[過去ログ] 戦争映画・統合スレ 35 (610レス)
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95: 名無し三等兵 (ワッチョイ 8701-kzOy) [sage] 2022/01/23(日)19:42 ID:ZNMR3Y+A0(1)
>>38
興味あったら図書館でどうぞ(あの「映像の世紀」で引用された文章)
シュテファン・ツヴァイク著 「昨日の世界」1 (みすず書房刊) 「一九一四年、戦争の最初の頃」より
http://www.msz.co.jp/_cover/front/05034_big.jpg
それにまた、ほとんど半世紀の平和のあとで、一九一四年における大衆の大多数は
いったい戦争について何を知っていたであろうか。
彼らは戦争を知らず、ほとんど戦争のことを考えたこともなかった。
戦争はひとつの伝説であり、まさしくそれが遠くにあることが、
戦争を英雄的でロマンティックなものとしたのであった。
彼らは戦争をあい変らず学校の教科書や画廊の画のパースペクティヴで眺めていた。
金ぴかの軍服を着た騎兵のまばゆいばかりの突撃。いつも壮烈に心臓の真直中を射抜く致命的な弾丸。
出征の全体が高らかに鳴り響く勝利の行進であった。――
「クリスマスにはまた帰って来ますよ」と、一九一四年八月に新兵たちは笑いながら、
母親たちに叫んだのであった。
村や町で誰が「現実の」戦争のことをまだ覚えていたであろうか。
せいぜい二、三の老人が、今度の同盟国であるプロシャと一八六六年に戦ったことがあった。
しかしそれは、何とすみやかな、血なまぐさくない、遠い戦争であったことか。
三週間の出征、そうすればもう息もつかぬうちに、たいした犠牲者も出さずに終っていた。
ロマンティックなものへの足ばやな遠足であり、荒々しい男らしい冒険――
このように一九一四年における戦争は、単純な人々に思い描かれていた。
若い人々は、自分たちが一生のうちにこのすばらしくも刺激的な出来事を体験する機会を逸しまいか、
と正直な不安をさえ感じていたのである。
それゆえ彼らは烈しく旗の下に押し寄せ、それゆえ彼らは自分たちを屠殺台に運ぶ
列車のうちにあって歓呼し、高唱したのである。
全帝国の血管を通って、荒々しく、熱気を帯びて、赤い血の波が流れていた。
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