[過去ログ] 【小説】スナック眞緒物語【けやき坂応援】 (1002レス)
上下前次1-新
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) レス栞 あぼーん
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
61: (東京都) 2019/02/04(月)22:51 ID:Kp8B4lTw0(1/2) AAS
エル・エステ(その16)
優佳が来た日から2か月ほど経った1月のことです。
屋根裏部屋に初めて私を父は入れてくれて、「芽実、今日は龍を見ることができるよ」と予言しました。
「なんで、そんなことが分かるの?」と問うと、机から何かを取り出しました。
「それ、なあに?」
「これは龍神様の骨だよ」
「それを使えば龍神様が現れることがわかるの?私にもできる?」
「私の娘だからね」と言って、それを手渡しました。
隕石のようにも見える黒っぽい塊で、私の小さな掌と同じくらいの大きさでしたが、見た目よりはずっと重く感じました。
「目をつむって。何も考えないで・・・。何か感じないかな?」
省6
62: (東京都) 2019/02/04(月)22:52 ID:Kp8B4lTw0(2/2) AAS
エル・エステ(その17)
「天を駆け昇っていった龍神様はどうなったの?」という質問を何度も父に浴びせました。
三日後の深夜に、盆地の北側の山頂に父は私を連れて行きました。
晴れわたっていて、澄みきった空に星々の光が輝く夜でした。
昼間でもそんな高いところまで登ったことはなかったので、深夜の唐突の登山に戸惑いました。
でも、父が一緒だったので安心しきっていました。
新雪に埋もれた道は真っ暗で、ヘッドランプの光に照らされることで初めて道が出現してくるかのようでした。
登っているときには静かでしたが、山頂に到着すると、突然、ものすごい突風が吹き荒れました。
ヒューヒューという空気を切り裂く鋭い音が耳を襲い、やっとの思いで私は目を開けていました。
私の小さな体が吹き飛ばされないように父は後ろから私を抱きしめました。
省5
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 2.391s*