神社仏閣の建築総合 (36レス)
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17: 04/17(水)21:01 ID:TUVGaQ5E0(6/8) AAS
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地5
・正治国王(2/3)
――「国王のすぐれた特性」というのは、どういうことか。
――王の位を継承して、あらゆる人民を恵み養い、仏・法・僧の三宝を浄らかに信仰する。これを、「族姓が高い」と言う。
――詩歌管弦の遊びを興し、命令が広く行きわたって、滞ることがない。
――群臣たちが、少々のあやまちを犯すことがあっても、よく許す。群臣たちに「大きな誤り」があっても、重い法律をもって刑罰せず、過失の軽重によって、あわれみをもって裁く。
――群臣の心が清廉であれば、時々、正しく円満な言葉でいたわり、恩賞をわかち与える。忠実で、潔白で、よく法律にしたがう人の進言を信じ用いる。
――何かをなすときには、よく思い、よく選んで、そののち実行して、また乱暴でない。
――群臣たちの集まりにおいても、意見の終わりまで、言葉を発して、「他の人の論」を中断させることなく、かならず待って論議を起こし、先王の教えのとおりに実行する。
――「王の衰え」とは、どういうことか。
――群臣たちの忠信・技芸・智慧の区別を、よくえらびとることなく、厚く位階・給与を与え、重ねて地位を与え、委任し、いたわる。
――この群臣は、財宝を浪費し、敵に遭っても逃げだし、主君を心配することもない。
――群臣の忠信・技芸・智慧をえらびわけても、位階・俸禄を与えず、相当する仕事を任せることがない。急難の時にのぞんで、諸臣たちに特別の位階を与える。
――群臣たちは互いに言う。「国王は、危険がせまっているので、我らにしばらく恩恵を与えようとしているが、長つづきする心からではない」と。
――国王がいて、国務などの事において、時々に独り、あるいは智慧ある士とともに、なすべき手だてを正しく考えず、布施や恩賞をなさず、戦時の任務を心におかない。
――国王がいて、王家・宮廷・庫蔵への人の出入りを禁じず、国家の秘密を婦人に向かって説き、狩猟や賭博に財宝を浪費する。
――国王がいて、清らかで聡明な沙門に質問し、教えを聞くことができても、そのとおりに修行しない。
――この国王は、「現世の報いを失い、来世には人間界・天界の福徳を失う」と知るべきである。
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