[過去ログ] ◆進撃の巨人ネタバレスレpart734 [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
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553: 2017/06/07(水)04:18 ID:??? AAS
エレン腐が妄想する83話リヴァエレシーン

 その世界でエレンは、今の恋人であるリヴァイに出会った。出会いの瞬間は、人類最強の兵士、英雄であるリヴァイと巨人になれるバケモノの新兵として。彼の圧倒的な強さと冷静さに恋いこがれるように憧れた。
 彼は全知全能で、全てを知っているような超人のように思えたことをエレンは今でも覚えている。
 逆境にあっても、部下がエレンを除いて全滅したおりにも、彼は取り乱すことはなかった。いつでも冷静沈着で、そして正しい判断をしてくれる。未熟な自分にとって道しるべのような存在だとエレンは、その頃、リヴァイを崇拝していた。
 その当時はリヴァイに恋はしていなかったと思う。恋愛感情というのはあまりにも自分よりかけ離れた存在には抱けないものだ。
 おそれおおくて申し訳なくなってしまう。調査兵団の兵士長の側にいられるだけで新兵の自分には分不相応なことだとさえ思っていた。

 そんなエレンは失念していたのだ。リヴァイも人間だということに。
 彼も間違える事があるのだということに。
 そして、彼も迷うのだということに。
 目の前で突きつけられたリヴァイの弱さに最初は茫然とした。裏切りだと思ったし、何故と食ってかかりたくなった。涙がとめどもなく浮かび、嘘だろうと喚きたくなった。
 あの辛い時間をエレンは今でも忘れていない。恐らくリヴァイも忘れていないだろう。あれは自分たちにとって分岐点だった。それまでの完璧な兵士であるリヴァイとそれを崇拝する未熟なエレンという関係が覆った瞬間だった。
 戦場だったから、常に理性的に振る舞えるはずはない。それは判る。だが、リヴァイだけはその例外でいるようにエレンはその時までは感じていたのだ。
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