◆三島由紀夫の遺訓◆ (514レス)
◆三島由紀夫の遺訓◆ http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/
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214: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2011/02/25(金) 18:05:34.99 ID:69nbBkDy 私は、この非難に答へるのに、二つの答を用意してゐる。 一つは、忘れるどころか、「忘れねばこそ思ひ出さず候」で、人は二十年間、自分なりの戦争体験の中にある 栄光と美の要素を、人に言はずに守りつづけてきたのが、今やつと発言の機会を得たのに、邪魔をするな、 といふ答である。 この答の裏には、いひしれぬ永い悲しみが秘し隠されてゐるが、この答の表は、むやみとラディカルである。 従つて、この答を敢てせぬ人のためには、第二の答がある。 すなはち、現代の世相のすべての欠陥が、いやでも応でも、過去の諸価値の再認識を要求してゐるのであつて、 その欠陥が今や大きく露出してきたからこそ、過去の諸価値の再認識の必要も増大してきたのであつて、それこそ 未来への批評的建設なのである、と。 三島由紀夫「忘却と美化」より http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/214
306: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2011/03/23(水) 13:57:42.99 ID:Dmee37i8 電線の下を通るときは、西洋の魔法で頭がけがれると云つて、頭上に白扇をかざして通り、あらゆる西欧化に 反抗した末、新政府が廃刀令を施行して、武士の魂である刀をとりあげるに及び、すでにその地方に配置された 西欧化された近代的日本軍隊の兵営を、百名が日本刀と槍のみで襲ひ、結果は西洋製の小銃で撃ち倒され、 敗残の同志は悉く切腹して果てたのである。 トインビーの「西欧とアジア」に、十九世紀のアジアにとつては、西欧化に屈服してこれを受け入れることによつて 西欧に対抗するか、これに反抗して亡びるか、二つの道しかなかつたと記されてゐる。正にその通りで、一つの 例外もない。日本は西欧化近代化を自ら受け入れることによつて、近代的統一国家を作つたが、その際起つた もつとも目ざましい純粋な反抗はこの神風連の乱のみであつた。他の叛乱は、もつと政治的色彩が濃厚であり、 このやうに純思想的文化的叛乱ではない。 三島由紀夫「日本文化の深淵について」より http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/306
427: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2011/07/05(火) 00:46:23.99 ID:BWcuqVwh 三島:つまり、文学者が、言葉イコール行動、文学イコール行動と信じていることは、しらずしらずの機能化に からめとられる危険があるので、あるとき自分の機能から絶対に離れたところで「何かのため」という行動を やってみたらどうだ。(中略) そこで、自分をそうやって文学からあるとき弾き出す力というものを、文学に本質的に具わった逆説的な (ある意味で健康な)能力と考えるか、そういう力はもともと文学に存在しないと考えるか、で考えが完全に 二分されると思う。蓮田善明はその前者の考え方をした人だと思うし、僕は狭義の文学というよりも、どうしても そういう広義の文学というものに魅力を感じる。そしてそれは、どちらがより強く文学を信じているか、という 信仰の形の論争にもなると思います。しかし、現実の例は、それほど高尚な話ではなくて、今起っている文学の 機能化というのは、簡単にいえば中間小説化ですよ。 三島由紀夫 中村光夫との対談「対談・人間と文学」より http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/427
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