【生きた化石】ハイギョ(肺魚)総合スレ (136レス)
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(1): 2011/07/30(土)20:41 ID:LymTIkdl(1) AAS
ハイギョについて語りましょう
2: 2011/07/30(土)20:52 ID:tObs2XdA(1) AAS
ハイギョ(肺魚)は、肉鰭綱・肺魚亜綱に属する硬骨魚類の総称。
肺、肉鰭、歯板、内鼻孔などを持つ分類群で、いわゆる「生きた化石」と呼ばれる生物の一つである。
約4億年前のデボン紀に出現し、化石では淡水産・海産を合わせて100種以上が知られる。
しかし数度の大量絶滅を経て生き残った現生種は全て淡水産で、
オーストラリアにネオケラトドゥス属1種、南アメリカにレピドシレン属1種、アフリカにプロトプテルス属4種の計3属6種だけが知られる。
3: 2011/07/30(土)21:02 ID:PZ2ULFZS(1) AAS
>>1
4
(1): 2011/07/30(土)21:20 ID:??? AAS
ハイギョは他の魚類と同様に鰓(内鰓)を持つだけでなく、
幼若個体は両生類と同様に外鰓を持っている。ネオケラトドゥスを除く。
外鰓は成長すると退縮する。内鰓は主に二酸化炭素の放出を行う。
成長に伴って、ネオケラトドゥスでは1室、プロトプテルスでは2室の肺が発達し、
酸素の取り込みの大半を肺に依存するようになる。
レピドシレンの肺呼吸と外鰓の退縮の開始は孵化後7週間程度とされる。
そのため、数時間ごとに水面で息継ぎしなければ溺死してしまうが、天敵のハシビロコウは、
このハイギョの空気呼吸の習性を狙って、水面に出てきたところを待ち伏せして捕食する。
気管の入口には声帯があるため、空気中で刺激を受けると鳴くことがある。
5: 2011/07/30(土)21:23 ID:??? AAS
肺魚を狩るハシビロコウさん
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6134261
6: 2011/07/30(土)21:27 ID:??? AAS
レピドシレンとプロトプテルスは乾期に水が干れても、
次の雨期まで地中で夏眠することができるため、
湖沼だけでなく氾濫平原やバルゼア(水没林)にも生息できる。
特にプロトプテルスは、皮膚の分泌物と泥から繭と呼ばれる構造を作り乾燥を防ぐ。
7: 2011/07/30(土)21:28 ID:??? AAS
過去、肺は鰾(うきぶくろ)が進化したとする説が一般的だったが、
現在は、鰾の起源が肺であったとする説が有力である。
これは、条鰭類の原始的な系統とされるガー、アミア、ポリプテルス、ピラルクーなども
ハイギョと同様に肺を持ち、空気呼吸を行うことを根拠としている。
8: 2011/07/30(土)21:31 ID:??? AAS
ハイギョは、発達した頭部側線系や嗅覚、胸鰭での触覚などを駆使して獲物を感知する。
四足類(陸上脊椎動物)と同様に外鼻孔と内鼻孔を備えている。
正面からは吻端に開口する1対の外鼻孔のみが観察でき、口腔内に開口している内鼻孔は見えない。
肺魚類と四足類は内鼻孔を持つという共通項から内鼻孔類と呼ばれる。
ハイギョの歯は板状で、「歯板」と呼ばれる。
現生種は貝類、小魚、水生無脊椎動物などの動物質を中心に捕食するが、植物質も摂食する雑食性である。
咀嚼を繰り返して歯板で噛み砕きながら口から出してゆき、再び吸い込んで飲み込むのが特徴。
頑丈な歯板は化石に残りやすいため、歯板のみが記載されている化石種もある。
上顎の歯板は口蓋の鋤骨、翼状骨上に直接形成され(口蓋歯)、下顎の歯板も下顎の上に直接形成される。
周縁部に形成される哺乳類の歯とは別系統の歯である。
9: 2011/07/30(土)21:31 ID:??? AAS
ハイギョの食道には多少の膨大部はあるものの、発達した胃はない。
ハイギョと同様に原始的な硬骨魚類であるポリプテルス類、チョウザメ類、軟骨魚類(サメやエイ)などと同様に、
腸管内面に表面積拡大のための螺旋弁を持つ。
総排出腔は正中に開口せず、必ず左右の一方に開口する。
糞はある程度溜めた後に葉巻型のものが排泄される。
10: 2011/07/30(土)21:32 ID:??? AAS
ハイギョ触ってみるとすっげえフニャフニャしてる
11: 2011/07/30(土)22:12 ID:??? AAS
アンフィかわいい
12: 2011/07/30(土)22:17 ID:??? AAS
オーストラリアのネオケラトドゥスが水草にばらばらに卵を産み付けるのに対し、
アフリカのプロトプテルスと南米のレピドシレンはともに雄が巣穴を掘り、
その中で卵を孵化するまで保護する。
レピドシレンの雄は繁殖期の間だけ腹鰭に毛細血管の発達した
鰓状の細かい突起が密生し、体内の酸素を放出して胚に供給する。
13: 2011/07/30(土)22:19 ID:??? AAS
切断された鰭は再生されるが、若い個体ほど再生能力が高い。
全ての鰭で肉質部の筋や神経も再生する。
鰭の側面の一部が齧られた場合、そこから新たな鰭が再生して、
2本の鰭に再生する場合もある。さらに複数に分岐する例もある。
切り口の形と方向により、再生する鰭の方向と形状が変わる。
14: 2011/07/30(土)22:20 ID:??? AAS
ハイギョは巨大な細胞核を持っており、これは、両生類を凌いで動物界最大である。
同時にその中に納まるゲノムサイズも動物界最大である。
C値は高等動物ほど高い傾向があるものの、脊椎動物の中ではハイギョとそれに次いで両生類がピークであり、
最も高等な哺乳類が低いという逆転がみられる。C値パラドクスと呼ばれる。
ミトコンドリアゲノムの塩基配列はハイギョ3属の全てが解読されている。
核ゲノムについては数個のタンパク質の遺伝子についてのみ、配列決定されている。
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(1): 2011/07/30(土)22:22 ID:??? AAS
 ________
(〜 ゜ヽ ヽ ))
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
16: 2011/07/30(土)22:27 ID:??? AAS
硬骨魚類は肉鰭類と条鰭類の2系統に分かれており、四足類は肉鰭類から進化したとされる。
肉鰭類の魚類は現在シーラカンスとハイギョのみである。

発見された頃のハイギョは進化論の論争の中心にあり、進化論者はハイギョを両生類と魚類の中間生物として大きく取り上げた。

当初、肺魚類を除く肉鰭類は、「総鰭類」と呼ばれ(化石シーラカンスを含む)両生類の祖先の群とされたが、
「総鰭類」に現生種は見つかっていなかったため、現生種ではハイギョが最も両生類に近縁とされていた。
しかし、化石でのみ知られていたシーラカンスの現生種が発見されると、これが「総鰭類」に分類されていたために、
両生類の祖先に最も近縁の現生魚種はシーラカンスだとされた。

ところが状況は近年になって変わり、肉鰭類(往時の「総鰭類」+肺魚類)は、分岐学に基づいて妥当性が再検討され、
さらに、現生種に対して分子遺伝学手法が導入された結果、シーラカンスよりもハイギョが
四足類に近縁とする考えや、それに基づいた分類が優勢となった。
17: 2011/07/30(土)22:28 ID:??? AAS
絶滅種に関して、「扇鰭類」は、エウステノプテロンなどハイギョ以上に両生類に近縁の魚類を含む分類群であったが、
「総鰭類」と同様に、肺魚類を含めた複数の系統を内包しているとされたため、現在では分類群として使用されない方向にある。
これに含まれていたオステオレピス類は、現在も引き続き、両生類の祖先に最も近縁の群とされている。

条鰭類の系統で初期に分かれたのはポリプテルス類(腕鰭類)とされる。
ポリプテルスは、鰓呼吸に加えて肺呼吸をする点、肉質部の発達した対鰭を持つ点、
幼生が外鰓を持つ点などがハイギョと共通している。
18: 2011/07/30(土)22:33 ID:??? AAS
┏━━━━━━━━━サメ・エイ  ・軟骨魚類
┫   ┏━━━━━━大半の魚    ↑硬骨魚類 ↑条鰭類
┗━┳┻━━━━━━ポリプテルス  .|      ↓
   ┗┳━━━━━━シーラカンス  .|      ↑肉鰭類
     ┗┳━━━━━ハイギョ      |      |    ↑内鼻孔類(肺魚四足様類)
      ┗┳━(オステオレピス)   |      |    |     ↑四足様類
        ┗━━━━イモリ・カエル ↓      ↓    ↓     ↓   ・四足類
19: 2011/07/30(土)23:00 ID:??? AAS
現生種

ネオケラトドゥス・フォルステリ (1870)
オーストラリア北東部に分布する。「ネオセラトダス」と表記することもある。
全長2mに達する。対鰭は葉状で、発達した肉質部を持つ。
幼魚の体色は黒色だが、成長と共に褐色へ変化する。ワシントン条約で保護されている。
縄張りを持たず、他のハイギョ類に比べて性質は穏やかである。
1869年、オーストラリアのクイーンズランド州の入植者フォースターが、
「バーネット鮭」と呼ばれる魚を博物館員クレフトに紹介し、
標本は大英博物館の魚類学者アルベルト・ギュンターに送られ、
化石魚ケラトドゥスの仲間と確認された。
20: 2011/07/30(土)23:01 ID:??? AAS
レピドシレン・パラドクサ (1837)
南アメリカの熱帯・亜熱帯域に分布する。全長は60cm〜90cm前後に達し、胴が長く、ひも状の対鰭を持つ。
幼体は黒地に黄色の水玉模様をしているが、成長につれ薄くなり、成体では灰色単色となる。
オーストリアの博物学者ナテラーがアマゾン川調査の際に採集。
「鱗のあるサイレン」(両生類の一種)という意味で"Lepidosiren"、
鱗を持ち肺も持つため「逆説的」という意味で"paradoxa"と命名された。
現生種の肺魚の中で、最初に発見された種である。
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