【遅れて来た】ここだけ魔術のある世界 置きレス進行スレ【本運用】 (257レス)
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151
(6): 【邪竜グォルズルグ】 2018/04/16(月)01:28 ID:1UATkv8M(4/10) AAS
――邪竜は空中で焼かれている。
4つの矢傷から血と闇と、そして魔力が奪われてゆく……。

山頂を包んでいた闇が、徐々に縮小し始めた。
外周部は多少の明るさを取り戻している。
だが、邪竜周辺は、むしろ闇が濃密になりつつあった。

邪竜が何か言っている。
はじめはとても小さかったその声は、ゆっくりと高まっていった。
独自の拍と、律動があった。

『……wam………daag…………Z'nqoil…………』
省21
152
(3): 【邪竜グォルズルグ】 2018/04/16(月)01:28 ID:1UATkv8M(5/10) AAS
巫女は祈祷を続けている。
それは邪竜の闇を免れる自信がある証拠だが、同時に討伐隊を守る気がないということでもある。
少なくともこの場面においては、魔術や神の力で討伐隊を保護するより、たとえ死者が出たとしても祈祷を継続することが最善策であると考えているのだ。

しかし、他者の命を軽んじているわけではない。
巫女はレノをちらりと見る。

地中のエネルギーを活用するレノの魔術は、効果が薄い可能性が高かった。
何故なら山神が力を吸収されているため、大地や岩石、川といった山に属する存在の内在エネルギーが低下しているからだ。

ただし、それはあくまで総量の話である。
巫女は山全体のエネルギーを、山頂周辺に集中させるよう山神に希った。
それは巫女にとっても山神にとっても大したリソースの消費にはならなかった。祈祷の内容に若干手を加えるだけだからだ。
省3
153
(3): ウルスラ/ハーミア(残り5)/零姫 2018/04/16(月)18:04 ID:??? AAS
>>148-152
ハーミア
「ここで切るしかないか・・・竜気・・・解放!」

八竜神クラスの強力な竜のみが纏う闘気や妖気といった気の一種・竜気。
まだ幼体であるハーミアには本来は纏うことはできない。
しかし半人半竜である特異性から一時的にその気を発動させることは可能だ。
ただし、強引に成体の能力を獲得するため膨大なカロリーを消費する。

翼は一回り大きく、より輝く銀色となり、4本だった角はより大きく育ち、さらに小さく2本が新たに生える。

ハーミア
「ドラゴン!ソードッ!」
省44
154
(1): ニキータ 2018/04/16(月)19:01 ID:??? AAS
>>150
レーナ「ドカーン!と大命中!」
ヴェーラ「ヒャッフー!」
ヴェロニカ「もう一発!」
タマラ「行っちゃえ行っちゃえ!」

コマツ「装填!もたもたすんな!」
ヒラオカ「ちょっと待ってろ…」
タナカ「てー!」

第二弾を装填して発射する。

>>153
省2
155
(3): ウルスラ/ハーミア(残り5)/零姫 2018/04/16(月)19:37 ID:??? AAS
>>152 
零姫の行動修正

>零姫
>「頭が高い!」~

零姫
「臨界・・・・・無間地獄!妾は百鬼の終焉に立つ者なり!」

全身がそのまま漆黒の炎へと包まれ、その姿が闇の色へと変貌していく。
邪竜の本質が「死」ならばこの鬼は「永劫の恐怖」。
直接的な死をもたらす能力ではないが、
省19
156
(3): 名もなき戦士 2018/04/17(火)12:23 ID:??? AAS
>>146
レノの回復力にも寄るが、しばらくすると黒く炭になった皮膚が落ち
中からつやつやのお肌が顔を覗かせることだろう。すべすべなのである。
そして巫女と加護に加え、レノからの補助魔術を受けた地方領主の勢力。
騎士たちは勇気が込み上げ、折れた心を持ち直した。
残った2割の騎士たちは、地方領主の指示により邪竜と零姫の戦いから離れ、
巫女の前まで移動してくると、各々が盾を構え巫女とレノを守るように立ったのだ。

>>151
地方領主「邪竜の無事な右翼を狙え!奴を空中から叩き落とすのだ!
     詠唱を中断させることが出来るかもしれない」
省8
157: レノ 2018/04/17(火)19:47 ID:??? AAS
>>153
「……四の五の言ってられねーよなぁ。三日酔いでも四日酔いでもなんでも大歓迎だ」

そう言って、グラス一杯には満たないものの、戦闘前位にまで魔力が回復するだろう、と思われる量を飲み干す。

「………………確かに、飲み易くてすぐダメになるやつだ」

体の中が一気に熱くなるのを感じながら、酒瓶は傍に起き、すぐさま次の行動に移る為思考を集中させる。

>>152
邪竜の様子を見て、予め聞いていた対抗魔術の事がすぐに頭に浮かんだ。
邪竜の次の攻撃は、ほぼ間違い無く発動すると踏んでいる。でなければ、幾ら人間を蔑んでいるとは言え、集中放火の中あのような詠唱を行使する事は、ます有り得ない。
今までの様な苛烈な攻撃の中でも、邪竜は攻撃を成功させられる確信を得ている可能性が高い。
省3
158
(1): アーチャー 2018/04/17(火)21:06 ID:??? AAS
>>151
「――」

火傷による熱を堪え、番えた剣に魔力を篭める。
それこそ本命。周辺の空間ごと血肉を抉り斬る螺旋の剣。
多くの魔力を篭めたソレは、最初に邪竜へ見舞った時よりも強力な一撃へと昇華する。

「――“我が骨子は捩れ狂う”」

音速を優に突破した螺旋剣――カラドボルクⅡは、邪竜の心臓目掛けて放たれた。
距離間を考慮すれば、到達までの時間は僅か一瞬。すかさず一言だけ、アーチャーは言霊を紡ぐ。

「“壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)”」
省6
159
(2): アーチャー 2018/04/17(火)21:34 ID:??? AAS
>>151
――アーチャーとしては、このタイミングで邪竜が詠唱に踏み切った事は予想外だったと言っていい。
こちらの戦力が邪竜の想定を上回った証明だろうが、何も喜ばしい事では無い。

初めは“斬り抉る戦神の剣(フラガ・ラック)”による詠唱のキャンセルも考えた。
だがアレは、時間を逆行し“相手を仕留める”事で真価を発揮する。相手が絶命する事で、切り札の発動をキャンセルさせる為だ。

故にフラガ・ラックは使えない。
そもそも、因果律や時間に影響を及ぼす術を邪竜が持っていないとも限らず、何より邪竜の魔術が“切り札”であるかどうか判断が付かない。

邪竜の魔術行使は十中八九成立する。では考慮せねばならないのは“放たれた後”の事だ。
おそらくウルスラは時間鍛造により大魔術を“終了”させるつもりなのだろうが彼女自身、確実な手段とは考えていない筈だ。

彼女に大きな危険が及ぶ事も勿論だが、何よりアーチャーが懸念したのは。
省4
160
(2): アーチャー 2018/04/17(火)21:47 ID:??? AAS
>>151
「――Have withstood pain to create many weapons(彼の者は常に独り。剣の丘で勝利に酔う)
Yet, those hands will never hold anything(故に、その生涯に意味はなく、)――」

邪竜が僅かでも詠唱を遅らせた事に賭けて、詠唱を続ける。

(――保険に、なれば良いんだが)

その最中、残り少ない魔力である宝具の設計図を具現化させる。
それは邪竜が放つ魔術への対抗手段。巫女が用意したものとは異なる、担い手に“不死”の概念を宿す奇跡の剣。

(元より、既に死後の身――もう一度死を迎えたところで、支障は無いはずだが)
省9
161
(1): ニキータ 2018/04/17(火)22:06 ID:??? AAS
>>155
「伏せ撃ちじゃないとさすがに撃てねえぞ…」
「俺は今からトカゲの前で無防備になる、援護を頼む。」
162: アーチャー 2018/04/17(火)23:26 ID:??? AAS
>>159追記修正
“彼女に大きな危険が~”

“彼女や友人、共に戦う者達に大きな危険が~”
163
(3): ウルスラ/ハーミア(残り5)/零姫 2018/04/18(水)19:16 ID:??? AAS
>>153
行動訂正。

ハーミア
「ドラゴン!ソードッ!」~

ハーミア
「さらに・・・遮蔽ッ!」

ドラゴンキラーには竜気を纏わせて構え、
対抗魔術に精神を集中させてその場で滞空する。

========================================
省36
164
(1): アーチャー 2018/04/18(水)20:14 ID:??? AAS
>>160の行動内容の訂正。
. 詠唱が完成する前にウルスラの言葉を聞いて行動を止めたとする。
具体的には>>160の三行目以降は無かったことにしてほしい】

>>156 >>163
「――――」

気を取られたのか、アーチャーは詠唱を止めた。
その瞬間、彼がどのような思いを抱いたのか。それを知る由は誰にも無い。 
だが間髪入れずして、彼は騎士達へと叫ぶ。

「聞いただろう、この瞬間だけで良いから己の身を守れ!
 それが巫女も含め全員が生還する結果に繋がる! 急げ!!」
省7
165
(1): ニキータ 2018/04/18(水)23:24 ID:??? AAS
>>163
「嘘だろ…」

最後の一口の酒を流し込み、十字を切る。

「ああ、そういやしばらく食ってなかったな…エアリーさんとこのアップルパイ…」

ブーストされた魔力によって防御術式を展開させる。
166: 名もなき戦士 2018/04/19(木)08:38 ID:??? AAS
>>156の行動訂正

>>163-164
ウルスラ、そしてアーチャーの声を聴いた地方領主は、すぐさま指示を飛ばした。
弓兵と魔術師は攻撃を終えた直後に「遮蔽」と言葉を紡ぐ。
巫女とレノの前に盾を構えた騎士たちも互いに顔を見合わせ、それぞれに「遮蔽」と叫んだ。

ツカイ=キリ「ああも言われれば、まだ我々も足掻いてみせよう!遮蔽」
デバン=ココダケ「ふっ、邪竜よりもあの者たちの方が余程厳しいようだ。遮蔽!」

地方領主の勢力は、全員が巫女の術式を展開したことになる。
167
(2): 【邪竜グォルズルグ】 2018/04/20(金)23:23 ID:1UATkv8M(6/10) AAS
第二の迫撃砲弾が邪竜に向けて発射される。
しかし、その軌道は大きく外れ、直撃することはなかった。

詠唱を開始した時点で、邪竜周辺の闇はより濃密になっている。
これがレーザーをかき消し、誘導能力を失わせたからだ。

同時に領主麾下の弓兵たちも、対抗魔術を行うために極度の精神集中をせざるを得ず、射撃を諦めざるを得なかった。

『Unsggaqoig xoth iilthichk n'sslgoig ……』

詠唱を続ける邪竜に螺旋剣が突き刺さる!
邪竜の持つ空間干渉の能力が再び剥奪され、傷口から血が迸った。
これまでに負ったダメージの大きさと螺旋剣自体が強力なこともあり、傷と空間干渉能力の修復は緩慢だ。
省4
168
(2): 【邪竜グォルズルグ】 2018/04/20(金)23:24 ID:1UATkv8M(7/10) AAS
『 Xüwigos! 』

邪竜は叫んだ。
高まっていた闇が一気に解放される。
山頂の全ての生物、物体、大地、そして天と空までもが、完全なる暗黒空間に包まれ、塗りつぶされ、光を失った。

それは死の奔流だった。
内臓、神経、筋肉、骨。全身のあらゆる器官が細胞死をはじめてゆき、活動を阻害されてゆく。
特に心臓と肺が弱まったことにより全身の血流と酸素供給が停滞し、それが更に状況を悪化させる死の悪循環を引き起こす。
脳すらも満足に働かず、酸欠も相まって精神力と思考力が低下する。
そして肉体に宿る霊魂までもが死の概念に染まり始め、生命の灯を吹き消されようとしていた。

しかし…………結果として、絶命に至る者は居なかった。
省5
169
(3): 【邪竜グォルズルグ】 2018/04/20(金)23:26 ID:1UATkv8M(8/10) AAS
討伐隊は、邪竜を見失ったことに気づいた。

思い出してほしい……はじめから、山頂周辺は闇に包まれていた。
何故、彼らはそれでも戦うことができたのか? それは、邪竜の存在感によるものだ。
強大極まるその存在が彼らの感覚を激しく刺激することで、その位置を掴み、攻撃できた。

しかし今、周囲には死と闇で満ちている。
邪竜の大魔術によって活性化されたそれはあまりにも濃く、邪竜そのものの気配さえ覆い隠してしまったのだ。
さらに討伐隊は脳と神経に悪影響を受けたことにより、一時的に感知能力が弱まっている。
くわえて邪竜の闇は「死」の要素に傾倒しているが、「闇」の持つ「視覚を阻害する」概念もまた備えていた。
あくまで副次的なものであるためこれまで戦闘に影響することはなかったが、大魔術で闇が激しく活性化した結果、「不可視」の要素が顕在化したのだ。
省4
170
(3): 【邪竜グォルズルグ】 2018/04/20(金)23:27 ID:1UATkv8M(9/10) AAS
――――闇の中、邪竜は急降下する。狙いはアーチャーだ。

火力が高く謎の能力を複数隠し持つアーチャーは、邪竜にとって最大脅威の一つである。
強固な装甲を持つようにも見えず、さらに彼は単独で行動していたため盾となる者も居なかった。

邪竜は機敏であり、決断もすばやく、そしてアーチャーとの距離も元々離れていない。
その闇に紛れた高速攻撃は、完全なる奇襲と言ってよかった。
しかし邪竜でさえ、これほどの傷を負った状態で全速力を出し切ることはできない。特に、電撃の魔弾によって身体を麻痺させられたことが効いていた。
ゆえにアーチャーが攻撃を受けるまでの間に、僅かな時間があった。

もし真闇の中で邪竜の動向を把握する手段があるのなら、何らかの対策を講じることができるかもしれない。
感知や感覚強化の術による索敵や、強力な光や神聖な力で闇を打ち払う、といった手段が考えられる。
省7
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