世界征服 (23レス)
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15: 04/21(日)03:13 ID:XDGT/AUU0(4/6) AAS
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地4

・不正治国王
「金光明経」に言う。――四天王は、ともに仏に申し上げた。
――もし人間の王があり、その国土に、この経典があっても、広まっておらず、よく聞こうと願わず、供養することがない。
――正しい理法を信ずることなく悪人に親しみ、国中の大臣と役人とが、へつらいとおもねりを心にいだいて、ともに、ことごとく非法を行なう。
――国を守護する諸天および薬叉は、国の領土を捨て去って他方に行く。国土に災害変事がたびたび現れる。

・正治国王(1/3)
「金光明経」の経文にしたがえば、国王の正しい政治には、かならず3つの条件がある。
1つには、怠けることなく有徳の人に親しみ近づく。2つには、正しい信仰をもって、この経文を聴聞し受持する。3つには、「王法を犯した者」を正しい理法によって罰する。

「王法正論経」に言う。――「国王の過失」とは、どういうことか。
――族姓が高くない。官僚のいましめにしたがうので、歓娯せず遊び戯れない。群臣の小さな過失を見て、重い法をもって刑罰を加える。
――群臣たちが仕え守ること清廉であっても、手柄に報いることが完全でなく、滞ったりして、ようやく与える。
――心のねじけた者の、おもねりの言葉を受け取る。さまざまな仕事を、国の法律の中において、委任するにたえない者に任す。
――恩賞を与えるべき者に刑罰を与え、刑罰を与えるべき者に恩賞を与える。
――慈(楽を与える)・悲(苦を除く)・喜(「他者が安楽を得る」のを喜ぶ)・捨(他者に対し愛憎など心の差別がない)の心をもって、広く救済する行為も起こさない。
――年老い衰えた、かつて親しみ仕えていた群臣に、階位・給与を与えず、捨ててかえりみない。五欲(財・色・飲食・名・睡眠)にひたすら沈み、慎むことができない。
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