【世界一初恋】小野寺律にハァハァするスレ (33レス)
【世界一初恋】小野寺律にハァハァするスレ http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12247/1242823546/
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30: 迷惑な隣人 6/6 [sage] 「──部屋、今日は片付いてるんだな」 コーヒーを持ってくると、広げたネームを片付けていた高野さんが部屋を見回して言った。 「だからこの前言ったじゃないですか。普段は綺麗にしてるって!」 「へー、俺がいつ来てもいいように片付けたのかと思った」 「は!?なんで俺がそんなことするんですか!」 「なんでって……俺のことが好きだから、だろ」 事も無げに言われた一言に、俺は手にしたマグカップをテーブルに叩き付けるように置いた。 「与太もいい加減にしてください。俺の部屋は誰がいつ来ようと、365日完璧なんですよ!」 「じゃ、今度は修羅場中に来てやる。その時は3日間煮込んだビーフシチューで頼むな」 「断固拒否します。迷惑です!」 …そうか。もう今更なのかもしれない。 好きになったあの日から、離れている間もずっと、先輩は俺の胸の奥に住み着いていたのだから。 俺の心の隣に──。 ………ってなんじゃそりゃーーーっ!少女漫画読みすぎだろ! 「…と、とにかくとっとと帰ってくださいよ」 「帰れって言いながらコーヒー出すお前の行動は矛盾してねーの?」 「だからそれ飲んだら帰ってください!」 自分のコーヒーを飲みながら、また流されてしまったことへの後悔が頭の中でぐるぐる渦巻く。 一応仕事の話だったはずなのに…。 「……あ、あの。そのネーム、高野さんはどう思うんですか」 「ん?ああ、俺もお前と同じ。描きたいように描かせるつもりだ」 「いいんですか?」 「作品は作家の中から生まれてくる。作家が自信持って描いた方がいい物が出来るのは当然だろ。 俺達の仕事は客観的に見ること、それを正しく伝えること、迷いがある時には背中を押してやること」 「…はい」 客観的に感情を交えず冷静に……、俺にもいつかできるだろうか。 「…ま、実のところこれはただの口実。お前、仕事でもなきゃ俺を素直に部屋に入れねーだろ」 「………はい?こ…こうじつ…?」 「忙しくなる前にお前と飯くらい食いたいなと思って」 それが何か?と言わんばかりの憎たらしい顔。 頭に血が上っていく。握り締めたマグカップがかたかた揺れる。人が真剣に考えたのに口実だって!? ああ…俺には今、この顔にコーヒーをぶちまける権利があるんじゃないか? それをやらないのはここが俺の部屋だから。零れたコーヒーを掃除するのが大変だからだ! 「あーもう帰んのめんどくせ。今日泊まっていい?」 「いいわけあるか!隣でしょう!5秒で帰れます!」 「俺シャワー浴びてくるわ。タオル貸して。あと着替えも」 「ちょっと高野さん!話聞いてるんですか!」 ──最終的に折れたのがどっちだったかは、まあ言うまでもないかもしれない。 END アニメ終わる前に書けてよかったー。またこの板が賑わいますように! http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12247/1242823546/30
32: ピュアな名無しさん [sage] >>25-30うぁぁ、久々新作キタ!! GJですっっ!!! 律ちゃん、カワイイっっ 素敵話ありがとうございます http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12247/1242823546/32
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