[過去ログ] 究極の精神統一法を目指す【最強のMindfulness】 (44レス)
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19: 2020/10/27(火)11:18 ID:CHHivjmX(2/2) AAS
昔、NHKで、中国の弓の達人の話が人形劇でやっていたことがある。
この話は非常によくできていて、その内容は悟りの話と言ってもいいものだった。

とあるところに、弓が上手くなりたい若者がいて、その人が夢の名人に弟子入りした。
最初は小屋の中で、ノミを糸で吊るしたものをズッと見つめろと言われ、
何日もノミを見つめていると、段々馬のように大きく見えてきて、それで弓を射ったら、
ノミの心臓を射ち抜くことが出来た。

それからだんだん自信が付いてきて、最後は調子に乗って、師匠が出がけから帰るところを待っていて、
遠くに見えてきた師匠めがけて弓を射始めた。
師匠も負けじと応戦し、矢が空中で衝突する。
それを何度か繰り返すと、とうとう師匠の矢が先に尽きてしまった。
最後の矢を師匠は口でガツッと咥えて受けた。

師匠はそんなに弓が上手くなりたいのかと、あきれ果てて、それならばと、
山の上に住む仙人のような弓の名人を紹介する。

弓の名人は最初に若者に、山頂の崖の端にある不安定な石の台の上に立って、
飛んでいる鳥を射落とすように命じる。
これは簡単と、若者は岩の台の上に立って、鳥を射ようとしたが、岩が今にも落ちそうな崖の端で、
不安定に揺れ始めた。
若者は脂汗を流し、鳥に狙いを定めようとするが、なかなか照準を合わせることが出来ない。
そしてとうとう、鳥を射落とすが出来なかった。

つまりこの話は、思考や、価値判断の相対分別、想いに捉われていては、
人間は何も出来ないということを物語っている。

そして若者が名人になって、年老いて、ある時知人の家を訪ねたとき、
玄関に弓が掛かっているのを見てこう言った。

「はて、これは一体何ですか?」

知人が、
「それは弓ですよ、お忘れになったのですか?」 と。

弓と完全に一体となって、その間に思考や想いの入る隙間が無い状態・・・
完全に一体となっているから、区別が無く、対象として捉えることがない。
区別し、対象として捉えるのは、思考の働きだ。
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