【NS/PS5/Steam】バトルスピリッツクロスオーバー Part.5 (628レス)
1-
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん

リロード規制です。10分ほどで解除するので、他のブラウザへ避難してください。
489: なまえをいれてください [] 08/27(水)11:23 ID:TM5PjYky(1/30)
>>483

フウコ先輩はそっと遅い腕を僕の下腹部に伸ばす。

 腹、太腿と這う指は、やがてズボン越しにそこに触れて、

フウコ「……調べてたのより、おっきいんだけど」

トーヤ「しっ・・・知りませんよそんなこと。」

フウコ「このサイズに慣れたらディルドじゃ満足できなくなりそう……責任、取ってよね?」

ズボンを、服を、下着を、脱ぐ。

お互いに裸になると、フウコ先輩はちゅっと体のあちこちに口づけしてきた。

 くすぐったくて、ムズムズする。

トーヤ「ちょ、何やってんですか」

フウコ「キスってする場所によって意味があるんだよ。髪は思慕、瞼は憧憬、喉とか鎖骨が欲求で、胸が所有、みたいに」
490: なまえをいれてください [] 08/27(水)11:28 ID:TM5PjYky(2/30)
 聞いたことがないわけじゃない。

 腰に、太腿に、脛に、足の甲に、裏に。

 体中を唾でべとべとにするみたいにフウコ先輩はキスをしていく。

確か意味は順に、束縛、支配、服従、隷属、忠誠だったはず――。

フウコ「だから、唇以外は全部あげる。ここにも、ね?」

トーヤ「あっ……」

体をキスでべとべとにしたかと思うと、僕の勃起に口づけをした。

 汚いのに。

 女子は嫌がると思ったのに。

 フウコ先輩はむしろ愛おしそうに、ちろちろと舌を絡める。

トーヤ「あっ・・・くっ・・・ふっ」
フウコ「んっいい声」
491: なまえをいれてください [] 08/27(水)11:31 ID:TM5PjYky(3/30)
トーヤ「慣れすぎ、です……っ」

フウコ「初めてじゃないからね」

トーヤ「はっ!?」

フウコ「うそに決まってんでしょ、馬鹿なの?」

トーヤ「っぐ……フウコ先輩・・・・・」

 おかしくなりそうだった。

 快感とは別の“何か”がせりあがってくる。

 息が止まる。

 止めなきゃ、溢れそうだった。

 何を? そんなの分からない。

フウコ「そんなのに気になるなら、確かめてみなよ」

フウコ「初めてか、初めてじゃないか。どっちだと思う?」
492: なまえをいれてください [] 08/27(水)11:34 ID:TM5PjYky(4/30)
夜は甘く、意識は淡く、されど獣性は否応なしに暴れたがっている。
試すように、挑発するように、フウコ先輩はニヤぁと笑う。何もかも忘れてその顔を僕色に染めてしまいたい。
快楽に溺れさせたい。そう希う自分がいることを、否定できない。

トーヤ「っ…すぅ……はぁ」

フウコ「息荒っ。そんなにあたしで興奮してるんだ?」

トーヤ「煽りに煽ったのはフウコ先輩ですよ」

フウコ「煽られたって言う割には、力任せに襲わないじゃん。やっぱ、ヘタレ?」

無糖コーヒーのような瞳が僕を映す。

ねぇ、きなよ?

犯せるものなら犯してみなよ。

大人ぶってそう言われている気がして、僕は唇を噛んだ。
493: なまえをいれてください [] 08/27(水)11:38 ID:TM5PjYky(5/30)
トーヤ「先輩ちょっと待っててください」

フウコ「ん…いいけど、なに?」

フウコ先輩の問いには答えず、ベットを立つ。

彼女に背を向けて向かうは外。歩を進めると、

フウコ「ちょ、えっ? 待って、いかないで」

と、縋るようにフウコ先輩が言った。

蕩けそうなその声が脳をぐちゅぐちゅに犯す。それでもぎりぎりのところで理性を保って、僕はドアノブに触れた。

そして、

――かちゃと、鍵を閉めた。

トーヤ「いきませんよ。ここで逃げたら先輩は一生ヘタレ呼ばわりしてくるでしょうし」

フウコ「なっ……この、性悪ッ」

トーヤ「お互い様です」

フウコ先輩がぐぬぬ……と唇を噛んで俺を睨む。

 涙交じりのその睥睨は、ちっとも痛くなかった。甘くて、可愛くて、とくとくと心臓が跳ねる。

 ああ、今から僕はこの子とするんだ。

 この子の処女を奪って、この子に童貞を捧げる。

 高校生にはそぐわない、不健全な快楽を分かち合う。
494: なまえをいれてください [] 08/27(水)11:43 ID:TM5PjYky(6/30)
トーヤ「上、乗りますよ」

フウコ「征服欲ってやつ?」

トーヤ「言っててください」

ベッドで寝転がったままのフウコ先輩の上に馬乗りになる。

きぃ、と僅かにベッドが軋んだ。

慎ましやかな乳房が曝されている。つんとその存在を主張し、きゅうきゅうとどうしようもなく女の子をしていた。

染み一つない肌は、ホワイトクリスマスみたいだ。

まるで降ってきた雪に手を伸ばすみたいに、僕はつーっと乳房からへそにかけて指を這わせる。

フウコ「ひゃっ、ぁっ、くすぐたっ……どう、して? 揉めば、いいのに」

トーヤ「まだ揉みません。まずは肌を堪能してからです」

フウコ「なに、それっ。変態・・・・スケベッ……?」

 つーっ、すーっ。
 指を這わせながら言うと、フウコ先輩が腰をもぞもぞと動かす。

 ひゃぅ、とか、んひゃっ、とか、くすぐったそうな声が先輩の口から零れていた。
495: なまえをいれてください [] 08/27(水)11:48 ID:TM5PjYky(7/30)
トーヤ「フウコ先輩」

フウコ「なに、くすぐり魔」

トーヤ「先輩の肌の撫で心地がヤバくてそれだけでできそうです」

フウコ「できそうって……ぅわ、おっきいし」

くいっと頭だけを上げて、フウコ先輩は僕の下半身に目を遣った。

鍵を閉めにいったときに少しだけ落ち着いたはずなのに、もう硬度を取り戻している。まぁ自覚はしていた。だって、本当に触り心地がいいから。

トーヤ「先輩・・・凄いです。滑らかだし」

フウコ「んぁっ……安易に褒めないでぇ。肌しか触ってないのに、あっ、感じてきちゃう、からぁっ」

腰の動きが不規則で逃げるようなものに変わる。

次第にフウコ先輩の声は色っぽくなっていく。

トーヤ「先輩・・・敏感すぎです……」

フウコ「うっさい。言ったでしょ、あたしは性欲強いの。2日に1回はオナニーしてるのよ。分かったらさっさと抱け」

トーヤ「そうは言っても・・・」
496: なまえをいれてください [] 08/27(水)11:52 ID:TM5PjYky(8/30)
 確かにフウコ先輩は感じてる。

 けど、まだじゃれ合いの延長線上だ。あとは空気にあてられているだけだろう。この状態で入れたところで、僕は痛くないだろう。でもフウコ先輩は違う。

 フウコ先輩は、大切な場所で異物を飲み込む。しかもその異物は僕の一部だ。僕の体がこの子を傷つけるのは、なんか凄く嫌だった。上手く言えないけど。

トーヤ「ねえ、先輩」

フウコ「ん?」

トーヤ「体、べとべとにしてもいいですか?」

フウコ「〜〜っ!?」

 言うと、フウコ先輩が目を見開いた。

 その瞳に、期待の色が顔を出す。

トーヤ「いいんですね、了解」

フウコ「ちょ、まだ答え言ってない!」

トーヤ「目が言ってました。べとべとにしてほしいって」

「言ってない……し」

 弱々しい反論だった。

 とってつけたツンデレアピールでおねだりされている気分になって、ぞくぞくと電流がせりあがってくる。
497: なまえをいれてください [] 08/27(水)11:55 ID:TM5PjYky(9/30)
 ――ちゅっ

フウコ「んっ」

まずは喉にキスをする。男子なら喉仏がぽっこり浮かび上がっているはずの場所。ちゅ、ちゅ、ぺろっ、と唇と舌でマーキングすると、かくかくと顎が動いた。

――ちゅっ

フウコ「はぅ…ぁん」

次は鎖骨。口づけだけでは足りないからと、出っ張った部分を上唇とした唇で挟む。上下の唇の間で舌を出して、骨を舐め上げる。

フウコ「ずるっ、それ、ずるいからぁ……骨に、染みちゃうから。骨にマーキングされちゃうからぁぁっ」
フウコ「ねぇ、トーヤ? 焦らしすぎるのも、童貞の良くないとこじゃない? そろそろシてくんないと、流石に愛想つかすよ……?」

トーヤ「の割に、めっちゃエロい声出してますけどねw」

フウコ「うっさい、ばか、うっさい! いいから、してよぉ。ちゅってして」
498: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:00 ID:TM5PjYky(10/30)
 そんな風にねだられたら、我慢できるわけがない。

 そもそも焦らしてたわけじゃない。童貞の僕は焦らしプレイとかできるほど器用じゃない。ただどう触っていいか分からなかっただけ。

 揉むのはまた今度でいい。

 今は唇を突き出して接吻を所望している胸の中心に、

――ちゅっ

フウコ「はぅぁあっっっ!? やばっ、一瞬なのに……自分でやるより、全然いい…ぃっ!」

 ――ちゅっ、ちゅっ

フウコ「ん〜〜っ!!」

ついばむようにキスをする。

フウコ「はぁ、はぁ、はぁ……んぁ。初めてのくせに、いっちょまえに気持ちよくさせないでよ、ばか」

トーヤ「初めての相手がチョロすぎるんですよ。どんだけ自慰したらこんなに敏感になるんですか?」

フウコ「それは相手がそ――って、うっさい! いいでしょ別に。変態。エロガキ。スケベ。」

トーヤ「はいはいw僕はどうせ変態でエロガキでスケベですよw」

軽くチョップ……の代わりに、首筋にかぷりと噛みつく。

フウコ「んぁ〜〜はぅっ!?」
499: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:07 ID:TM5PjYky(11/30)
 口に心地のいいしょっぱさが広がる。

 フウコ先輩の汗だろう。歯の先っぽですりすりと肌を撫でると、フウコ先輩がこそばゆそうに唇を噤んだ。ん、と隙間から零れ出る声が可愛らしい。

フウコ「はあ、はあ…めっちゃ、エロいじゃん・・・トーヤ・・・」

トーヤ「どこがですか。むしろ上品に責めてるつもりですよ?」

フウコ「上品ぶった童貞っぽく、ね」

トーヤ「余裕あるのかないのかどっちなんですか先輩はw」

どこまでも優勢でいようとするフウコ先輩に笑いながら言うと、フウコ先輩が妖しく波を起こした。

フウコ「余裕ぶってるだけなのか、それとも誰かさんの責めが足りないから本当に余裕なのか」

からかうように、勝ち誇るように、煽情するように、

「どっちだと思う?」

また彼女は二択を迫ってくる。

トーヤ「フウコ先輩・・・」

フウコ「なぁに? 童貞さん」

トーヤ「…っ、まったく……!」
500: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:10 ID:TM5PjYky(12/30)
上半身を舐めるために倒していた体を起こし、少し腰の位置を調整する。

シーツにできた染みを一瞥してから、僕は彼女の下半身に顔を近づける。

 そして、 ――ちゅっ

フウコ先輩のへそに口づけをした。

フウコ「そこっ、されても…くすぐったい、だけ、だってばぁ」

トーヤ「よく聞いてください、フウコ先輩」

焦れったそうに言うフウコ先輩をスルーして、僕はへそをちろちろと舐めながら言う。

くすぐったいのと気持ちいいのを堪えながら、フウコ先輩は微かに頷いた。

トーヤ「さっき馬乗りになってた感じ、僕の勃起はここまで届きます」

フウコ「え――っ」

トーヤ「こっち側からじゃなくて、裏側からキスするから。もっと乱暴に、もっとずんずんキスします。だからまず、よく場所を覚えて。意識して」

フウコ「……〜〜っ!?」

 へその周りを舌でなぞり、へそを掘るように舌を挿し入れる。

 フウコ先輩の声の種類が変わった。

 色っぽい声から、準備をするような声に。

 男を期待する、女の声に。
501: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:15 ID:TM5PjYky(13/30)
 本当はもっとねっとり、全身に触れたかったけれど。

 これ以上遅延させるのは男の自己満足でしかないだろうから、先に進むことにする。

トーヤ「じゃあここ、触ります」

フウコ「慣れてるから……遠慮、しなくていいよ」

トーヤ「そう言われても」

フウコ「触りたいように、触って。最悪、ほぐさなくてもいい。自分でかなりオナニーてるから、ディルドで入れるのは経験済みだし」

フウコ先輩がそっぽを向きながら言う。

 あれだけ色々と言っておいて、自分のことを話すのは恥ずかしいらしい。謎の尺度すぎるが、愛おしく思えるからズルい。

 生唾を飲み下したら、ごろごろと小さな飴玉を飲み込んだように苦しくなった。

 逸る気持ちを抑え、指先でそこに触れる。

フウコ「     」

フウコ先輩の声が漏れたはずだった。

 でも聞こえない。

聴覚が占有すべき領域を、温度覚が奪い去っていた。

熱い。火傷しそうなほどに熱くて、冷たくて、熱い。
502: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:17 ID:TM5PjYky(14/30)
フウコ「      っ」

中指の爪が埋まる。

溶けたんじゃないかと錯覚する。

第二関節が濡れて、吸い込まれるように指を進めた。

フウコ「   〜っ!!  あっ」

 きゅう、きゅう、と指が締め付けられる。

 パズルのピースみたいに指が埋まっていた。

 顔を上げると、フウコ先輩がこくと頷いた。

フウコ『いいよ、奥』

トーヤ『分かった。ゆっくりするから』

目と目で言葉を交わす。

フウコ「っ…ぁ! んっ。  んぅっ」

少しずつ音が戻ってくる。

戻れば戻るほど、理性が崩れていく。

積み木で作った城をあえて上から一個ずつ崩すみたいに。

フウコ「ねぇ、トーヤ……? そこ弄るのも、また今度にしよ? 今はもう、シよ?」

トーヤ「――っ……ッ」
503: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:28 ID:TM5PjYky(15/30)
 こく、と僕は頷いた。

 或いはフウコ先輩がかけた魔法によって、頷かされたのかもしれない。

 指を引き抜いてから、すぅぅ、と深呼吸をする。

トーヤ「フウコ先輩、持ってるんですよね?ゴム」

フウコ「ん…あたしのユム・カアシュのデッキを入れてるカードケースの中」

トーヤ「分かりました――って、どこにゴム隠してるんですか?!」

避妊具の隠し場所をぬるっとスルーしそうになり、ぎりぎりで思いとどまった。

フウコ先輩はぺろっと舌を出して肩を竦める。

トーヤ「上、ちょっと通りますよ」

フウコ「さっきから乗ってたくせに」

フウコ先輩に断わりを入れてから、ベットの横のデッキケースに手を伸ばす。

大きなカードケースを開けて中を見ると、フウコ先輩のデッキや大量の菌床トークンと・・・まだ封を切ってもいない箱があった。
504: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:38 ID:TM5PjYky(16/30)
フウコ「おっき……トーヤ、変態じゃん」

トーヤ「ばっ、見ないでください。というか息吹きかけないでくださいよっ」

フウコ「別にいいでしょ? 立派だしぃ?」

トーヤ「先輩、マジで……!」

パッケージに避妊具と書いてあることを確認して、僕はすぐに元の姿勢に戻った。

 「つまんないの」と先輩がからかうように言ってくるが、無視する。ぶっちゃけ、今だってかなり苦しいのだ。これ以上刺激されるのは色々と困る。

トーヤ「ちょっと待っててください」

フウコ「ん。カワイイ後輩が目を血走らせてゴムのパッケージをはがすとこ、見とく」

トーヤ「血走らせてません」

フウコ「鏡見る?」

トーヤ「それ、さっきまでの先輩に言いたいです」

フウコ「…………ま、いずれはそういうプレイも、ね」

トーヤ「う、うん」
505: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:47 ID:TM5PjYky(17/30)
フウコ先輩に次を仄めかされて動揺するのと、ぺりぺりとビニールが剥がれるのはほとんど同時だった。

そのせいで箱を落としてしまう。

フウコ「ほら、めっちゃ焦ってるじゃん」

トーヤ「先輩が変なこと言うからですよ」

フウコ「変なこと言った?」

トーヤ「……何でもないです」

思えば、さっきもフウコ先輩は言っていた。

次、今度、いずれ……。

フウコ先輩はここで終わりにする気がないのだろうか?

だとしたら僕たちは、どんな関係に――。

フウコ「ほらほら、早くしてよ。極上の先輩が後輩を欲しがってるんですけど」

トーヤ「まったく…煽るのが好きすぎです、フウコ先輩」

フウコ「勝負は自分が出てないものも含め全勝するのが私の流儀だから」

トーヤ「あまりにも傲慢すぎです。そんなのだから暗騎先輩に勝てなくなったんですよ」

フウコ「あれはニュクスが強すぎるのよ。あたしがフラウでメイがカミュだった時もあたしがヘルメスでメイがハデスだった時も互角だったのに〜〜」

フウコ先輩がぱたぱたと脚を動かす。
506: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:49 ID:TM5PjYky(18/30)
ぬらぬらと誘うように濡れた一点が見えて、はあ、と喉の奥の息を押し出した。

考えるのは後にしよう。こういうことは、勢いに任せるべきじゃない。

箱から取り出した六個入りの避妊具。

一個を切り取って袋から出し、裏表を確認する。

フウコ「……着けたことあんの?」

トーヤ「何故あると思ったんですか」

フウコ「意外と慣れてるから」

トーヤ「…………」

フウコ「なに、実は童貞じゃないとか?」

フウコ先輩の声がどこか不機嫌そうになる。

……言えない。使う機会があるかなんて分からないのに保健の授業で習った日に何となく着け方をレクチャー動画で見たなんて口が裂けても言えない。
507: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:54 ID:TM5PjYky(19/30)
トーヤ「男女別の授業とかあるでしょ? そういうので習うんですよ」

フウコ「ふぅん?」

トーヤ「先輩……疑ってますね?」

フウコ「大丈夫。意味もなく着け方動画を見てただろうなって悟ったけど気付かないであげるから」

トーヤ「気付かないであげてないじゃないですか……」

 と言いつつ、準備を終える。

 くるくるっと外れないようにしていると、フウコ先輩がじぃと見てきた。

トーヤ「…………」

フウコ「…………」

トーヤ「……なんですか」

フウコ「……いや。今から女になるんだな、って」

トーヤ「…………」

フウコ「あ、反応した」

 先輩……っ!!

 小悪魔なのか、これは。

 軽く睨むが、先輩はにししと悪戯っぽく笑って躱す。
508: なまえをいれてください [] 08/27(水)12:57 ID:TM5PjYky(20/30)
フウコ「さて、と……じゃあ、きて?」

トーヤ「……うん。手、握りますよ」

フウコ「ん」

トーヤ「痛かったら強く握ってください」

右手の掌を合わせるように握り合う。

その握り方に名前があることを知っているけれど、口にはしないし、意識もしない。

大人と子供が綯い交ぜになったような空気の中で、男女の足し算と引き算が一緒になる。

フウコ「んっぁ…ぃっ、ぅぐ……」

ぎゅぅぅぅ、と強く右手が握られた。

爪がギリギリと指の付け根のあたりに食い込む。でもきっと、フウコ先輩はこの何倍も痛い。

トーヤ「大丈夫じゃ……ない、よね?」

フウコ「ま、っ、ちょっとだけ。思ってたより、なんかっ、圧がやばくて、痛い」

トーヤ「うん」

フウコ「けど……入口で止まられる方が、きついからっ、一気にやって」

トーヤ「それは…………」
1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.020s