ポケモンのヒロイン総合スレッド(神作品集) (81レス)
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23: 2010/11/09(火)11:36 AAS
便利さを追求し、昔の名残を残さず変化していった街、ソウリュウシティ。
ポケモンリーグの玄関口ともなっているこの街にはそれを目指すトレーナーも多く訪れ
る。
その中にある施設がバトルの館。普段のシングルやダブルのバトルとは一風変わった「ロ
ーテーションバトル」が楽しめる施設として、トレーナーの間では人気のスポットだ。
今日もまた、一人のトレーナーが館へと立ち寄った。
「…というのがポイントだ。」
「なんかよくわからないなぁ…;」
入口でベテラントレーナーから説明を受けている彼もまた旅を続け、ソウリュウシティま

で辿り着いた者の一人。
だが、初めてのローテーションバトルということで、勝手がわかっていない様子である。
「まあ習うより慣れろ、だな。おーいエリナ。」
「はい。」
奥からエリナと呼ばれた少女がやって来る。
オレンジとダークグレーの服に短めのスカート。そこから伸びる足に纏うタイツにオレン

ジのブーツ。左右二つにまとめられた髪…
その風貌からして、エリートトレーナーということがわかる。
「手始めに、この子と戦ってみるがいい。」
「あ、よろしくお願いします!」
少年はボールを持ち、身構える。
「あなた…ここでは見ない顔ね。はじめてかしら?」
「はい、カノコタウンから来たブラックです。」
「カノコタウン…ずいぶんと遠くから来たのね。」
エリートトレーナー、エリナは軽く挨拶を終えると、すぐさまバトルの姿勢に入る。
「ターンごとに展開が変わるローテーションバトル!あなたにこなせるかしら?」
エリナはヤナッキー、バオッキー、ヒヤッキーを繰り出した。
しかし、ブラックはその場に立ったまま、ポケモンを繰り出そうとしない。
何かをぼーっと見つめてるのだろうか…そんな表情である。
「あら?こちらの手持ちを見てから初手のポケモンを決めるのは反則よ。」
「あ、すみません!ちゃんと決めてあるんで!」
「まあ…こういうバトルが初めてなのはわかるけど、次から気を付けなさいね。」
ブラックは我に帰る。
「行け!エンブオー!ドリュウズ!エモンガ!」



結果はブラックの辛勝であった。
相手の位置変更にペースを乱されたものの、最後はエモンガの攻撃が急所に当たり、なん

とか撃破できたのであった。
「危なかったー…」
「初めてにしてはなかなかやるじゃない。流石はここまで旅を続けて来ただけはあるわね

。」
「あ、ありがとうございます。」
エリナに褒められ、少々照れるブラック。
「この館は、また明日になればバトルができるから、また来るがいい。」
「はい!それではまた明日。」
ブラックは軽く会釈をして、帰っていった。
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