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ボツSS投下スレ

74IF CODE:上条inギャンブル船:2011/07/30(土) 19:58:54 ID:VUZF4kXo


 まずは土下座だろう、そう考えていた当麻は人目を憚らずへへーと頭を下げる。
「わたくしめのような愚かで哀れな者を、良くぞ救い出してくださいました。感謝感激でわたくし前が見えませぬ」
 ほう、と利根川。
「では、その感謝を態度で示してもらおうか」
「は?」
 余ったペリカで、利根川はこんなものを購入していた。
「感謝の心が留まる事を知らぬなら、どんな事でも出来るはずだな。それが例え『焼き土下座』であろうと!」
 自分がやられてキツかったことを平然と他人にも強要出来る辺り、帝愛所属の経歴は伊達ではないのだ。
 っつーかこんな無駄遣いすなと。
「出来るかあああああああああ!」
 黒子曰く。
「やってくださいまし」
 真宵さんも。
「是非やるべきです」
 光秀殿は。
「いいですねぇ、苦労が報われる気がいたします」
 そしてこれをとめるべき面々の内、まずはグラハム。
「凄いなグラハム! やっぱりグラハムは凄いぞ!」
「ははは、軍人ならばこの程度、ましてや私はグラハム・エーカーなのだからな!」
 衣とじゃれている。
 人の尊厳、その守護者たらんとするカイジ君は。
「……人が、平等でないのは……知っていた……っ! それでも、心の奥底が憎悪に沸き立つこれは……っ! 紛れも無く嫉妬心……っ! ああ、俺は今嫉妬している……っ! 何より、あの時何故こいつらが居なかったのだと……っ! 意味の無い事を考えずにはいられない……っ!」
 心の葛藤を抑えるのに必死な模様。
 澪は気絶中。例え起きていたとしても、焼き土下座ましーんを見れば結果は一緒であろう。
 唯一残った希望の光、衛宮士郎は、おずおずと皆に申し出る。
「……せめて、この説明書きの十秒だかじゃなくて、一瞬でも額ついたらオーケーにしてやろうよ」
 その程度を主張するのが限界であるようだった。

「ぎゃあああああああああああ!」

 実に楽しそうな、バトルロワイアルの一こまであった。


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