神社仏閣の建築総合 (36レス)
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1: 名無しさん@京都板じゃないよ [] 2024/03/13(水) 06:58:27.85 ID:fQnTp2NV0 神社仏閣の建築について http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/1
17: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/17(水) 21:01:29.04 ID:TUVGaQ5E0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地5 ・正治国王(2/3) ――「国王のすぐれた特性」というのは、どういうことか。 ――王の位を継承して、あらゆる人民を恵み養い、仏・法・僧の三宝を浄らかに信仰する。これを、「族姓が高い」と言う。 ――詩歌管弦の遊びを興し、命令が広く行きわたって、滞ることがない。 ――群臣たちが、少々のあやまちを犯すことがあっても、よく許す。群臣たちに「大きな誤り」があっても、重い法律をもって刑罰せず、過失の軽重によって、あわれみをもって裁く。 ――群臣の心が清廉であれば、時々、正しく円満な言葉でいたわり、恩賞をわかち与える。忠実で、潔白で、よく法律にしたがう人の進言を信じ用いる。 ――何かをなすときには、よく思い、よく選んで、そののち実行して、また乱暴でない。 ――群臣たちの集まりにおいても、意見の終わりまで、言葉を発して、「他の人の論」を中断させることなく、かならず待って論議を起こし、先王の教えのとおりに実行する。 ――「王の衰え」とは、どういうことか。 ――群臣たちの忠信・技芸・智慧の区別を、よくえらびとることなく、厚く位階・給与を与え、重ねて地位を与え、委任し、いたわる。 ――この群臣は、財宝を浪費し、敵に遭っても逃げだし、主君を心配することもない。 ――群臣の忠信・技芸・智慧をえらびわけても、位階・俸禄を与えず、相当する仕事を任せることがない。急難の時にのぞんで、諸臣たちに特別の位階を与える。 ――群臣たちは互いに言う。「国王は、危険がせまっているので、我らにしばらく恩恵を与えようとしているが、長つづきする心からではない」と。 ――国王がいて、国務などの事において、時々に独り、あるいは智慧ある士とともに、なすべき手だてを正しく考えず、布施や恩賞をなさず、戦時の任務を心におかない。 ――国王がいて、王家・宮廷・庫蔵への人の出入りを禁じず、国家の秘密を婦人に向かって説き、狩猟や賭博に財宝を浪費する。 ――国王がいて、清らかで聡明な沙門に質問し、教えを聞くことができても、そのとおりに修行しない。 ――この国王は、「現世の報いを失い、来世には人間界・天界の福徳を失う」と知るべきである。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/17
18: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/17(水) 21:02:27.14 ID:TUVGaQ5E0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地6 ・正治国王(3/3) ――「王の愛すべきもの」とは、どのようなものか。 ――すべての正しい事柄をはっきりと認識し、手段をこうじて争うことなく反対派を包容する。 ――倉庫の増減を考えて、物惜しみせず平等に、時候の様子にしたがって給与する。医者に食事の内容を聞いて、その指示にしたがって、分配する。 ――「王の善き事柄を勤め修める」とは、どういうことか。 ――国王がいて、王子・大臣と、ともに布施を実践し、受戒・瞑想をなし、護摩の息災と増益をなし、曼荼羅を建立し、灌頂を受ける。 ――毎日早朝に、この秘密主(金剛薩た)の教を、あるいは読み、あるいは唱えて、これによって修行する国王を、聖王と名づけ、法王と名づける。 ――諸仏・菩薩・護法の神龍は、常に守護する。 ・輪王 「順正理論」に依る。――「契経」に言う。「善王が、王族に生まれ、王位を継ぎ、仏の戒めを受けるとき、東方に金輪宝が現れる」と。 ――「同経」に言う。「七宝が世間に出現する。いわゆる輪宝と象宝と馬宝と珠宝と女宝と主蔵臣宝と主兵臣宝とである」と。 「起世経」に言う。――転輪聖王が歿すれば、七宝も、みな隠れてしまう。城はかわらと土に変わり、人民が減少して滅亡してしまう。 「十住毘婆沙論」に言う。――「聖位の菩薩の、十の修行段階」のうちの、「第二の境地」にいる菩薩が、まだ欲望を離れていないならば、転輪聖王となる。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/18
19: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/17(水) 21:02:51.27 ID:TUVGaQ5E0 14釈尊 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/19
20: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/18(木) 04:17:00.87 ID:wK7EZvXA0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地1 愚かな児童のような心も、心のうちにある絶対真実の影響によって、苦をいとう。 仏の戒めを守って天界に生まれ、善を修めて地獄を脱しようとする。そうなると、下をにくむ心と、上を喜ぶ願いが、はじめて起こってくる。 嬰童(子供)とは、「初心ということ」から名づけられ、無畏(畏れなきこと)とは、「煩悩の束縛を脱すること」にちなんで名がたてられた。 ・仏教以外の三宝と世間的な瞑想 「大日経」に言う。――これは天であり、すべての楽を与える者である。もし真心をこめて供養すれば、願いとするところのものは、みな満足する。 ――いわゆる自在天・梵天である。誰でも、このようなことを聞いて、心に喜びをいだき、恭しく敬い、したがい、修行する。 これは、戒めを守って、仏教以外の三宝(仏宝・法宝・僧宝)に帰依することである。 「大日経疏」に言う。――戒めを守ることにより、現世でもろもろの恩恵を得て、名聞と利得のために心身が安楽である。死後は、天界に生まれることができる。 仏の教えの、すぐれていることを聞いて、帰依する。 「大日経疏」に言う。――もし修行者が、正しく「原因と条件との意義」を理解せずに、瞑想を修めれば、自らの心に執着して、それを内的な自我だとする。 ――世間の、すべての存在するものは、心によって存在することを見て、「神我によって創造された」と思うのである。 ――深奥なる境地を求めれば、自我のみが独り存在する。あるいは、「すべてが空である」と観察する瞑想を明らかにする。 ――このゆえに、かえって迷いの世界に堕ちる。これは、外道の、世間の人びとの瞑想である。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/20
21: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/18(木) 04:17:56.39 ID:wK7EZvXA0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地2 ・十六外道 第一は、「原因の中に結果がある」と執われる雨際外道。 第二は、「本よりある存在が、条件によって顕れる」と考える、インド六派哲学の、精神・物質の二元論や声常住論。 第三は、「過去・未来という時間が実在する」と考える、インド六派哲学の勝論や、バラモン教系の時間論。 第四は、「自我が実在する」と考える、ジャイナ教や、仏教部派の犢子部。 第五は、最高神イーシーカを祀る外道などで、「何か永遠なるもの」を考える。 第六は、「苦を生み出す、過去世の悪しき原因を消滅させる」と執れ、苦行を修める無繋外道。 第七は、「苦楽は、大自在天が原因である」と考える。 第八は、「肉を食べたいので、供犠は正しい」と討論する、五濁悪世の婆羅門。 第九は、「限界と無限界について瞑想する」が、有限の想念に住する。 第十は、「不死であるところの、秘密の天に仕えている」などと言う、四種の不死矯乱外道。四種とは、1.真理を会得していない者、2.思いあがりを起こした者、3.心境が確定できていない者、4.愚鈍な者。 第十一は、「すべての存在に原因はない」と考える無因外道。 第十二は、「自分が死ねば、何も存在しない」と考え、断を計する論者。 第十三は、「因果もなく、善悪もなく、聖者もいない」と考え、空見を計する論者。 第十四は、「婆羅門は勝れた族姓だが、他は劣っている」と考える。 第十五は、「沐浴・犬のマネ・裸形・苦行、あるいは、灰や油墨や糞穢を身に塗るなどの行為で、清らかになる」と考える。 第十六は、「吉祥の相を占う」と日月を供養する。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/21
22: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/18(木) 04:19:02.50 ID:wK7EZvXA0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地3 ・瞑想の四段階と精神世界 初めの瞑想とは、「順正理論」に言う。――下方の段階である、欲望の世界を対象とするとき、粗大・苦悩・障害のうち、1つがあらわれる。上法の段階である、離生喜楽地(「欲望の世界の悪を離れる」ことによって生ずる喜楽を得る段階)を対象とするとき、静寂・殊妙・分離のうち、1つがあらわれる。 第二の静慮とは、 「順正理論」に言う。――第1段階の瞑想を対象とするとき、粗大・苦悩・障害のうち、1つがあらわれる。上法の段階である、定生喜楽地(瞑想によって生ずる喜楽の段階)を対象とするとき、静寂・殊妙・分離のうち、1つがあらわれる。 第三の瞑想とは、 「順正理論」に言う。――第2段階の瞑想を対象とするとき、粗大・苦悩・障害のうち、1つがあらわれる。上法の段階である、離喜妙楽地(妙なる楽を得る段階)を対象とするとき、静寂・殊妙・分離のうち、1つがあらわれる。 第四の瞑想とは、 「順正理論」に言う。――第3段階の瞑想を対象とするとき、粗大・苦悩・障害のうち、1つがあらわれる。上法の段階である、捨念清浄地(念慮を捨て去った清らかな段階)を対象とするとき、静寂・殊妙・分離のうち、1つがあらわれる。 「倶舎論」に言う。――上方の段階の瞑想において、下方の段階の汚染を離れているから、「解脱への道の、第九の段階の尽きるところ」が現れるときには、かならず上方の段階の瞑想に入る。 ・三界の諸天 「戒めを守って天に生まれる」ということに、三種がある。一には、仏教以外の教えの護戒生天。二には、上座部仏教の護戒生天。三には、大乗仏教の護戒生天。 天界の分類に、三種がある。一には、欲望の世界である「欲界」。二には、物質世界である「色界」。三には、精神世界である「無色界」。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/22
23: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/18(木) 04:23:55.90 ID:wK7EZvXA0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地4 ・欲界の諸天 - 欲望の世界 十の善を修めることによって、下の部類は星・月・日の天宮に生じ、中の部類は四天王と刀利天と夜摩天に生じ、上の部類は都率天と化楽天と他化自在天に生ずる。 欲望の世界の、六つの諸天は、みな煩悩の心がある。彼が、怠けることがなければ、この天の上に生まれ、もし怠ければ墜落するであろう。 次の生涯において、仏となることが約束されている菩薩は、都率天の中に生まれる。 ・色界の諸天 - 物質世界 「順正理論」に言う。――上の階位の生を受くべき、現世の行為が、次の次の未来世に結果を受ける業をつくったのである。 ――かの行為の報いがすでに熟して、まさに目のあたりに現れようとするとき、勢力がたかまって瞑想を起こさせることとなる。まだ下方の段階の煩悩が離れていない場合には、かならずしも上方の段階に生まれることはない。 無想天とは「倶舎論」に言う。――彼らは「想念がない」ということに執われ、それを真実の解脱と考え、「煩悩から離れ出よう」という想いを起こして、瞑想を実習する。 迷える者・仏教以外の者は、この瞑想による。瞑想は善であるから、かの天の報いを招く。無想天において死ねば、かならず欲望の世界に生まれるが、五趣(地獄・餓鬼・畜生・人・天)のいずれかは不確定である。 ・無色界の諸天 - 精神世界 「倶舎論」に説一切有部が言う。――精神世界には、物質的存在がないから、方向も場もない。 「瑜伽論」の五十三に言う。――精神世界の中には、瞑想の対象界としての身体があって、すべてを変ずる。 諸師の説くことが不同である。引用は右のとおりである。 空無辺処と識無辺処と無所有処との、「上ること」と「退くこと」とは、「怠けること」と「怠けないこと」とに、ほかならない。 非想非非想処の一つのところは、かならず下方に生ずる。矢を空中に射ても、力が尽きれば地上に落ちるようなものである。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/23
24: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/18(木) 04:24:35.59 ID:wK7EZvXA0 5.90数字さん気に入らない http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/24
25: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/18(木) 04:25:32.91 ID:wK7EZvXA0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地5 ・真言の密意 嬰童無畏心とは、「天に生まれる」という教えである。天乗には、二種類の理解のしかたがある。一には浅略的理解と、二には深秘的理解とである。 「大日経」に、「我はすなわち天・龍・餓鬼などである」と言う云々。言うところの我とは、大日如来である。 「大日経」に、もろもろの天・人・餓鬼などの真言がある。また、もろもろの世天などの、普明の心真言がある。 ――ロキヤロキヤ(世間・暗冥・無明)キヤラヤ(智慧を作る)サラバ(すべての)デイバ(天)ナウギヤ(龍)ヤキシヤ(夜乞叉)ゲンタラバ(健闥縛)アソラギヤ(阿修羅)ロダ(掲露荼)キンダラ(緊那羅)マゴラギヤ(摩呼羅伽)デイ(等)カリダヤ(心)タヤキヤヤ(摂めて真理を会得させる)ビシツタラギヤチ(実践)ソワカ すべての世間の「条件によって、生起するもの」の存在は、さまざまな色彩・形態・相をそなえている。 「一切万有は、本来、生起しない」ことを阿字が象徴表現すると説く、その阿字門に入るならば、すべての相を離れることになる。 相を離れた相とは、「真実そのものを身体とする仏が、すがたかたちをとった色身」であって、曼陀羅をそなえている。 世天の真言と大日如来の真言とは、別ならざるものなのである。この一字を読誦すれば、すべての人・天の、教えの法門を持つことになる。 「大日経」に言う。――世尊は、さまざまの手段をもって、智慧を説きたもう。この智慧の道は一味であり、如来の解脱味である。 ――あるいは声聞乗・縁覚乗の道、あるいは大乗・五通智(五種の、超人間的な能力をそなえた智慧)の道、あるいは天・人中および龍・夜叉・乾闥婆・摩喉羅伽に生まれる教えを説きたもう。 ――このような如来の象徴は、菩薩のしるしと同じである。「身体の動作は、みな秘密の印契であり、舌より生ずる言葉は、みな真言である」と知るべきである。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/25
26: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/19(金) 08:19:02.53 ID:SdsVtVZT0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 04.唯蘊無我心 (ゆいうんむがしん)- 上座部仏教のうち声聞の境地1 修行僧(比丘)の戒律である二百五十戒は、身・口の非法なることを防ぎ、三十七菩提分法は、身心の善の実践をすすめる。 この世は苦であり(苦諦)、苦の原因は煩悩であり(集諦)、妄執を断つことで「さとりへの世界」が開かれ(滅諦)、そのために八正道を実践する(道諦)。 八正道とは、正しく四諦の道理を見て(正見)、正しく四諦の道理を思惟し(正思惟)、正しく四諦の道理を語り(正語)、正しい行動をし(正業)、正しく日々を過ごし(正命)、八正道の実践に努め励み(正精進)、四諦の道理を憶念して邪念を払い(正念)、清浄なるさとりの境地に入る(正定)、八種の生活規範である。 これは、自利のために修行する、声聞のさとりの成果であり、煩悩のとらわれから離れる方途である。 ・声聞の教えを唯蘊無我という理由 大日如来が秘密主(金剛薩た)に、次のように仰せられた。――「ただ存在要素のみが実在し、実体的な自我は存在しない」のを明らかにさとることである(「大日経」住心品)。 「華厳経」に言う。――すぐれた十の善き行為で、自分のための修行をする。その智慧は、まだ狭く劣っているので、三界の輪廻を怖れて、生きとし生けるものの苦を救う大悲が欠けている。他の師の、教えの声を聞いて理解し、さとりを得ることができるので、声聞と名づける。 唯蘊無我という一句のなかに、すべての小乗の教えがおさめられている。 「世界は常住不滅であり、我も永久に不滅である」と主張する見解や、「世界も我も断絶する」との主張の、二つの極端な、誤った見解を離れることによって、真実を解する智慧が生ずる。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/26
27: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/19(金) 08:22:52.09 ID:SdsVtVZT0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 04.唯蘊無我心 (ゆいうんむがしん)- 上座部仏教のうち声聞の境地2 ・声聞の修行階梯の第一「五停心観」 煩悩を停止するための五つの観法が、五停心観である。 一には、外界の不浄な様相を観じて、貪りの心を止める(不浄観)。貪欲に悩まされる、多くの人が実践する。 二には、生きとし生けるものを観察して、慈悲の心を起こし、怒りを静める(慈悲観)。 三には、「あらゆる存在が、原因と条件とによって生ずる」と観察して、愚かな心を止める(因縁観)。 四には、五蘊などを観察して、「存在には実態がある、とする妄見」を止める(界分別観)。 五には、自らの呼吸を数えて、心を治める(数息観)。あれこれと思い煩うことの多い人が実践する。 [阿字の子が 阿字のふるさと 立ち出でて また立ち帰る 阿字のふるさと](cf)「十住心論」9巻の「真言の密意」 ※智積院(京都)智山派総本山の阿字観ネット予約https://chisan.or.jp/chishakuin/event/schedule/%E9%98%BF%E5%AD%97%E8%A6%B3%E4%BC%9A ※成田山新勝寺(千葉)智山派大本山の数息観ネット予約https://www.naritasan.or.jp/lecture/zazen/ 「倶舎論」の詩に言う。――修行に入る肝要の門は二つである。不浄観と数息観とである。 「倶舎論」に言う。――不浄観を実践するのは、四種の貪りを治すためである。白骨の想によって不浄観を修めれば、四つの貪りを断つことができる。 ――1.他人の体や、あらわれている色に対する貪欲(顕色貪)。2.姿や形に対する貪欲(形色貪)。3.体の触感に対する貪欲(妙触貪)。4.他人の服従・起居動作に対する貪欲(承奉貪)。 「倶舎論」に言う。――数息観は、智慧によって息の出入りを観ずる。1.呼吸をととのえる数息。2.心を散らさない随息。3.考えを静める。4.心の対象を観察。5.反省する。6.妄想が起こらない。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/27
28: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/19(金) 08:23:55.35 ID:SdsVtVZT0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 04.唯蘊無我心 (ゆいうんむがしん)- 上座部仏教のうち声聞の境地3 ・声聞の修行階梯の第二「別相念住」 「倶舎論」に言う。――別相念住とは、五停心観を修めおわって、四念住という観想法を修習し、妄見を破ることである。 ――1.肉身は不浄である(身念住)。2.煩悩を有する存在の本性は不楽である(受念住)。3.心は無常である(心念住)。4.存在する、すべてのものには実体がない(法念住)。 ・声聞の修行階梯の第三「総相念住」 「倶舎論」に言う。――総相念住とは、無常・苦・空・無我の、四つの心のはたらきを実修することである(四行相)。 ――苦聖諦を観察する。恒存性がなく苦であり、仮の存在で、実体性がない。 ――集聖諦を観察する。愛執は苦の原因であり、苦を集起させ、苦の助縁である。 ――滅聖諦を観察する。苦滅の理想郷は繋縛を滅し、煩悩を静め、殊妙の境地で、災禍から離れている。 ――道聖諦を観察する。苦滅への聖道は、聖者実践の正道であり、迷いの生存を超出する。 ・声聞の境界 「倶舎論」に言う。――須陀垣(しゅだおん)とは、欲界の苦聖諦を所縁として、聖智を生ずる。斯陀含(しだごん)とは、情意的煩悩を一部類から六部類まで断つ。阿那含(あなごん)とは、欲界の迷情をすべて断つ。阿羅漢(あらかん)とは、涅槃に入って、ふたたび迷いの世界に生を受けることはない。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/28
29: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/19(金) 08:24:44.41 ID:SdsVtVZT0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 04.唯蘊無我心 (ゆいうんむがしん)- 上座部仏教のうち声聞の境地4 ・五位七十五法の修行体系 「倶舎論」の巻二十三に言う。――「解脱の因となるもの」を種えようとする者は、速い者で、三たび生を受けて、解脱の因を得る。 ――第一生で、解脱の因にしたがう心を起こす。第二生で、四つの聖なる真実の理法を見て、智慧の因にしたがう。第三生で、聖者の道に入り、解脱を得る。 生けるものが人間界で、あるいは他に一食を施し、あるいは戒律の一つを守り、解脱する願いを捨てないから、解脱の因となる善を増長させる。 遅い者だと、六十劫(「劫」は、カルパの訳語で「時分(顕教)」「妄執(密教)」)という、無限に長い時間を要する。[巻末要語29] 第二生に入るための、準備的な修行には三種類ある。(ア)智慧の実修と、(イ)身器を整えること、(ウ)さとりを求める修行である。 (ア)世親は智慧の相を注解して、次のように述べている。――「教えを聞くことによって生ずる智慧」が聞所成。「正しい理法を思惟することによって生ずる智慧」が思所成。「定(瞑想)を修することによって生ずる智慧」が修所成。 (イ)身器をととのえるとは、「倶舎論」に言う。 ――1.身心遠離。悪友から離れる。不善を求めることから離れる。 ――2.喜足小欲。わずかなものに満足し、大欲を起こさない。 ――3.四聖種に住する。1.衣服において、足りることを知る。2.飲食において、足りることを知る。3.臥具において、足りることを知る。4.聖者への道を修行しようと願う。 (ウ)さとりを求める修行とは、四聖諦に通達して、生死の苦しみを超え、涅槃の境界を得るものである。 「五停心観」「別相念住」「総相念住」すべてを併せて対象とし、「別相念住」の、観想の四「存在する、すべてのものには実体がない(法念住)」これを繰り返し実修する。そして、欲界の苦のみを観ずる。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/29
30: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/19(金) 08:25:34.54 ID:SdsVtVZT0 41釈尊 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/30
31: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/19(金) 08:30:20.12 ID:SdsVtVZT0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 04.唯蘊無我心 (ゆいうんむがしん)- 上座部仏教のうち声聞の境地5 ・煩悩を断つ依りどころ 三空とは、「我と我の所有するものには実体がない」と観じ(空三昧)、「空であるがために差別の相のない」ことを観じ(無相三昧)、「故に何も願い求めるものはない」と観ずる(無願三昧)。 「道理に迷う」とは、まず苦諦に迷うことで、十の煩悩を引き起こす。理に迷う知的な煩悩(見惑)と、事象に迷う情意的な煩悩(思惑)がある。 1.「実体としての身体がある」と執着する。2.極端な見解を「正しい」と執着する。3.因果の道理を認めない。4.誤った見解を「正しい」と執着する。5.低劣な誤った見解などに執着する。6.むさぼり。7.いかり。8.おごり。9.真実を疑う。10.おろかな迷い。 ・さとりの定まっている人と、そうでない人の相違 声聞の最高境地である、阿羅漢果を得る人に、二種類の別がある。 一には、「必ず声聞となる」と約束された定性。二には、声聞・縁覚・菩薩のうち、いずれの成果を得るか確定していない不定性である。 不定性の者は、教え導く人に遇って、大乗の教えに向かい、菩薩の善行を実践して、如来の正しいさとりを成就する。 道宣律師は、「四分律刪繁補闕行事鈔」で、次のように述べている。 ――そもそも、大乗・小乗の、教えの間にへだたりはない。 ――釈尊が、クシナガラの沙羅双樹のもとに入滅して、最後に、「すべての生きとし生けるものが、本来、仏陀となる本性を有する」と顕らかにされたけれども、そこに居合わせた聴衆は、小乗をさとって、阿羅漢果を成就したにすぎなかった。 ――さとりは、教えを聞く者の心による。だから世尊は、およそ大衆に法を説く場合、必ず戒律を主として説かれた云々。 ――「勝鬘経」に説いて、「律とはすなわち大乗である」云々。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/31
32: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/19(金) 08:30:56.04 ID:SdsVtVZT0 12実は地雷 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/32
33: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/04/19(金) 08:31:24.37 ID:SdsVtVZT0 空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 04.唯蘊無我心 (ゆいうんむがしん)- 上座部仏教のうち声聞の境地6 ・真言の密意 ――ケ(声聞の実践行)イ(瞑想)ト(声聞が入るところの絶対真実)ハ(声聞が観ずる絶対真実)ラ(煩悩)チヤヤ(声聞の教え)ビ(煩悩)ギヤタ(離れる行)キヤラマジリジヤタム(恐るべき障害) 「大日経」巻二に、声聞の真言が説かれている。 「恐るべき障害」という言葉を含む。声聞の人は、生死を厭い怖れることが、極めて切実だからである。 声聞の教えは、そのまま、「すべての生けるものが成仏すべき道」を説く仏乗であり、両者は別々でなく一体である。 もしも理解しようとしない者がいれば、菩薩に対して毒となる。 http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/33
34: 名無しさん@京都板じゃないよ [] 2024/05/01(水) 16:17:30.56 ID:H87eT3SX0 シンプル http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/34
35: 名無しさん@京都板じゃないよ [] 2024/06/02(日) 01:12:58.34 ID:T7FyS+UU0 足利市の神社で屋根などの銅板約270枚盗まれる https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20240528/1090017621.html http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/35
36: 名無しさん@京都板じゃないよ [sage] 2024/08/06(火) 18:43:55.98 ID:3hrJLvxSr くるみは犬猫の名前って感じ 所属事務所は今回もスルーかな メディネットガチならまじだろ 外交もトランプが壺仲間だったから https://i.imgur.com/mVGdMl3.jpeg https://i.imgur.com/KmVujbi.jpeg http://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/kyoto/1710280707/36
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