バクテリアン+ベルサー+バイド (970レス)
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10: 2014/06/02(月)22:51 ID:qH32q72C0(1/5) AAS
142 :名無しさん@弾いっぱい:2007/10/23(火) 20:21:21 ID:34tXXZJS
 いち早く異変の連鎖足跡に気が付いたのは惑星グラディウスの民だった。
 破壊したバクテリアンの残骸からBYDOのデータをサルベージしたのである。
 この事で生態破壊兵器BYDOの成れの果てであるバイドの存在と、遥か遠くに存在する自分たちとは異なった文明圏を持った地球という星の存在を知ることになったのである。
 バクテリアンを辛うじて退けたグラディウスは地球圏との接触を図ろうと、次世代型ビックバイパーの開発を闘いの裏で着々と開始していた。
 同じ頃、異層次元のバイド帝国が地球圏の放ったR-9Aという名の矢によって討ち取られ、帝国は壊滅。地球圏は対バイド戦役に勝ち鬨を上げていた。
 しかし、大本は叩いたとは言えバイドを完全に滅する事は能わなかったのである。
 そしてそれはバクテリアンでも同じ事であった。
 リークパワーによって吹き飛ばされた異層次元の果て。かつて分かれた二者は此所で偶然の再会を果たす。
 互いに単独での再生は困難だと判断した彼らは再び融合し、完全な破壊兵器BYDOとして再びその存在を確固たる物として立ち上がったのである。
 彼ら。いや、一つになった「彼」は更なる力を欲し、かつて自らが創造された意図に辿り着く。
 宇宙の抗体存在シーマの同化吸収である。
 しかしながら、彼の索敵範囲ではシーマの存在を捉えることが出来なかったが、代わりになる物はあった。
 ベルサーの用いるシーマの技術を応用して造られた大型戦艦である。
 BYDOはこれを手中に収めるべく、惑星ダライアスへとその矛先を向け直したのだった。

 惑星ダライアスでは幾度となく繰り返される惑星侵略に、対抗できる武力も戦意も削がれ始めていた。
 たった一機残ったシルバーホーク。目の前に立ちふさがるのは宇宙の闇をも払うほどの機械魚の発光器官。
 そこに、小さな次元の裂け目が生じた。
 裂け目から汚水が吹き出すように現れる第三の勢力。機械魚の群れを覆い、侵し、食らい……。
 それは瞬く間に周囲に伝播を始め、嵐の如く戦場をかき回し、誰をも混乱させた。
 そして、シルバーホークのすぐ近くにもう一つ次元が口を開けた。
 現れたのは己が機体を頭とし、支援兵器をまるで頭に続く蛇の胴体のように引き連れた戦闘機。
 そして光り輝く光球を自分の手足のように操る、ラウンドキャノピーが大きく印象的な戦闘機だった。

 本来出会う筈の無かった三機が出会い、本来出会うはずの無かった三つの悪しき力が一つになった。
 此所に相まみえた彼らの目的はただ一つ。
 己が敵を、掃討せよ。
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