[過去ログ] 【旧制松山中】愛媛県立松山東高等学校【其の肆】 (671レス)
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658: 2023/04/01(土)10:21 ID:BIu8viRB0(1) AAS
つまり米軍やその関係者にとって、日本は「国境が存在しない国」ということなのです。
そして「旧安保条約・第1条」に書かれた「米軍を日本国内およびその周辺に配備する権利」とは、
米軍が「日本の国境を越えて自由に軍事行動できる権利」という意味だったのです! 
それがどれだけ異常な特権であるかに気づいたのは、二〇〇三年に勃発したイラク戦争の後、
アメリカとイラクがむすんだ「イラク・アメリカ地位協定」(二〇〇八年)の条文を読んでいたときのことでした。
二〇〇三年三月にアメリカと開戦したものの、ほとんど戦闘らしい戦闘もないまま、
わずか一ヵ月で全土を占領されてしまったイラク。
しかしそのイラクが敗戦後のアメリカとの交渉では素晴らしい粘り腰を発揮し、
アメリカが提案してきた地位協定の草案に、なんと一一〇ヵ所もの訂正を求めていたのです。
なかでも、もっとも大きな訂正のひとつが、「イラクに駐留する米軍が、
イラクの国境を越えて周辺国を攻撃することを禁じる」という条文を、新たに加えたことでした。
この条文を読んだとき、まさに目からウロコが落ちるような思いがしたことをいまでもはっきりと覚えています。
「驚いたなあ。イラクはこんな条文をアメリカに認めさせたのか。
でも、じゃあどうして憲法9条をもつ日本には、それができなかったんだろう」と。
ほかの国の軍事協定を読んでいるとよくわかるのですが、
主権国家にとって「他国の軍隊が自国の国境を越えて移動する権利」というのは、
なにより厳重にコントロールしなければならないものなのです。戦争で一方的にボロ負けしたあと、
崩壊した国家のなかでそうした「主権国家としての正論」をアメリカに堂々とぶつけ、
しかも了承させたイラクの外交官たちに大きな拍手を送りたいと思います。
しかし同時に私たち日本人は、深く反省もしなければなりません。こうしたイラクの地位協定を読むと、
私自身も以前はあまり抵抗がなかった、「憲法9条にノーベル平和賞を」などという耳触りのいい主張が、
いかに現実からかけ離れたものであるかが一瞬で理解できるからです。
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