星新一総合スレッド Part2 (93レス)
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49: 01/28(日)17:45 ID:nokCA2tc(1) AAS
スティーブ・エリクソン著『ゼロヴィル』の某レビュー


⚫やはりスティーヴ・エリクソンは無類の映画マニアだったかと腑に落ちる思いだ。
言及される映画は『街角 桃色の店』『自転車泥棒』のようなモノクロのクラシックから『めまい』『サムライ』『風とともに去りぬ』『サウンド・オブ・ミュージック』
『007』『悪魔のシスター』『ローズマリーの赤ちゃん』『2001年宇宙の旅』『ブレードランナー』そして『欲望のあいまいな対象』
『地獄の黙示録』『軽蔑』まで、監督名で言えばグリフィス、ロッセリーニからカサヴェテス、ゴダールまで、無節操なまでに多種多様である。
日本の映画も増村保造『盲獣』や鈴木清順『殺しの烙印』などへの言及があり、私は未見だが、いかにもエリクソン好みの強烈かつ異様な映画のようだ。

しかしながら、本書の中で別格ともいうべき重要な意味を与えられている映画はもちろんヴィカーの頭に彫りつけられている『陽のあたる場所』、そしてグリフィス『裁かるゝジャンヌ』である。
寡聞にして知らなかったが、『裁かるゝジャンヌ』は主演女優がこれ一作にしか出ておらずしかもジャンヌ・ダルクが憑依したとしか思えないすさまじい演技を見せた映画で、
フィルム自体も(ジャンヌと同じく)焼失してしまったが後日ヨーロッパのとある精神病院に残っていたプリントが発見された、という数奇な運命を辿っている。
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