1L2Z2qF0(1) AAS
ハヤト・コバヤシとか富野キャラを登場させてるから今後も絡ませる感じかな?
個人的にはカイ・シデンを出して欲しいがルオ商会との繋がりや経緯が一切不明なのよね
423: 2019/09/25(水)19:00 ID:jXeRBT3o0(1/2) AAS
47話まで書いたのか
作者根性あるな
424: 2019/09/25(水)19:34 ID:kr+oDRVG0(1) AAS
新シャアSSスレの惨状を見ても、本当によくやってくれてると思うよ...
425: 2019/09/25(水)23:38 ID:jXeRBT3o0(2/2) AAS
完結したら同人誌になるのかな
426: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/26(木)21:22 ID:qi6b4+Mv0(1/14) AAS
皆さんレスありがとうございます!!!

お待たせしましたが、ガルダ級にようやく命名出来ました。
初めから名前をあげても良かったんですが、何かしらストーリーを絡めたかったのでこのタイミングで。
メアリーの出自やそれまでの経緯も踏まえての由来にできたかと思います。
427
(1): ◆tyrQWQQxgU 2019/09/26(木)21:28 ID:qi6b4+Mv0(2/14) AAS
なるべく情景の描写を挟むようにしてますが、わかりにくい時はぜひぜひご指摘ください!

原作のキャラクターも少し挟み込んでいきたいと思ってます。
今のところハヤトと、ベトナム基地到着時にしれっとモニター越しのウォンさんも出してます…w

もうじき10万文字を超えそうですが、まだまだ続きます!
とりあえずこの章はニューギニア基地攻略が最終決戦のつもりで書き進めているので、決着までお付き合いいただければ。

反響があれば何かしらの形でまとめなおしたいですね!今はとにかく書き進めます!!
428: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/26(木)21:29 ID:qi6b4+Mv0(3/14) AAS
 ベトナム基地を巡る戦いからしばしの時間が経った。私は一通りの整備を終えてドックに待機する朱雀を見上げていた。

 ガルダ級朱雀はその修復、改修を終えて正式に我々の母艦となった。
 前回の戦いの反省から、格納庫周辺の火力を増強してある。対空砲火は勿論、後方の敵を想定した主砲級の大型メガ粒子砲を4基搭載。
 ペイロードは多少犠牲になったが、元々広すぎたくらいだ。ペイロードから直接の整備が可能になった点も他の艦にはないメリットと言える。
 前面にも大型メガ粒子砲を増設し、側面の副砲なども備え総合的な火力が増強された。敵地に入り込んでも十分戦える火力といえるだろう。
 旧ジオンのドロス・ドロワを想起する、さながら移動要塞である。

 問題は人員で、スギ艦長に代わる人材が見つからない為当分はバッカス少佐が艦長代行に就任することとなった。
 大規模な作戦前に右も左もわからない人間を連れてくるより賢明だと判断したようだ。
429: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/26(木)21:31 ID:qi6b4+Mv0(4/14) AAS
「あれからよく立ち直れたもんだ」
 後ろからアトリエ中尉が声をかけてくる。彼も腰に手を当てながら私の横で戦艦を見上げた。
「手酷くやられたからな。私もここまで早く復旧出来るとは思っていなかったが」
「整備班の連中、ぶっ倒れる寸前までやってたぜ。設備や人員のあるでかい基地とはいえ、流石にこの規模の改修は大変だったろうよ」
 そんな話をしながら艦内へと入る。格納されたモビルスーツが立ち並び、まばらに散った整備士達がゆるやかに作業をしていた。
 我々モビルスーツ隊の機体も本格的な改修を行ったので、パイロットである私達も改めて確認に来たのだった。

 私のマラサイはティターンズが量産体制に入ったこともあり、カラバでもようやく純正部品での修理が容易になった。
 腕部も元に戻り、私の戦闘スタイルに合わせて両肩をシールドに換装した。中距離の近接戦が多い私には、敵の射撃なども防御出来る面が多い方が助かる。

「私もそろそろ新しい機体が欲しいな」
 冗談混じりに中尉を小突いた。
省5
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