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SS練習スレ2
2
:
凍った鈍器「コードン」
:2011/02/08(火) 00:12:11 ID:f8.Z1iZo
この物語は元の作品の根幹を崩してまう恋愛作品を含んでいますのでご了承ください。
この数カ月の間、この世界では様々のことが起こった。
土見稟を好いている神界、魔界の王女が強引にこちらに来たこと―――
実験によって生み出された人造生命体が家族になったこと―――
多くのファンクラブ員による執拗なる攻撃―――
ここから先は『本来』であれば土見稟が誰かを愛することによって無限に存在する
世界の分岐点になるだけだった―――
だが、ここへイレギュラーが紛れ込んでしまったら?
待ち受ける運命は誰にも知る術はない―――
「ぐぅ〜〜、正直今までに休日がこんなに素晴らしいと思ったことはないなぁ…」
バーベナ学園の二年生になってからの日々、稟の生活は波乱万丈と言って過言ではない日々を送り、
並みの神経であったら胃に穴があいても不思議ではなく、自分だけの時間を過ごせる休日は「砂漠で見つけたオアシス」の如く極上であっ
た。
そして散歩の最中、稟は見知った人物を見つけた。
「う〜、どういうことなの…」
バーベナ学園三年生、時雨亜沙
彼女は電柱に姿を隠し、覗き見の姿勢でいるのだ。
ハッキリ言って怪しい。
「何してるんですか亜沙先輩?」
「わ!?お、脅かさないでよ稟ちゃん」
見ていられず声をかけたが、その驚きのリアクションによからぬことをしていたのではと邪推してしまう。
「覗き見するようなことでもあったんですか?」
「ん、ちょ〜っと調査と言いますか…」
「何をですか?」
「見ればわかるよ」
す、と先ほどまで見ていた方角を指差し、亜沙に倣い電柱から覗き見る。
その視線の先には稟にも見知った「女性」がいたのだ。
「どど、どういうことですか!?」
「知らないわよ!」
見知った「女性」がいるだけならともかく黒髪の男、背中しか見えないが自分達とそう変わらない年齢の「少年」に対して微笑んでいるの
だ。
それも特別な人に対するほどの。
「難破されてるんですかね?」
稟の考えは当然かもしれない。
実際「彼女」がそのような状況になったのは何度か見聞きしているのだから。
「あ〜もう我慢できない!!」
「あ、亜沙先輩!?」
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