[過去ログ] 【小説】スナック眞緒物語【けやき坂応援】 (1002レス)
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440: (東京都) 2019/07/15(月)21:58 ID:BLyeVWUl0(1/7) AAS
(その14)で、「点Pは固定されていて、座標平面のほうが角度θだけ回転する」ことを、
「実際、専門書でも同じようなミスをしているものもある」と書いたが、念頭に置いていていた本がある。
441: (東京都) 2019/07/15(月)22:02 ID:BLyeVWUl0(2/7) AAS
講談社「なっとくする相対性理論」だ。
啓蒙書ではなく、ちゃんとした理工書である。
第1部は特殊相対論に、第2部は一般相対性理論に割り当てられている。
第1部の著者は京大理学部博士課程修了で、本が出版された当時の肩書は神戸大学の教授で、正真正銘のエリートである。
442: (東京都) 2019/07/15(月)22:04 ID:BLyeVWUl0(3/7) AAS
相対性理論の専門書には、ミンコフスキー空間(擬ユークリッド空間)の四元距離の不変性を示す前に、
ユークリッド空間の距離の不変性に触れることが多い。
そのときに座標平面を角度θだけ回転させるということをやる。
443: (東京都) 2019/07/15(月)22:09 ID:BLyeVWUl0(4/7) AAS
「なっとくする相対性理論」でもそうで、P64にそれが触れられている。
ところが、そこに書かれている式は、点Pが固定されていて座標平面が角度θだけ回転するものではなく、
固定された座標平面上で点Pを角度θだけ回転させたものである。
明らかに間違っている。
ちなみに、2001年7月30日(第6刷発行)のものであるから、6回も版を重ねているのに、修正されていない。
オンライン上で正誤表を探したが、見つからなかった。
444: (東京都) 2019/07/15(月)22:15 ID:BLyeVWUl0(5/7) AAS
揚げ足どりと言われるかもしれないが、違和感を持ったのはガリレイ変換やローレンツ変換でも似たような考え方をするはずと思ったからである。
S系(座標x)に対してS´系(座標x´)が右向きに速さvで動いていて、t=t´=0のとき、x=x´=0とすれば、ガリレイ変換は、x´=x−vtとなる。
ここで、S´のほうが右に動いているから、x´=x−vtではなく、x´=x+vtじゃないのか?と考えるのは間違っている。
点Pが右に動くのではなく、点Pは固定されていて、座標軸が右に動くのだから、
二つの座標原点を無理やり一致させれば、相対的に点Pは左に動くことになるからである。
座標平面を回転させる場合も考え方は全く同じである。
445: (東京都) 2019/07/15(月)22:19 ID:BLyeVWUl0(6/7) AAS
ちなみに、ローレンツ変換の場合は、相対論係数(ローレンツ係数)をγとすれば、
動いているものは1/γ倍に縮まるので、γ倍にしてやらなければならず、x´=γ(x−vt)となる。
( ただし、γ=1/√(1−v^2/c^2) )
446: (東京都) 2019/07/15(月)22:21 ID:BLyeVWUl0(7/7) AAS
まあ、その本と著者の名誉のために言っておけば、微分記号dが抜けているなどの些細なミスはあるが、根本的な間違いは見た限りそこだけだった。
それと分かりやすく説明されていい本だと思う。
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