ゆるゆりの8歳児に発情するスレ [無断転載禁止]©2ch.net (522レス)
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464
(1): (歳納) 2020/07/04(土)00:03 AAS
>>463

3.

「高校受けないの?」
「うん」
「もったいないし。こころの成績なら行きたいところに行けるのに」
「正直受験勉強結構きついけど、高校行ったら部活とかももっと盛り上がると思うし」
「制服も可愛いところとか…… 」

電車の中でうとうとしていた。中学生の頃のことを夢に見るなんて珍しい
小学生の頃からずっと仲の良かった子が出てきた。いわゆる、ちょっと何考えてるかわからないような
不思議な子だったけど、気が合ってよく一緒にいた。グループ内外の面倒ごとはよくあったけど、
この子とは常に仲が良かったのできっと相性が良かったのだろう。その関係も中学卒業とともに
終わってしまったのだが。わたしは苦労しつつもなんとかかんとか高校に進学した一方で彼女は
就職を目指したのだが、あの後転げ落ちるように悪化した景気の前にこれといった就職先は見つからず
結局フリーターとして不安定な職を転々としていた。わたし自身高校生活の方が忙しく、しだいに
連絡を取り合うこともなくなっていきよくあるパターンの自然消滅な関係の一つになった
高校生活は楽しいどころか意外と馴染むまでに時間がかかってしまい、楽しくなる頃にはもう
予備校がどうだ進路がどうだという段階になった。結局部活だなんだ言ってられるのはほとんど
最初の一年間だけだった。その後はもうそれこそ勉強と行事それに生徒会活動と周りから見れば
非常に充実した青春を送っていたのだろうが、実際は常に時間がなく睡眠すら十分に取れない
過酷な時間だった。青春とやらはあっという間に終わり、気がつけばもう何十社目かわからない
企業訪問へと向かっている。相変わらず時間はないし睡眠時間もない。起きてからあっという間に
辺りは真っ暗になる
「大学では主に…専攻しており…趣味で…また高校時代は生徒会活動を通し集団の中での…
 組織という枠組みの中において…私はこのような経験が御社で活かせると思い…」
もう何十回同じことを話したのか覚えていない。つまらない定型文ではない、他とは違う個性の立った
それでいて社会常識をわきまえている、社会に求められる、ニーズに、自分だけの魅力を云々…
わけのわからない資格や検定はもはや学校の帰り道に配られていた怪しいカルト教本と区別がつかない
面接が進めばそれなりに受け答える回数は増えるが基本は同じだ。言ってることとやってることが
全く噛み合っていないめちゃくちゃだなどと考えればたちまち頭がおかしくなってしまう
これなら自己アピール動画を送って見てもらうだけでいいのではないか?なんでこんな時間とお金をかけて
わたしは暑い夏に真っ黒なスーツを着込んでドンキホーテの棚みたいな圧縮列車に詰め込まれて
省17
465
(1): (歳納) 2020/07/04(土)00:22 AAS
>>464

4.

久しぶりに地元に帰ってきた。最初の頃は年何回か顔を出していたものの、気がつけば
もう一年以上ご無沙汰であった。幸運にも就職先には恵まれ、それまで以上に忙しかったものの
それなりに充実感を得ることはあり、収入も決して悪くなかったが男運には恵まれなかった
新卒で入社してから10年ほど経ち、わたしは会社を辞めた。10年という歳月を経て、わたしたち
同期はそれなりの位置に納まりつつあったが、そこでわたしはなんとなく燃え尽きてしまった
忙しかった現場仕事が終わり気が抜けたのか、それとも自分のこの先に、この会社の中に
もう「これ以上」がないのではないかという気がしてしまったのかもしれないが、もはや理由など
どうでもよかった
学生の頃はお金がなく、最初は夜行バスで帰省していたのだが乗客とトラブルになり以来電車で
帰るようになっていた。もちろん新幹線なんてものを使えるわけがなくネットで購入した
割引切符による鈍行だった。就職してからは数えるほどしか帰っていなかったが、最低賃金の
アルバイトに比べれば収入は格段に良くなっていたのでそれ以降は新幹線を使っていた
四月の初め、空っぽになった都会のマンションの一室を後にしてわたしの都会での生活は終わった
地元を出てから十数年間楽しかったことも辛かったこともいっぱいあった都会を歩き、
わたしは駅に向かった。ところがここで思わぬ失態をおかしてしまう。新幹線に預ける荷物の
申請を忘れていたのだ。ここ数年治安維持法関連の強化により新幹線への荷物の持ち込みが
かなり厳格化されており、新しいガイドラインが施行されていたことをわたしは完全に忘れていた
近場の宅急便から送ればいいかとも思ったがそうこうしているうちに発車時刻には間に合わなく
なってしまうだろう。最後の最後でとんだ失敗をやらかしてしまった
どうしようもないので次の新幹線をとって、荷物は別送してから…と思い発券機へと向かった
わたしの指が押したのは、最低運賃の普通切符のボタンだった
少しずつ少しずつ遠ざかっていく都会。まばらになっていく人、遡っていく流行
少しずつ少しずつわたしの体はあの頃へと戻ってゆく。いろいろなことがまるで走馬灯のように
思い出されていった。結婚すると思っていた男と破局したこと、仕事で散々打ちのめされたあげく
体を壊して救急搬送されたこと、飲み屋で仲の悪い社員と大げんかになったこと、
大学での就職活動不条理の数々、あっという間に駆け抜けた高校生活、いろいろとあったものの
平和だった中学時代
大好きだったこころはその後あまり良い人生を送れなかったらしい。20いくつかの時に
交友関係のもつれで刺されて死んだと後になってから知った。刺したのは男ではなく女だった
省15
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