【秋田県立大学】と【循環器脳脊髄センター】 (35レス)
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26: 07/09(火)18:04 ID:RmZueXJh(5/6) AAS
社説:遠藤章さん死去 多大な功績たたえたい
2024年6月12日 秋田魁新報
https://www.sakigake.jp/news/article/20240612AK0008/
由利本荘市東由利出身で応用微生物学者の遠藤章さんが90歳で亡くなった。血中コレステロール値を下げる画期的な物質を発見し、コレステロール低下剤「スタチン」開発への道を開いた。スタチンは世界中で服用されている。多くの人々の健康に役立ち、世界の科学史に名を残した功績をたたえたい。
 遠藤さんは製薬会社「三共」(現・第一三共)の研究員時代に約6千種のカビやキノコを調べ、1973年に青カビの培養液の中からコレステロール値を下げる物質を見つけた。空振り続きの研究だったといい、相当な忍耐を要したことは想像に難くない。
 この物質を基に80年代以降、スタチンと総称される薬が米国などで製品化され、世界中で心臓病や脳卒中などの予防・治療に役立った。青カビから見つかった抗生物質「ペニシリン」と並び「奇跡の薬」と称されたのもうなずける。
 コレステロールの研究に関心を持ったきっかけの一つが、60年代の米国への留学だった。コレステロール値が高く動脈硬化や心筋梗塞で亡くなる米国人は多いが、有効な薬がない―。現地で実情を知ったことが、帰国後に三共で打ち込む研究につながった。
 製品化を目指す段階では曲折があった。ラットを使った実験では想定していた効果が表れず、安全性への疑念も突き付けられるなど、研究を打ち切られる危機がたびたびあった。
 それでも諦めることなく、ラットに効果が出なかった原因を突き止めたり、別の動物で有効性を証明したりと研究を続けた。米国の製薬会社が製品化にこぎ着けられたのは、遠藤さんが粘り強く積み上げた成果を基に研究を進めることができたからという。
 2008年に米国で最も権威ある医学賞とされるラスカー賞を受賞。17年には医学の分野で重要な発見をした科学者に贈られるカナダ・ガードナー賞にも選ばれた。大きな賞の受賞でノーベル賞への期待が高まったのは当然といえる。
 故郷の関係者をはじめ、ノーベル賞の吉報を待ち続けていた人は多かっただろう。県出身者の名前が候補として取り沙汰されること自体が、県民にとっては誇らしかった。
 
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