洞穴生物について語ろう (137レス)
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1: 2011/04/22(金)23:16 ID:zofTPwht(1) AAS
洞穴生物とは洞穴に生息する生物のことである。
様々な特殊な生物が知られていて、洞穴への依存の程度は生物によって異なり、
地上の暗い所に生育するものとさほど変わらないものもあれば、
洞窟内でしか見られないような特殊なものもある。
地下水に生きる生物との関連も考えられる。
2: 2011/04/22(金)23:32 ID:rn5D5KVi(1/2) AAS
ホライモリ
体長は約30cm。前肢の趾は3本、後肢の趾は2本。
スロベニアのカルスト地方、そしてクロアチアとボスニアヘルツェゴビナのカルスト地形である
ディナール山脈を流れる地下水にしか生息が確認されていない幻の洞穴生物。

食事はというと嗅覚と側線感覚によって地下水の中に住む小さな甲殻類などを捕食するのだが、
めったに獲物は見つからないので10年くらいは何も食べなくても生きていけるというストイックな生き物。

寿命が長く80〜100年生きると言われているが、観察するのが難しくまだ証拠は出揃っていない。
また、皮膚の色が人間の肌の色(白)に似ているため類人魚とも呼ばれている。
また、卵ではなく幼生を直接産み出すことがある。

尚、ホライモリは工業廃液による地下水の汚染によって重大な影響を受けており、
省1
3: 2011/04/22(金)23:39 ID:rn5D5KVi(2/2) AAS
洞穴生物の分類

1.真洞穴性生物・・・・・洞穴の中に生息し洞穴の中でしか生きられないもの
               特徴:光の無い世界に生息するため目が退化したり消失している。
                体が白っぽくなったり透明化する。皮膚が薄くなる。
                暗闇の中で眼の役割を果たす触角や体毛が発達している。

2.好洞穴性生物・・・・・洞穴でも外でも生活できるが洞穴の中を好んで住み処とするもの。

3.周期性洞穴生物・・・夜行性の動物で、昼は洞穴で暮らし夜になると洞穴の外に出て活動するもの(コウモリなど)

4.外来性洞穴生物・・・洞穴内に迷い込んで来た生物で、洞穴の中では生きられないもの(カマドウマ・オオゲジなど)
4: 2011/04/22(金)23:42 ID:q4Ce0nf8(1/2) AAS
生物の環境としての洞穴は、以下のような特徴を持っている。

■光がない。洞穴の入り口など、ごく一部を除いては光が入らない。
逆に、光の入る範囲は、以下の特徴に関して洞穴内部的にならない。

■湿度が高い。年間を通じて常に高い湿度を保つのが普通である。
特に鍾乳洞の場合、定常的に内部に水が流れ込むのがその形成の要因であるから、
湿度が高く、壁面も濡れていて、底面には水流があることが多い。

■温度が一定である。温帯地域では例えば15℃前後であり、夏は涼しく、冬は暖かい。
熱帯地域では、さすがに涼しくはなくとも、外よりは温度が低い場合が多い。

■食料に乏しい。植物が存在しないので、生産量はごく少ない。
わずかに外部から流れ込む栄養分がたより、といった状況であると考えられ、
省9
5: 2011/04/22(金)23:49 ID:q4Ce0nf8(2/2) AAS
代表的な洞穴生物

■脊椎動物
・哺乳類:コウモリ類(コキクガシラコウモリ・ユビナガコウモリなど)
・鳥類:アブラヨタカ、アナツバメ
・両生類:ホライモリなど
・魚類:ブラインドケーブ・カラシン(Astyanax jordani カラシン科)・ドウクツギョ科(Amblyopsidae)・ミミズハゼなど

■節足動物
・昆虫類:トビムシ・ガロアムシ・キノコバエ・ヒカリキノコバエ・ハサミムシ・ゴキブリ・メクラチビゴミムシ
・多足類:カザアナヤスデ(タテウネホラヤスデ)・ネンジュヤスデ・イチハシヤスデ・
ホタルヤスデ・リュウガヤスデ・クロイワヤスデ・オオホラヤスデ・クラサワヤスデ・
省6
6: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 2011/04/23(土)00:11 ID:??? AAS
哺乳類ってコウモリ類しか居ないのかな
モグラの仲間とかも居そうな気がするが
7: 2011/04/23(土)00:27 ID:??? AAS
洞穴にはロマンがあるね
8: 2011/04/23(土)00:33 ID:??? AAS
洞穴生物で哺乳類はコウモリだけみたいだ
9: 2011/04/23(土)00:44 ID:??? AAS
洞窟探検家も好洞穴性生物の仲間に入るのかな
10: 2011/04/23(土)00:51 ID:??? AAS
体が洞窟カイロウドウケツとドウケツエビ
海綿動物の仲間であるカイロウドウケツは、英名を「ビーナスの花かご」といい、
胃腔中に雌雄一対のドウケツエビが生涯外に出ずに共生することから、
「夫婦睦まじく、共に老いるまで連れそうこと」「夫婦の愛情深く、生きては共に老い、死しては穴を同じうして葬られること」
の意味として偕老同穴と名付けられました。
実は、海綿動物の仲間は、約7000種が報告されていますが(日本からは約300種)、
形態の変異性が大きいことなどから分類が極めて困難で、いまだに分類体系すら確立されておりません。
また、カイロウドウケツの仲間は、水深100m以深の深海に分布しており、生時の様子を見ることは極めて困難です。
どのように雄雌ペアのドウケツエビが体内に住みつくのかも判っていません。
11: 2011/04/23(土)00:55 ID:??? AAS
メクラチビゴミムシってすごい名前だな
12: 2011/04/23(土)01:00 ID:??? AAS
これまで富士山のように若い火山では真洞穴性動物は生息していないと
言われていましたが、最近の調査では富士北麓の洞窟でも新たに確認されました。
13: 2011/04/23(土)01:23 ID:AkMDcjrK(1) AAS
ああああああああああああああああああ
なんでわかんねんだよ!
ダンゴムシにはダンゴムシの生き方があるの!
なんで日の当たるところに引きずり出そうとするんだよ!
卑屈になってんじゃねえんだよ!
石の下は湿っててひんやりして気持ちいいんだよ!
つつかれたら丸まるのは自分の意思じゃねえんだよ!
遺伝子で決まってるんだよ!ペンギンに空は飛べないの!
14: 2011/04/23(土)07:45 ID:??? AAS
ホラアナライオン
15: 2011/04/23(土)08:29 ID:??? AAS
ホラアナライオン
既に絶滅したネコ科の大型肉食動物。現生ライオンよりも一回り大きく、最大個体の体長は、
史上最大のネコ科動物とされるアメリカライオン(更新世前中期。絶滅種)に匹敵している。
ホラアナライオンの姿はクロマニヨン人などの壁画にも描かれている。
やや原始的なライオンの一種で、ロシア東部などユーラシア大陸で化石が発見されている。
乾燥し、比較的寒冷な環境を好んでいたようで、おそらく深い毛に覆われていて、
氷河期には洞窟に住み、ツンドラ地帯を行動していただろう。また間氷期には深い草原や森林にすんでいた。
ライオンの骨がマンモス、ウマ、ヤギュウ、ラクダなどと共に同じ地層から発見されているので、
ホラアナライオンがこれらの動物を襲い、獲物としていたことは確かなようだ。
壁画などの考古学上の研究から、南ヨーロッパでは2000年前ぐらいまで生き残っていたようだといわれる。
16: 2011/04/23(土)15:11 ID:??? AAS
世界の洞窟のおよそ9割は、入り口がわかりづらいせいで未発見だと考えられている。
たとえ調査ずみの洞窟でも、身を潜めるのが得意な洞窟生物たちを見つけるのは容易でない。
これまでに約7700種が確認されているが、この数字は氷山の一角に過ぎない。
17: 2011/04/23(土)15:13 ID:??? AAS
酸素が乏しく何ヶ月も餌が無いような場所で生き抜くために、洞窟生物の多くは代謝のペースがきわめて遅い。
スローライフなだけに寿命は長く、米国アラバマ州のシェルタ洞窟に棲んでいるアメリカザリガニの
一種(Orconectes australis)は、100歳で子を産み、寿命は175歳に及ぶという。
18: 2011/04/23(土)15:14 ID:??? AAS
1797年、現在のスロベニアにあたる地域の洞窟で、体長約30センチのホライモリが発見された。
真洞窟性動物では世界初の確認例で、これをしのぐ大きさの真洞窟性動物はいまだに見つかっていない。
19: 2011/04/23(土)15:25 ID:??? AAS
メクラチビゴミムシ
かつては洞窟で進化した洞穴生物と考えられた。
しかし、洞穴生物学の研究の進展により、土壌より下層の地下浅層と呼ばれる層で、
風化した岩石の間に形成された間隙に適応して進化した昆虫であり、洞窟以外でも
地下の広い範囲に生息することが明らかになった。
地下生活に強く適応した結果目が退化し、その代わりに感覚毛が長く伸びて発達している。
ちなみにこの学名は、今でも改名すべきか論争が起こっている。
20: 2011/04/23(土)15:33 ID:??? AAS
トビムシ
この虫は落ち葉の下で有機物を食べ、ひっそりと生活している。
陸のプランクトンと呼ばれ、一つかみの落ち葉と土の中には、数十匹から数百匹のトビムシが生息している。
洞窟性トビムシは生物地理学的にも注目されています。
洞窟は氷河期にはトビムシに退避地を提供し、残存種の生息地となっているからです。
多くの洞窟は閉鎖系で、安定した環境が数百万年もの長い間保たれています。
また、多くの洞窟で湿度は100%近くで、温度は10℃前後とほとんど変化しないと言われています。
住み場所としての洞窟は、凍結の心配もなく環境条件(温度、湿度)の変化が非常に少ないという特徴を持ちます。
この特殊な環境条件の中、適応放散し、洞窟固有種が誕生したと考えられています。
さらに共通の選択圧により、形態的によく似た種が様々な洞窟で誕生したようです。
省3
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