ニール・ヤング 2 (549レス)
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398: 2020/05/01(金)11:40 ID:r2AKEGBu0(1/2) AAS
★ 風がコロナを吹き飛ばしているようだ (ディラン風に) ?
毎日風が強い
風がコロナを吹き飛ばしているようだ
ああだこうだと言ってのける情報屋ジョンソンが
38度5分の熱があると叫びながら酒場にかけこんで来た
保安官ジムは腰に手をまわして
しっかりと拳銃のありかを確かめてからウィスキーをなめた
ストゥールから降りて立ちあがり、拳銃を手にしたジムは
ジョンソンに向かってこう言った
「もしも貴様がコロナという病の初期症状なら
オレは貴様を撃ち殺してもかまわないだろうか?」
離れたテーブルで飲んだくれていたカウボーイのチャーリーは
「んだ、そいつは仕方あんめい」と飲んだくれた
突然トイレから出てきた踊り子マリーは
「いくらコロナと言ったからって、撃ち殺すのはあんまりじゃなくて!」
と言いながら見事なステップ、その場で回転してみせた
399: 2020/05/01(金)11:41 ID:r2AKEGBu0(2/2) AAS
マリーの香水が酒場の空気を一閃(いっせん)して、バラ色に変えてみせたところ
酒場のマスターがカウンターから出てきて、情報屋の肩を抱いた
「それでオマエは今世間で噂の検査ってやつを、受けさせてもらえたのかい?」
ハアハアゼイゼイ肩で息をしていて苦しそうな情報屋ジョンソンは
マスターのエプロンを両手でつかみきったまま、その場にくずれ落ちた
ズルズルズルッのズルッー
「け、検査なんて、絶対に受けさせてもらえねえんだよ!
それがなぜだかオレにも分からねえんだよ! ゲホッ ゴホッ ゴホン! 」
「まあそんな理不尽なこたあ、世の中にゃよくありがちなことさね」
飲んだくれのチャーリーはぼやいた
保安官のジムは前からここの踊り子のマリーが
情報屋ジョンソンに惚れていることを苦々しく思っていた
「しかしコロナなんてほっといたら、ここにいるみんなが感染しちまうんでしょ?
そんならここで一気にやっちまいましょうよ!」
ズドンッ!
「ああ、なんてことをするの!」
錯乱したマリーが撃ち殺されたジョンソンの遺体にしがみつく
「ああ、本当にお前はなんてことをしてくれたんだ・・・」
マスターがジムの胸ぐらをつかんで、拳銃をはらいのけた
それもこれもすべて
百年前の遠い昔のコロナ騒動の物語
忘れる前に誰か歌にでもして残しておいておくれ♪
酒場のとなりのディスクユニオンの閉められたシャッターの奥から
そんな歌が、聴こえていた
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