【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part8 (49レス)
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24: 19/10/25(金)06:11 ID:QQB(1) AAS
「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 186) ---
Insofar as the Rose is based on five, it is a reference to the Martian force of
Gebruah.
「薔薇」が5に基づく限りにおいて、それは「ゲブラー」の「火星」の力に関連する。
--- ここまで ---

花弁が5枚の、一重咲きの薔薇は、まだ人の手で品種改良されていない「野バラ」であり、
これは「0:愚者」が左手に持つ白い花でもあります。

そして、この「5」という数字は、「ゲブラー」に通じるわけであり、それゆえ、清楚な
一重の野バラを持つ「愚者の若者」とは対照的に、恐ろしげな「死の黒騎士」の姿として
表されているわけです。
ちなみに、この「黒騎士」のデザインは、ドイツの有名な芸術家であるアルブレヒト・
デューラー氏(Albrecht Durer, 1471-1528)の版画である「騎士と死と悪魔」(1513年)と
いう作品に、極めて似ていることにも注目すべきところです。
つまり、「黒騎士」には、その戦闘的な姿とは全く異なる「キリスト教の深い信仰」と
いう意味があるわけで、こういうのも、キリスト教を極力排除したゴールデン・ドーン版
から、一般ウケしやすいキリスト教に回帰したウェイト版の特徴でもあるわけです。

さて、薔薇の話に戻りますが、ウェイト氏は、この薔薇を、「the Mystic Rose/神秘の
薔薇」と呼んでいます。
まあ、ゴールデン・ドーン自体が、英国薔薇十字協会が発祥ですし、「薔薇」がキリスト教
における神秘や崇拝の対象となっていることは明らかではあるわけですが、ウェイト版では、
それに加えて、もう一つ、キリスト教的な元ネタとなっていそうなものがあります。
それは、ウェイト氏にとっては、ゴールデン・ドーンでの先輩にあたる、アイルランドの
詩人であるW.B.イェイツ氏(William Butler Yeats, 1865-1939)の作品の「The Secret Rose
/神秘の薔薇」(1897年)です。

まあ、ウェイト版の「13:死」には、他の版とは若干異なる様相で、色々と謎めいたネタが
ちりばめられていますので、興味のある方は、色々と詮索してみるのも良いかと思います。
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