◆三島由紀夫の遺訓◆ (514レス)
◆三島由紀夫の遺訓◆ http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/
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439: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2011/07/13(水) 19:58:46.77 ID:xHApclQi 核兵器というのは男で、世論というのは女という考えを非常に強くもっているんですよ。 (中略)それをさらに敷衍しますと、こういう世の中にしたのは、どうも核が原因じゃないかと思えるんです。 というのは国家権力でも何でも、権力というのは力ですから、「“力”イコール兵器」で、兵隊の数と強い兵器を もっている方が強い。当然でしょう。それが世界歴史を支配してきた。いままでは兵器は使えるからこそ 強かったんです。ところが使えない兵器をついつくっちゃったんですね。広島で使ってあんな惨禍を起こして 使えなくしてしまった。使えない兵器というのは、あるいは力というのは恫喝にしか用をなさない。恫喝ないしは 心理的恐怖、ひとつのシンボリックな意味だけが強まってきた。そうなると、片一方の方は使えぬ兵器に対する ものとして人民戦争理論みたいに、ずっと下の方からしみこんでくるやつが出てくるのは当然ですね。それをみて 被害者意識というのがだんだん勝つ力になってくる。 三島由紀夫 小汀利得との対談「天に代わりて」より http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/439
440: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2011/07/13(水) 19:59:51.38 ID:xHApclQi 広島市民には非常に気の毒だけれども、つまり「やられた」ということが、何より強い立場とする人間ができてくる。 そうすると、やられないやつまでも、やられたような顔をする方がトクだというようになるわけです。つまり女が 男にだまされたといって訴えるようなものです。とにかくトクなのは、なぐることじゃなくて、なぐられることだと。 そして痛くなくとも、「あっ、イタタタ!」というほうがいつも強い立場をつくれる。それで全学連がヘルメットの 下に赤チンを綿にしみこませていて、なぐられると赤チンがダラダラと垂れるようになっているという話も ききますが、それも被害者ぶる者の強さの一例ですね。 被害者という立場に立てば、強いということがわかっちゃっている。なぜなら向こうは力が使えないに決まって いるんだから。それが世論であり、女の勝利だと思うんですね。女はあくまで「弱い女をどうしてこんなに いじめるんだ」と、断然反対してくる。すると男はそれ以上、腕力をふるえないから負けちまうわけですね。 三島由紀夫 小汀利得との対談「天に代わりて」より http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/440
441: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2011/07/13(水) 20:00:26.67 ID:xHApclQi (中略)力対力という関係が、戦後の世界ではだんだん薄れてきつつあると思うんですよ。(中略) われわれの主張は正しいのに、こんなに弱い、武器をもたない学生がやられているじゃないかと、頭から血が 流れているじゃないかと。全学連を非難する人たちも、やっぱりおしゃもじをもって、主婦連じゃないけれども、 弱いわれわれの生活を守るのにはどうすればいいのか、すべて「弱いわれわれ」が前提になっている。これは 世論のいちばん大きな要素で、われわれが世論に迎合するためには、自分が強者、あるいは加害者であったら たいへんなことになっちゃう。 自衛隊があんなに悪口をいわれるのはもう、自衛隊が力だということがはっきりしているからですね。そして 警察の悪口がいわれるのは、警察が力だということがはっきりしているからですね。力をもっているやつは かなわない世の中になっちゃっている。これは戦略をよほど考えないと、いまわれわれは左翼の言論を力だと 思って評価したらまちがいで、あれは弱さの力なんですね。それをいちばん象徴しているのは、ぼくは核と 世論というものの関係だと思います。 三島由紀夫 小汀利得との対談「天に代わりて」より http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/441
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