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SS練習スレ2

3凍った鈍器「コードン」:2011/02/08(火) 00:12:47 ID:f8.Z1iZo
「―――駄目だ、やっぱりここは『知ってる人間界』じゃない」
「そう、なんだ…」
こんな状況になったのは運がいいのか悪いのか。
少なくとも『追手』から逃れることが出来たのは幸いだが。
「でも、どんなことがあっても俺が絶対に守るから…!」
「…うん!でも絶対無茶しちゃだめだからね」
微笑みで返してくれる彼女を見る度に、心がとても暖かくなる。
何もなかった自分に未来(あす)への道を照らしてくれた、愛しい少女。
もしも、彼女も同じことを想っていてくれるのなら、どれほど嬉しいことか。
「とりあえずこれからどうするの?シンちゃ…」
『まてぇーーーい!!』

飛び出した亜沙を追い、稟も件の二人に相対する立ち位置になる。
「彼女」は驚き、黒髪の少年の後ろへ隠れる。
「…何なんだアンタ達?」
一見華奢な印象を持っていた少年だが、睨みつける眼力が尋常ではない。
まるで親の敵でも見る眼だ。
若干怯むも、何とか活を入れ耐える。
「あ、あんたその人にどうするつもりなんだ!?」
「…アンタ達には関係ないだろ」
「か、関係あるわよ!その人は私のお母さんなんだから!」
「あ、あの…」
黒髪の少年の後ろからゆっくりと顔を出し

「どちら様ですか?」

ありえないはずのことを、亜沙の母親『時雨亜麻』が言い、
稟と亜沙はしばしの間言葉を理解できなかった。


SHUFFLE!〜Platonic Love〜
     開幕


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