見せれるわけない (95レス)
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90: 2010/07/10(土)17:23 ID:rAWchNSo(7/10) AAS
「あの…貴方はどなたなのでしょうか?」
始めてみる金色の髪、蒼の双眸、高い鼻、高い身長。
見たことのない容姿に日本は怯えながら顔を上げる。
「あっお兄さんはフランス。君の恋人さ」
「恋人?」
小さな日本は中国に言わせれば人間にして「10歳前後」といったところか、古来から平均して日本はたいてい12〜14で成人を迎えるそうだからまだ子供扱いして大丈夫だろう。
「恋人とは許婚のようなものでしょうか?」
「そうそう。それそれ」
許婚ってフィアンセだよなと言葉を思い出してフランスは満足そうに微笑む。
「はう」
「なに?」
「貴方のような不思議な美しい方は始めてみました」
「そうだろ。そうだろ。アジアにはない美しさだからな」
褒められて鼻高々なフランス。
「あのちょっと触ってもいいですか?」
「どうぞ好きなだけ」
抱きかかえられたままフランスの鼻に小さな手の平がのせられる。
「高いですね」
そのまま自分の鼻に手をあてて眉間に皺を寄せる日本。
「えーこのちんまい感じが可愛いくて好きだよ」
「あっありがとうございます」
すでに生まれた時から礼儀正しいのは変わらないらしい。
やんちゃな日本というのも考えにくいからずっとこうだったのだろう。
中国に言わせれば教育に失敗したらしいが、これを見てそうは思えない。
やがて自分の泊まっている部屋につく。
「こんなに誰かに抱っこされていたのは初めてです」
「そうなんだ」
アメリカなんて生まれた時からかまわれまくりだったぞ。とフランスは呟く。
自分の小さい頃はまだかの帝国があって身の狭い思いをしていたが同じような境遇の子供は沢山居たし。
「私は海に囲まれた場所で暮らしていますので、他の方とおあいすることが少ないのです」
「確かにそうかもな」
しかも隣に居る中国は自国内をまとめるのにたいてい忙しくて別の場所にはめったに来ないらしい。
この時代の日本にもかの帝国から色々な品物は絹の道を通って入っていたらしいが。
「ところでここはずいぶんと変わった建物ですね」
「ああ。寝泊りする場所だ」
「…何でできているのですか?石ですか」
「まあようやくするとそんな感じかな。でここがベット」
「べっと?」
「寝る場所だ」
「寝所ですか…ふわふわしています」
「だろ?」
布団より更に柔らかな感触に日本はうっとりと目を閉じる。
まるで羽の中をおよいでいるようだ。
「寝所って何をするとこか知ってる?」
「あっはい。寝る場所です。後は…その睦言をする場所だと上司が…」
小さいくせに教育はちゃんとしているらしい。
「睦言って」
真っ赤になるとようやく子供らしい顔になる。
「…その営みを…」
小さな声で更に小さな身体を縮めて言う子供は本当に可愛い。
「詳しく」
「ややが生まれるように人が行為をすると聞きました」
「それってどんなことか知ってる?」
「いいえ。おまえにはまだ早いといつも追い出されてしまうので、にーにはあと五つほど大きくなったら詳しく教えてくださると言っていました」
「…あいつもあんな可愛い顔して男だったわけだ。けっこうメロメロだな…」
「メロメロ?」
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