[過去ログ] 純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)19 (1002レス)
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655
(1): 132人目の素数さん [sage] 03/25(火)08:22 ID:z1RqH4j0(1/3)
>>652
「正方行列なら正則行列(=逆行列がある)」
「完備距離空間(コーシー列が収束する)ならコンパクト(=任意の無限列は収束部分列を持つ)」
と(誤って)言い切ってしまえるID:AEEmcAjXが、「数理科学」2022年6月号特集の記事を
(誤りなく)読めたとは思えない

特に以下の箇所が理解できたとは思えない

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(Haussdorf1914の議論では)有限と無限の概念は,
集合論の外に “既にそこにあるもの” として与えられていることになるが,
一方,集合論の内部では,集合の概念を用いて無限の定義をすることができる.
現代の集合論では,無限集合の存在を保証する公理 (無限公理) として,
 集合 U で, ∅ ∈ U で, すべての a ∈ U に対し,a ∪ {a} ∈ U となるものが存在する
という主張を採用する.
ここで存在の保証された集合 U を一つとり,集合の族 F を,
F := {W ⊆ U : ∅ ∈ W, すべての a ∈ W に対し, a ∪ {a} ∈ W }
と定義して (これは (真のクラスではなく) 集合である),
ω := ∩ F (1)
とする.
この集合は,ここでの構成法から,
ω = {∅, {∅}, {∅, {∅}}, {∅, {∅}, {∅{∅}}}, ...} (2)
となっている,と考えられる.
現代の集合論では,0 := ∅, 1 := {∅}, etc. として,この集合 ω を自然数の全体の集合と看倣すのだが,
ハウスドルフの集合論では,これとは別に,自然数の集合
N = {0, 1, 2, ...} (3)
が,“既にそこにあるもの”,として存在しているわけである.

しかし,ここで,(2) での “...” と,(3) での“...” が同じ種類のものである,
という保証はどこから出てくるのだろうか?
これは,ハウスドルフの教科書でのようなナレーションで集合論を習う人が,
当然突き当たる素朴な疑問だろう.
この学習者が初心者なら,ここで何らかの乖離が生じているのか,
そうではなくて,そうではないことが,何らかの方法で証明できるのかは,
直ちには分らないはずである.
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656
(1): 132人目の素数さん [sage] 03/25(火)08:24 ID:z1RqH4j0(2/3)
>>655の続き

ID:AEEmcAjXには、なぜ以下が云えるのか、理解できたとは思えない

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答を言ってしまうことにすれば,ここでは,実際に乖離が生じていて,
(2) での “...” と,(3) での “...” が同じ種類のものである,
ということは,(数学が矛盾していない限り) 証明できないし,
これを仮定することもできない.
つまり,この 2 つの “...” が同じ種類のものであることが
何等かの意味で (定式化できて) 証明できた,とすると,
そのことから矛盾が証明できてしまうことが示せる.
言葉を変えると,ハウスドルフがここで考えている集合の世界は,
それが,何らかの方法で妥当な公理系として定式化できたとすると,
矛盾する体系にしかなりえないのである.
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