バクテリアン+ベルサー+バイド (970レス)
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11: 2014/06/02(月)22:51 ID:qH32q72C0(2/5) AAS
652 :名無しさん@弾いっぱい:2008/02/07(木) 23:26:39 ID:8u3We+XH0
 エーテルの波を超えて。
 銀河系の中心にたどり着いた三機が見た物は、肥大し続けるBYDOの肉塊と宇宙に出現した脅威を払拭すべく眠りから覚醒したシーマが対峙するまさにその瞬間だった。
 バイドの融合力を以て取り込んだベルサーの巨大戦艦はバクテリアンの量産力と進化発展性を加えて質と数を揃え、免疫を破壊すべく現れた悪質な病原体の如くシーマに襲いかかる。
 しかし宇宙の意志を代弁する存在であるシーマは少数ながらも圧倒的な力でこれを迎え撃ち、攻防は押しつ押されつの物となっていた。
 ここで三機はそれぞれの持つ機能と役割に準じて散開してゆく。
 すなわち、ビックバイパーはBYDO中枢のバクテリアンを破壊すること。
 R-9はバイドの増殖力の根源を絶つこと。
 シルバーホークは封印されたA.N.システムを解き放ち、シーマを再び封印すること。
 故郷は遠い距離で隔てられながらも。志を共に誓ったパイロット達は単騎、争いの中に突入してゆく事になる。

 BYDOが討たれ、シーマが四散した時。全ては生じた次元断層に飲み込まれて、消えた。
 消えゆく意識の中。パイロット達は互いの故郷を強く思う。
 それが起きたのは、そこに会した者達の力によって起きるべくして起きたのかも知れない。
 シーマの持つ生み出す力。
 バイドの持つ二重螺旋構造の生物情報書式と生命そのものとしての力。
 バクテリアンの情報処理能力と進化への方向性を示唆する力。
 これらがパイロットの意識と干渉し合い、混ざり。交ざり。雑ざり……。

 それは遠い過去の物語。
 惑星アムネリアを危機から救った銀色の鷹の伝説。
 シルバーホークの持つ伝説の通りに、彼はその地への帰還を果たした。
 そして時は巡り、惑星アムネリアが宇宙への足がかりを得た頃。
 ジ・エンブリオンの聖なる力とシルバーホークの滅ぼす力が干渉し合い、一つの惑星が生まれた。
 遠い宇宙の彼方。産声を上げたばかりの惑星ダライアスから決して見えない距離に、時を同じくして2つの惑星が誕生する。
 それが誰の意志による物だったのか。
 それは言うまでもない……。
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