花田清輝の良さをワイに教えるスレ (84レス)
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81: 吾輩は名無しである [sage] 05/16(金)00:33 ID:io4md7xT(1)
有閑無是
古書店Jで買った朝日選書『日本のルネッサンス人』(花田清輝著)の4割半
読んだ。室町末〜安土桃山辺りの中世を扱って中々興味深い。「小京都」
は「世界史の動向からおきざりをくった、見捨てられた土地」である「足
摺岬の根っこのところにある幡多」に「すすんで下向してきた」「さきの
関白」について。
「さきの関白一条教房は、五百年に一人しか出ない学者だという評判のあ
ったかれの父親の一条兼良などよりも、はるかに決断力にとんだ人物だっ
たのではなかろうか」とある。一世紀ほど前の尊良親王、三十年ほど後の
同じ「さきの関白」九条政基の類似例もあるが彼らはうまくいかず、その
対比が面白い。
「教房の幸運はとどまるところを知ら」ず「中村は、その当時の土佐にお
ける政治や文化の中心地になり、(略)殷賑をきわめるにいた」り「教房の
苦心の作品である小京都は、突然、照明をあびて、宝石のようにかがやき
はじめた」。土佐一条家は公家大名として君臨し兼定の代に長曾我部に滅
ぼされたという。
「どうやら兼定は、晩年、キリシタン大名になり、土佐の王、ドン・パウ
ロと名のっていたらしい」と最後に書いてありまるで大友宗麟のようだと
思った。教房の話を読んで高岳親王のことも思い出した。教房の父の兼良
については先に「カラスとサギ」に取り上げてあり『烏鷺記』の作者とさ
れているそうだ。
2025年5月11日
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