[過去ログ] 【PBW】Lost Arcadia -Last Code Daybreak-【ロスアカ】 (1002レス)
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981: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)11:55 ID:apHWnw+I0(86/103) AAS
「ヂヂ!ヂヂ!」「チィチィ!チィチィ!」
「え…? 皆もミルクが欲しくなったんですか?」
ミルクを飲ませていると他のベビンネ達も女子社員とチビママンネの回りに目に涙を溜めたまま続々と集まってきた
ミルクが喉を通っていく音を聞いたのがスイッチになって恐怖より空腹の方が勝ったのだ
そして女子社員とチビママンネは下半身をベビンネに埋め尽くされながら次から次へとミルクを飲ませていく
チビママンネも女子社員もかなり焦燥はしていたが、ベビ達のお腹は順調に満たされていった
『ミ゙ーッ!!ミ゙ミ゙ミ゙ーッ!!ヴビーッ!!!』
だが、それを目の前にして気が気ではないのが喉がカラカラの子タブンネ達である
液体が喉を通る音で喉の乾きが更に煽り立てられ、その行動も更に必死で浅ましい物となっていた
歯をむき出しながらギーギーと鳴きながらベビーサークルの格子をガタガタ揺らしてベビ達を威嚇したり
省13
982: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)11:56 ID:apHWnw+I0(87/103) AAS
『ミィィィィィィィィ!!!ミィィィィィィィ
!!!』
「うわ、待て!待てって!」
水を飲みに行くと言うよりかはプールに飛び込む様な勢いで殺到する子タブンネ達
まだ水を注いでいる途中だというのに大きなタライの中は子タブンネでぎゅうぎゅう詰めになった
当然上から容赦無く水がぶっかかるが、乾ききった子タブンネ達はそれすらも嬉しそうだ
水が流れ出るポリタンクの真下で上を向きながら口を開けて直飲みを試みて溺れかける奴や
全身ビショビショのままタライから出てきてまだ水を飲めてない子タブンネ達に身体中をチュウチュウとしゃぶられて悶絶する奴など
水入れタライの周辺は混迷を極めている
そして子タブンネ達がタライの水に気を取られているうちに、床の汚水を掃除している気が効く社員だが、
省15
983: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)11:56 ID:apHWnw+I0(88/103) AAS
「ヂィ!ヂィ!ヂー!!」
「ミィ!」
小ベビンネが一際大きな声で泣き叫ぶと、チビママンネは授乳を中断して女子社員の側へ駆け寄った
ミルクを飲んでいる途中で突然放り出されたベビはキョトンとしている
「ミィミ! ミッミ!ミィ!」
「ヂィ!ヂィィ! 」
チビママンネは少し威嚇する様な感じで女子社員に鳴き声を浴びせたが
タブンネ特有の怖くなさでその怒りは理解して貰えなかった
しかし、ベビンネを返して欲しいという事は辛うじて伝わった
「… 大丈夫かな?」
省13
984: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)11:56 ID:apHWnw+I0(89/103) AAS
その後、夜10時の閉店時間となりデパートの看板の照明が消され、店内からお客さんの姿が消えた
この時間になると子タブンネ達はおねむの時間である
蛍光灯が点いていて明るいままだったが床の上で数匹から十数匹ずつで身を寄せあってぐっすりと眠りに落ちていた
人間から見ると子タブンネは皆同じ顔にしか見えないがタブンネ同士ではちゃんと個体の区別がついていて
兄弟や友達など仲良し同士で身を寄せあって団子のように一塊になり
お互いに相手の体温とふわふわの毛皮で暖まり合って気持ち良く眠っているのだ
ベビンネ達も眠るチビママンネを中心にして塊になって眠っていた
疲れていたのもあってその眠りは深く、体格のいい社員がすぐ側をドタドタと歩いても全く起きる気配がない程だ
社員達が頑張って遅くまで働いてるのにいい気分で眠っているとはけしからんと思う人もいるだろうが
これから子タブンネたちを移動させる社員達にとっては非常に都合が良いのであった
省16
985: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)11:57 ID:apHWnw+I0(90/103) AAS
気が効く社員が用意したミルクの保温器というのはお湯を一定の温度に保てるという四角い鍋の様な電気式の調理器具で
本来は熱燗を作る為の道具なのだが出力を下げると赤ちゃんのミルクでも大丈夫という訳だ
それを二台稼働させ、ミルク入りの哺乳瓶を24本を用意しておく
気が効く社員の備えにざんす男はこれで心配ないざんすと太鼓判を押したが
女子社員はそれでもまだベビンネたちが心配で帰る時になっても後ろ髪を引かれる思いだった
中でも一番気になったのが、あのママっ子の小さなベビンネであった
午前2時、守衛さんが言われた通りにチビママンネ達の様子を見に行こうとすると、
部屋に近づいた時点でベビンネのけたたましい泣き声が聞こえてきた
「ジビーッ!ジビーッ!ビャァァァア!!!」
「ミ〜 ミミミ〜ミミミミ〜 ミミミィ〜♪ ミィ…」
省15
986: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)11:57 ID:apHWnw+I0(91/103) AAS
午前6時、女子社員は本来の出勤時間より一時間も早くデパートへやって来た
そして制服に着替えもせず、真っ先に催事場の準備室へと向かっていく
ベビンネ達とチビママンネが心配でたまらず早く来てしまったのだ
準備室からは未だにベビンネの泣き声が聞こえていた
その声に女子社員も早足になり、飛び込むように準備室のドアを開けた
「えっ…? お母さんタブンネが…」
その目に飛び込んで来たのは、12匹の泣きじゃくるベビンネ達と5匹の表情が固まったまま呆然とする大きめのベビンネ
そして空になった哺乳瓶を片手に持ったまま仰向けに倒れているチビママンネ
そしてそんなチビママンネの胸にしがみつく様に抱きつき、
涙を流しながらプルプルと震えている小さなベビンネだった
省12
987: (ワッチョイ 9ff8-aesm) 05/14(火)12:13 ID:OoLznA6V0(1) AAS
納品物みたいなきっちりしたイラストじゃなく
skebで手軽に頼めるようなラフっぽいイラストもほしいんだけど権利的に難しいのかね
988: (ワッチョイ 2b55-oXdd) 05/14(火)12:29 ID:gNeN1xo90(1) AAS
厳密にアウトかどうか判断できるのは裁判所だけだからな
989: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:28 ID:apHWnw+I0(92/103) AAS
「とりあえず赤ちゃんたちを綺麗にしてあげないと…」
この惨状を片付けるべく女子社員はまずゴム手袋を着けてシートを取り替え、
次にミルクの保温器を応用してお湯を作ってタライに張り、ポケモン用シャンプーでベビンネ達を洗おうとしたが
それが一筋縄ではいかなかった
ベビンネは体にシャンプーを塗られると捕まった直後に無理矢理洗われた苦痛を思い出し、タライの中でじたばたと暴れだしたからである
「ンヂーッ!ンヂーッ!ビビーッ!」
「うわっととと、暴れないでください」
ベビンネが暴れるたびに汚れとシャンプーが溶けたお湯が跳ね、女子社員に容赦無く掛かっていく
一匹目を洗い終わる前に既に私服はビショビショだが、それでも女子社員はめげること無く懸命にベビンネを洗い続ける
その洗いかたは男二人のそれよりはかなり優しく丁寧だったが
省16
990: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:29 ID:apHWnw+I0(93/103) AAS
「さて、後はおちびちゃんで終わりです」
「チィィ… 」
チビママンネは未だにチビママンネの胸の上に陣取っていたが
女子社員が怖がらせないように抱き上げようとそっと手を触れるとガクガクと激しく震えだした
結構強い振動だったので驚いて一度は手を離してしまったが
改めて抱き上げようとするとチビママンネの毛を掴んで持ち上げられまいと抵抗するのであった
「そんなに引っ張ると、お母さんが痛がりますよ…」
「チィッ!チィッ!チィ!チ!チ!チ!チ!!ビァァァァ!!!」
小ベビンネの手をそっと包むように掴み、揉むように毛を掴む指を一本ずつ解きほぐしていく女子社員
チビママンネの毛ごと力ずくで無理矢理引き剥がしても良さそうなものだが、女子社員にはそれが出来なかった
省12
991: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:29 ID:apHWnw+I0(94/103) AAS
「ミィミィ… ミィ?」
「キチィーー!!キチィーー!!チィッ!チィッ!」
小ベビの慟哭で本能的に危機を感じて目覚めたのだが相当無理して起きたらしく
足元はふらついていて目もまともに開けられない有り様だ
しかしそれでも小ベビンネの自分を呼ぶ悲痛な泣き声を聞いているうちに少しずつ目が覚めていき
ベビを取り返すべくよろよろと女子社員に歩み寄っていった
しかし、取り返すまでもなく女子社員は小ベビンネをチビママンネに渡したのであった
「ベビちゃんをお風呂を怖がっちゃって困ってるのです。入れるのを手伝ってください」
「ミィ〜…?」
女子社員から小ベビンネを返されるのは昨夜に引き続き二回目である
省15
992: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:30 ID:apHWnw+I0(95/103) AAS
そうして綺麗になったベビ達全員に女子社員とチビママンネが協力してミルクを与え終わったその後
色々あった後でみんな疲れていたのだろう
ベビンネ達もチビママンネも、女子社員までもがその場で横になって眠ってしまっていた
「チカちゃん、仕事熱心なのは結構ざんすが、タイムカードくらい押さなきゃダメざんすよ」
「ふゃ… チーフ…?」
それから30分後、女子社員はざんす男の声でハッと目覚めた
寝起きでぼやけた視界に見えたのは、自分を見下ろす三人の男性社員たち
そして頭の下にあるのはチビママンネのお腹で、周りには眠っている沢山のベビンネたち
意識がはっきりしていくうちに自分が何をしていたのかを思い出し、ババッと焦りながら飛び起きた
「す、すいません、今すぐ着替えてきます!!」
省14
993: (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:30 ID:apHWnw+I0(96/103) AAS
男性社員たちはベビ達の世話で散らかった部屋を片付けると、会場の設営をするべく催事場へと向かった
催事場は一階の中心部分にある30m四方ほどの広いスペースで普段は季節モノや特売品を置いたり地方の物産展を開いたりして使っている場所だ
簡素なステージを設置してヒーローショーやちょっとした歌手のライブを開催したりする事もある
そこが今は柔らかい人工芝が敷き詰められ、その周りを木の柵で囲われているという
デパートの中に突然牧場が現れたかのような異様な光景と化している
柵内への入口は外柵と同じ様なデザインの木の柵に蝶番とバネを着けた簡素な扉があり
そこは子タブンネが簡単に脱走できないように二重扉になっていて
扉と扉の間には糞尿を踏んでしまった時に拭くためのマットが敷かれている
入口の横には入場受付をする為の長机が設置されており
餌や子タブンネを購入する為のレジもそこに置かれている
省13
994: (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:31 ID:apHWnw+I0(97/103) AAS
社員たちは眠っている子タブンネをケージから引っ張り出してシートの上に仰向けに寝かせ
素早くくるくるとひっくり返しながら体に目立つ汚れが無いかチェックして見つけたら濡れティッシュで拭き取り
仕上げにに尻尾を引っ張り上げてお尻の穴も同じようにチェックして終わりである
その作業はスピード重視の手荒な物で子タブンネ達はひっくり返される度にビタンビタンとシートの上に叩きつけられ
間髪入れずに敏感な箇所である尻尾を無配慮に引っ張られて「ミギッ!」と悲鳴を上げた
そしてチェックが済んだらマットの上から半ば突き飛ばすように人工芝の上に転がされて終わりである
その作業時間は1匹あたり30秒前後。なかなかのスピードだ
「肛門、汚い!」
「ミッヒ… ヒギィ!!!ピィィ!!」
汚れは濡れティッシュで拭かれるのであるが、股間を汚していた子タブンネは悲惨である
省13
995: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:31 ID:apHWnw+I0(98/103) AAS
広い人工芝の上へと解放された子タブンネ達
最初はだだうろうろと右往左往するばかりであったが、
次第に四つん這いになって人工芝を穴を掘るかのように引っ掻くという行動をする子タブンネが増えてきた
お腹が空いて草の根っこを掘り起こしてを食べようとしているのだ
だが人工芝には根はないしどうやっても食べられはしない
アローラのベトベトンなら食べるかも知れないが、生憎子タブンネの胃袋はそこまで強くはないのである
ケージを畳んで片づけている最中、女子社員は子タブンネ達の空腹をいち早く察した
「タブンネさん達お腹がすいてるみたいです、朝ご飯をあげないと」
「いや、ちょっと可哀想ざんすけど朝ごはんは抜きざんす
お客さまがおチビちゃんにエサをあげるのがこのイベントのキモざんすからね
省16
996: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:32 ID:apHWnw+I0(99/103) AAS
そう言いながら気が利く社員はゴミ袋を床に置き、1つずつ引き裂いて敷物のように広げた
会場の中心2つのクズ野菜の山ができ、その周りに青臭い匂いがむわっと漂う
人間には軽い悪臭としか思えない臭いであるが、数匹の子タブがその匂いに引き付けられて集まってきた
「ミィ…?」「ミミィ…?」「ミッミッ…」「ミミィ!」
餌だという事は分かったらしいがその反応は芳しくない。大根の茎を一かじりしただけでポイッと捨ててしまったり、
嫌そうな顔をしながらキャベツの芯の部分だけをもそもそと齧っている
タブンネは植物系の物なら毒がない限りほぼ何でも食べるが、好物は甘みのある果実の類であり青臭い葉はあまり好まない
それが味覚の敏感な子供ならなおさらだ
「ミフーッ!ミフーッ!」「ミィミィ!ミィィーッ!」
「あっ、喧嘩しちゃダメです!」
省15
997: (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:33 ID:apHWnw+I0(100/103) AAS
それから最終確認も終わりいつでもお客を受け入れられる体制となった
現在午後9時45分、開店時間まであと15分
女子社員と気が利く社員は柵の中で子タブンネの管理とお客様への対応
ざんす男と体格がいい社員は裏方で物品の搬入とクレーム対応役割が分かれた
入場受付とレジ係は専門の店員が他の部門から特別に呼ばれて担当している
「テイツ君、ちょっといいかな」
「ん?何かあったざんすか店長」
「もう既にイベントが目当てのお客様が50人ほど入口に集まっているんだよ
ドドッと入ってくるだろうから、受付が一人じゃあとても間に合わないよ」
「フェ?了解ざんす、それじゃヤマジ君、私たちも受付に入るざんす」
省13
998: ショーケースの裏側で (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:35 ID:apHWnw+I0(101/103) AAS
「・・・なんかみんな怖がってないか?」
「うん、でもとりあえず餌をあげてみよーよ」
物は試しと彼女は餌の端をサクッと折り、
近くでこっちを見ていた子タブンネの足もとに投げて落した
「ミッ!?」
何か得体の知れないものが突然自分に向って飛んできたものだから
子タブンネは驚いてぴょんと小さく飛び上がり
そのま落ちた餌に背を向けてとてとてと逃げ出してしまった
「プッwクw」「あーw逃げちった」
省13
999: (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:36 ID:apHWnw+I0(102/103) AAS
「ミィ!ミィィィィィィ!!」「ミッミ!」
カップルが「あっ、食べてる」と喜ぶ間もなく、先ほど逃げて行った子タブンネがあの走り方で走って戻ってきた
さっき飛んできたのが食べ物だと気づいて急いで戻ってきたのだ
そして「それは僕のだぞ、返して!」と言わんばかりに、手の中の食べかけの欠片を引っ張って奪い取ろうとしている
もちろん食事中の子タブンネも抵抗し、キーキーと奇声を上げての喧嘩に発展してしまった
「ミキーッ!!ミキーッ!!ビーッ」「ミッミギミィ!キピーッ!!」
「おー、チビなのにけっこう激しくバトるね」
喧嘩の最中に餌は砕けて散り散りになってしまい、目的を見失って際限なくエスカレートしていくかに思えた
「喧嘩はダ〜メっ!ほらほら、ごはんはこーこ」
「ミ!」「ミッ!」
省14
1000: (ワッチョイ 83c3-8HZ0) 05/14(火)13:37 ID:apHWnw+I0(103/103) AAS
ロスアカやリバージョンのライター陣お歴々よりも、タブ虐職人の方が文章うまいし読ませるもの作るよねw
タブ虐書いて修行したらどう?
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