【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 (775レス)
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/
上
下
前
次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
653: 名無しさん@ピンキー [sage saga] 2016/11/14(月) 00:53:45.98 ID:bzIdgMTY 「嘘つき。やっぱり...俺なんかいなくても良かったんじゃないか...」 抱きしめた真九郎が戦慄きながら体をガタガタと震わせるその変化にも 夕乃は平然と自分を崩すこと無く向き合っていた。 「真九郎さん。血のつながりがなくても私達は家族です」 「たとえ真九郎さんが逃げ出したとしても、何度でも見つけ出します」 「口だけならなんとでも言えるよ...」 「そうかもしれませんね。でも、真九郎さんは必ず戻ってきます」 「どうやってそれを証明するのさ...」 夕乃に見捨てられる恐怖に怯えながらも、それでも気丈に振る舞う真九郎。 どうせ、夕乃も都合良く自分を利用しようとする腹つもりなんだろう。 そう高を括った真九郎の想像は、次の夕乃の一言で脆くも崩れ去った。 「だって、真九郎さんの隣には...いつも私が側にいるんですから」 「は?いや...それは、答えになって...」 「これが私の答えです。自分の弟の手を離す姉がどこにいるんですか!」 その一言に、真九郎は救われた。 「いい年してベソかいている弟の手を引いて一緒に家に帰るんです」 答えになっていない、ただの夕乃の意地が真九郎の心の闇を晴らした。 「私が好きになったのは、崩月の角をぶん回すあなたじゃありません!」 「強がっている癖に本当は誰よりも寂しがり屋の甘えん坊な真九郎さんです」 「さぁ、正直に答えなさい!崩月真九郎!」 それは、とても強い微笑みだった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/653
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 122 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
2.006s*