漢詩・漢文鑑賞スレ (212レス)
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1: 名無氏物語 [] 2018/05/12(土)12:11 ID:Fcy6S+Il(1)
漢詩・漢文を鑑賞する
193: 名無氏物語 [sage] 2023/07/06(木)11:48 ID:8lJLm8ym(2/2)
この人は、ほかの作品もなんか和歌や俳句っぽい

落花

牆角數枝梅
凌寒獨自開
遙知不是雪
為有暗香來
194: 名無氏物語 [sage] 2023/07/07(金)00:40 ID:TR/uwCMX(1/2)
細雨
李商隠

瀟洒傍廻汀
依徴過短亭
気涼先動竹
點細未開萍
稍促高高燕
微疏的的螢
故園煙草色
仍近五門青

瀟洒として廻汀に傍ひ
依徴として短亭を過ぐ
気涼しくして先づ竹を動かし
点細くして未だ萍開かず
稍や促す 高高たる燕
微かに疏にす 的的たる螢
故園 煙草の色
仍ほ五門の青に近し

感覚が抜群に優れているな
195: 名無氏物語 [sage] 2023/07/07(金)01:29 ID:TR/uwCMX(2/2)
春雨
李商隠

悵臥新春白袷衣
白門寥落意多違
紅樓隔雨相望冷
珠箔飄燈獨自歸
遠路應悲春晼晚
殘宵猶得夢依稀
玉璫緘劄何由達
萬里雲羅一雁飛

悵臥す 新春 白袷衣
白門 寥落として意多く違ふ
紅樓 雨を隔て相望めば冷やかに
珠箔 燈に飄りて獨自り歸る
遠路 應に春の晼晚たるを悲しむべし
殘宵 猶ほ夢の依稀たるを得る
玉璫 緘劄 何に由りてか達せん
萬里の雲羅 一雁飛ぶ
196: 名無氏物語 [sage] 2023/07/07(金)14:10 ID:nS62sF4B(1)
寄令狐郎中
李商隠

嵩雲秦樹久離居
雙鯉迢迢一紙書
休問梁園舊賓客
茂陵秋雨病相如

嵩雲 秦樹 久しく離居す
雙鯉迢迢 一紙の書
問ふを休めよ 梁園の舊賓客に
茂陵の秋雨 病相如

私も遠方の友人から手紙がきたことを、双鯉迢迢とか言ってみたい
197: 名無氏物語 [sage] 2023/07/07(金)20:40 ID:lwqNq0xG(1)
白居易は、唐詩三百首には長恨歌と琵琶行のほかに4首あるだけ。唐詩選には1首もない
もしかして、人気あるの日本だけなの?
198
(1): 名無氏物語 [sage] 2023/07/10(月)00:27 ID:gwEjk4XQ(1)
落花
李商隠

高閣客竟去
小園花亂飛
参差連曲陌
迢遞送斜暉
腸斷未忍掃
眼穿仍欲稀
芳心向春盡
所得是沾衣

高閣 客竟に去り
小園 花亂飛す
参差として曲陌に連なり
迢遞として斜暉を送る
腸断たれて未だ掃くに忍びず
眼穿たれて仍ほ稀ならんと欲す
芳心 春盡来るに向かひ
得る所 是れ沾衣のみ
199: 名無氏物語 [sage] 2023/07/10(月)08:46 ID:mJBJmmuQ(1)
>>198
これは良い詩だ。
杜甫の詩と比べてみよ。

曲江二首 杜甫

其一
一片花飛減却春
風飄万点正愁人
且看欲尽花経眼
莫厭傷多酒入脣
江上小堂巣翡翠
苑辺高塚臥麒麟
細推物理須行楽
何用浮名絆此身

こうして見較べれば、杜甫のは大袈裟な言葉を並べただけの何の心も無い詩と分かるだろう。

技巧においても李商隠の方が遥かに上だ。

李商隠の詩は、楼閣、客、小園、花びら、道、夕日などのモチーフが分かち難い関連を保って詠まれており、しかも詩人の心象を象徴している。
杜甫のは、花びら、風、翡翠、園辺の塚などが個別に描かれているだけ。七言詩はより多くのことを書けるはずなのに。

また、李商隠の詩は、全体的にもの寂しさがある中で五六句目に「腸断」「眼穿」も強い言葉がきてリズムがある。
一方、杜甫のは一句目から「滅却春」「愁人」と強い調子で詠みだして尻下がりになっている。
200
(1): 名無氏物語 [sage] 2023/07/10(月)10:04 ID:2owMflRb(1)
杜甫にしろ陶淵明にしろ、だいたい最後は哲学や人生論で締めちゃうのは、文学よりも論を重んじた中国人の欠点だよね
201: 名無氏物語 [sage] 2023/07/10(月)12:49 ID:O3kdAEFa(1)
>>200
哲理を説いても謝霊運や謝朓は叙情性豊か

陶淵明はまだ生活の実感に根差した趣がある

杜甫は頭の中で考えたことを美辞麗句で飾っただけ
202: 名無氏物語 [sage] 2023/07/11(火)23:34 ID:SO5pRex4(1)
現代日本でわざわざ漢詩なんか読む人間が、ああいう卑屈な詩を好むとは思えんのだが。
203
(1): 名無氏物語 [] 2023/07/25(火)11:09 ID:pHaexG8a(1)
芭蕉が杜甫の詩を読んでいたことは、「奥の細道」の平泉のくだりからもわかるが、芭蕉の作風には杜甫の影響というのはほとんど感じられない。
204: 名無氏物語 [] 2023/07/25(火)12:18 ID:hawn/G9E(1)
>>203
うむ
「五月雨をあつめてはやし最上川」は、李白の「早発白帝城」のようなダイナミックな叙景だし、
「草臥れて宿かるころや藤の花」は、陶淵明の「採菊東籬下、悠然見南山」のようだ。漱石が「草枕」で評したような解脱感がある。
「古池や蛙飛びこむ水の音」や「閑さや岩にしみ入る蝉の声」は、全く日本人特有の感性で、シナの詩人の書くべくもない。
「秋深き隣は何をする人ぞ」なんて詩は杜甫には絶対に書けない。
205: 名無氏物語 [sage] 2023/11/21(火)05:05 ID:h0GNniE8(1)
ダメ、ほんとダメ
206: 名無氏物語 [] 2023/12/24(日)22:18 ID:zSDeqilc(1)
十八史略(無料)こそ至高の漢文教科書
2chスレ:kobun
207: 名無氏物語 [] 2024/01/18(木)22:55 ID:0AFbLmYT(1)
昔々なんとコンピュータ関係の雑誌に載っていた読み下し
冒頭だけ覚えている

漢皇重色思傾国  シナの王様スケベな野郎
御宇多年求不得  可愛い子探して日々送る
208: 名無氏物語 [] 2024/02/25(日)00:26 ID:GICIWDQ8(1)
↑ これ、7-7-7-5 になっており、
つまりは「都都逸」のフォーマットで読み下したという訳か・・・
作者は柳橋あたりで鍛えた粋人じゃろうか?
209: 名無氏物語 [] 2024/03/02(土)16:32 ID:hzDivdox(1)
つづきはこう↓だったか

天生麗質難自棄  こんな別嬪見たこと無いぞ
一朝選在君王側  ウシシ嬢ちゃんこっちへおいで

古典の教師に教えてやったら唸っていた
ただし、「答案に書いたら0点にするからな」だった
210: 名無氏物語 [] 2024/06/15(土)11:08 ID:3oeZ0Y5d(1)
会計士受験の主戦力は、
「慶應(通信教育課程含む)か東大」
「付属校時代から資格予備校」
「商業高校簿記部から推薦・特別入試」の3パターン

私立大学入学組は高校時代から会計士の勉強始めてる附属出身や商業高校からの推薦除いたら一般入試組にどんだけ可能性あるのか未知の世界

がんばってMARCHみたいな層だとたぶんキツい

早慶一東京以外の大学組はほぼ不可能でしょう

15歳から電卓叩きまくっている商業高校生や各校附属には勝てない。

もはや養分w
211: 名無氏物語 [] 2024/08/12(月)22:01 ID:KMqHYcK6(1)
杜甫のよさがまったくわからん
半可通が持て囃してるだけなんでは?
212: 名無氏物語 [] 2024/08/16(金)04:27 ID:NKCvhkqK(1)
>>168
三島由紀夫にも同じことが言えるな
「政治家として出世したかった」「健康な肉体に生まれて軍に入りたかった」
みたいな卑俗なコンプレックスを美辞麗句で粉飾した文学が世間では評価されるのかな
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