酒の勢いで俺が適当にSS書いてみるスレ (905レス)
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879: 2012/07/19(木)01:01 AAS
朝、目を覚ます。
猫共を退かしベッドから出、着替えを済ませ階下に向かう。
猫に餌と水を与え、朝食を作る。

「おはよう、ソル」
「ああ」

ミリアが起きてきた。

「手伝うことはあるかしら?」
「ない」
「そう。だったらお茶を飲んで待ってるわ」

茶を淹れ、ミリアに出す。

「ありがとう」

朝食作りに戻る。

「ねえ、貴方が朝食を作ってるのは久しぶりじゃないかしら」

最近の休日はブリジットかミリアが作っていたし、平日はディズィー任せだからな。
確かに俺が朝食を作るのは冬休み以来か。
元より料理が好きというわけでもない。率先して作ろうとは思わない。

「私達の誰より料理が上手いのに、もったいないわね」

お前達が料理をしないなら、俺が作るがな。
そこまでして俺に料理をさせる気もないらしい。
朝食が完成した。盛り付ける。

「そういえば、ブリジットはまだ寝てるようね。せっかく久々の貴方の手料理なのに食べそびれるなんて」

一応三人分用意はしてある。
だが、ミリアも起こしに行こうとはしない。
寝ているなら無理に起こす必要もない。

「それじゃ、いただきます」
「ああ」

朝食を食べ始める。
問題ないな。味が落ちていることもない。

「相変わらずの美味しさね。簡単な料理なのに、どうしてこうも差がつくのかしら」
「技術的な問題だ」

包丁捌きや火加減がまだ甘い。

「まったく奥深いわね」

もっとも、ミリアの料理も文句など付ける必要のない程度に完成している。
更なる上達を求めなければ十分な出来だ。

「貴方ほどじゃなくても、ディズィーやブリジットには並びたいわ。一番下手なままというのも癪だもの」
「数をこなすことだな」

ミリアはただ経験値が足りていない。
何度もやれば上達するものもある。

その後朝食を終え、片付ける。

「私がやるわ。それと、昼食は私が作るから。一応聞くけど、食べたいものは?」
「ない」
「でしょうね」

好きなものを作れ。

「貴方にも好みの一つでもあれば、考えやすいんだけど」

食えるなら、文句は言わん。

「何を作ろうかしらね」

ミリアが献立を考えながら食器を洗い始める。
さて、俺も掃除をするか。
そしてテーブルから立ち上がった時。

「おはようございますソルさん!もう朝ご飯無くなっちゃいましたか!?」
「おはようブリジット。貴方の分は残ってるわよ」
「おはようですミリアさん。ありがとうございます。ウチとしたことが寝坊してしまいました・・・」
「すぐ温めるから座ってて。ほとんど冷めてないし」
「あ、どうぞお構いなく片付けを続けてください。自分でやりますから」

部屋を出る。

「あれ、もしかして今日はソルさんが作りました?」
「ええ。見ただけでよくわかるわね」
「せっかくソルさんがウチのために作ってくれた朝ご飯なのに、出来立てを食べられなかったなんて!!
 どうして起こしてくれなかったんですかミリアさん!」
「たまには静かな朝食をと思って」
「そんな!?」

騒がしい。
掃除するか。
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