[過去ログ] 私を含む友達が呪われました。 (463レス)
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21: 2020/03/21(土)19:45 ID:HtzW5fIZ0(20/65) AAS
それからの同窓会は最悪でした。とてもじゃありませんが楽しめる雰囲気ではありません。
取り敢えず同窓会が終わり、各自そのまま現地解散となりました。
私は友達と別れを告げ、そのまま帰宅しました。
22(1): 2020/03/21(土)19:45 ID:HtzW5fIZ0(21/65) AAS
マンションに着くと自室のベッドに入り、エヌ子の事を思い返しました。
エヌ子への弄りに特別後ろめたい気持ちはありませんでしたが、私の好きだったワイ君
にエヌ子への弄りがばれてしまった事、ワイ君が去り際に行った「気をつけろよ。」の言葉に
何とも言えない重い物を感じ、その言葉の意味を考えていると急に電話が鳴りました。
驚き、慌てて電話を手に取ると、相手はエル子からでした。
エル子は泣いていて、「どうしたの、大丈夫?」と声をかけるとエル子は「ごめんね。いきなり電話して。」と謝りながら、
はぽつぽつと話し始めました。
23: 2020/03/21(土)19:46 ID:HtzW5fIZ0(22/65) AAS
エル子の話はこうでした。
彼女が同窓会の帰りに電車の中で居眠りをしている際、
またエヌ子が夢に出てきたそうなんです。すぐにエル子はこれが夢だと気づきました。
彼女はすぐに夢から覚めろと念じたのですが、それも叶わず夢は覚めません。
彼女が焦っていると、エヌ子がボソボソと何かをぼやき始めたそうです。
最初は何も聞き取れませんでしたが、徐々にその声は大きくなりエヌ子がぼやいている
言葉が分かると、彼女は夢から覚める事が出来ました。
彼女は怖くなって急いで家に帰り、こうやって私にこの悪夢の内容を聞いてもらう
事で恐怖を和らげようとしたそうです。
24: 2020/03/21(土)19:46 ID:HtzW5fIZ0(23/65) AAS
私は話の一部始終を聞き終えると、エヌ子が何を言っていたのか気になったので
彼女に訊ねました。
ですが、彼女はただただ泣くばかりで何も答えません。
私は彼女をなだめるために、「どうしたの?」と言った時です。
ざざっと電話のノイズがひどくなり、彼女の泣き声が鈍くなりました。
電話の回線に問題が生じたのかと思い、電話線を確認しましたが特に何もなく、いたって
正常でした。私があたふたしているとノイズの音がさらに大きくなり、彼女の声が
かき消されてしまいました。
私は気味が悪くなり電話を切りました。
その後に折り返し電話をかけようかと思いましたが、先ほどの奇怪な出来事ですっかり怯えてしまい
省1
25: 2020/03/21(土)19:47 ID:HtzW5fIZ0(24/65) AAS
明日に備えて寝ることにしました。
この夜、私は夢を見ました。
夢の中では女性がこちらを見つめていました。
彼女は私の方へゆっくりと歩み寄ってきます。
ボソボソとつぶやきながら...。
彼女が私の眼前まで近づくと彼女が何を言っていたのかやっと理解できました。
「許さない。」
そう言い続けている女性の顔は間違いなくエヌ子の顔でした。
醜く、重い声で確かにそう言っていました。
その瞬間、夢から覚めることができました。
26: 2020/03/21(土)19:48 ID:HtzW5fIZ0(25/65) AAS
しばらく恐怖で震えていた私はエル子のことを思い出し、急いで彼女の無事を確認しようと
折り返し電話をしました。ですが、いくら待っても彼女は電話に出ませんでした。
段々と心配になってきたのですが、私自身さっきのの夢で疲弊していたので
電話を切ってそのまま仕事へ向かいました。
そこから一週間ほどたった時の事でした。
27: 2020/03/21(土)19:48 ID:HtzW5fIZ0(26/65) AAS
私のもとに一本の電話が来ました。
アール子からでした。
彼女は取り乱している様で何を言っているかわかりませんでした。
「落ち着いてよ。」と彼女を慰めると、アール子はごちゃごちゃと聞き取れない言葉で私に訴えかけました。
「分からないから、落ち着いて言ってよ。」と言うと、彼女は頭の整理がついたのか
落ち着いた声でこう言いました。
「エル子が自殺した。」
28: 2020/03/21(土)19:49 ID:HtzW5fIZ0(27/65) AAS
私は頭が真っ白になりました。
何となくイヤな予感はしていたんです。
最後に連絡した時に遭った、怪奇現象ともいえる不可解な出来事。
途切れるエル子の声...。
そして、その後に見た醜いエヌ子の夢。
29: 2020/03/21(土)19:50 ID:HtzW5fIZ0(28/65) AAS
アール子の話によると、どうやらエル子はマンションの自室で首をつっていたそうです。
家賃の取り立てに来たマンションの大家さんが彼女の部屋のドアが開いている事に気づき、
そのまま部屋に入ると異臭と共に彼女の遺体を発見したそうです。
アール子は丁度エル子に用事があったそうでその過程で彼女の自殺を大家さんから
聞いたのだと話していました。アール子はエル子の自殺にかなり動揺していて
「どうして自殺なんか...、」と泣いていました。
私がもしかしてエヌ子のせいではと呟くと、彼女に「やめてよ!」と怒鳴られ
電話を切られました。
30: 2020/03/21(土)19:51 ID:HtzW5fIZ0(29/65) AAS
私は軽率な発言をしてしまったことを詫びようと再度折り返し電話を掛けましたが、
着信拒否されているためか電話がつながりませんでした。
その日の夜もエヌ子が夢に出てきました。
相変わらず不細工な顔をぶら下げて私を見つめていました。
私は一生懸命夢から逃れようと覚めるように念じましたが、一向に覚めるどころか
段々と息苦しくなってきました。本当に息苦しく、まるで誰かに首を絞められているかのようでした。
状況が悪化する中、彼女は笑いながらこちらを見ていました。
31: 2020/03/21(土)19:51 ID:HtzW5fIZ0(30/65) AAS
やっと夢から覚めました。私は首元が気になりそっと手で触れると、ジンジンと痛みました。
もしかしてと思い洗面所に行くと、驚愕しました。
首元に手形がくっきりと残っているのが洗面所の鏡に映っていたのです。
まるで首を絞めるかのようにそのあざはついていました。
前より事態が悪化していることに絶望し、号泣しました。
32: 2020/03/21(土)19:53 ID:HtzW5fIZ0(31/65) AAS
エヌ子は私たちを狙っている。
何とかして払わないと殺されてしまうと感じた私は、次の日が休日だったこともあり
すぐにネットで有名な霊能者にお祓いを依頼しようとパソコンの電源を付けました。
普段、こういうことに胡散臭さを感じている私ですが、この時だけは藁をもつかむ思いで
お祓いをしてもらおうしました。
33: 2020/03/21(土)19:53 ID:HtzW5fIZ0(32/65) AAS
ですが、いざやってもらおうとネットで検索して回りましたが、すごく料金が高いうえに
あまり評判がよくないものが多く諦めて、寝ずに一夜を過ごしました。
ちょっとウトウトとしてきたころ、急に電話の着信音が鳴りました。
驚いて携帯を手に取り確認すると、アール子からの電話でした。
電話の内容は「明日、一緒に神社に行ってエヌ子を祓ってもらおう」というものでした。
突然の事でしたが、先ほどの体験もあったので事情は聞かず誘いに乗ることにしました。
34: 2020/03/21(土)19:55 ID:HtzW5fIZ0(33/65) AAS
当日、待ち合わせ場所に行くとマスクをしたアール子が立っていました。
最近、風邪でなくてもファッションを目的としてマスクを着用する人が増えていますが
アール子はそんな目的でつけていないようでした。
なぜなら、マスクから大きな異常に大きな吹き出物が少しはみ出ていたからです。
彼女はそれを隠すためにマスクを着けていたに違いありません。
35: 2020/03/21(土)19:55 ID:HtzW5fIZ0(34/65) AAS
アール子は私の視線がその大きな吹き出物にあると気づいたそうで、
マスクを整えてから元気のない声で言いました。
「同窓会のあと、こんなにおっきなモノができちゃってさ。
皮膚科で見てもらったんだけど良くなるどころか悪化してきて...。」
私はもしかしてと思いエヌ子の夢を見たりしなかったかと彼女に尋ねました。
予想は当たっていて、彼女もあの夢を見てからこの症状に悩まされるようになったそうです。
「エル子にそのことで相談しようと思って...あの子の住んでるマンションに行ったら
警察とかがいっぱい来てて何事かと思ったらあんなことになってさ。」
36: 2020/03/21(土)19:56 ID:HtzW5fIZ0(35/65) AAS
アール子は私に近況を話すと、神社に行こうと誘った理由を話し始めました。
話の内容をまとめると、エヌ子の夢を見てから彼女は次々と不幸な出来事
に遭っており、それを呪いだと捉えたアール子はお祓いをして呪いを解いてもらおう
としていたとのことで、エヌ子の弄りに加担した私を含める他の同級生にも
お祓いに誘ったそうですが、私以外の人から電波だと受け取られたそうでした。
そのためか私以外の同級生は待ち合わせにおらず、そのまま待ってもしかたないので
二人だけで神社に向かうことにしました。
37: 2020/03/21(土)19:56 ID:HtzW5fIZ0(36/65) AAS
その目的地に着くと、大きな鳥居の近くに巫女さん?がいました。
アール子がその女性に話しかけると彼女は私たちを中に案内してくれました。
私達は社の離れにある家の様な場所へ到着しました。
玄関に入ると、思っていた通りの初老の男性が座っていました。
その男性は柔らかな雰囲気で私達を部屋にあげてくれました。
38: 2020/03/21(土)19:57 ID:HtzW5fIZ0(37/65) AAS
こういう場所には初めて行ったので体がこわばりました。
彼は私の緊張に気づいたのか、他愛のない話をして私を安心させてくれました。
そうしているうちに、だんだんと場の空気が温かくなりましたので、
アール子は決心したのか私たちの呪いについて話してくれました。
39: 2020/03/21(土)19:58 ID:HtzW5fIZ0(38/65) AAS
アール子が話し終えた頃には、さっきまであった彼の笑顔は突き刺さる様な真顔に変わっていました。
私が彼の表情に圧倒されていると、「あの、正直に話していただけませんか?」と言われ、
私はこのお方に私達の呪いの存在を疑われているのではないかと感じ、不快になりました。
アール子も同様にして明からさまな態度を取っています。
40: 2020/03/21(土)19:58 ID:HtzW5fIZ0(39/65) AAS
無理もないでしょう。
私達は、エヌ子の呪いによって疲弊して救済を求めここまで来たのに...。
彼に私たちの苦悩を否定されてしまったら、冗談抜きで死ぬしかないのです。
不快になって当たり前です。
彼はアール子の態度に屈せず平常な顔で「疑ってません。信じているからこそ聞いているのです。
本当に、一方的にあなた達は呪われているのですか?」といいます。
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