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【小説】スナック眞緒物語【けやき坂応援】 (1002レス)
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(東京都)
2019/08/03(土)23:30
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496: (東京都) [sage] 2019/08/03(土) 23:30:29.46 ID:ffGqHU+m0 妖精の詩(その12) 莉菜は下を見て考え込んで黙ってしまう。 しばらくしてゆっくりと頭を上げながら、莉菜は言う。 「あなたの言いたいことがようやく分かった。 人間の内在する感覚は異なっているかもしれないし、その感覚でとらえられた色そのものは他の誰にも見せることができないので、 それが違っている可能性もあるってことね。 だったら、色というものは脳によってつくられた幻想にすぎなく、本当は存在しないということになる。 でも、やっぱり、幻想であるというにはあまりにも色は生々しすぎる」 「うふふ。色が生々しすぎるということには私も同感なのよ。色だけでなく五感でとらえられるすべてのものが生々しい。 人間の体というのは果てしない神秘ね。 束の間の生が人間には与えられ、はかなく亡びる。 何のためにあるのかはわからない宇宙の片隅で、幻想と割り切るには、あまりに強烈な生の実感に包まれる。 その圧倒的に不思議な生の輝きが常に人間には降り注ぐ」 莉菜は大きくうなずく。 「こんなこと、普通の人相手に言ったら怪しまれるので、今まで誰にも言えなかった。ありがとう、思いの丈をぶちまけてすっきりしたわ。 なにか困ったことがあったなら、いつでも相談に来てね。人間界の先輩として相談に乗るから」 名刺を渡して彼女は去って行った。(続く) http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1548508699/496
妖精の詩その 菜は下を見て考え込んで黙ってしまう しばらくしてゆっくりと頭を上げながら菜は言う あなたの言いたいことがようやく分かった 人間の内在する感覚は異なっているかもしれないしその感覚でとらえられた色そのものは他の誰にも見せることができないので それが違っている可能性もあるってことね だったら色というものは脳によってつくられた幻想にすぎなく本当は存在しないということになる でもやっぱり幻想であるというにはあまりにも色は生しすぎる うふふ色が生しすぎるということには私も同感なのよ色だけでなく五感でとらえられるすべてのものが生しい 人間の体というのは果てしない神秘ね 束の間の生が人間には与えられはかなく亡びる 何のためにあるのかはわからない宇宙の片隅で幻想と割り切るにはあまりに強烈な生の実感に包まれる その圧倒的に不思議な生の輝きが常に人間には降り注ぐ 菜は大きくうなずく こんなこと普通の人相手に言ったら怪しまれるので今まで誰にも言えなかったありがとう思いの丈をぶちまけてすっきりしたわ なにか困ったことがあったならいつでも相談に来てね人間界の先輩として相談に乗るから 名刺を渡して彼女は去って行った続く
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