子供のいない夫婦が過去30年で約3倍増 (142レス)
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1 2022/12/22(木) 06:08:13.00 ID:jSu2mb18d(1)
子供のいない夫婦が過去30年で約3倍増、原因は?
高所得層でも子無しは6.9%から20.0%に大幅に増加
https://www.j-cast.com/kaisha/2022/05/19436769.html?p=all
研究結果は「Plos One」4/27に掲載

東大研究チームは出生動向基本調査を用いて、1943〜1948年の間と1971〜1975年の間に生まれた人による夫婦が、40代の時点の子供の数がどのような要因で変化するか分析した
男女別では男性では子無しの割合は14.3%から39.9%に大幅に増加
女性では子無しの割合は11.6%から27.6%に増加

所得階層別の子供の有無と合計特殊出生率を分析すると、最も所得が低い年収300万円以下の層では子無しの割合は25.7%から62.8%に増加、合計出生率も1.74人から0.73人に減少

一方、最も所得が高い年収600万円以上の層(※年収600万円超は男性で30%、女性で6%)でも、子無しの割合は6.9%から20.0%に大きく増えており、合計出生率は2.10人から1.60人に減少

雇用形態から分析すると、男性の非正規雇用では子持ちの割合が正規雇用の人より少ない
逆に、女性の正規雇用の人はそれ以外の人と比べて、子持ち割合・3人以上子の割合ともに少ない

つまり男性の場合には「所得、学歴、正規・非正規という雇用形態」が子供の有無に大きく関係しているが、男性高所得者にも子供を持たない人が増えている

女性では、所得、学歴による影響は小さい。
しかし一方で、正規雇用者では子供がいる割合が少ないという「雇用形態(産休・育休が取りにくい)」の方が子供の有無に大きく関係する
2 2022/12/24(土) 21:41:20.68 ID:lG8KZfx/0EVE(1)
晩婚化だろ
3 2022/12/25(日) 02:07:47.87 ID:3GUp4IpQ0XMAS(1)
600万程度でも子供は考えるやろ
4 2022/12/26(月) 23:25:43.49 ID:gNaPyLQd0(1)
高所得多子世帯に有利なフランスの所得税制
フランスの高出生率は移民理由ではない (給付もPACS単位) 
https://www.clairparis.org/ja/clair-paris-blog-jp/blog-2019-jp/1239-2019-2

フランスの出生率回復の話で上がってくる「多産文化のある移民が貢献している」との指摘は間違い。
フランス国立人口統計学研究所が調べたところ、一番出生率が高かった2010年では、移民女性を除いた数値が1.9、移民は0.1の貢献はあるものの、ベースの部分はいわゆるフランス人の数値とわかりました。
(高崎順子 「フランスはどう少子化を克服したか」)

(フランスは高所得多子世帯に有利な税制を採用しているが、逆に子どもへの給付が厚い北欧やドイツなどでは移民の子供が増加している)


フランスの所得税は個人課税でなく、1946年から、家族政策の要素も加味して、世帯課税の方式で行われています。
これはいわゆるN分N乗方式として有名ですが、まず世帯のうち、成人を1、未成年を0.5(3人目以降から1)とし世帯単位の家族除数を算出し、世帯の控除後所得合計を家族除数で除した所得に累進税率(0%〜41%、45%)が適用され、算出された税額を家族序数で乗じたものが世帯の所得税額となります。

税率は、2018年は下のようになっています。この方式の場合は、一般に子供が多い世帯の税負担は少なくなり、少子化対策を克服したとされるフランスの政策例としてよく挙げられます。
例えば世帯年収42,000ユーロで独身の場合、累進税率0%、14%、30%がそれぞれ課され実効税率約16%で税額約6900ユーロとなる一方、夫婦2人子供2人の場合、家族除数が3となり、世帯課税所得が14,000ユーロとなり、累進税率0%、14%のみが課され、実効税率約4%で税額約1,800ユーロとなります。


(編集)
この税制は所得格差や世代間格差を圧縮する効果もあります。
なぜなら子ども達が成人したあと、現役世代と同じかそれ以上に稼ぎ続ける高齢者世帯の税負担が増え
多くの子供を育てる子育て現役世代の負担は減少するからです。
5 2022/12/27(火) 08:10:55.89 ID:Aap4LR370(1)
現役世代の内部留保
老いる日本の株主、70代以上が4割 若者の目は海外株に

日本企業の株主が老いている。この30年で70代以上の保有額は全体の1割台から4割台に高まった。人口構成を超えるスピードで高齢層に偏った背景に若・中年層の日本株離れがある。国内のリスクマネーが減少に向かっている。


○海外株投資、若者が関心 20〜30代の4割保有

若年層を中心に海外株投資が広がっていることが雑誌「日経マネー」の調査で分かった。
先進国の株式で運用する投資信託や上場投資信託(ETF)の保有比率は20〜30代で回答者の約4割に上る。

調査は個人投資家を対象に4月15日〜5月8日にインターネットで実施。1万3572人から回答を得た。

保有する資産を聞いたところ、「日本株(個別株)」が68.9%(前年調査では65.9%)で最も多かった。「先進国株(投信・ETF)」が35.3%(同29.1%)で続き、「日本株(投信・ETF)」の31.2%(同32.2%)を上回った。「先進国株(投信・ETF)」は前年調査と比べて6.2ポイント増の大幅な伸びとなった。

年齢層別にみると、「先進国株(投信・ETF)」の保有比率は20代が39.0%、30代が40.8%と高い。60代(29.0%)、70代(18.9%)と高年齢層が低かった。

海外株の人気は、投資初心者層にも波及している。投資を始めて6カ月未満の初心者(1544人)の保有資産をみると、「日本株(個別株)」が41.1%でトップだが、2020年調査の60.3%、21年調査の43.1%と比べて減少が続く。一方、「先進国株(投信・ETF)」は35.5%で、20年調査の19.9%、21年調査の30.0%から2年連続で上昇した。

海外株投資は従来、日本株に比べてハードルが高かった。ここにきて保有コストが格安の投信やETFが増えたり、大手ネット証券が売買手数料を大幅に引き下げたりしたことで投資しやすくなった。さらにここ数年は米国株のパフォーマンスが日本株を上回って推移したため海外株への関心が高まったようだ。

海外株人気は、投資成績にも好影響を及ぼしている。22年1〜3月のリスク資産全体の運用成績がプラス(1%以上)だった人の投資スタイルをみると、海外株主体の「国際分散投資」が23.0%で最多だった。円安による海外資産の押上げ効果が寄与したようだ。
6 616 2022/12/27(火) 13:40:01.33 ID:NwGmlsN70(1)
消費税20%にして、子ども手当5万にしようぜ
7 2022/12/29(木) 14:38:30.80 ID:896ka0r2dNIKU(1)
仕事は老若男女問わず大事です
ですが出産は若い女性しかしません
しかも女性の方が寿命が長く、社会が続いていくためにはどうしても女性が出産する必要があります

出産を仕事よりも価値の無いものと認めてしまうと、損をするのは女性です
男性は出産をしないので仕事よりも出産を低くおとしめておくほうが男性を有利な立場にたてます
仕事より価値のないことを女性はしなければならないからです
仕事と出産の兼ね合いで悩むのは女性だけだからです

男性は仕事や給料くらいしか自分の社会的価値を図る物差しがありません
だからそれぞれの仕事に差をつけるような言動を取りがちで、その価値観を女性にも適用しようとします

ですが、どんな仕事でも給料の差こそあれ、社会では必要とされているものなので、お互いの仕事のキャリアは尊重されなければなりません
民間の仕事は公よりもレベルが低いなどということも絶対にないのです

そして、どんな仕事にも責任はありますが、代わりになりうる人もいるのです
それが例え総理大臣でも、です
日本では大臣もよく変わりますから、女性大臣が産休育休とったところでどれ程のものでもありません。

(フランスでは男女平等の進んだ国ですが、出産は男親女親問わず人生で一番大事なこととされています。女性の社会的立場の強さがわかるエピソードです)
8 2023/01/05(木) 01:12:09.01 ID:S9s/SdR40(1)
人口とは、国力の一指標
GDP・通貨価値とは生産年齢人口×労働生産性

(出産と仕事の価値は同等であり、男性と女性の能力も同等なので、出産後も女性が働くためには男性やパートナーが育休をとる必要がある)

フィンランドの国防相、2カ月の育休を取得へ 男性閣僚として初(男性首相の育休は過去にある)

フィンランドのアンティ・カイッコネン国防相が、来年1月から約2カ月間の育児休業を取得することが決まった。
フィンランドでは過去に首相が父親として育休取得したが、男性閣僚の取得はカイッコネン氏が初めて。

AFP通信によると、カイッコネン氏が所属する中央党で15日、育休の取得が承認された。カイッコネン氏は、7月に第2子が誕生。育休取得について「子どもが小さいのは一瞬なので、写真だけでなく記憶もしておきたい」とツイッターに投稿した。

フィンランドでは、今年9月以前に子どもが生まれた父親には、54日間の育休の権利がある。誕生が9月以降なら、両親で計最大約14カ月を取得できる。同政府の昨年の発表では、約8割の男性が取得しているほか、1990年代後半には当時のリッポネン首相が父親として育休を取った。2019年に発足したマリン政権では、すでに数人の閣僚が育休を取得しているが、男性閣僚の取得はカイッコネン氏が初めてとなる。

フィンランドはロシアによるウクライナへの侵攻後、中立政策を転換し、スウェーデンとともに北大西洋条約機構(NATO)入りを目指している。カイッコネン氏が育休取得中は、中央党の別の議員が代理を務めるという。

サーリッコ党首は「全ての人に産休・育休を取る権利がある」として、カイッコネン氏の決断を称賛した。

(追記)
フィンランドは女性の社会進出が進み、男女平等な国である。出生率は近年低下して1.37。
フィンランドは隣の大国ロシア(ソ連時代)と2回も戦争したことがあり、かつ現在はどの軍事同盟にも入っていないため(現在NATO加盟を申請中)、「徴兵制」を行っています。
フィンランドの法律によると、満18歳のフィンランド人男性全員は軍隊に入り、兵役義務を果たさなければならないと定められています。女性は志願制です。


(日本では頻繁に大臣が入れ替わるのだから議員や大臣が産休・育休取っても全く問題ない
知事だと広島県知事が過去に育休を取っています)
9 2023/01/08(日) 17:35:09.34 ID:4KYvRzz40(1)
忌憚のない意見言うと
子供いないのに女となんてよく暮らせると思う
年を取ると負債でしかない
子供を産める年齢の女と付き合えないなら独身の方が絶対にいい
年をとればわかるよ
10 2023/01/09(月) 09:20:08.82 ID:t0U/d8tb0(1)
老老介護・認認介護とは|実態や原因・問題点から
https://www.cocofump.co.jp/articles/kaigo/82/

令和元年(2019年)の日本人の平均寿命は男性81.41年、女性87.45年ですが、日常生活が自立している期間である健康寿命は男性72.68年、女性75.38年です。
また、介護が必要となる期間は男性8.73年、女性は12.06年になります。(厚生労働省統計)
認知症以外にも脳血管障害や骨折による介護も多いです。

内閣府の令和元年(2019年)高齢社会白書の平均寿命の将来推計では、今後も、男女とも平均寿命は延び、令和47(2065)年には、男性84.95年、女性91.35年です。

厚生労働省の推計によれば、2025年には認知症患者数は約700万人に達し、65歳以上の高齢者の約5人に1人を占める見込みで、とても身近な病気です。

年齢階層別認知症有病率(2013年)
65〜69歳2.9%  70〜74歳4.1%
75〜79歳男性11.7%、女性14.4%
80〜84歳男性16.8%、女性24.2%
85〜89歳男性35.0%、女性43.9%
90〜94歳男性49.0%、女性65.1%
95歳〜 男性50.6%、女性83.7%
(認知症施策推進のための有識者会議資料より)

女性の方が認知症になる確率が高いが、男性は体が先に壊れる

在宅介護の約6割は老老介護です。(厚生労働省調査)
老老介護の最悪のケースが、認知症患者が認知症患者を介護するという「認認介護」に進展することです。
認知症の人と家族の会では、80歳以上の老老介護世帯の11組に1組、65歳以上の夫婦に広げると6.3組に1組が認認介護ではないかと試算しています。


現在、65歳まで生きている人のうち、男性の4人に1人は90歳まで生き、100人に1人は100歳まで生きます。同じく女性の2人に1人は90歳まで生き、16人に1人は100歳まで生きます。
100歳以上の高齢者は9割が女性です。(現在は約9万人いますがいずれ100歳以上の高齢者が50万人にもなるとも言われています)

2050年頃には日本の総人口は1億人を切り9200万人に減少する
そのうち100歳以上の人口が50万人を超えて、日本の総人口の0.6%を占める
70歳以上の高齢者は総人口の3割を超え(2760万人以上)、65歳以上が4割に迫る見通し

東京など大都市はともかく、地方は高齢女性ばかりになります
2060年、日本の年齢層でもっとも多いのは86歳。そのうち女性は70万人の予測です
11 2023/01/13(金) 10:59:07.74 ID:Bw1cmuoV0(1)
介護保険利用者の7割は女性!
2060年、日本で一番多い年齢層は86歳(そのうち女性が70万人強の統計予測)
高齢人口急増 総人口の約4割
「2040年大量孤独死社会」の恐怖
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20190612/med/00m/100/001000c
(毎日新聞・医療プレミアより)

現在、老齢年金の平均月額は、厚生年金約14万7000円、国民年金は約5万5000円(17年度末)だ。一方、自治体の補助などがある特別養護老人ホーム(特養)の費用はざっくり丸めて月額7万〜15万円、民間経営の介護付き有料老人ホームは月額15万〜30万円以上必要といわれる。

費用を低く抑えられる特養への入所希望者は多いが、15年以降、要介護3以上でなければ原則入所できなくなるなど、入所基準は格段に厳しくなった。入所待機者数は高い水準でとどまったままだ。

年金や貯蓄が少ない人は、介護が必要になっても簡単には介護施設に入れず、訪問介護や生活援助サービスを利用しながら自宅で過ごすしかない。
(保証人がいない高齢者は、施設入居の順番も後回しにされやすい)

2040年には、就職氷河期世代で非正規雇用の割合が高い団塊ジュニアが高齢期を迎え、65歳以上の高齢者が総人口の4割の約4000万人に達する。関係者は「現役世代の就業者が減るなか、医療、介護サービスの質は大きく下がるだろう」と予測する。

特に危機に陥るのは首都圏などの大都市部。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、首都圏の高齢人口は25年以降も増え続ける。

だが、訪問介護に必要なヘルパーのなり手は足りず、離職者も後を絶たない。
未婚率上昇と合わせて、家族がいない「1人暮らし高齢者」も増え続ける。「特に東京では高齢者増加に介護や医療のインフラが追いつかない。医療も介護も受けられない高齢者が増え、大量孤独死社会が来るかもしれない」と危惧されている。

在宅介護だと6割が65歳以上の老老介護です。
2065年の予測は、男性の平均寿命は84.95年、女性は91.35年です。
(現在の死亡最頻値は男性87歳、女性93歳です。100歳以上の9割は女性です)

公的年金は賦課方式(そのときの高齢者をそのときの現役世代てを支える。収入の少ない人や寿命の長い人に有利)なので少子化が進むと受けとる年金は減少します
12 2023/01/15(日) 10:28:36.48 ID:FLXy3fEh0(1)
日本経済再生への道
−生産性の改善には何が必要なのか (RIETI)
https://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/21020401.html
デービット・アトキンソン

GDP(国内総生産・国力または通貨価値)とは「生産年齢(15〜65歳)人口×労働生産性(給与)」です。
今までの50年間、先進国の経済成長率は平均して3.6%でしたが、その中で人口増加成長要因は半分の1.8%、生産性向上が残りの1.8%でした。
企業コンサル大手のマッキンゼーの分析によると、今後の50年間では先進国の人口増加要因は0.6%まで下がると見込まれているため、今後の経済成長には生産性がますます重要になってきます。

日本の経済成長を考えたときにも同じことがいえます。日本は現在、世界第3位の経済大国といわれていますが、それは主に「人口の多さ」が寄与しています。(日本には資源も肥沃で広大な農地もありません)

先進国の中で人口のランキングをみると1位の米国が3億4,000万人、次いで日本は1億2,600万人ですが、生産性をみると米国9位、日本は28位です。

先進国のGDP総額ランキングは「人口が最大の決定要因」になっているので、人口増加による成長要因が見込めない中でGDPを維持もしくは成長させていくためには、労働生産性を上げていくしか方法がありません。

国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来総計人口」を基に作成した2015年から2060年までの生産年齢人口の予想をみてみると、2015年には約7,700万人いる生産年齢人口(15〜64歳)が2060年には42.5%減の約4,400万人にまで落ち込みます。

GDPを、最低でも現状維持の550兆円としたとき、2020年では生産年齢人口1人あたり約760万円になり、計算上では2060年には1.7倍の約1,260万円まで上がっていかないと、日本経済は間違いなく落ち込んでいくことになります。(円安の影響は含まず)

IMFがG7加盟国で行った分析をみると、実質経済成長率の平均が2.1%の中で、日本は一番低い1.3%に留まり、一番高い米国の3%や、英国の2.9%に比べて著しく少ないといえます。
13 2023/01/17(火) 10:21:35.24 ID:b4D8V2vE0(1)
GDP(国力・通貨価値)とは人口(生産年齢人口)×生産性(労働生産性)です
2025年から日本の生産年齢人口減少が一気に加速する!

長期的には円安の恐れ、少子高齢化で国力(GDP)低下
平野英治・元日銀理事(2009年9月29日)

日本銀行元理事の平野英治氏は少子高齢化という日本が置かれた厳しい状況を放置し、きちんとした成長戦略を打ち出せなければ、国力(GDP)の低下に応じて為替は 長期的にはむしろ円安に向かう可能性が高いとの見方を示した。

成長戦略なければ円安で生活水準が低下する
一方で「円を長期的にどう見るのか」という問題もある、と平野 氏は言う。
日本は、資源・食糧の調達を輸入に頼っているため、円に購買力がないと、その分だけ日本の国民の生活水準が低下する。
同氏は 「長期的には、日本の国力(GDP)が立ち直り、それを反映して緩やかに円高 に進むことは日本の国益にかなう」との見解を示した。

しかし平野氏は「少子高齢化が進む中、きちんとした成長戦略を打ち出せない現状を見るにつけ、残念ながら日本の国力(GDP)が長期的に高まることは考えにくい」と指摘。
少子高齢化という不利な条件をそのままにして、日本が置かれている厳しい状況にきちんとした対応を打ち出せなければ、「相対的に国力(GDP)が落ちて、円が安くならざるを得ないという事態もかなりの確率であるのではないか」としている。
(ブルームバーグ・ニュース)


GDP(通貨価値)とは人口(生産年齢人口)×生産性(労働生産性)です
アベノミクスで円を大量に市場に出したので円の価値が下落した
今後さらに円安が進めば外国人が出稼ぎして日本で働くメリットが薄れる
海外からの労働力は東アジアでは中国韓国タイ台湾シンガポール等と取り合いになるかもしれない
国内で働いていても家族を養うことができないと、逆に他の国に「出稼ぎ」に行く日本人も出てくるだろう
人口が減れば地価も当然下がります

2060年、日本で一番多い年齢層は86歳!(そのうち女性は70万人強の統計予測)
その頃、100歳以上の高齢者は全国で40万とも50万人にもなると言われています
そのうち女性は9割を占めます(現在の100歳以上は約9万人)
女性の死亡最頻値は現在でも93歳(約3割)で、今後も伸びる予測
14 2023/01/26(木) 13:53:28.86 ID:OrTLTiYk0(1)
2060年、日本で一番多い年齢層は86歳!(そのうち女性は70万人強の予測・高齢化率は人口の4割)
人口オーナスとは?

総人口に占める高齢者や子供(従属人口、65歳以上と14歳以下)の人口割合が高く、経済成長の足を引っ張っている状態をさす概念
オーナスonusとは「重荷・負担」との意味で、人口の年齢構成による経済や社会への不利益が続く時期をいう。人口オーナスの対語が人口ボーナスで、総人口に占める働くことができる人々(生産年齢人口、15〜64歳)の割合が高く、経済成長を促す状態をいう

日本は世界でも特に人口オーナスの進んだ国である。1950年代から1990年代半ばまで人口ボーナス期に該当し大きな経済成長を達成したが、1990年代から人口オーナス期に陥っており、主要国で最も早く少子高齢化の進行と人口オーナス期入りした
生産年齢人口の割合をみると、1992年の69.8%をピークに減少し続けており、2020年には59.5%に低下した。今後、2065年には4,529万人(全体の51%)にまで落ち込むと予想されている
人口減や少子高齢化の進む日本では、人口オーナスが経済や政策を考えるうえで重要な概念になっている

一般に多産多死社会から多産少死社会へ移行すると人口ボーナス期に入るが、20〜40年程度しか続かず、社会が成熟するにつれ、少子高齢化が進み、人口オーナス期に入るとされる

人口オーナス期には、出生率が低く、平均年齢が高くなり、現役世代の労働力人口が減少する
消費が低迷・減退し続けるうえ、貯蓄率が低下して資本ストックも減るため、経済成長率が低くなる
生産年齢人口の減少によりGDPが落ち込む
国内市場が縮小すると投資先としての魅力が低下し、更に若年層の減少でイノベーションが生じにくくなり、成長力が低下していく
現役世代に比べて高齢者が多くなり、社会保障制度の維持がむずかしくなる等の特徴をもつ

現在、65歳まで生きている人のうち、男性の4人に1人は90歳まで生き、100人に1人は100歳まで生きます。同じく女性の2人に1人は90歳まで生き、16人に1人は100歳まで生きます。

100歳以上の高齢者の9割は女性(曾祖母世代)です!(現在9万人程ですが、今後50万人を越えると予測されています)
介護保険利用者の7割は女性です

先進国だとフランスに限り出生率2.0程度を維持している
15 2023/01/27(金) 12:01:16.42 ID:r0LFi9lg0(1)
「年収がどんなに多くても、出産・子育てをしたいと思えない」
20代の19.5%、5人に一人
https://yorozoonews.jp/article/14822466

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が2023年1月、20代の男女1000人を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査2023」を実施し、その結果を公開。20代の半数以上が結婚をイメージできる年収が600万円であることが明らかになった。

同調査では、ネットエイジア株式会社の協力のもと、全国の20〜29歳の男女1000人(男女各500人)に対して、インターネットリサーチを行った。

結婚しようと思える世帯年収額を聞いたところ、年収400万円(=「年収400万円あれば」までの合計)では32.8%と、約3人に1人が結婚をイメージ。年収500万円(=「年収500万円あれば」までの合計)では49.9%と半数以上に至らず、年収600万円(=「年収600万円あれば」までの合計)でようやく61.0%と半数を超える結果に。20代の半数以上が結婚をイメージできるのは「年収600万円」であることが明らかになった。

2022年1月に公開された前回調査では、年収500万円(51.9%)で半数を超えていたため、結婚へのハードルが上昇したという結果になった。また、今回の調査では17.7%が「年収がどんなに多くても、結婚したいと思えない」と回答し、前回から3.9ポイント上昇した。

続いて、出産・子育て(1人)をしようと思える世帯年収額を聞いたところ、前回調査では年収600万円(50.0%)で半数以上に達したのに対し、今回は年収700万円(57.2%)と、結婚同様にハードルが上昇。

また「年収がどんなに多くても、出産・子育てをしたいと思えない」と回答した人は19.5%と、前回から5.0ポイントの上昇となった。
(SMBCコンシューマーファイナンス調べ)


生産年齢人口が減ると経済は落ち込むし円安にもなるだろう
日本を脱出する人が多いの分かる
子無し総理大臣のせいで海外に比べて少子化対策が遅すぎたな
16 2023/02/01(水) 12:10:29.25 ID:eth/phLp0(1)
世界の高齢化率(65歳以上の人口に占める割合・2021年)

日本 28.7(世界1位)
イタリア 23.6(世界2位)
ポルトガル 23.1(世界3位)
フィンランド 23.0(世界4位)
ギリシャ 22.6(世界5位)
ドイツ 22.0(世界6位)
ブルガリア 21.8(世界8位)
クロアチア 21.7(世界9位)
スロベニア 21.3
フランス 21.1
スウェーデン 20.5
オランダ 20.5
デンマーク 20.3
スペイン 20.3
イギリス 18.8
カナダ 18.6
アメリカ 17.0
韓国 16.6
オーストラリア 16.5
台湾 16.1
ロシア 16.0
シンガポール 14.3
タイ 13.5


国民の平均年齢は第1位モナコに次いで 日本は第2位 48.6歳
日本の人口増加率は世界最下位

年齢の中央値データより
ドイツ 47.8歳 (ユーロ圏)
イタリア 46.5歳 (ユーロ圏)
ギリシャ 45.5歳 (ユーロ圏)
ポルトガル 44.6歳 (ユーロ圏)
スペイン 43.9歳 (ユーロ圏)
韓国 43.2歳 【東アジア】
フィンランド 42.8歳 (ユーロ圏)
オランダ 42.8歳 (ユーロ圏)
台湾 42.3歳 【東アジア】
カナダ 41.8歳
フランス 41.7歳 (ユーロ圏)
スウェーデン 41.1歳
イギリス 40.6歳
ロシア 40.3歳
ノルウェー 39.5歳
タイ 39歳 【東アジア】
アメリカ合衆国  38.5歳
中国 38.4歳 【東アジア】
オーストラリア 37.5歳
シンガポール 35.6歳 【東アジア】
ブラジル 33.2歳
インドネシア 31.1歳
インド 28.7歳

ヨーロッパで最も小さいが最も裕福な国の1つなのがモナコです。モナコは世界で最も高い年齢の中央値である55.4歳を誇っていますが、モナコの人口データは裕福な退職者(EU域内移住)の人数が多いために、人口構成比が歪められている可能性があります。


日本の女性の多くが子どもを産んでいなければ、現役世代の人口減少から国内の需要がなくなるのは当然で、GDPは維持できない
日本は国内資源もないし、普通は通貨安を予想するけど、さて、どうなるかな
17 2023/02/02(木) 12:56:08.06 ID:S1fq3Rf200202(1)
>>9
ハズレ嫁をもらった人はそうだろうね。
18 2023/02/02(木) 13:24:50.57 ID:y8ceMeOa00202(1)
高度経済成長は冷戦期という都合の良い時代の産物でしかなかったし、
バブル期に本来の実力以上の好景気を体験してしまって皆が勘違いしてただけ

資源エネルギー問題では打開策なんてないし、食料問題は肥料や飼料まで含めると
自給率なんてゼロどころかマイナスなんだよ、逆に人口削減政策取らないといけない

親分のアメリカでさえ資源価格が高騰しないと自国産燃料が採算取れないんだし、
中国は化石燃料も食料も自給出来ていない、つまり米中依存の日本は失敗国家確定

せめて冷戦終結後にロシアとの関係を深めて食料や資源の確保に努めるべきだった
今の状態が完全に逆方向であり、歴史的に見て取り返しの付かない大失態なのを
現代日本人が感じていないんだから、滅びるのが当たり前なんだよなあ
19 2023/02/03(金) 11:52:49.80 ID:VJ1xuJNB0(1)
育休制度があっても、日本の男性の取得率が極めて低い理由
人材流動性が低い閉鎖的な日本企業にはびこる治外法権
舞田敏彦(2021年)

育児・介護休業法が改正され、男性の育休取得が促されている
『少子化社会に関する国際意識調査』(2020年)では、20〜40代の子持ちの有配偶男性(同じく女性)に「直近の子が生まれた時、出産・育児に関する休暇を(配偶者は)とったか」「育休期間」を調査した

日本で育休取得した男性は17.9%で、期間は「2週間未満」が82.3%と大半を占める。「6カ月以上」という長期は6.2%しかいない

フランスの男性育休取得率は58.6%、ドイツは63.0%、スウェーデンに至っては86.7%で日本よりずっと高い
日本男性の子育て参加の遅れは明らかである

なぜこのような惨状になっているのか
育休をとらなかった男性、夫が育休をとらなかった女性に理由を複数回答で問うと、日本の首位が「業務繁忙で休めなかった」(39.4%)、2位が「出産・育児の休暇制度がなかった」(37.4%)、3位が「休むことによる減収が怖かった」(26.2%)だった

2番目の理由だが、男性育休の制度は法律で規定されている。法律で定められている育児休業は、全ての労働者に適用されるはずだ
しかし「ブラック企業」(ブラック校則含む)では、社会の決まり(法律)よりも、自分が属する小社会(会社)のマイ(違法)ルールが優先されている

企業の違法行為を、労働者が正せない日本社会の制度や状況に問題があるのだ

(追記)
日本企業では、契約社員が妊娠すると次の契約を打ちきったり、正社員でも産休育休を認めないとか、子どもを持つと同じ仕事をしていても正社員でも昇進を遅らせるなど、労働法等に違反しているのではと思われる会社がかなりの数ある

海外はジョブ制雇用で退職金制度はない。同一労働同一賃金で正社員と非正規雇用の待遇・賃金差も小さい。そのため転職が頻繁に起こり、人材の流動性が高い(つまりブラック企業の淘汰が進む)

大事なのは古い体質の会社を守ることではなく、(転職しても)労働者の権利や雇用や給与を守ることで、新しい商品や仕事や企業を生み出し育てていくことである
20 [age] 2023/02/03(金) 12:23:36.09 ID:Rdx7NhYC0(1)
子どもを作る予定で結婚した

妻には持病があったけど妻の主治医のところに結婚前に一緒に行ったら「お子さんが欲しいなら早く作った方が良い」と言われてすぐ結婚した

しかし結婚して1年もたたないうちに妻が倒れて入院して人工透析することになった

子どもいないまま7年経過

特に離婚する理由がなく仲良しだから結婚生活は続行

特に何も問題ない
21 2023/02/05(日) 12:20:20.24 ID:Peod/vKu0(1)
「専業主婦に憧れる女性」がドイツ(欧米)にいない理由 
サンドラ・エフェリン(コラムニスト)

昔のドイツの家庭では家計の管理は男性である夫がしていました。夫の収入が高くても、専業主婦である妻に微々たるお金しか渡さないケースも多かったのです。そのため家自体は裕福なのに、自分のためにお金を使えない専業主婦が多くいました。
(欧米は夫婦でも厳密な別財産制)

しかも既婚女性が仕事をする場合、ドイツの法律では1977年までは「夫の同意」が必要でした。既婚女性が働く場合は「妻が働くことに同意します」と書かれた夫からの同意書を、必ず職場に提出していました。

(このため欧米では主婦によるウーマン・リブ運動が起きました。夫が仕事・子どもが学校に出掛けた後、家事を済ませてから外に出てデモをしていました。時間があるから主婦も外で働いて稼ぎたいという意味です。しかし、世代を経た今では、欧米男性も家事をするようになりました。)

日本では大学の専攻とは別分野の仕事に就くこともあります(メンバーシップ型雇用)が、欧州では女性も高校・大学で学んだ専門分野の仕事に就く(ジョブ型雇用)ことがほとんどです

今では欧州で専業主婦になる場合、語学に堪能でなかったり持病があるなどの理由がないと、周囲の人から「なぜ働かないの?」と聞かれます

日本でドイツ人男性と結婚したある日本人女性は、夫の都合でドイツに引っ越しましたが、住んでまだ間もないのに、現地で会うドイツ人に「あなたはなぜ働かないの?」と頻繁に聞かれ精神的につらかったと言います。夫の仕事の都合による引っ越しであることを説明しても「あなたも早くドイツ語を覚えて働けばいいのに」と言われたそうです

「女性の生き方」について、日本では「欧米のほうが自由に生きられる」と思われがちです
確かに「働く女性」は日本よりも自由です

しかし「専業主婦という選択肢」は欧州ではないに等しい(失業者の扱い)ので、意外にも日本で言う「女性の多様な生き方」は認められていないのです

(追記)
フランス・ドイツ・スウェーデン等の年金制度は所得比例方式で、専業主婦は任意加入し保険料を払わない限り年金を貰えません。この事も欧州の女性が働く一因だと考えられます
22 2023/02/17(金) 10:16:20.48 ID:Udg0dxon0(1)
5歳階級別 男女人口比較 (2015年国勢調査より)
総数 男性/女性 95% 女性が多い
10代後半〜40代での合計 70万2554人も男性が多い

0歳〜4歳 男性/女性 105% 男性が多い
5歳〜9歳 男性/女性 105% 男性が多い
10歳〜14歳 男性/女性 105% 男性が多い
15歳〜19歳 男性/女性 106% 男性が多い
20歳〜24歳 男性/女性 104% 男性が多い
25歳〜29歳 男性/女性 103% 男性が多い
30歳〜34歳 男性/女性 102% 男性が多い
35歳〜39歳 男性/女性 102% 男性が多い
40歳〜44歳 男性/女性 102% 男性が多い
45歳〜49歳 男性/女性 101% 男性が多い

50歳〜54歳 男性/女性 100% 男女ほぼ同数

55歳〜59歳 男性/女性 99% 女性が多い
60歳〜64歳 男性/女性 96% 女性が多い
65歳〜69歳 男性/女性 93% 女性が多い
70歳〜74歳 男性/女性 87% 女性が多い
74歳〜79歳 男性/女性 80% 女性が多い
80歳〜84歳 男性/女性 67% 女性が多い
85歳〜89歳 男性/女性 51% 女性が多い
90歳〜94歳 男性/女性 33% 女性が多い
95歳〜99歳 男性/女性 21% 女性が多い
100歳以上〜 男性/女性 16% 女性が多い 

https://toyokeizai.net/articles/-/455653?display=b
天野 馨南子 東洋経済オンラインより
(2020年調査では男女比率が揃うのが55歳〜59歳に上がっている。現役世代は圧倒的に男性の方が多い)

日本人男性の平均寿命は81歳、女性の平均寿命は87歳。
もっとも亡くなる人数が多い(最頻値)のは男性は87歳、女性は93歳。

全国の生涯未婚率(50歳時点)は男25.7%、女16.4%だったが、東京に限ると男26.4%、女20.1%。(2020年統計より)
23 2023/02/23(木) 15:18:21.42 ID:GWATqtbK0(1)
「ルック・イースト」で有名なマレーシアのマハティール元首相は、 今の日本を評して

「日本を凡庸な国に変えたのは人口減少が主因である。一国の人口が減少し、高齢化することは、その国が衰退へと向かっていることを意味する。

高齢者は家でテレビを見ていれば快適という場合が多く、高級レストランに行くことも少なければ、車を買い替えたり、スーツやゴルフクラブを買ったりすることもない。高齢者は必要なものが既に揃っているから消費が極端に減るのだ。

この点、私は日本の未来に強い危機感を感じる。今後、日本国内の消費規模は縮小の一途を辿るだろう。 近年かくも多くの経済刺激策が打ち出されたにも関わらず、所期の目標に何一つ達しないのもその前兆であろう。

最終的にイノベーション力と特許件数を決めるのは高齢者ではなく若者だ。どうやって解決するのだろう。
為政者の口から出る答えは、その多くが産休と出産助成金の確保だった。私は失望した。

フランスやスイスのような出産支援策の成果があがった国であっても、人口減少のプロセスは緩やかで、莫大な資金が投じられている。

一方で日本人は移民排斥で有名な民族だ。日本人の純血を維持することは、日本人にとって当たり前で、根深い考えのようだ。
外国の移民受け入れにより出生率の問題を解決しようと、公の場で議論しようとする人がいない。
日本の一般人にせよ、政界のエリートにとっても、これは最初から選択肢でさえないのだ。

他方、日本以外の先進国は、 米国:320百万人(2013年)→462百万人(2100年) フランス:64百万人→79百万人 イギリス:63百万人→77百万人 と予想されている。
米国の人口は急増が、またヨーロッパ諸国には、なだらかな増加が予想される。この数字は移民政策と深く関係している。

先進国主要国で人口減少問題が本当に深刻なのは移民政策を拒絶している日本だけの可能性が高い。
日本は今、世界でなんら変哲もない平凡な国へと向かっている。
最終的には人口問題が暗い影を落とし、そこから逃げ出せなくなるだろう。
もし私が日本の若者なら、他の国への移民を考える」 と結んでいる。
24 2023/03/04(土) 22:19:43.92 ID:oj2eHKBb0(1)
やはり消費税を30%にして、子ども手当を10万たそうぜ
25 2023/03/09(木) 23:18:00.43 ID:5bsNNzGz0(1)
ダイバーシティ(多様性)=身勝手が許される、と誤解してはいけない 
https://diamond.jp/articles/-/70505
佐々木かをり(事業家)

ダイバーシティの本質は、性別でも年齢でもなく、「視点のダイバーシティ」である。すなわち、物事をどう見るか、どのような分析・評価をするかということだ。

多様な視点が活かされる組織づくりをしていくことが経営者の仕事であり、それができる企業が、社会からも認められ、愛され、成長する。簡単に言えば、様々な背景、出身、年齢、性別、人種等から多様な人が採用され、それらの人たちが自分の考えを提案したり議論できる場が与えられ、平等な研修機会がある会社にする事だ。

どのような背景を持つ人たちにも正当な人事評価がされ、社内でのキャリアの道も開かれ、平等に裁量や出世機会が与えられる。さらに企業の発信時にも多様な視点が活かされれば、その企業はもっと強くなる。

多様な視点が重要になるダイバーシティ組織では、それぞれの働き手からの「視点」が多様性の源泉となるのだから、自分の視点を提供しなければ、チームに参加していない事にもなりかねない。
「多様性」を構成する要素が、一人ひとりの働き手なのだから、働き手が各自の立場で、自らを高め、自分の考えをまとめ、提案する力を育て、組織に貢献する事が求められるのだ。

つまりダイバーシティ組織とは、参加したい人はどんな人でも受け入れられるという事実と、そのためには誰もが「組織に貢献する必要がある」という事実、両方が共存して初めて成り立つ進化した組織である。

個人のわがままを許しているのではなく、それぞれの人の最大限の貢献可能性を引き出すための環境を作り整える。自分勝手な人を増やすのではなく、全員の最大の力が発揮される仕組みを構築するのが、ダイバーシティなのだ。

年功序列の下、穏便に会社で働いていれば良かった時代は終わり、自らを高め、貢献する時代にシフトしているのだ。
それも、必ず、チームの総合得点を上げるという目標に向かって。


つまり、「社会参加したい(会社で働きたい)人達を平等に扱い、権利を守り、社会参加する(会社で働く)環境を整える」のがダイバーシティ。
そもそも、社会参加したくない人達の権利を擁護するための自己弁護には、使えない概念なのです。
26 2023/04/01(土) 13:45:54.91 ID:Zx2EYJUC0(1/2)
将来的に日本男性の2人に1人は子を持たずに生涯を終える
https://president.jp/articles/-/65859?page=2
荒川和久(2022年)

日本の2020年時点(1970年生まれ)の女性の生涯無子率は27%で、世界一高いです。この15年で一気に他国をごぼう抜きしました
日本より出生率の低いイタリアやスペイン等も無子率は急激に上昇しており、フィンランドも20%超えです

先進国で生涯無子率が上昇する中、唯一アメリカだけは16.3%→11.9%に減少しています。しかし、同じ期間での出生率は2.02→1.64に下げているので、生涯無子の女性の割合は減っていますが、その分一人当たりの出生数は減っています

2020年の国勢調査による生涯未婚率は、男性28.3%、女性17.8%です
つまり、日本女性の生涯無子率27%というのは、婚歴有の無子率が、27%−17.8%=9.2%であることを意味します
この婚歴有の無子率を男性の生涯未婚率と合計すると、男性の生涯無子率は37%超となり、今の日本男性の4割が生涯無子であることが分かるのです

そして、さらに未婚率は上昇すると推計されているので、将来的に日本男性の半分は子を持たずに生涯を終える時代になるでしょう

日本では出生動向基本調査において、45〜49歳時点の夫婦の子無し割合については長期的に統計をとっています
それによれば、婚歴有の無子率は1980年代と比べて、3.5%→9.9%へと6.4PT上昇しています
女性の生涯未婚率は13.4PT、男性は25.7PTも上昇しています
つまり、生涯無子率を上げている原因は、生涯未婚率が上昇しているからなのです

私が試算した「発生結婚出生数」というデータによれば、1婚姻あたり(その後離婚があっても)平均して約1.55人の子どもが生まれます
2021年の婚姻数は50万組です。2022年では、50万組×1.55人=77.5万人となり、出生数が80万人を切るのは当然の結果なのです


男性の平均正社員率は79.8%。女性の平均正社員率は58.8%。
男性は25歳以降8割が正社員になるが、女性は30〜34歳で正社員率が低下しM字グラフになっている。
だから、子どものいない男性や夫婦は子育てリスクを資産に振り替えているので、それなりに金融資産をもってるでしょう
27 2023/04/01(土) 13:48:33.48 ID:Zx2EYJUC0(2/2)
2021年 日本で1億円以上の金融資産をもつ富裕層は149万世帯
その純金融資産総額は364兆円と推計
https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2023/cc/0301_1
野村総合研究所(2023年)

富裕層・超富裕層の世帯数は、2005年以降の最多に
5000万円以上の金融資産をもつ世帯は全体の9%で約1割を占める

預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から不動産購入に伴う借入などの負債を差し引いた「純金融資産保有額」を基に、総世帯を5つの階層に分類し、各々の世帯数と資産保有額を推計しました。

超富裕層(5億以上〜)
資産保有総額105兆 9万世帯 世帯割合0.2%
富裕層(1億〜5億未満)
259兆 139.5万世帯 2.6%

準富裕層(5000万〜1億未満)
258兆 325.4万世帯 6.0%
アッパーマス層(3000万〜5000万未満)
332兆 726.3万世帯 13.4%

マス層(〜3000万未満)
678兆 4213.2万世帯 77.8%

2021年の富裕層・超富裕層の合計世帯数は、この推計を開始した2005年以降、最も多かった2019年の132.7万世帯からさらに15.8万世帯増加しました。
2019年から2021年にかけて、富裕層および超富裕層の純金融資産保有額は、それぞれ9.7%(236兆円→259兆円)、8.2%(97兆円→105兆円)増加し、両者の合計額は9.3%(333兆円→364兆円)増えました。
また、富裕層・超富裕層の世帯数はいずれも、「アベノミクス」が始まった2013年以降、一貫して増加を続けています。

我が国の富裕層は「事業オーナー」である場合が多く、金融資産1〜5億円の富裕層では、その約3分の1が「事業オーナー」であることがNRIの調査で明らかになっています
28 2023/04/04(火) 09:45:00.73 ID:PelyVsjL00404(1)
子どもの人生は子どものもの
子どもは親の持ち物でも資産でも作品でもありません
でも子育てにはコストがかかるだけでなくリスクもあり親の責任は求められますが

子どもを育てている世帯を税制で有利にしないと子どもは増えない
子どもは次の社会の担い手だからみんなにメリットがある
天然資源のない日本で人口資産が減ったら
社会の活力が失われてGDP減少から円安・インフレになるかもしれない
29 2023/04/08(土) 08:57:53.89 ID:tmKh9RNO0(1)
富む前に老いる国、日本以上の早すぎた少子化
高学歴女性ほど結婚しないタイ
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45255
末永恵

タイは日本にとってもアジアの拠点として最も重要な国と言ってもいい。しかし、この国でも少子高齢化が急ピッチだ
いまや日系企業がタイに進出する際の問題は、賃金やカントリーリスクの上昇ではなく、実は「人手不足(高度人材含む)」にある

1994年に約7%だった60歳以上人口が2012年には約12%へと跳ね上がった。高齢者数は2030年には1760万人(総人口の約25%)、2040年には2050万人に達すると見込まれている

また、合計特殊出生率も1.39と日本より低く、首都バンコクに限っては0.8とも言われ、平均年齢も他のアジア諸国よりはるかに高い34歳(ASEAN域内で2番目、トップはシンガポール)

他のアジアの国と同様、医療技術発展に伴い平均寿命が伸び、高齢化に拍車がかかる。一方、人口抑制策を進めるなか、女性の高学歴化による社会進出拡大で晩婚化、未婚化が急増していることが背景にある

ASEAN域内では、イスラム国家ゆえに人口増が見込まれるインドネシアやマレーシアを除けば、タイはシンガポールに次いでいち早く、“超”少子高齢化社会へ向かうのは間違いないだろう

タイでは、UHC(公的医療制度)の整備が進み高齢者が増える一方、介護が必要な高齢者に対する公的な支援制度の整備は遅れている。具体的には、十分な介護保険も、国民全体を対象とした年金制度も存在せず、困窮高齢者への経済的支援は少額の高齢者手当支給にとどまっている。公的な介護施設も限られており、今後、十分な数を整備できる財政的な裏付けもない。タイ政府の基本方針の中でも、家族やボランティアによる在宅介護の推進が掲げられている

タイでは既に人員不足の課題は、主力産業の観光業をはじめ多くの階層で始まっている

コロナ危機以前から、優秀な管理職層やITなどに代表されるエンジニア層の人材不足が指摘されており、コロナ禍を経て人材問題はますます顕在化しているという
日系企業にとっても、日本人が望むレベルの管理ができる優秀な管理職人材の不足、他国に引けを取らないレベルのスキルを持ったエンジニア不足の課題は、年を追うごとに悪化している

人口減少は長期的なカントリーリスクなのは間違いない
30 2023/04/11(火) 14:23:21.53 ID:7U8I5+h00(1)
「どうせ困るのは将来の日本人だから(自分さえよければいい)」
返せない借金を膨張させる日本の末路
子供を持たない人や高齢者の比率が増えたため、誰も「将来の国債の返済方法」を考えていない
https://president.jp/articles/-/44316
磯山友幸(2021年)

新型コロナウイルス蔓延に伴う経済対策で、「国の借金」が急増している
財務省が発表している「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」によると、2020年末に1212兆4680億円と初めて1200兆円を突破した。財務省はこれまでも「国の借金が最高を更新している」と警鐘を鳴らしてきた

膨張した国の借金は、どんな格好で国民のツケとして回ってくるのか

財務省が普通に考えるのは、増税によって歳入を増やし、借金返済に回すという手法だ。つまり、いつかは大増税がやってくる、という形で国民がツケを払わされる
だが、増税は実際には難しい

ではどうなるか。おそらく、国は国債発行を続け、国の借金が減ることはないだろう。日本銀行も国債の購入を続け、借金増加を助けることになる

どこかの時点で国債発行が限界に来るはずだが、海外投資家が日本国債を持つ比率は高くないので、ギリシャのように海外投資家に売り浴びせられて一気に国債暴落が起きるかどうかまでは分からない

国民に回ってくるツケで蓋然性が高いのは、急激なインフレだろう
当面は企業業績の悪化から賃金減少、消費の減少とデフレ色が強まるだろうが、ポストコロナで世界経済が回復過程に入ると、一気に物価上昇に火が付くことになりかねない

日本銀行が紙幣を擦り続ければ、お金(yen円)の通貨価値は下がっていくわけだから、相対的に日本の物価は上がらざるを得ないのだ

今、株価や不動産などの資産価格だけが上昇しているのは、実体経済の回復を先取りしているのではなく、貨幣価値の下落を織り込んだ将来のインフレの予兆なのかもしれない
31 2023/04/22(土) 22:07:39.47 ID:nn89F2Ee0(1)
日本以上の急速な少子高齢化
シンガポールで外国人家政婦が増える事情 
老親と同居の在宅介護が主流
(産経bizほか 2019年)

2030年に高齢化率が20%を超える予測のシンガポール
社会保障費用は、義務的な個人ごとの積立基金CPFから支出するのが原則で、老後の十分な積み立て金がない高齢者もいるという問題がある

シンガポールは1995年には、60歳以上の自活できない両親の扶養をその子どもに義務づける「両親扶養法」が制定されているため在宅介護が主流
漢民族の「老いた親の面倒は国でなく、最終的に子どもが見る」という儒教に基づいた親孝行を徳目とする考え方があるからだ

都市国家の島国シンガポールは、積極的な外国人労働者の受け入れを進めて経済成長し、1人あたりの所得で日本をはるかにしのぐ裕福な国となった。だが、住宅不足や格差問題が深刻化し、政府は2010年、外国人流入の伸びを抑制する方針に転換。建設労働者などは減少しており、14年からの5年間で12%減少、24万人となった

シンガポール政府は1978年、労働力不足の解消へ、女性の積極的な労働市場投入とともに、家事や育児に加え、介護の仕事を外国人家政婦に任せる方針を打ち出した
その結果、2019年では5世帯中1世帯以上が家政婦を雇っているとされ、外国人家政婦は5年前比17%増であり、給与も上昇している。家政婦需要は今も増え続けて、30年には30万人になるとの試算もある

政府は介護施設の比重を低く抑え、社会福祉費用を圧縮しようと、国民の8割超が暮らす公営住宅の割り当てなどで、親子同居を奨励している(つまり介護も保育も家族の中でが原則なので、各家庭で外国人家政婦を雇う必要がある)


2022年の1シンガポールドル=約100円
一人あたりGDPはシンガポールは72794USドル、日本は39313USドル(2021年)
シンガポールの英語力は世界第2位(世界第1位はオランダ 2022年)
シンガポールの出生率は1.10(2020年)
32 2023/04/23(日) 02:26:40.12 ID:k+Eys3U70(1)
生まれたら負けなのばれたからだろw
奴隷になるだけやで
上級以外は
33 2023/05/08(月) 01:35:01.87 ID:1XSZqS2z0(1)
「ヒト」も生きもの
日本の義務教育・生物学教科書には「ヒト」が不在
少子化対策は10代からの性教育
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC18AE60Y3A410C2000000/
松田良一 (東京大学名誉教授 生物学)

日本の学校教育では、最も大事なヒトの生殖(生理、性交や受精、着床、妊娠と避妊、胎盤、へその緒、分娩)や性接触性感染症、感染に伴う不妊については全く教えていない
これらは高校生物の学習指導要領にすら入っていない。わずかに保健体育で取り上げているが、その科学的記載は乏しい

これに対して、オランダなど先進国の中学・生物教科書には「ヒト」が溢れており、サルモネラ菌による食中毒からメタボリック・シンドローム、アルコール中毒まで、文字通り、ヒトが生きていくための生物学がオールカラーの図版とともに露骨なまでに展開されている

また、オランダや欧米先進国では、ヒトの性に関する科学教育が、13、14歳向けの生物教科書で分かりやすく図解入りで説明している
コンドームなどの避妊具の装着法(バナナに被せる実習)、さらにクラミジアや淋病など性接触性感染症にかかった場合、どのような症状が現れるかについても自己診断できるように書かれている
万一感染したら直ちに処方すべき抗生物質があることも教えている

日本では、妊娠は成人後に学ぶべき事柄として10代での教育の必要性を否定する「文部科学省・はどめ規定」により、初等中等教育における性教育のタブー化が浸透しているからだ

しかし、厚生労働省のデータによると日本の20歳代女性のクラミジア感染率は5人に1人に上り、クラミジアに感染した女性の卵管狭窄(きょうさく)や閉塞も増えている
現在、淋病感染者も増えつつあり、子宮外妊娠や卵管性不妊の原因となっている

先ずは直ちに現行の「文科省・はどめ規定」による性教育の制限を撤廃し、「ヒトの生殖を教育すべき生物学の範囲に入れること」が少子化対策の第一歩だ
性接触性感染症を予防し、あるいは感染を早く認識して治療に向かわせる「国際標準の性教育」を始めなければならない
文科省は、現状のヒトの生殖を教えない教育こそ「先進国では異次元のいにしえ教育」であることを認識し、早急に是正すべきだ
34 2023/05/09(火) 08:00:17.45 ID:s6CLRjuu0(1)
「子供は喜びをもたらす」格言のある国
出生率の高いイスラエル
https://wirelesswire.jp/2018/01/63045/
新井均  日本イスラエル親善協会

イスラエルは共働き世帯が多いにもかかわらず、出生率は3.1を越えており、人口が増加している

経済的事情や仕事上のキャリアとは関係なく、男性も女性も親となることを当然と考えており、周囲も子供を持つことをとても祝福し、社会で応援する
何よりも「子供を持ち育てること、家庭を育むことは楽しいことである」という「イスラエル社会の常識」がある

結婚や出産が、仕事やその他の条件との二者択一になりがちな日本とは大きく異なり、重要な観点である
(共働きなので、男性は家事や子育てを積極的にしている)

出生率が増加する理由は二つある
一つ目の理由は社会の価値観にある
ユダヤ人は、子孫繁栄してゆく家族を築くことをとても重視する価値観を持ち、「家族が仕事よりずっと大切だと考える人が多い」のだ
安息日には家族で過ごすことが多いため、日本人とは比較にならないほど夫婦や家族で過ごす時間が長い

二つ目は政治的な理由である
イスラエルは民主国家であり、現在20数%のイスラエルのアラブ人口が過半数を超えれば、ユダヤ人国家ではなくイスラム国家となってしまう
したがって、たとえ世俗派のイスラエル人であってもユダヤ人口増加率がアラブ人口増加率を上回らない限り、ユダヤ人国家は存続できないという恐怖観念を抱えているという
ホロコーストの経験から、ユダヤ人には「生き残らねばならない」という「集団的記憶」が埋め込まれている、と彼らはよく口にする

イスラエルはGDPも上昇しており、日本の1人当たりのGDP3万8400米ドルを抜いて4万200米ドル

女性の大学進学率は6割程度で、女性も2年の兵役がある

国民医療保険法制定以来、?女性が45歳まで、?現在のパートナーとの間に2人の子供を得るまでの間、体外受精の費用が国の保険で全額賄われている。人口880万人に対して体外受精は年間4万件超。100万人あたりの件数は世界一。年間に生まれる子供の約5%を占めている
35 2023/05/13(土) 08:42:32.19 ID:1r2QbNZF0(1/3)
貿易赤字・売られたまま戻ってこない円
対スイスフランに対して過去最安値圏
31年連続「世界最大の対外純資産国」はほぼ「円安」効果
https://www.businessinsider.jp/post-254890
唐鎌大輔(2022年)

日本の「対外純資産」が411兆1841億円と過去最大になったと財務省が公表した(2021年末現在)
対外純資産とは、日本国内の企業や個人、政府が海外に持つ資産額から負債額を引いたもの。巨大な対外純資産の存在は、国内への投資機会が乏しかった(あるいは日本に魅力がなかった)ことの裏返しでもあり、喜ばしいとは言えない

内訳をみると、56.1兆円の増加分で、「取引フロー」要因で増えたのは10.7兆円。あとは資産価格の変動によるもので、「為替相場変動」要因が62.2兆円の増加、「その他調整」要因が16.8兆円の減少だった
要するに、2021年の対外純資産の増加分は円安に由来する

経常収支(海外からの稼ぎ)の黒字を通じて外貨を稼いで積み上げる能力、言い換えれば「取引フロー」要因の対外純資産を増やす力は衰えてきているのだ

対外純資産残高を資産別に計算してみると、最も大きいのは直接投資(≒海外企業の買収)で45.8%。外貨準備が39.3%、証券投資が26.1%と続く
内訳では、2012〜2021年の10年平均でみると証券投資の割合は30.8%だが、その前の2002〜2011年の10年平均では41.4%だった
しかし同時期、直接投資の割合は18%から39%へと約2倍に膨らんでいる

それは日本企業が、「少子高齢化で縮小し続ける国内市場・雇用に投資をするより、海外企業を買収したり出資したりするほうが中長期的な成長につながる」と判断した結果だ

(女性政治・経済・社会学者の中には、ここをあえて触れずに無視する人が多くいる。学者でも政治家でも経営者でも、「自分の利益に都合の悪い議論には触れたくないのだ」という事実を、みんなが頭においておくべき)

対外純資産残高に占める割合が直接投資主体に変化したことで、「リスクオフの円買い」の規模感やインパクトが徐々に失われている
円yenは通貨需給でも評価されない、単なる低成長で低金利の通貨に成り下がったのだ


GDP(国力・通貨価値)とは生産年齢人口(15歳〜65歳)✕生産性です
近年の統計では、一婚姻あたり1.55人の子供が産まれています
36 2023/05/13(土) 08:52:58.60 ID:1r2QbNZF0(2/3)
労働生産性の国際比較 2022年版
https://www.jpc-net.jp/research/detail/006174.html
日本生産性本部

1、日本の時間当たり労働生産性は、49.9ドル。OECD加盟38カ国中27位。2021年

2、日本の一人当たり労働生産性は、81,510ドル。OECD加盟38カ国中29位。2021年

3、日本の製造業の労働生産性は、92,993ドル。OECDに加盟する主要35カ国中18位。2020年

一人あたり労働生産性ランキング 2021年(ILO)
1位ルクセンブルク、2位アイルランド、3位シンガポール、4位アメリカ、5位スイス、6位ブルネイ(産油国)、7位ノルウェー、カタール、ベルギー、香港、デンマーク、スウェーデン、オーストリア、台湾、サウジアラビア、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、フィンランド、UAE、イスラエル、オーストラリア、アイスランド、カナダ、イギリス、トルコ、スペイン、バーレーン、クウェート、スロベニア、マルタ、チェコ、韓国、ギリシャ、リトアニア、エストニア、ニュージーランド、「日本」、ルーマニア、リビア、ガイアナ、オマーン、クロアチア、ポーランド

英語能力指数ランキング 2021年
1位オランダ 2オーストリア 3デンマーク 4シンガポール 5ノルウェー 6ベルギー 7ポルトガル 8スウェーデン 9フィンランド 10クロアチア 11ドイツ 12南アフリカ 13ルクセンブルク
37韓国 49中国 78日本

世界デジタル競争力ランキング2021年(IND)
1位デンマーク 2アメリカ 3スウェーデン 4シンガポール 5スイス 6オランダ 7フィンランド 8韓国 9香港 10カナダ 11台湾 12ノルウェー 13UAE 14オーストラリア 15イスラエル 16イギリス 17中国 18オーストリア 19ドイツ
29日本

文科省の調査によると、日本の大学を出た人のうち自然科学分野の学部出身者の比率は35%で、英国(45%)やドイツ(42%)、米国(38%)を下回る

OECDが加盟各国の大学など高等教育機関の入学者に占める【女性】の割合を調べたところ、日本は平均を大きく下回り「自然科学・数学・統計学」の分野で27%、「工学・製造・建築」で16%と、比較可能な36カ国でいずれも最下位

OECD加盟36カ国で「自然科学・数学・統計学」分野の大学で学ぶ【女性】の割合の平均は52%
「工学・製造・建築」分野の【女性】の割合は平均26%(産経新聞 2021年)
37 2023/05/13(土) 13:45:58.63 ID:1r2QbNZF0(3/3)
賃上げを主張していたデービット・アトキンソン氏は
子なし専業主婦のことを脱税していると言ってたが

正確には子なし3号の専業主婦のことだろう
国民年金1号被保険者は年金保険料を払ってるから脱税には当たらないので

日本の国民年金はその時の高齢者をその時の現役世代で支える賦課方式です
38 2023/05/18(木) 11:11:15.54 ID:5rUBA+kd0(1)
日本の所得税段階の変遷 財務省
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/income/b02.htm

日本の課税制度は、「超過累進課税」を採用しています
超過累進課税では、課税額の範囲を複数に区分し、区分を越えた課税額に応じて、区分ごとにさらに高い税率を適用します

例えば100万円まで5%、200万円まで10%、500万円まで20%と税率が定められている場合、課税額が300万円なら、超過累進課税では「100万円までの部分を5%、100円超200万円までの部分を10%、200万円超300万円までの部分を20%の税率」で計算します

所得税の最高税率は、昭和61年(1986年)までは70%(課税所得8,000万円超の部分のみ)でしたが、税負担感の軽減などを目的として引き下げられました
その後、再分配機能の回復を図るため、平成27年分以後は、課税所得4,000万円超の部分について最高税率は45%になっています

所得税率の変遷
昭和61年(1986年)までは、最高税率70%、課税最低額235.7万・税率10.5%、15段階(平均年収375万)
平成6年(1994年)の最高税率45%、課税最低額327.7万・10%、5段階(平均年収486万)
平成18年(2006年)最高税率は37%、課税最低額325.0万・税率10%、4段階(平均年収434万)
平成27年(2015年〜現在)最高税率は45%、課税最低額354.5万・税率5%、7段階(令和2年の平均年収433万)

一方、単純累進課税は、課税額に応じて税率を引き上げていく制度です。上記の区分なら、課税額が300万円であれば、単純累進課税では300万円全体に対して20%の税率を用いて計算します

参考
国民負担率(租税負担率+社会保障負担率)の推移
昭50/ 25.7 平2/ 38.4 平11/ 35.5 平20/ 39.3 平25/ 39.9 平30/ 42.5 令4/47.5


高額な資産はいずれ相続税で取られるのに、少子化対策は国内投資なのに、少子化財源が会社負担がある社会保険料とは…
社会保険料には上限もあるんだが、決めたのはお金持ち?
39 2023/05/22(月) 21:37:20.54 ID:2cERrE/+0(1)
国民年金3号を廃止するのなら年少者扶養控除を復活させて欲しい
国にとって次世代の国民を育てるのは必要経費だから
それに子どもの人数が多くなるほど母親は外で働くのが難しくなるし
40 2023/05/31(水) 08:39:55.74 ID:ZVd3E4IQ0(1/2)
「2040年以降(団塊Jr.が高齢者になる)、日本人は医療も介護も受けられなくなる」
経済学者が突きつける不都合な未来予測データ
https://president-jp.cdn.ampproject.org/v/s/president.jp/articles/amp/54369?amp_gsa=1&_js_v=a9&page=1
宮本弘曉 東京都立大経済経営学部教授

「団塊ジュニア(1971〜77年生まれ)が高齢者になる2040年には、社会保障給付費はいまの1.5倍の190兆円にまで膨らむ。このままでは制度の維持が難しく、医療・介護の問題は壊滅的事態に陥る」

加齢とともに急速に介護が必要となる人は増えていきます。
65歳以上の被保険者について、要支援・要介護の認定を受けた人の割合を見ると、65〜69歳で要介護等の認定を受けた人は2.9%ですが、75歳以上になると認定率は32.2%まで上昇します。
さらに85歳以上になると、約6割の人が認定者となります。(女性が大半を占める)

誰が介護をするのかという問題も深刻です。
要介護等認定者の増加に伴い、介護に従事する職員数は増加傾向にあります。介護保険制度が始まった2000年には54万9000人でしたが、2019年には210万5000人と約3.8倍となっています。

しかし、厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、介護者の5割強は同居している家族、そのうち65%が女性となっています。
しかも最近では、要介護者の受け皿となる施設や介護職員が不足しているため、高齢者の独り暮らしでも在宅介護へのシフトが進んでいます。

そのような中、問題となっているのは介護者の就業です。家族内に介護を必要とする人がいるため、その介護にあたる人の就業が妨げられるというものです。
就業者のうち、家族の介護をしている人の割合を見ると、介護をしている人は627万6000人で、そのうち有業者は346万3000人でした。有業者全体で介護をしている人の割合は5.2%となっています。

年齢別にみると、40代前半までは4%未満と高くないものの、50〜64歳ではその倍に近い約1割となっています。
先ほど、75歳以上になると要介護・支援認定者になる高齢者が増えるというデータをみましたが、50〜64歳というのは、その親がちょうど75歳以上になる年齢層であり、この年齢層の有業者で介護をしている人が多くなります。

(つまり現在の高齢者と将来の高齢者では、おかれた社会状況が大幅に違うのです)
41 2023/05/31(水) 15:07:25.35 ID:ZVd3E4IQ0(2/2)
円の実力50年ぶりの低さ
実質実効値、円安進み購買力低下
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB208IY0Q2A120C2000000/
(日経新聞オンライン 他 2022年2月)

円の総合的な実力が約50年ぶりの水準に低下した。国際決済銀行(BIS)が17日発表した1月の実質実効為替レート(2010年=100)は67.55と1972年以来の低水準となった。実質実効レートの低下は円安と物価低迷が相まって円の対外的な購買力が下がっていることを示す。原油など国際商品価格も高止まりしており、輸入物価の上昇を通して消費者の負担が増すマイナス面も目立ってきた。

BISによると、1月の数値は統計のある94年以降で最低だった2015年6月の67.63を下回った。日銀の推計を基にすると円の実質実効レートは1972年6月(67.49)以来の低水準となる。外国為替市場では1月上旬に円が対ドルで一時1ドル=116円台前半と約5年ぶりの安値をつける場面があった。

実質実効為替レートは貿易量などをもとにさまざまな国の通貨の価値を計算し、物価変動も加味して調整した数値。高いほど対外的な購買力があり、海外製品を割安に購入できることを示す。円の実質実効レートは円相場が初めて1ドル=70円台に突入した95年の150台が最高で、当時に比べ半分以下に低下した。
日本円の名目レートは73年に変動相場制に移行しており、固定相場制だった1972年当時と同水準まで円の実力は低下している。

(追記)
なお、過去最大の円高は2011年10月31日の1ドル=75円32銭
2022年の為替は 1ドル=115円台からみるみる「円安」が加速し、10月には150円台を突破した
42 2023/06/03(土) 16:28:56.19 ID:G0hNRcD+0(1)
「日本で子育てしたくない」
日本から海外移住が過去最多
若者の頭脳・労働力流出の原因は
https://gendai.media/articles/-/105726?imp=0
島崎優子 (ジャーナリスト)

『情報・知識&オピニオン imidas』「静かに進む日本人の海外流出――包括的な頭脳循環政策の検討を」(2022年3月4日)によると、2018年の国際比較調査で、日本における大卒者が海外移住を希望する割合は23.2%と、他の先進国と比べて高いだけでなく、中国(13.3%)やインド(13.1%)などの新興国と比べても高かったという

記事を書かれたメルボルン大学の大石奈々准教授が、日本の学生を対象に実施したオンライン調査では、これよりも更に高く「海外に長期移住するための情報収集や就職・転職活動等を行う可能性がある」と回答した人は29.4%だった

海外に住んだ経験のある人に限定すると、56.1%とさらに高かった。2018年とはいえ、大卒者の3人にひとり、海外在住経験者の2人にひとりが海外移住を考えているのだ

先のimidas記事によると、大石さんが行ったヒアリング調査に答えた9割近くが「長期的な経済についての不安」を海外移住の理由に挙げたという
大石さんの「少子高齢化が進む日本における経済の展望や、年金制度や医療制度などの持続可能性への不安も彼ら若者たちを海外移住に駆り立てた」との意見はうなずける
将来の不安ゆえの閉そく感が叫ばれて久しい

これに加えて、「日本で子育てをしたくない」と言う。日本の学校生活が窮屈で生きづらいものだったからだ
ここにワークライフバランスの整った就労環境と高収入があれば、日本よりも欧州や米国での暮らしを選択するのも当然な気がする

そのうえ、海外で学んだりワーキングスキルを磨いた人たちを日本企業がさほど評価しないという話も聞く
海外でさまざまな学びを得た若い人材に対し、自分たちが長く培ってきた文化や慣習が脅かされる恐怖から、排除してしまうのだろうか

なお、過去最大の円高は2011年10月31日の1ドル=75円32銭
2022年の為替は 1ドル=115円台からみるみる「円安」が加速し、10月には150円台を突破した
43 2023/06/20(火) 10:20:06.58 ID:/4z3HoUi0(1/2)
日本の年金制度は賦課方式(世代間扶養)
少子化により将来の年金受給額は減少する
https://sonasapo.com/seniorlife/4170/

日本の公的年金制度は2階建て方式です。
国民年金(基礎年金)…20歳以上の国民強制加入、保険料は一律
厚生・共済年金…会社員や公務員が加入、保険料は所得比例

日本の公的年金制度(厚生年金保険及び国民年金)は、現役世代が納める保険料で、その時々の高齢者世代に年金を給付しています(賦課方式)。日本の年金制度は世代間扶養の考え方を基本としています(個人の積立方式ではありません)。
今の年金制度では、現役世代の負担を増やさないように、保険料を一定の水準で固定する代わりに、高齢者へ支給する年金を抑える仕組みになっています。(マクロ経済スライド)

国民年金加入者は1号(自営業・学生など月額保険料16520円)、2号(厚生・共済年金に加入している会社員や公務員)、3号(2号に扶養された年収130万未満の配偶者)に分かれています。

2023年の厚生年金(国民年金含む)の受給月額の平均は男性16万3380円、女性は10万4686円です。

2023年国民年金の受給月額は満額だと66250円です。
目安として、厚生年金を年収600万で35年掛けると年金月額11.3万円、年収300万で35年掛けると年金月額5.2万円が国民年金に加算されます。
ここから健康保険料などが引かれるので所得や手取りはもっと少なくなります。

総務省「家計調査」の2020年の集計によれば、単身高齢世帯(おひとりさま)の支出額はひと月で15万509円です。
また「夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考えられている最低日常生活費」の平均額は月23万円と言われています。

米コンサル大手マーサの年金ランキングで日本は43ヵ国中36位であり、十分性が52.9、持続性が37.5、健全性が61.9の評価です。
44 2023/06/20(火) 10:27:22.77 ID:/4z3HoUi0(2/2)
出生率1.10でも何の問題もない社会保障制度
シンガポールの個人積立方式年金・医療制度CPF
給与の約20%が強制的に国に積立される

シンガポールの年金・医療制度には、日本の世代間仕送り「賦課方式」ではなく、受給者自身が現役時代に納めた保険料を基本にする「積立方式」が採用されている

年金制度に関する国際的なランキングで、上位10カ国にアジアから唯一ランクインしたのはシンガポールだった。積立方式が「持続性」での高い評価につながったことは疑いない

ただし積立方式の場合、現役時代の所得が低く、保険料を十分積み立てられなかった人はほとんど受給できず、自己責任として老後格差がさらに大きくなる
さらにシンガポールでは退職後20年を想定した年金制度設計のため、それ以上長生きすれば個人の積立金が枯渇することもありえる

シンガポールの一つの特徴は、「自助努力」(自分の面倒は自分でみるべき)が強調されながらも、年金など社会保障に国家が責任を持っていることだ

シンガポールでは、雇用主と雇用者のいずれも加入が義務付けられている中央積立基金(CPF)のもとに社会保障が一括管理されている。ここに個人口座が設けられていて、加入者は保険料を積み立てる。この制度により、55歳以下の人は給与の20%を、政府の管理下にある個人の口座に強制貯蓄している。加えて、雇用者が給与の17%を拠出することになっているので、合計で給与の37%が毎月強制貯蓄される

貯めたお金は住宅取得や医療費などとして使うこともあるので、これだけで老後の生活を支えるのは困難だ
そのため、多くの人がCPFとは別に給与の15〜20%程度を老後資金のために積み立てたり、運用している
(つまり給与の4割程度を貯蓄)

CPFは個人事業主は強制加入とはならないため(自主的に加入することは可能)、CPFに加入しない場合には、老後資金を自主的に貯金したり、医療保険に個人的に加入する必要がある

また、シンガポールの生活保護システムは、無職の人をいかに早く復職させるかに重点を置いて作られている

個人積立方式とは成果主義のことであり、社会的弱者や寿命の長い女性にとっては不利な制度だ。
(シンガポールの場合、積立金は政府保証の利回りがあり、配偶者は上限はあるが積立金を遺産として受け取れる)
45 2023/06/24(土) 10:19:44.30 ID:j+xdicSH0(1/2)
日本以上の急速な少子高齢化…
シンガポールで外国人家政婦が増える事情 
老親と同居の在宅介護が主流
(産経bizほか 2019年)

2030年に高齢化率が20%を超える予測のシンガポール。
社会保障費用は、義務的な個人ごとの積立基金CPFから支出するのが原則で、十分な積み立て金がない高齢者もいるという問題がある。

シンガポールは1995年には、60歳以上の自活できない両親の扶養をその子どもに義務づける「両親扶養法」が制定されているため在宅介護が主流。
漢民族の「老いた親の面倒は国でなく、最終的に子どもが見る」という儒教に基づいた親孝行を徳目とする考え方があるからだ。

都市国家の島国シンガポールは、積極的な外国人労働者の受け入れを進めて経済成長し、1人あたりの所得で日本をはるかにしのぐ裕福な国となった。だが、住宅不足や格差問題が深刻化し、政府は2010年、外国人流入の伸びを抑制する方針に転換。建設労働者などは減少しており、14年からの5年間で12%減少、24万人となった。

シンガポール政府は1978年、労働力不足の解消へ、女性の積極的な労働市場投入とともに、家事や育児に加え、介護の仕事を外国人家政婦に任せる方針を打ち出した。その結果、2019年では5世帯中1世帯以上が家政婦を雇っているとされ、外国人家政婦は5年前比17%増であり、給与も上昇している。家政婦需要は増え続けて、30年には30万人になるとの試算もある。

政府は介護施設の比重を低く抑え社会福祉費用を圧縮しようと、国民の8割超が暮らす公営住宅の割り当てなどで、親子同居を奨励している。(つまり介護も保育も家族の中でが原則です。ですから各家庭で外国人家政婦を雇う必要が出てくるのです)

2022年1シンガポールドル=約100円
一人あたりGDPはシンガポールは72794USドル、日本は39313USドル(2021年)
シンガポールの出生率は1.10(2020年)
46 2023/06/24(土) 21:00:08.75 ID:j+xdicSH0(2/2)
日本の総人口3000万人台の予測も出る 〜国内消費市場は大縮小〜

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20220111/se1/00m/020/041000c
和田 肇・エコノミスト編集部

日本の人口は今後、急速に減少し、経済に大きな影響を与えることは間違いなさそうだ。
表は、人口問題研究所、中小企業基盤整備機構資料を基に、2015年と2050年(推計)の都道府県別の国内消費市場規模と人口推移をまとめたものである。人口問題研究所の都道府県別将来推計人口は、2045年までしかデータがないので、人口は2015年と2045年(推計)とした。

国内消費市場は、2015年の158・4兆円から、2050年121兆円に減少。特に実店舗購入額は、145・9兆円から64・1兆円に激減する。一方で、インターネット通信販売など電子商取引(EC)を活用した購入額は大きく伸びて、12・4兆円から56・8兆円に拡大する見通しだ。(EC購入額は過去の伸び率・増加額をそのまま当てはめて試算したもの)

総人口は2015年の1億2709万人から、2045年1億642万人となるが、国内消費市場規模は、実店舗購入に限れば81兆円の減少となる。実店舗購入額の減少は、デジタル化の進展を背景とした、ECの急拡大が影響していると推測されるが、人口減少、少子高齢化の影響もあると思われる。

個別にみれば、消費額が最も大きく落ち込むのが東京都(8兆6991億円減)。これに神奈川県(5兆8754億円)、大阪府(5兆6898億円)と続く。大都市部の消費額減少幅が大きいことがわかる。
ただし人口動態と合わせて見ると、最も消費額が減少する東京都は9万人増える推計になっている。神奈川県(81万人減)や大阪府(150万人減)と比べると異質だ。人口減少だけでなく、都内の高齢化が消費に影響していると推測される。

人口経済学・明治大学の加藤教授は「若者層の人口がより多ければ、若者による多様性が広がり、それは市場創出、市場拡大につながる。反対に高齢者の市場は画一的で拡大しにくい」と指摘する。
「少子高齢化は国内経済に強い負のスパイラルをかけることになる」と、警鐘を鳴らす。


なお、過去最大の円高は2011年10月31日の1ドル=75円32銭
2022年の為替は 1ドル=115円台からみるみる「円安」が加速し、10月には150円台を突破した
47 2023/06/25(日) 12:06:17.96 ID:IUwiJUfh0(1)
「フランスはどうやって少子化を克服したのか」 2016年
高崎順子
 
男を2週間で父親にする

フランスは2002年に、3日間の出産有給休暇に続く11日間の父親休暇を制度として導入し、2012年には約7割がこの父親休暇を取得するほど社会に浸透してきたという。これだけ浸透したのは、雇用主が拒むことはできない制度だからだ。

“3日間の出産有休は雇用主負担ですが、11日連続の「子供の受け入れ及び父親休暇」は、給与明細上では無給休暇扱い。が、それが実質的に有給休暇になるように、国の社会保険から休暇中の所得分が支給される仕組みになっています。”

男を父親にするために、雇用主が3日間そして国が11日間、給与を負担していることになる。
しかし、多くの人が、それ以上に大切なものを育んでいくために必要な社会的コストとして認識しているということなのだろう。

このフランス社会の共通認識は、次のような本書の記述にもあらわれている。

“フランスで可能な範囲の男性からヒアリングを試みました。すると、職種・業種問わず全員の男性から、同じ答えが返って来たのです。

「そりゃ、(子どもが産まれてくることは)人生で一番大切なことだから!!」

今の雇用現場で「子供の出産で父親が休むこと」はほぼ、絶対不可侵の神聖な休暇と捉えられているそうです。”

命を育むことが最優先──(仕事より金より、命が大事!)
「5つの新発想」は全てこのベクトルに向かっている。

男性の「人生における価値観の最優先事項が変わった」ことによって、社会の風土が変わり、育休制度を活用しやすくなったのではないか。
少子化、高齢化、長時間労働、女性活用……働き方革命が叫ばれ、日本でも制度は整いつつある。しかし、それだけでは足りない。
多くの人が、胸を張って育休制度を利用できる風土になったとき、はじめて機能しているといえるのではないだろうか。

フランスでは、4割の女性がピルを使用(保険適用)しており、7割の女性がリングやパッチなど使用している。つまり、女性自身に決定権があるのだ
近年のドイツの家族政策は、先行したフランスや北欧を手本にしている
48 2023/06/28(水) 22:26:24.93 ID:uE+oSczE0(1/2)
フランス、産む国へ100年の執念
欧州での男女対等と個人の自由とは? 
https://www.sankeibiz.jp/macro/amp/181024/mcb1810240630001-a.htm?amp_js_v=a6
(産経biz 2018年 三井美奈)

欧州の大国フランスとドイツが、少子化対策で明暗が分かれている
フランスは2016年、合計特殊出生率が1.92で、5年連続でEUの首位を維持する
ドイツは1.60で追い上げる。現在の人口は欧州最大だが、国連推計では今世紀中にフランスに抜かれる見込みだ

子ども、最優先のフランス

フランスの合計特殊出生率は1993年に1.66に落ち、2006年に2.00に戻った。OECD(2013)統計で国内総生産(GDP)に占める家族給付支出は3.65%。北欧と並んで先進国トップクラスで、日本(1.49%)の倍以上だ

とにかく女性に産んでもらい国が支える、というのが保守革新を問わず、歴代政府の立場。育児支援は予算の「聖域」扱い。2008年の金融危機後、他のEU諸国と同様に出生率が下がると「フランス『特例』の終わりか」(ルモンド紙)「危険な減少」(レゼコー紙)などと大騒ぎだ

日本とフランスの大きな違いは「3歳児神話」が希薄なこと。パリの保育園長は「男女格差がなくなり、女性の出世競争も激化したので、産後3〜4カ月でシッターに預ける母親が多い」と話す

両国の出生率の分かれ目は、戦争経験が大きい

パリ政治学院・ロゼンタル教授は「フランスで人口増強は、100年来の国策。ドイツに戦争で負けたのは『人口でドイツに逆転されたからだ』という意識が国民に染みついている」と指摘する

19世紀初めのフランスは人口約3千万を擁する欧州一の大国だった。ナポレオンは徴兵制で巨大な国民軍を築き、欧州を制覇した。その後、出生率は低下。世紀末にドイツに追いつかれた
これと並行するように1871年、普仏戦争に敗北し、領土割譲を迫られる。第一次世界大戦では戦勝国になったものの国土が戦場となり、140万人もの国民が死亡。第二次大戦ではナチスドイツに首都パリを占領され、フランス全土をナチスに支配された苦い経験がある

フランスは、育休手当は月額一律396ユーロ(約5万円)と低い。育児支援を手厚くし、母親に産後、早く職場復帰を促す制度だ

(フランスは他のEU諸国と同じようにレズビアンや独身女性への精子提供による不妊治療IVFが保険適用されている)
49 2023/06/28(水) 22:39:30.90 ID:uE+oSczE0(2/2)
先進国標準を選んで書いているだけなのだが
50 2023/06/29(木) 01:11:33.94 ID:NBnzMPIA0(1/2)
生産性も日本より上の国を選んで書いてるんだけど
51 2023/06/29(木) 06:45:55.68 ID:NBnzMPIA0(2/2)
一人あたり労働生産性ランキング 2021年(ILO)
1位ルクセンブルク、2位アイルランド、3位シンガポール、4位アメリカ、5位スイス、6位ブルネイ(産油国)、7位ノルウェー、カタール、ベルギー、香港、デンマーク、スウェーデン、オーストリア、台湾、サウジアラビア、イタリア、フランス、オランダ、ドイツ、フィンランド、UAE、イスラエル、オーストラリア、アイスランド、カナダ、イギリス、トルコ、スペイン、バーレーン、クウェート、スロベニア、マルタ、チェコ、韓国、ギリシャ、リトアニア、エストニア、ニュージーランド、「日本」、ルーマニア、リビア、ガイアナ、オマーン、クロアチア、ポーランド、ポルトガル、ハンガリー、パナマ、ラトビア、スロバキア、チリ


英語能力指数ランキング 2021年
1位オランダ 2オーストリア 3デンマーク 4シンガポール 5ノルウェー 6ベルギー 7ポルトガル 8スウェーデン 9フィンランド 10クロアチア 11ドイツ 12南アフリカ 13ルクセンブルク

37韓国 49中国 78日本

世界デジタル競争力ランキング2021年(IND)
1位デンマーク 2アメリカ 3スウェーデン 4シンガポール 5スイス 6オランダ 7フィンランド 8韓国 9香港 10カナダ 11台湾 12ノルウェー 13UAE 14オーストラリア 15イスラエル 16イギリス 17中国 18オーストリア 19ドイツ

29日本
52 2023/06/29(木) 17:09:03.40 ID:NBnzMPIA0NIKU(1/2)
ドイツ在住の方から現地の女性(男性も)の働き方の情報です

ドイツ在住です。ドイツでは子供がいても正社員で働くのはさほどしんどくありません。
有休は会社にもよるが大体30日/年(最低でも24日/年)で、ほぼ100%消化可能。
出産後、時短勤務を希望しても(子持ち女性でそのようにしている人は多い)、雇用形態は正社員のままキープされるし有休日数も変わらない。
残業はほぼ無いし、仮に必要があって少し残業したとしても別の日にその時間ぶん早く上がれる。
1日10時間以上の労働は法律で禁止されているし、何日か分の残業時間が8時間貯まったら、それを1日分の休みとして使うこともできる(月2日までですが)。
病欠は、有休から引かれない。子供の病気が理由の欠勤も、子供一人につき病気休暇が10日/年あるので有休からは引かれない。
とこんな風に、正社員で働くのも楽勝なので、わざわざ専業主婦になりたいなんて人はほとんどいないですね。
日本もここまで働きやすくなれば、専業主婦になりたいなんていう女性もいなくなると思います。

(ヨーロッパの年金制度では掛金を支払わないと年金がもらえないので専業主婦はほとんどいない)


欧米(ジョブ制雇用)では残業は非効率であり、悪です。仕事を効率よく終わらせて早く帰りましょう

ドイツの最低時給は12ユーロ(1ユーロ=157円)1884円
時給は全国一律で、労使や学識者からなる最低賃金委員会から勧告されます
53 2023/06/29(木) 21:10:25.59 ID:NBnzMPIA0NIKU(2/2)
転職しても、出生率1.10でも問題ない社会保障制度
シンガポールの個人積立方式年金・医療制度CPF
給与の約20%が強制的に国に積立される

シンガポールの年金・医療制度には、日本の世代間仕送り「賦課方式」ではなく、受給者自身が現役時代に納めた保険料を基本にする「積立方式」が採用されている

年金制度に関する国際的なランキングで、上位10カ国にアジアから唯一ランクインしたのはシンガポールだった。積立方式が「持続性」での高い評価につながったことは疑いない

ただし積立方式の場合、現役時代の所得が低く、保険料を十分積み立てられなかった人はほとんど受給できず、自己責任として老後格差がさらに大きくなる
さらにシンガポールでは退職後20年を想定した年金制度設計のため、それ以上長生きすれば個人の積立金が枯渇することもありえる

シンガポールの一つの特徴は、「自助努力」(自分の面倒は自分でみるべき)が強調されながらも、年金など社会保障に国家が責任を持っていることだ

シンガポールでは、雇用主と雇用者のいずれも加入が義務付けられている中央積立基金(CPF)のもとに社会保障が一括管理されている。ここに個人口座が設けられていて、加入者は保険料を積み立てる。この制度により、55歳以下の人は給与の20%を、政府の管理下にある個人の口座に強制貯蓄している。加えて、雇用者が給与の17%を拠出することになっているので、合計で給与の37%が毎月強制貯蓄される

貯めたお金は住宅取得や医療費などとして使うこともあるので、これだけで老後の生活を支えるのは困難だ
そのため、多くの人がCPFとは別に給与の15〜20%程度を老後資金のために積み立てたり、運用している
(つまり給与の4割程度を貯蓄)

CPFは個人事業主は強制加入とはならないため(自主的に加入することは可能)、CPFに加入しない場合には、老後資金を自主的に貯金したり、医療保険に個人的に加入する必要がある

また、シンガポールの生活保護システムは、無職の人をいかに早く復職させるかに重点を置いて作られている

個人積立方式とは成果主義のことであり、社会的弱者や寿命の長い女性にとっては不利な制度だ。
(シンガポールの場合、積立金に対して政府保証の利回りがある)
54 2023/07/06(木) 09:52:16.51 ID:9oRtWB2+0(1)
「専業主婦より共働き夫婦の方が産んでいる」という統計事実(2020年)
配偶者控除や国民年金3号制度には、もはや少子化対策の意味はなく、両立支援や子育て給付に意味がある
https://president.jp/articles/-/32837
天野 馨南子・ニッセイ基礎研究所

日本の女性の労働力率と出生率の関係について、2015年の国勢調査結果を用いた分析結果をご紹介します。

女性の労働と子どもの有無について比較します
専業主婦世帯 子なし33.7% 子あり66.3%
共働き世帯 子なし31.6% 子あり68.4%

統計的にみて確実に言えることは
「専業主婦のご家庭の方が、子もち世帯が多いはず」「共働き夫婦って、専業主婦家庭より子なしカップルが多そうだ」
などというのは全くの偏見・思い込みで、統計的には立証できない事実誤認だということです。

次は、子どもがいるご家庭にしぼって、専業主婦世帯と共働き世帯の子どもの数を比較します

専業主婦世帯 子ども1人49% 2人40% 3人10% 4人以上1%で、半数の世帯が一人っ子です。
共働き世帯 子ども1人42% 2人44% 3人12% 4人以上2%で、2人きょうだい家庭が最も多くなります。
また、子ども3人以上の多子世帯も共働き世帯の方が高い割合となります。

つまり、以上の2つのデータを総合して判断すると、専業主婦よりも共働き女性の方が子どもを多く持つ、という結論になります。

1995年にはすでにサラリーマン世帯で専業主婦と共働きが半々になっていました。2018年では専業主婦33%、共働き67%となっています。
統計的に見れば日本社会の現状は、夫婦そろって働きつつ子どもを持つ家庭が普通になったということです。

つまり男性のライフサイクルを、家事子育て分担・女性の両立支援に変えなくてはなりません。産休育休有給休暇が取得できなかったり、長時間勤務ありきのブラック企業は“少子化促進企業”であるため、可能な限り減らさなければならないのです。
55 2023/07/07(金) 07:36:14.50 ID:B9UI2PWJ00707(1)
身寄りのない高齢者「支援現場、すでにギリギリ」
日経インタビュー
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD011R40R00C23A6000000/
日本総合研究所・沢村香苗

日本で身寄りがないまま高齢になると生活に困難がありますか?

「医療や介護サービスを受けたり、死後の事務処理を済ませたりするには、様々な意思決定や手続きをしなくてはいけない。今は本人の意思を尊重することが重要になっている。本人が判断できなくなったら家族が代わりに判断するという暗黙の了解があるため、身寄りがないとサービスを受けられない」

総務省の調査では、病院や介護施設の9割以上が、入院・入所の際に「身元保証人」を求めています。いなければ「お断りする」が約15%に上ります

「身元保証人という名称でなくても、ほとんどの病院が本人以外の保証人を要求しているのが現実だ。救急車で病院に搬送しても、身寄りのない人は断られるという話もある」

お金のあるなしに関わらず、身寄りのない人が直面する問題なのでしょうか?

「お金があって身寄りのない人のほうが、何かあったときに、その人が持ち込んだお金の処理をどうするかなど、病院は困ることが多い」

いつごろから問題になっていましたか?

「2015年ごろから、都会で単身高齢者が増えて現場が困っているという話は出てきていた。身寄りがない人の中には、子供がいても遠くに住んでいたり、疎遠だったりするケースもある」

身寄りがない人向けの民間サービスも増えています

「民間サービスは、見守りや病院へのつきそいなどの生活支援のほか、入院時に保証人になったりする身元保証、葬儀などの死後事務を請け負っている。しかし、困ったときに呼んでも来てくれなかったとか、利用者が思っていたよりお金がかかったなどのトラブルがあっても、監督省庁すらない状況が続いてきた」

民間サービスには限界があると考えていますか?

「家族がやってきたことを全て民間サービスに置き換えようとすると、莫大なお金がかかってしまう。契約した当時は元気だった高齢者が、認知症などで想像以上に動けなくなるなど、事業者自身も先行きを見通せていない場合がある」


日本総研は子供のいない65歳以上の高齢者世帯が、2020年と比較して2040年には532万世帯まで倍増すると試算している
56 2023/07/18(火) 22:37:59.02 ID:rzM7gT740(1)
貧困家庭に生まれた女子が自分の人生を見限る「自己選抜」
「大学には行けない」「子どもは欲しくない」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/02/post-11687_1.php
舞田敏彦(教育社会学者)

2014年度から高校就学支援金制度が施行され、高校生がいる家庭には月額9900円が支給されている。
その一方で、アルバイトをする高校生は増えてきている。2016年の総務省『社会生活基本調査』によると、平日の高校生のアルバイト実施率は7.9%となっている。家庭環境とも相関しており、年収300万円未満の家庭に限ると14.3%(7人に1人)になるが、女子生徒だけでみると、アルバイト実施率は30.3%にもなる。
低所得層の女子にあっては、大学進学を早期に諦める「自己選抜」が作用するのかもしれない。

貧困という生活条件が男子では、逆境から抜け出そうというバネになり得るが、女子では自分の将来を閉ざす「自己選抜」という名の蓋になる。
子どもに対する親の教育期待(どの学校まで行かせるか)にも性差があるが、余裕のない家庭ではそれは大きいのだろう。
貧困家庭の子どもに対する支援が盛んになっているが、経済的支援だけでは、こうしたジェンダーの問題は解決できそうにない。

貧困は、結婚や出産の希望とも関連している。
16歳高校生のデータによると、低所得層ほど「結婚したくない」「子どもは欲しくない」と答える生徒の率が高い傾向にある。
それは男子よりも女子で顕著だ。
上述のように、低所得層の女子は、自分の将来を早い段階から見限る傾向にあるのだが、進路志望のみならず人生展望全般に影響が出ている。

(性別で)劣等感を植え付けられる、貧困家庭で母親の苦労している姿を目の当たりにしているなど、女子が将来を諦める要因はいろいろ考えられる。
家庭生活の暗い側面、母親の大変な苦労だけを見せられたら「こうはなるまい」と反面教師にして、子どもが「大人になっても結婚はしない」「子どもは持たない」と考えるのは道理だ。
57 2023/07/28(金) 09:12:31.47 ID:mip0z0/n0(1)
日本経済は、少子高齢化・人口オーナスで「思考停止 Brain freeze」がすでに始まっている
https://www.businessinsider.jp/post-272059
唐鎌大輔 みずほ銀行

2023年5月、英経済誌エコノミストが『単なる財政のつまずきでは済まない:高齢化する経済はイノベーションをも衰退させる』と題する特集記事を掲載した。

経済の高齢化により財政的な負担が増すばかりか、革新的な技術(イノベーション)が生まれにくくなる事実を懸念する内容だ

同記事の核心は「出生率が低下すること(≒人口動態が高齢化する・人口オーナス)でイノベーション・生産性向上が起こらなくなる」問題で、世界経済全体がこれからその事態に直面する可能性があり、日本やイタリアなどではすでに「思考停止」が始まっていることが示されている

記事には、若い世代は「流動性知能」を持ち、その能力を問題解決や新たなアイディアの創造に活かす一方、年老いた世代は「結晶性知能」を持ち、時間とともに蓄積されたものごとの仕組みに関する知識を活かすという、心理学から見た知能の加齢変化に関する言及がある

いずれも人間が経済活動を行う上で重要な知性だが、イノベーションの創造を期待するに当たっては前者の「流動性知能」が重要であり、経済が高齢化するにつれてその能力が薄弱化するという

イノベーションと年齢の関係性について、記事で紹介されている研究結果によれば、研究者の特許出願率は30代後半から40代前半でピークに達し、40代から50代にかけて緩やかに低下する傾向にある

経済学の視点で考えると、イノベーションを通じて「全要素生産性」が改善するからこそ、労働力や資本の投入が一定だとしても、高い成長率を実現できる

逆に言えば、少子高齢化により労働力や資本が減少していく社会では、イノベーションによる生産性向上でGDP・成長率をテコ入れする必要が出てくるわけだが、「少子高齢化が元凶となってイノベーション・生産性向上まで停滞してしまう」のだ

こうした少子高齢化に関する研究を踏まえた上で、日本の最近の国際収支の構造変化を見直すと、エコノミスト誌が「Brain freeze」と揶揄する日本の状況は、拡大する「その他サービス収支(デジタル、コンサル、研究開発)」の貿易赤字と整合的であるのだ
58 2023/07/28(金) 14:02:04.38 ID:PIvXUWjHa(1)
別に子供いなくてもお互いが良ければいいのでは?
出生率等あるけど、そんなの各々には関係ない話だし
うちらは結婚10年目で奥さんが看護師でそれなりの役職なのもあるけど、不都合はないよ
むしろずっと交際中と同じ様な関係でいる
59 2023/08/01(火) 23:53:15.28 ID:AzfZJquq0(1)
男性よりも長生きリスクの高い女性
2060年、日本で一番多い年齢層は86歳(うち女性は70万人の統計予測)
https://president.jp/articles/-/41798
天野 馨南子 : ニッセイ基礎研究所

少子化が進み、長生きリスクが深刻化しているのは男性ではなく女性です
現在の40代が高齢者になったとき、日本は税金で支えられる高齢者層と、その税金を捻出する若年層のバランスが取れる状態ではなくなることが目に見えており、今のままでは老後の社会保障(年金や医療・介護保険など)で現行水準を維持することに期待はできません
このままでは現役世代減少による税収不足で、生活保護の仕組みさえ持続することが難しいかもしれません

この状況の中で、男性よりも女性は長生きです
男性が婚期を誤解しているために結婚市場に出遅れ、結婚市場における20代男女割合のアンバランスが未婚化解消の大きな壁となっています
(結婚の統計最頻値は男性27歳、女性26歳)

日本では未婚化は出生数の減少に直結しているため、人口の支えられる側の世代と支える側の世代のアンバランスが進み、男性よりも平均寿命の長い女性の方が老後苦しむ「長生きリスク」が高くなるのです

日本の年金は賦課方式です
自分の将来のために年金を積み立てているのではなく、そのときの高齢者をそのときの現役世代で支える仕組みです
(少子高齢化が進むと、社会保障のレベルが下がり、年金支給額は低下します。日本人はみんな少しずつ貧しくなっていきます)
介護保険利用者の7割が女性で、男性の1.5倍です

現在65歳まで生きている人のうち、男性の4人に1人は90歳まで生き、100人に1人は100歳まで生きます
同じく女性の2人に1人は90歳まで生き、16人に1人は100歳まで生きます
100歳以上の高齢者(現在は9万人、今後50万人以上に増加の予測)の9割は女性です
60 2023/08/02(水) 00:20:13.73 ID:u3E+uNYp0(1)
100歳以上が38万人…2045年の日本が直面する「危機的現実」(2019年)
前田正子 元・横浜市副市長
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67847

2040年には65歳以上の男性の20%、女性の25%(併せて896万人)が一人暮らしになると予測されている。
さらに高齢者の超高齢化もさらに進んでいく。2045年には90歳以上は529万人、100歳以上は38万人いる時代になる。

結婚していてもいずれは配偶者に先立たれる。今では子どもと同居している高齢者も少ない。さらに現在では生涯未婚率も上がっており、兄弟数も少ない。今後は、頼る親戚もおらず全く一人、という高齢者も増えるだろう。

日本は南海トラフなどの巨大地震がいずれ来る、と予想されているだけでなく、今後も台風の大型化が予想されている。

人手がなく採算も取れないため山の手入れもできず、インフラの老朽化もすすんでいる。土砂崩れも起こり、台風による川の増水で橋が壊れたり、堤防が決壊したり被害も大きくなる。高齢者を助けに行く消防団の人たちも高齢化している。
被災地に派遣された自衛隊員も人手不足だ。定年を延長して隊員を確保している状態である。

力仕事のできる現役世代が減り続けているのだ。そうやって災害を受けた地域は、早い復興はかなわず、じりじりとその土台を弱めつつある。

急速に高齢者が増える中で、災害など何かがあった時に支える側になる若い世代が今も地域に少ないだけでなく、今後はもっと減っていくのだ。

今現在も、東京に住むあなたが気づかないうちに地方からじわじわと水が引くように若い人が消えだしている。
数十年もたたずに、居住地域のどこを見ても若い人がいない、居るのは高齢のおばあちゃんたちだけ、という終末的状況になっていても、地方は全くおかしくない。


(追記 天野 馨南子)
全国から女性を吸引する東京都の子ども人口は、この20年程度増加の一途であり、また、将来的にも2045年/2015年人口が100%超との人口増加の推計である。
「沈まぬ東京人口」を支えているのは、他でもない全国各地から流入を続ける地方で生まれ育った若い女性たちなのである。
61 2023/08/18(金) 20:00:25.32 ID:WISXxDL10(1/2)
少子化の原因は、高齢政治家・経営者・資産家に有利な日本の税・社会保険料制度(2023年5月)
子供のいる低所得世帯(若年層)で税・社会保険料負担率が高く、子供のいない高所得世帯(中高年層など)で負担率が低い
https://www.nira.or.jp/paper/opinion-paper/2023/65.html
翁百合 NIRA総合研究開発機構理事

税と社会保険制度の負担、児童手当等の給付の望ましい在り方を検討するため、OECDモデルを用いて、国際比較を含む様々な角度から分析した

分析の結果、第一に、日本は所得水準に応じた世帯の負担率に段差(年収の壁)が存在し家計の行動に中立的になっていないこと、第二に、諸外国と比較して子どものいない世帯に比べて子どもがいる世帯への支援が薄いこと、第三に、低所得層における負担率が他の所得層と比較して相対的に高いことが明らかになった

また、日本の負担率は、OECD諸国よりも低所得層では高いが、高所得層では低いことが明らかになった。つまり、日本の負担率の累進度は小さく、相対的に低所得層の負担が重くなっている
特に、低所得層の負担率が高いのは、子どものいる世帯(若者層・母子家庭など)であり、また、高所得層での負担率の低さは子どものいない世帯(高所得中高年層など)で顕著となっている

特に、平均的な水準よりも年収が低い世帯の場合、日本では税の負担率が低いものの、社会保険料の負担率が高い
また、OECD平均では子育て世帯には、年収比でみて手厚い家族手当が支給されているのに対して、日本では手当の支給が手薄である
つまり、日本は、子どものいる家計への支援が諸外国と比較して薄く、この結果、特に低所得の子どもがいる世帯の負担率の高さに表れている

日本の現在の税制・社会保険料制度は、応能負担の原則(所得が高く資産を保有している人、家計の余裕のある人ほど、多くを負担する)からみて問題がある

先進国における子育て支援の目安は「GDP比3%の水準(イギリス・スウェーデン・ドイツなど、フランスは約4%)」である。日本は2%と少ない

負担と給付の公正性を確保するには、保険料率は、所得や資産保有状況などをより反映させる方向で検討する必要がある
社会保険料算定の基礎となる標準報酬の上限緩和も検討すべきである

(日本社会は年功序列、男尊女卑だということですね)
62 2023/08/18(金) 20:07:32.65 ID:WISXxDL10(2/2)
「年収の壁」低いイギリス
年収超過部分にだけ社会保険料発生
日本経済新聞(2023年3月)

日本では、配偶者の収入が増えると社会保険料の支払いが発生し、手取りが減る「年収の壁」問題が深刻になっている
保険料の負担が段階的に増え、手取りの急減を避けるイギリスの制度が参考になるだろう

英国の社会保障制度は「国民保険」だ。16歳以上で一定の所得がある人が保険料を払う。納めた保険料は主に老後に受け取る年金の財源となり、求職時や休業、出産にあたっての幅広い給付もある。保険料は労働者や自営業者など働き方によって第1種〜第4種に分かれている。労働者が加入する「第1種保険」で、保険料を労使折半でまかなうのは日本と同じ

収入が週242ポンド(約3万9000円、年換算で190万円程度 1ポンド=約160円)を超えたら、「越えた部分だけ」に対する保険料を払い始める。複数の会社で働く場合は、1つの会社から得る収入が基準を超えなければ納付する必要はない

第1種保険料は一定の年収を超えた時点で給料から天引きされるが、料率(12%)は収入の全額ではなく「超過した部分のみ」にかかる。手取りの伸びは緩やかになるものの、急に減ることはない。
英国の保険料は所得に応じて緩やかに増えるため、日本のような「年収の壁」ができにくい

日本の社会保険制度で「年収の壁」を生むのは、配偶者の扶養に入り年金や医療の保険料を払う必要がない「第3号被保険者」の仕組みだ

英国にも第3号被保険者に似た仕組みとして「チャイルド・ベネフィット(子ども手当)」がある
手当受け取りを申請した場合には、「子育てする夫婦」のうち、働いていないなどの理由で配偶者の所得が社会保険料を支払う基準に達していなくても、年金が受け取れる
ただし、収入が高い方の課税所得が5万ポンドを超えると子ども手当が減る

最近の1ポンド=約180円(2023年)
63 2023/08/20(日) 22:31:20.54 ID:eBQDrZZG0(1)
令和元年(2019年)の日本人の平均寿命は男性81.41年、女性87.45年ですが、日常生活が自立している期間である健康寿命は男性72.68年、女性75.38年です
また、介護が必要となる期間は男性8.73年、女性は12.06年になります(厚生労働省統計)

2011年の厚生労働省の推計によりますと日本人の生涯医療費の平均は2,500万円(男性2,400万円、女性2,600万円)となっています。特に70歳以上が大きく、生涯の医療費の約半分はこの時期に占めているという計算です。(三井住友信託銀行)

実は介護保険の受給者は7割が女性です。高齢男性の人口は女性より少ないですが、男性は年齢ごとの介護保険の利用率も低いです
理由は、男性のほうがもともと筋肉量が多いので、転倒する人が女性より少ないからです。しかも、加齢で女性ホルモンが低下すると女性は骨が弱くなります
つまり女性は骨折から寝たきりになりやすく、介護が必要になるのです
(女性の認知症有病率は男性の約1.6倍で、90歳以上は女性の6割以上が認知症を発症します)

日本の公的年金制度(厚生年金保険及び国民年金)は、現役世代が納める保険料で、その時々の高齢者世代に年金を給付しています(賦課方式)。日本の年金制度は世代間扶養の考え方を基本としています
男性の死亡最頻値は87歳、女性は93歳で、共に約3割を占めます。100歳以上の9割は女性です

老後リスクに民間の保険制度で対応するなら、本来はリスクの高い人から多くの保険料を徴収する必要があります。(個人の積立方式)
ですが、国の社会保障制度では、収入の多い人から多くの保険料を徴収しています
賦課方式の社会保障制度が、老後リスクの高い女性や社会的弱者をカバーしているのです

少子化が続くと、現役世代が減るため、だんだん社会保障の水準が低下し、みんな一緒に少しずつ貧しくなっていく社会になります(GDPも減少するため、より円安にもなる)


今の40代50代のおひとりさま女性が老後に生活保護をもらう気満々なのをネットの掲示板で見て、下の20代30代はかなりビビってた
人数の多い年上世代が、人数の少ない年下世代にのしかかるのは、自分たちが未婚で産んでないから、ではないのですか?
産まなくてもいいというのは、本当に女性のためなんですか?
64 2023/08/21(月) 10:48:30.14 ID:jA5/8clh0(1)
中国や世界が分析する「日本病」とは
子どもや若者への冷たさが「異次元」の日本のシルバー政治
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/01/post-100546_1.php
2023年1月
舞田敏彦(教育社会学者)

国の教育費支出の対GDP比率をみると日本は2.85%で、OECD平均値の4.07%(2019年)よりかなり低い。公的教育費支出の対GDP比は、OECDでは日本は下から2番目だ。絶対水準の低さもさることながら、国際順位も低い
ノルウェーの6.38%の半分にも満たず、子どもが少ないという人口構成では説明できない。各国の子ども人口比率と公的教育費支出の対GDP比の間に相関関係はなかった

国が金を出さないと、子育て費用の負担は家庭にのしかかる
国際社会調査プログラムが2019年に実施した調査によると、子がいる25〜54歳の62.3%が「世帯の収入の範囲で生活をやりくりするのが難しい」と答えている
調査対象となった29カ国の平均値(39.7%)よりも日本はかなり高く、生活が苦しいと答えた子育て世帯の割合はOECDでは上から2番目である
日本では、子ありの世帯のほうが子なしの世帯より生活苦の割合が高く、他国と比べてその差も大きい

横軸に公的教育費支出、縦軸に子育て世帯の生活苦をとったグラフに、両方のデータが得られる19カ国を配置すると、右下がりの傾向がある。右下には北欧諸国があり、国の教育費支出が多く、子育て世帯の生活苦は相対的に少ない
日本は、北欧諸国の対極のグラフ左上にある

出産年齢の女性の絶対数が減っているので出生数を増やすのは難しいかもしれないが、国が子育て支援金・教育費を出すことで子育てがしやすい社会をつくることはできる

国の投資不足で次世代の健やかな育ちが阻まれると、日本社会の維持・存続が危うくなる
右派やメディアが煽る某国の軍事的脅威(米国との経済摩擦が主原因)だけでなく、少子化という国内の「静かなる有事・日本病」に向き合わねばならない

(日本の税制で、高齢者扶養控除と配偶者控除があるのに、年少者控除がほぼないのは選挙のためです。高齢化率の高いシルバー民主主義だと、頼みのアメリカからも民主主義国グループのお荷物にされるのでは?)
65 sage2023/08/21(月) 11:10:35.20 ID:jA5/8clh0 中国が研究する「日本病」 「中国のデフレは明らか」「少子化対策こそ重要」(2023年8月) https://www.tokyo-np.co.jp/article/270834 殷剣峰(いん・けんほう)中国現代金融学会常務理事 / 東京新聞 中国には、日本の失われた30年の経験を研究できるという利点がある バブル崩壊後、30年の長期停滞に入った当時の日本と中国が共通する点は、人口減少・老齢化と、地方都市の不動産を中心とした「過剰資本蓄積」だ 日本は、1980年代に米国との貿易摩擦による圧力で、半導体や電子産業が影響を受けた 中国が当時の日本と異なるのは、米国の経済圧力に(軍事力込みで)反抗していることだ 現在の中国は、デジタルエコノミーや新エネルギーの分野で世界をリードしている。日本は世界の情報技術革命に乗り遅れたことも長期停滞に陥った要因だ 日本は、GDPに占める教育支出が多くの発展途上国よりも低い 一方で、シルバー民主主義を背景に高齢者向けの支出が多い。低賃金で働く貧しい若者が高齢者の年金制度を支えている、負のスパイラルに陥っている 若者の安心感につながる支出が必要だ。北欧のスウェーデンなどに比べて、財政支出額が物足りない 中国が「日本病」を予防するための処方箋は、出産や子育て、教育への財政支出を増やすことだ 将来的に製造業大国の地位をインドやベトナムが取って代わるとは思わない。労働力のより安い国が中国に取って代わるのでなく、IT技術やロボットが取って代わるため、人への教育投資が必要だ 今後、産業革命と同様の「資本が労働力に置き換わる」課題に直面する可能性がある 今、ロボットと人工知能(AI)の進化は世界の不可逆的な趨勢だ ロボットはパンを焼く人員を代用できるが、パンを食べる人がいなければ、ロボットは不要だ。モノを必要とする人(需要)を育てなければ、経済(人類)社会は発展しない 2023/12/07(木) 00:37:03.55 ID:awhipUZU0(1)
北欧の出生率の急激な減少は、社会経済的地位の低いグループによる現象
少子化の文脈で「ジェンダー平等」を語ることは、見直しするべき
https://note.com/rmogimogi/n/n46dbd0507d1e
茂木良平 2023年5月

北欧はこれまで先進国の中でも比較的高い出生率を維持していたが、出生率は2010年ころから急激に減少し始め、2022年には北欧の5か国の出生率が1.6を切った。
中でもフィンランドの出生率は1.32と日本の出生率1.3(2021年)に迫っている

2010年から2022年の合計特殊出生率の減少率はフィンランド(29.4%)、ノルウェー(27.5%)、スウェーデン(23.3%)、デンマーク(16.9%)。フィンランドの減少率はEUとEFTA国の中で最大の値だ

特に出生率の低下の激しいフィンランドでは、出生率低下の3/4はカップルの出生の低下によって起きており、残りの1/4がカップル形成に関する要因だ

北欧の出生を分析した複数の研究は、子供のいない無子の増加や第一子出生率の減少が、2010年以降の出生率の主な要因であるとしている

無子割合は、1940〜1954年生まれの女性において、高学歴のグループで多かったが、1955年〜1959年生まれから反対に低学歴グループで高くなっている。低学歴グループの無子割合は増加を続け、1975〜1978年生まれの25%以上の低学歴の女性は40歳時点で無子となっている。

同様に、第一子出生率の減少がどの学歴グループで特に顕著かを分析したところ、特に低学歴グループで大きく減少していることが報告されている

社会経済的地位を測る他の要素(年収など)で見ても、社会経済的地位の低いグループ(低年収・非就業)で、第一子出生確率が他のグループに比べてより低くなっていることが示されている

ジェンダー平等度合いの高い北欧の出生率の減少は、低学歴や低収入、あるいは非就業の人など社会経済的地位が低いグループによる、無子人口割合の増加や第一子出生率の低下によるとみられている
66 2023/12/09(土) 01:16:18.26 ID:va7qviYD0(1/2)
大学(高等)教育無償化が最適解とは限らない
オーストラリア『HECS』所得連動型奨学金制度
小林雅之 (2018)など

オーストラリア(ジョブ雇用制)では公立大学授業料は無料だったが、1989年に個人にも教育費負担を求める政策に転換した
高等教育の受益者は個人と社会なのだから、個人も相応の負担をするべきだという考え方に基づく

一般に大学授業料は費用に基づいて決定されるが、HECSでは在学中は授業料を徴収せず、卒業後に返済が開始される。貢献(授業料)に対する返済年額は所得連動型で年収などの合計と返済率に応じて決定される。返済率は0から8%で、所得が高いほど高い返済率が適用される累進課税だ。このため、低所得者は0か猶予されるため、一生かかってもローン完済しないことになる

HECS導入後,全体の大学進学率は上昇し、低所得層の進学率にも大きな影響はなかった。HECSは大きな成功を収め、イギリスなど他の国でも導入された
しかし、所得連動型では貢献額すべてを回収できず、未回収の補塡として15〜20%は公的負担となると予想されている

オーストラリアHECSの事例が興味深いのは、「高等教育が無償化だった時代」よりも、「大学進学率が増加」したことだ

完全無償化は、学生の学習意欲の低下だけでなく、教育機関側の教育の質の低下を招きかねない
所得連動制で授業料返済額が決まるHECSのほうが、学生は進学や、恐らく学習のモチベーションを維持できる

また、これは明文化されていないために推測だが、恐らく教育機関側の質も一定以上に保たれる効果があるのだろう
(卒業生の所得により授業料返済額が変わってくるため)

オーストラリアの進学率は122%。1度社会に出てから入学する人も多い
オーストラリアはジョブ雇用制のため、初任給が日本とは比較にならないほど高いが、昇給率は低いため、生涯賃金に日本と大きな開きは出なかった

日本でも、2017年度から所得連動型奨学金返還制度が導入されている


第3子の学費無償といっても私大医学部も?
第1・2子と第3子の差だけではなく、首都圏など大学の多い地域と地方出身者との差も開くのでは
学費よりも、下宿費や生活費を上限決めて援助して勉強に集中させた方が不公平がなくて良いのでは
67 2023/12/09(土) 01:27:48.44 ID:va7qviYD0(2/2)
北欧の出生率の急激な減少は、社会経済的地位の低いグループによる現象
少子化の文脈で「ジェンダー平等」を語ることは、見直しするべき
https://note.com/rmogimogi/n/n46dbd0507d1e
茂木良平 2023年5月

北欧はこれまで先進国の中でも比較的高い出生率を維持していたが、出生率は2010年ころから急激に減少し始め、2022年には北欧の5か国の出生率が1.6を切った。
中でもフィンランドの出生率は1.32と日本の出生率1.3(2021年)に迫っている

2010年から2022年の合計特殊出生率の減少率はフィンランド(29.4%)、ノルウェー(27.5%)、スウェーデン(23.3%)、デンマーク(16.9%)。フィンランドの減少率はEUとEFTA国の中で最大の値だ

特に出生率の低下の激しいフィンランドでは、出生率低下の3/4はカップルの出生の低下によって起きており、残りの1/4がカップル形成に関する要因だ

北欧の出生を分析した複数の研究は、子供のいない無子の増加や第一子出生率の減少が、2010年以降の出生率の主な要因であるとしている

無子割合は、1940〜1954年生まれの女性において、高学歴のグループで多かったが、1955年〜1959年生まれから反対に低学歴グループで高くなっている。低学歴グループの無子割合は増加を続け、1975〜1978年生まれの25%以上の低学歴の女性は40歳時点で無子となっている。

同様に、第一子出生率の減少がどの学歴グループで特に顕著かを分析したところ、特に低学歴グループで大きく減少していることが報告されている

社会経済的地位を測る他の要素(年収など)で見ても、社会経済的地位の低いグループ(低年収・非就業)で、第一子出生確率が他のグループに比べてより低くなっていることが示されている

ジェンダー平等度合いの高い北欧の出生率の減少は、低学歴や低収入、あるいは非就業の人など社会経済的地位が低いグループによる、無子人口割合の増加や第一子出生率の低下によるとみられている


子どもを持った方が金銭的に有利にならないと子どもを持たないということだろう
フランスやハンガリーのように「パートナーと子どもを持つ方が有利な税制・社会保障制度」にする必要があるのでは
68 2023/12/14(木) 11:41:37.98 ID:OoZEU7a50(1/2)
出生「数」を重視した地方少子化政策を
出生率比較がうんだ大きな誤解
2021年/2000年 都道府県の「赤ちゃん数維持力」
若い女性の移動が生み出す地方人口の未来
天野 馨南子 ニッセイ基礎研究所

2000年と2021年の出生数を比較した都道府県ランキング
東京95% 沖縄87% 福岡79% 熊本73% 愛知72% 滋賀72% 鹿児島71% 神奈川71% 千葉69% 岡山69% 宮崎69% 埼玉68%
全国平均68%
広島68% 大阪68% 島根68% 大分67% 佐賀67% 京都66% 鳥取66% 兵庫65% 福井65% 香川63% 長崎63% 宮城62% 三重62% 北海道61% 山口61% 愛媛61% 栃木60% 静岡60% 高知60% 徳島60% 富山60% 山梨59% 長野59% 茨城58% 奈良58% 岐阜58% 群馬58% 和歌山58% 新潟58% 山形54% 福島52% 岩手52% 青森50% 秋田48%

コロナ禍でも東京都が21年前の出生数の95%を維持している
つまり、都道府県レベルでの比較をする場合は、女性人口の移動がエリアの出生数に与える影響が非常に大きくなっており、出生率の高低は地域の出生数には全く関係がない

そもそも少子化対策とは、そのエリアに生まれる赤ちゃんをできる限り減らさない、もしくは増やそうとする政策である

日本における少子化は、出生数を生み出すカップル数が出生数と同様に4割水準にまで減少していることが原因であり、出生率の計算対象となる女性数の減少の倍速で、カップル数が減少しているのだ

人口減少が顕著な地方の視点で言うと「地元から結婚対象となる若い独身女性が東京に出て行ってしまったので、地方が未婚化(カップル数激減)する」というわかりやすい状況である

地元に住む女性が、20歳前後の就職期に東京に大規模に移動する人流により、地方の人口減少は発生している

全国の生涯未婚率(50歳時点)は男25.7%、女16.4%だが、東京に限ると男26.4%、女20.1%。(2020年統計)
69 2023/12/14(木) 11:53:14.36 ID:OoZEU7a50(2/2)
【統計・数字を見よう】現在の人手不足とは
生産年齢人口が95年のピーク時(7割)よりも1000万人以上減少している(現在6割)

生産年齢人口とは15〜64歳、労働の中核的な担い手

生産活動を中心となって支える15〜64歳の人口のこと。労働の中核的な担い手として経済に活力を生み出す一方、社会保障を支える存在でもある
戦後2つのベビーブームを受け、ピークの1995年には8716万人と総人口の69.5%を占めた。その後は少子高齢化に伴い、減少に転じている
総務省の人口推計によると2023年2月1日時点の生産年齢人口は7400万人(概算値)。総人口に占める割合は59.4%まで低下した

生産年齢人口は今後も大きく減少する見通しだ
国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の将来推計人口」によると、総人口は53年に1億人を割り込む。このときの生産年齢人口の割合は51.6%と、ピークから17.9ポイントも低下する見通し。少子高齢化で65歳以上の老年人口が拡大する一方、14歳以下の年少人口が大きく減るためだ

現在、地方から東京へ若い女性人口が移動しているため、地方では予測以上に現役世代人口が減少する可能性がある


日本は「中小企業基本法」により非効率な産業構造
成長しない、規模の小さな中小企業が多すぎる(途上国化)ことにより「低生産性・低所得の国」とならざるをない
日本の雇用の7割は中小企業
先進国は中小企業雇用者が5〜6割と効率がよいので生産性が高い(アメリカは約5割)
(従業員数分類ではアメリカ・ドイツの中小企業は500人以下、フランス・イギリスやEU諸国は250人未満
日本は製造業・建設業が300人以下、卸売業・サービス業が100人以下、小売業は50人以下)

日本の労働参加率は8割と世界でもトップクラス(そろそろ限界)
GDPとは生産年齢人口×労働生産性
2023年、IMFによると日本はGDPでドイツ(人口8300万)に抜かれ世界第4位に転落(日経新聞)

日本のサービス業の生産性が低い本当の理由は、サービス業の企業の規模があまりにも小さいからです。日本のサービス業の1社当たりの従業員数は、アメリカのわずか26.7%です。だから生産性が低いのです。一方、製造業はアメリカとの比較でも、77.8%なので、あまり差が出ていないのです
70 2023/12/17(日) 23:10:24.34 ID:X3F0xFIt0(1)
「食の砂漠」東京都心にも買い物難民 
地域を支える現役世代が、そもそも周囲に存在しないかも
高齢化率40%超の町は、2055年の日本の姿
中村智彦 神戸国際大学教授

茨木市など関西で4店舗を運営していたスーパー「ツジトミ」が突然、全店を閉店した
茨木サニータウンは高齢化率が深刻であり、現在、40%を越す「超」高齢化の街となっている

閉店した「ツジトミ」サニータウン店の店内には、地区の福祉委員会が主催していた「ツジトミ買い物お届け隊」の掲示が残されていた。坂道が多く、商品を自宅に持って帰るのが困難な高齢者の顧客に週一回、支援を行っていた。なんとか高齢住民同士で支え合って生活を守ろうという取り組みを行っていたのだ

高齢化が深刻化する大都市郊外のニュータウンや地方では、地元資本の中小スーパーが徒歩圏内唯一の買い物場所になっていることが多く、買い物難民の発生は持ち家での終の生活を難しくする

「持続可能な生活」というのは、自然環境の問題だけではなく、社会が「若い世代へと更新される」ことでもあるのだ

約30年後の2055年には日本の高齢化率は40%に達すると推計されている。これは世界中のどの国も経験したことのない水準であり、全人口の5人に2人が高齢者という前例のない高齢社会が現出する

また、75歳以上後期高齢者が全人口に占める割合で見ても、2035年には20%を超え、2055年には26.5%に達し、全人口の4人に1人は75歳以上という超高齢化社会になることが予想されている

100歳以上の高齢者のうち女性は9割です
71 2023/12/18(月) 00:08:52.73 ID:GsciGL1K0(1)
「韓国は少子化の落とし穴にはまった」経済成長率が年平均1.13ポイント低下予測
生産年齢人口が減少し、すでに経済成長制約する「人口オーナス」に(2023年12月)
キム・フェスン

韓国の人口構造は経済成長を制約するまでに至り、今後30年間にわたって1人当たりの国内総生産(GDP)成長率を年平均で1.13ポイント低下させるという分析が示された

大韓商工会議所持続成長イニシアチブ(SGI)は「出生率向上のための政策提言」と題する報告書で、韓国は2016年を前後して人口構造が経済成長を促進する「人口ボーナス(bonus)」区間を抜け、少子高齢化が経済成長を制約する「人口オーナス(onus)」区間に入ったと分析した

報告書によれば、総人口に占める生産年齢人口(15〜64歳)の割合は、1970年には54.4%だったが、2020年には71.7%にまで高まり、1人当たりGDP成長率を年平均で0.93ポイント高めた。しかし2050年には生産年齢人口の割合が51.2%にまで低下し、2020年〜50年に1人当たりのGDP成長率を年平均1.13ポイント低下させる

韓国の少子化対策予算は年間52兆ウォン(2022年)で、出生児1人当たり2.1億ウォンにのぼるが、合計特殊出生率は0.78人で、現在の人口規模を維持しうる合計特殊出生率(2.1人)を大きく下回っている
報告書は「韓国は妊娠可能な女性と出生児の数、婚姻夫婦の望む子どもの数が減少しているうえ、青年層の将来の期待所得が消費水準に追いつけていないことで、出生率が上向かず下落を続ける『少子化の落とし穴』にはまっている」と診断した

報告書は韓国の出生率急落の原因として、首都圏への集中と重い住居費負担▽子どもに対する投資の多さと競争水準の高さ▽労働市場の硬直性▽男性の家事負担率の低さ▽若年層の認識の変化など、をあげた

また、報告書は「所得水準の向上と女性の経済活動の増加は、出生率と相反する関係では必ずしもない」と指摘した
かつては女性の経済活動参加率が高いほど機会費用のせいで出生率が低かったが、2000年以降は高所得国で女性の経済活動参加率と出産率が共に上昇する現象が見られるという
報告書は女性の社会参加と出生率が共に高い国の特徴として、安くて柔軟な保育サービス▽育児に対する父親の協力▽家族にやさしい社会的規範▽柔軟な労働市場など、をあげた


韓国は少子化で消滅の危機
72 2023/12/25(月) 11:39:01.06 ID:Jhf2DX8d0XMAS(1)
「年収の壁」低いイギリス
年収超過部分にだけ社会保険料発生
日本経済新聞(2023年3月)

日本では、配偶者の収入が増えると社会保険料の支払いが発生し、手取りが減る「年収の壁」問題が深刻になっている
保険料の負担が段階的に増え、手取りの急減を避けるイギリスの制度が参考になるだろう

英国の社会保障制度は「国民保険」だ。16歳以上で一定の所得がある人が保険料を払う。納めた保険料は主に老後に受け取る年金の財源となり、求職時や休業、出産にあたっての幅広い給付もある。保険料は労働者や自営業者など働き方によって第1種〜第4種に分かれている。労働者が加入する「第1種保険」で、保険料を労使折半でまかなうのは日本と同じだ

収入が週242ポンド(約3万9000円、年換算で190万円程度 1ポンド=約160円)を超えたら、「越えた部分だけ」に対する保険料を払い始める。複数の会社で働く場合は、1つの会社から得る収入が基準を超えなければ納付する必要はない

第1種保険料は一定の年収を超えた時点で給料から天引きされるが、料率(12%)は収入の全額ではなく「超過した部分のみ」にかかる。手取りの伸びは緩やかになるものの、急に減ることはない。
英国の保険料は所得に応じて緩やかに増えるため、日本のような「年収の壁」ができにくい

日本の社会保険制度で「年収の壁」を生むのは、配偶者の扶養に入り年金や医療の保険料を払う必要がない「第3号被保険者」の仕組みだ

英国にも第3号被保険者に似た仕組みとして「チャイルド・ベネフィット(子ども手当)」がある
手当受け取りを申請した場合には、「子育てする夫婦」のうち、働いていないなどの理由で配偶者の所得が社会保険料を支払う基準に達していなくても、年金は受け取れる
ただし、収入が高い方の課税所得が5万ポンドを超えると子ども手当が減る

最近の1ポンド=約180〜190円(2023年)

年金は賦課方式なので、基礎年金が子育て家庭には保障されている

日本の高齢独身女性のうち、死別の3割超が貧困である(遺族年金が頼りだが、寿命の性差や夫婦の年齢差があるため)
OECDによると、22年の日本女性の賃金中央値は男性の8割弱しかない(先進国平均は9割弱)
73 2023/12/27(水) 22:41:01.61 ID:LWMpJ7ei0(1)
今、地球上での一番の問題は、人口が増え過ぎたことだよ
人口を半分以下にしないとどうしようも無くなるぞ
残念ながらそのことが解かっている人間が皆無・・・これも大問題だな
74 2023/12/31(日) 07:34:48.57 ID:xI4eZZLK0(1)
デービット・アトキンソン氏のXより

全く成長しない大半の日本企業。だから経済は成長しない。財政ではない
2012年から2016年の間に、295万社のうち、281.3万社は規模の変化がなし。 実際に成長した企業の純増は6000社しかない。年間1500社。0.05%しかない
生産性を高めようとすると、結果として、規模が成長する(X)

個人消費はますます停滞する流れ。消費税減税の効果も薄れる。 日本の人口の中位数年齢は49.1歳となって、2034年に52.0歳となる
一人当たりの消費額は日本でも海外でも50歳前後でピークを打つ。その後は所得が増えても消費は減る。 ライフサイクルの結果(X)

海外の分析では、少子化の最大の原因は社会保障の充実
年金などが存在する前は、結婚して子供を産むことによって、老後対策をしていた
年金を充実させると、子供を作る必要が低下すると同時に、人によっては、逆に子供を作らない選択をする(X)

生産年齢一人当たりの社会保障費は激増している
1990年 55万1372円
2000年 90万5902円
2010年 128万2554円
2020年 177万771円
2060年予測 303万9837円(X)

増税になっている原因は、高齢者が増えて、納税者が減っているからである(財政の悪化は高齢者が増えたことによる社会保障費の増加が主な要因)
1990年から2021年までに生産性年齢人口(16−64歳)が1299万人も減っている。 高齢者は2141万人も増えている
人口動態によって、社会保険料、消費税も増えて、移転的政府支出が増えている(X)

GDPは生産年齢人口×労働生産性
GDPが下がると円安になる傾向があります


個人の人生に正解や正しさはないが、経済や財政は数字・数学が基礎なので、おおよその正解がある
そこはきちんと分けて考える必要がある
75 2024/01/02(火) 05:08:44.44 ID:tCzWLSdbd(1)
「年収がどんなに多くても、出産・子育てをしたいと思えない(将来への人的投資をしない)」20代の19.5%、5人に一人が子育てリスク回避
https://yorozoonews.jp/article/14822466

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が2023年1月、20代の男女1000人を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査2023」を実施し、その結果を公開。20代の半数以上が結婚をイメージできる年収が600万円であることが明らかになった。

同調査では、ネットエイジア株式会社の協力のもと、全国の20〜29歳の男女1000人(男女各500人)に対して、インターネットリサーチを行った。

結婚しようと思える世帯年収額を聞いたところ、年収400万円(=「年収400万円あれば」までの合計)では32.8%と、約3人に1人が結婚をイメージ。年収500万円(=「年収500万円あれば」までの合計)では49.9%と半数以上に至らず、年収600万円(=「年収600万円あれば」までの合計)でようやく61.0%と半数を超える結果に。20代の半数以上が結婚をイメージできるのは「年収600万円」であることが明らかになった。

2022年1月に公開された前回調査では、年収500万円(51.9%)で半数を超えていたため、結婚へのハードルが上昇したという結果になった。また、今回の調査では17.7%が「年収がどんなに多くても、結婚したいと思えない」と回答し、前回から3.9ポイント上昇した。

続いて、出産・子育て(1人)をしようと思える世帯年収額を聞いたところ、前回調査では年収600万円(50.0%)で半数以上に達したのに対し、今回は年収700万円(57.2%)と、結婚同様にハードルが上昇。

また「年収がどんなに多くても、出産・子育てをしたいと思えない」と回答した人は19.5%と、前回から5.0ポイントの上昇となった。(SMBCコンシューマーファイナンス調べ)


将来への人的投資をしない場合、労働力不足により、経済や社会が破綻する可能性があります

なお、過去最大の円高は2011年10月31日の1ドル=75円32銭
2022年の為替は 1ドル=115円台からみるみる「円安」が加速し、10月には150円台を突破した
76 2024/01/04(木) 06:01:31.19 ID:9OKkVxBx0(1)
日本の年金制度は賦課方式(世代間扶養・仕送り方式)
少子化により将来の年金受給額は減少する
https://sonasapo.com/seniorlife/4170/

日本の公的年金制度は2階建て方式です。
国民年金(基礎年金)…20歳以上の国民強制加入、保険料は一律
厚生・共済年金…会社員や公務員が加入、保険料は所得比例

日本の公的年金制度(厚生年金保険及び国民年金)は、「現役世代が納める保険料で、その時々の高齢者世代に年金を給付」しています(賦課方式・今の保険料は今の高齢者に給付されている)

日本の年金制度は世代間扶養の考え方を基本としています
(個人の積立方式ではありません。積立方式にすると、寿命の長い女性や現役時代に収入の少ない人には不利になります)

今の年金制度では、現役世代の負担を増やさないように、保険料を一定の水準で固定する代わりに、高齢者へ支給する年金を抑える仕組みになっています(マクロ経済スライド)

高齢者1人に対する現役世代の比率は年々低くなっており、2060年には、65歳以上1人に対して現役世代1人の時代がやってくると予測されています

国民年金加入者は1号(自営業・学生など月額保険料16520円)、2号(厚生・共済年金に加入している会社員や公務員)、3号(2号に扶養された年収130万未満の配偶者)に分かれています

2023年の厚生年金(国民年金含む)の受給月額の平均は男性16万3380円、女性は10万4686円です

総務省「家計調査」の2020年の集計によれば、単身高齢世帯(おひとりさま)の支出額はひと月で15万509円です

先進国では賦課方式の年金制度をとる国が多いが、出生率も高い
77 2024/01/06(土) 05:51:31.33 ID:cKJgiul60(1/2)
出産の少ない現代女性の生理の回数「昔の5倍」
排卵・生理の回数が多いと、子宮や卵巣の婦人科系の病気が増える
高齢女性は男性よりも1.5倍「要介護」になりやすい
https://toyokeizai.net/articles/-/427086?display=b
細川 モモ : 予防医療コンサルタント(2021年)

現代女性の一生の生理の回数は、約450回。一方で、何度も出産をしていた昔の女性は約50〜100回だったといわれており、約5倍も違います

初潮年齢は昔は15〜16歳と、今の12歳と比べてかなり遅かったといわれています
また、昔の女性は何度も妊娠出産と授乳をしているので、40歳ぐらいまでほとんど生理がなかったのです

生理の回数が多くなると、卵巣や子宮の病気になる可能性が高くなります。近年、婦人科系の病気になる若い女性が増えていますが、理由は出産が減り、生理の回数が増えているからです

正常な生理の場合は、毎月排卵が起こっています。この排卵の回数が多いと、それだけ卵巣がダメージを受けます
(低用量ピルを常用すると卵巣や子宮を休ませることができる。フランスでは未成年の頃から親の許可なくピルを使用できる)

子宮筋腫があった場合、出産のときに子宮も小さく縮むので、筋腫も一緒に小さくなります。何度も出産していると、手術をする必要がなくなるぐらい筋腫は小さくなります
赤ちゃんに授乳していると、乳がんにもなりにくいです

ですから、現代を生きる出産の少ない若い女性は、年配の女性たちよりも、よりいっそう婦人科系の病気には気をつけて下さい

また、日本は現在、100歳を超える高齢者が9万人いますが、実は介護保険の受給者は7割が女性です
男性は女性よりも高齢人口が少ないですが、年齢ごとの介護保険の利用率も低いことも分かっています

その理由は、男性のほうがもともと筋肉量が多いので、転倒する人が女性より少ないからです
しかも、加齢で女性ホルモンが低下すると女性は骨が弱く脆くなり、骨粗しょう症になりやすいのです
高齢者の転倒は骨折につながりやすく、骨折は寝たきりを招きます
女性は男性よりも1.5倍「要介護」になりやすいのです
(認知症率も女性の方がかなり高い)
78 2024/01/06(土) 06:04:50.48 ID:cKJgiul60(2/2)
【統計・数字を見よう】現在の人手不足とは
生産年齢人口が1995年のピーク時(7割)よりも1000万人以上減少している(2023年現在6割)
2053年では生産年齢人口が約5割になり、65歳以上の高齢者が4割になる

生産年齢人口とは
15〜64歳、労働の中核的な担い手
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC192220Z10C23A3000000/

生産活動を中心となって支える15〜64歳の人口のこと。労働の中核的な担い手として経済に活力を生み出す一方、社会保障を支える存在でもある
戦後2つのベビーブームを受け、ピークの1995年には8716万人と総人口の69.5%を占めた。その後は少子高齢化に伴い、減少に転じている
総務省の人口推計によると2023年2月1日時点の生産年齢人口は7400万人(概算値)。総人口に占める割合は59.4%まで低下した

生産年齢人口は今後も大きく減少する見通しだ
国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の将来推計人口」によると、総人口は53年に1億人を割り込む。このときの生産年齢人口の割合は51.6%と、ピークから17.9ポイントも低下する見通し。少子高齢化で65歳以上の老年人口が拡大する一方、14歳以下の年少人口が大きく減るためだ


日本の労働参加率は8割と世界でもトップクラス(そろそろ限界)
GDPとは生産年齢人口(労働力)×労働生産性
国の通貨の信用は、GDPにより維持されています
2023年、IMFによると日本はGDPでドイツ(人口8300万)に抜かれ世界第4位に転落(日経新聞)


日本の高齢独身女性のうち、死別の3割超が貧困である(遺族年金が頼りだが、寿命の性差や夫婦の年齢差があるため。日本の年金制度は個人の積立方式ではなく、その時点の高齢者をその時点の現役世代が支える賦課方式です)
OECDによると、22年の日本女性の賃金中央値は男性の8割弱しかない(先進国平均は9割弱)

欧米では、女性の仕事と出産・子育ての両立支援に国の予算をかけている
79 2024/01/10(水) 18:47:00.40 ID:oZMEhCOZ0(1)
日本で子供を作ったら負け
80 2024/01/11(木) 08:18:10.53 ID:vGvUpHX/0(1/2)
社会保険料に上限額があるのは税の応能負担の原則に反する

子供のいる低所得世帯(若年層)で税・社会保険料負担率が高く、子供のいない高所得世帯(中高年層など)で負担率が低い
https://www.nira.or.jp/paper/opinion-paper/2023/65.html
翁百合 NIRA総合研究開発機構理事

税と社会保険制度の負担、児童手当等の給付の望ましい在り方を検討するため、OECDモデルを用いて、国際比較を含む様々な角度から分析した

分析の結果、第一に、日本は所得水準に応じた世帯の負担率に段差(年収の壁)が存在し家計の行動に中立的になっていないこと、第二に、諸外国と比較して子どものいない世帯に比べて子どもがいる世帯への支援が薄いこと、第三に、低所得層における負担率が他の所得層と比較して相対的に高いことが明らかになった

また、日本の負担率は、OECD諸国よりも低所得層では高いが、高所得層では低いことが明らかになった。つまり、日本の負担率の累進度は小さく、相対的に低所得層の負担が重くなっている
特に、低所得層の負担率が高いのは、子どものいる世帯(母子家庭)であり、また、高所得層での負担率の低さは子どものいない世帯(高所得中高年層など)で顕著となっている

特に、平均的な水準よりも年収が低い世帯の場合、日本では税の負担率が低いものの、社会保険料の負担率が高い
また、OECD平均では子育て世帯には、年収比でみて手厚い家族手当が支給されているのに対して、日本では手当の支給が手薄である
つまり、日本は、子どものいる家計への支援が諸外国と比較して薄く、この結果、特に低所得の子どもがいる世帯の負担率の高さに表れている

日本の現在の税制・社会保険料制度は、応能負担の原則(所得が高く資産を保有している人、家計の余裕のある人ほど、多くを負担する)からみて問題がある

先進国における子育て支援の目安は「GDP比3%の水準(イギリス・スウェーデン・ドイツなど、フランスは約4%)」である。日本は2%と少ない

負担と給付の公正性を確保するには、保険料率は、所得や資産保有状況などをより反映させる方向で検討する。社会保険料算定の基礎となる「標準報酬の上限緩和」も検討すべきである。高所得世帯への累進度の見直しによって、負担率を所得に比例してより滑らかに増加させる必要がある
81 2024/01/11(木) 08:24:27.20 ID:vGvUpHX/0(2/2)
令和の国民負担率は昭和の約2倍
日本の所得税段階の変遷 財務省
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/income/b02.htm

日本の課税制度は、「超過累進課税」を採用しています
超過累進課税では、課税額の範囲を複数に区分し、区分を越えた課税額に応じて、区分ごとにさらに高い税率を適用します

例えば100万円まで5%、200万円まで10%、500万円まで20%と税率が定められている場合、課税額が300万円なら、超過累進課税では「100万円までの部分を5%、100円超200万円までの部分を10%、200万円超300万円までの部分を20%の税率」で計算します

所得税の最高税率は、昭和61年(1986年)までは70%(課税所得8,000万円超の部分のみ)でしたが、税負担感の軽減などを目的として引き下げられました
その後、再分配機能の回復を図るため、平成27年分以後は、課税所得4,000万円超の部分について最高税率は45%になっています

所得税率の変遷
昭和61年(1986年)までは、最高税率70%、課税最低額235.7万・税率10.5%、15段階(平均年収375万)
平成6年(1994年)の最高税率45%、課税最低額327.7万・10%、5段階(平均年収486万)
平成18年(2006年)最高税率は37%、課税最低額325.0万・税率10%、4段階(平均年収434万)
平成27年(2015年〜現在)最高税率は45%、課税最低額354.5万・税率5%、7段階(令和2年の平均年収433万)


一方、単純累進課税は、課税額に応じて税率を引き上げていく制度です。上記の区分なら、課税額が300万円であれば、単純累進課税では300万円全体に対して20%の税率を用いて計算します


参考
国民負担率(租税負担率+社会保障負担率)の推移
昭50/ 25.7 平2/ 38.4 平11/ 35.5 平20/ 39.3 平25/ 39.9 平30/ 42.5 令4/47.5

社会保険料には上限額がありますが、税には上限額がありません
所得税や法人税(内部留保に対する課税)は、「日本国内」に再分配・再投資されます
82 2024/01/26(金) 11:18:07.29 ID:/CxW9CWO0(1)
10万部突破!「きみのお金は誰のため」田内学

「君たちはどう生きるか 吉野源三郎」の金融経済版。マクロ経済やお金の倫理学を分かりやすく教えてくれる教養小説 


お金自体には価値がない・お金で解決できる問題はない・みんなでお金を貯めても意味はない(内側と外側で考える)

未来には贈与しか出来ない・ぼくたちはひとりではない


問題を解決しているのはお金ではなく、お金を受け取って働いてくれる人
お金の力は運ぶ力。問題を解決してくれる人を選ぶことしかできない

お金によって、人々が支え合える社会が実現している

投資されたお金自体ではなく、お金を受け取って研究開発する人たち(または社会に普及させる人たち)が未来を創造する

現代において、税金は支配者の搾取ではなく、(国内の)再分配につかわれている
政府による再分配は、選挙による投票によって(間接的に)決められている
集めた税金を政府が使うこと(国内投資・再分配)で、お金が循環している

借金をする国ではなく、働けない(働く人がいない)国が破綻する

未来にむけて蓄えられるのは、社会基盤や生産設備、技術(教育)や制度など

格差のない豊かな(便利な)生活を提供する人(MATANAなど)が、結果的に金持ちになっている

働くとはお金を稼ぐことではなく、誰かの役に立つこと

お金は奪い合うことしかできないが、未来は共有できる

そして、(お金より大事なことは)人を愛すること…


10万部突破! 異色の経済小説
「人から人への贈与、過去から現在、現在から未来への贈与で社会はできている。愛する人を守ろうと思うと、社会が他人事ではなくなる」


作者インタビューより
高校家庭科では金融教育も始まったが、投資を『お金を出す側の話』と教えていては、お金を増やすことが生活の豊かさであるとの狭い考え方しか持てなくなる
投資はお金が余っている人が出し、お金がない(お金を必要とする)人が受け取って、社会の問題や不便さに挑戦すること
問題を解決する『人』がいるから、みんなの生活が豊かで便利になるんです
若い人が(投資を受け取って)新しい挑戦をする(若い人は投資される側になる)のが健全です
83 2024/01/31(水) 20:26:17.34 ID:pIj63Y5U0(1)
日本の年金制度は賦課方式(世代間扶養・仕送り方式、個人の積立方式ではない)
少子化により将来の年金受給額は減少する(マクロ経済スライド)
https://sonasapo.com/seniorlife/4170/

日本の公的年金制度は2階建て方式です
国民年金(基礎年金)…20歳以上の国民強制加入、保険料は一律
厚生・共済年金…会社員や公務員が加入、保険料は所得比例

日本の公的年金制度(厚生年金保険及び国民年金)は、「現役世代が納める保険料で、その時々の高齢者世代に年金を給付」しています(賦課方式・今納めている年金保険料は今の高齢者に給付されている)

日本の年金制度は世代間扶養の考え方を基本としています
(個人の積立方式ではありません。積立方式にすると、寿命の長い女性や現役時代に収入の少ない人には不利になります。女性の収入は男性の8割弱です)

今の年金制度では、現役世代の負担を増やさないように、保険料を一定の水準で固定する代わりに、高齢者へ支給する年金を抑える仕組みになっています「マクロ経済(GDP)スライド」

高齢者1人に対する現役世代の比率は年々低くなっており、2060年には、65歳以上1人に対して現役世代1人の時代がやってくると予測されています

国民年金加入者は1号(自営業・学生など月額保険料16520円)、2号(厚生・共済年金に加入している会社員や公務員)、3号(2号に扶養された年収130万未満の配偶者)に分かれています

2023年の厚生年金(国民年金含む)の受給月額の平均は男性16万3380円、女性は10万4686円です

総務省「家計調査」の2020年の集計によれば、単身高齢世帯(おひとりさま)の支出額はひと月で15万509円です

先進国では賦課方式の年金制度をとる国が多いが、出生率も日本より高い
日本の死別した独身女性高齢者の3割は貧困と言われている(遺族年金が少ないため)

なお、公的医療保険は高齢者が多く使っていますが、保険料を多く負担しているのは現役世代です

GDPは生産年齢人口(現役世代人口)×労働生産性
基本的に、国の通貨価値はGDPの規模により支えられています


反出生主義男性からの女性への復讐ですかね
84 2024/02/19(月) 15:30:44.44 ID:15GjduCM0(1)
日本の年金制度は賦課方式(世代間扶養・仕送り方式、個人の積立方式ではない)
少子化により将来の年金受給額は減少する「マクロ経済(GDP)スライド」
https://sonasapo.com/seniorlife/4170/

日本の公的年金制度は2階建て方式です
国民年金(基礎年金)…20歳以上の国民強制加入、保険料は一律
厚生・共済年金…会社員や公務員が加入、保険料は所得比例

日本の公的年金制度(厚生年金保険及び国民年金)は、「現役世代が納める保険料で、その時々の高齢者世代に年金を給付」しています(賦課方式・今納めている年金保険料は今の高齢者に給付されている)

日本の年金制度は世代間扶養の考え方を基本としています
(個人の積立方式ではありません。積立方式にすると、寿命の長い女性や現役時代に収入の少ない人には不利になります。女性の収入は男性の8割弱です)

今の年金制度では、現役世代の負担を増やさないように、保険料を一定の水準で固定する代わりに、高齢者へ支給する年金を抑える仕組みになっています「マクロ経済(GDP)スライド」

高齢者1人に対する現役世代の比率は年々低くなっており、2060年には、65歳以上1人に対して現役世代1人の時代がやってくると予測されています

国民年金加入者は1号(自営業・学生など月額保険料16520円)、2号(厚生・共済年金に加入している会社員や公務員)、3号(2号に扶養された年収130万未満の配偶者)に分かれています

2023年の厚生年金(国民年金含む)の受給月額の平均は男性16万3380円、女性は10万4686円です

総務省「家計調査」の2020年の集計によれば、単身高齢世帯(おひとりさま)の支出額はひと月で15万509円です

先進国では賦課方式の年金制度をとる国が多いが、出生率も日本より高い
日本の死別した独身女性高齢者の3割は貧困と言われている(遺族年金が少ないため)

なお、公的医療保険は高齢者が多く使っていますが、保険料を多く負担しているのは現役世代です

GDPは生産年齢人口(現役世代人口)×労働生産性です


女性や若者で知らない人は多い…
85 2024/02/22(木) 10:20:00.17 ID:z1xP/jqF0(1/2)
貸与奨学金の利用は、女性の結婚にマイナスの影響を与える
奨学金負債が若者の家族形成に影響を与える
https://news.yahoo.co.jp/articles/170b0246c4e70a39c63e5066e34518ed6db38fa9
慶應義塾大学 王杰特任講師 赤林英夫教授

我が国で始めて、貸与型奨学金が婚姻および出生に与える影響を、全国データにより分析した

その結果、特に2年制高等教育(短大)を受けた女性において、貸与奨学金を受給したグループは受給していないグループに比べ、結婚のタイミングが遅く、子供の数も少ないなど、奨学金の家族形成への影響が定量的に明らかとなった

1)貸与奨学金の利用は男性の結婚確率に有意な影響を与えていないが、女性の結婚、とりわけ2年制高等教育(短大)を受けた女性の結婚に負の影響を与える

2)貸与奨学金の受給額が結婚確率に与える影響は検出されない

3)貸与奨学金の利用は男性の「持つ子供数」に有意な影響を与えないが、女性の「持つ子供数」、とりわけ2年制高等教育(短大)を受けた女性の子供数に負の影響を与える

上記の結果は、奨学金負債が若い世代の家族形成に与える負の影響の存在を示唆している
また、男性ではなく、女性の家族形成への負の影響がより明確に示されている
女性の低賃金、大卒女性と短大等卒女性の賃金差、既婚女性への家事育児負担の集中による非正規雇用が原因とみられる

奨学金制度の設計において、家族形成への影響に、国が配慮する必要性を示している

(追記)
ほとんどの国で「奨学金」とは通常、補助金または無利子奨学金を意味するが、日本のJASSO奨学金は、2017年までは借金・学生ローンの形でのみ大学生に経済的支援を提供していた

就業構造基本調査(2017年)によると、25〜34歳の女性の場合、2年制大卒の平均年収は290万円、4年制大卒の平均年収は358万円である

1994〜2013 年までのJASSO貸付受給者数は約 627 万人
合計特殊出生率は1973年の2.14から2020年は1.33まで低下
86 2024/02/22(木) 10:25:32.36 ID:z1xP/jqF0(2/2)
日本人が知らないフランス「少子化対策」
子育て支援(次世代投資)とは、働く母親支援・男女差別対策政策(2023年1月)
https://toyokeizai.net/articles/-/647840?page=4
安部雅延 フランス在住

フランスは「国力と人口減」に敏感で、家族政策に多くの予算を投じてきた。子供・子育て支援に対する公的支出(2017年)は、フランスがGDP比で3.6%に上る(先進国標準は3%)日本は1.79%で、OECD平均の2.34%も下回っている

フランスの出生率の高さ(1.83)には、予算の多さ以外の要因がある

1 第3子から支給され、大半の家庭が受給している家族手当
2 3人以上の子供を育てる世帯に対して、大幅な所得税減税を適用するN分N乗課税方式
3 子育てのために仕事を休むのか、週4〜3日勤務、半日勤務などの時短かを選択できる就労自由選択制度
4 育児で保育ママに子供を預ける選択をした場合の保育方法自由選択手当
5 妊娠後の産科の受診料、検診費、出生前診断、出産費用など妊娠出産から産後のリハビリを含む費用の全面無料化
6 母親と同様に、育休を取る父親も有給扱いで賃金の80%を保障
7 不妊治療は公費(43歳まで)
8 高校までの授業料無料、大学も少額の登録料のみ(私立は例外)、返済不要の奨学金制度
9 3歳まで育児を引き受ける認定保育ママや学童保育も無料
10 事実婚(PACS)を社会保障へ組み込み、非摘出子という言葉を民法から削除
11 子供を3人養育すると年金が10%加算される(賦課方式のため)

フランスでは「子育ては女性が中心」という概念が、長年の女性の権利・男女平等政策の積み重ねにより完全になくなっている
結果、子育てに関心のない男性はいない

(追記)
子どもが増えることは、「子供をもたない人(特に寿命の長い女性)にも社会的メリット」がある
男女平等が進んだフランスやスウェーデンは、ワーキングマザーや子育て家庭に有利な社会制度となっています(出生率も高い)

先進国における子育て支援の目安は「GDP比3%の水準(イギリス・スウェーデン・ドイツなど、フランスは4%、ハンガリーは5%)」である。日本は2%と少なく投資不足です
87 2024/02/26(月) 13:50:03.60 ID:sdwkB/W+0(1)
「ルック・イースト」で有名なマレーシアのマハティール元首相は、 今の日本を評して

「日本を凡庸な国に変えたのは人口減少が主因である。一国の人口が減少し、高齢化することは、その国が衰退へと向かっていることを意味する。

高齢者は家でテレビを見ていれば快適という場合が多く、高級レストランに行くことも少なければ、車を買い替えたり、スーツやゴルフクラブを買ったりすることもない。高齢者は必要なものが既に揃っているから消費が極端に減るのだ。
この点、私は日本の未来に強い危機感を感じる。今後、日本国内の消費規模は縮小の一途を辿るだろう。 近年かくも多くの経済刺激策が打ち出されたにも関わらず、所期の目標に何一つ達しないのもその前兆であろう。
最終的にイノベーション力と特許件数を決めるのは高齢者ではなく若者だ。老人ばかりでどうやって解決するのだろう。
為政者の口から出る答えは、その多くが産休と出産助成金の確保だった。私は失望した。
フランスやスイスやスウェーデンのような出産支援策の成果があがった国であっても、人口減少のプロセスは緩やかで、莫大な資金が投じられている。

一方で日本人は移民排斥で有名な民族だ。日本人の純血を維持することは、日本人にとって当たり前で、根深い考えのようだ。
外国の移民受け入れにより出生率の問題を解決しようと、公の場で議論しようとする人がいない。 日本の一般人にせよ、政界のエリートにとっても、これは最初から選択肢でさえないのだ。

他方、日本以外の先進国は、 米国:320百万人(2013年)→462百万人(2100年) フランス:64百万人→79百万人 イギリス:63百万人→77百万人 と予想されている。 米国の人口は急増が、またヨーロッパ諸国には、なだらかな増加が予想される。この数字は移民政策と深く関係している。

先進国主要国で人口減少問題が本当に深刻なのは移民政策を拒絶している日本だけの可能性が高い。
日本は今、世界でなんら変哲もない平凡な国へと向かっている。最終的には人口問題が暗い影を落とし、そこから逃げ出せなくなるだろう。

もし私が日本の若者なら、他の国への移民を考える」 と結んでいる。
88 2024/02/28(水) 09:41:58.15 ID:pyYOovHt0(1)
高齢独身女性、細る収入
死別の3割超は貧困 男性との賃金差も響く(日本経済新聞 2023年11月)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76248750Z11C23A1MM8000/

年を取って一人暮らしになる女性が増えている。死別や離婚で独身に戻る75歳以上の層が人口に占める割合は2040年に7.4%に達する見通しだ
死別の場合、収入は遺族年金頼みになりがちで相対的貧困率は3割に達する(夫婦の年齢差や収入差が原因)
経済的な支えになる子どもとの同居も減っている。孤立が健康をむしばみ、介護など社会保障の負担が膨らむ懸念もある。


年金以外の資産がかなりある女性は、専業主婦でも問題ないでしょうが…
日本の年金制度は賦課方式(その時の現役世代がその時の高齢者を支える)なので、少子化で現役世代が減ると年金が目減りする可能性があります


まあ、フルタイム正社員で働いている女性は心配ないと思う
89 2024/03/10(日) 10:03:52.83 ID:1rjIdzUD0(1/2)
日本人が知らないフランス「少子化対策」
子育て支援(次世代投資)とは、働く母親支援・男女差別対策政策(2023年1月)
https://toyokeizai.net/articles/-/647840?page=4
安部雅延 フランス在住

フランスは「国力と人口減」に敏感で、家族政策に多くの予算を投じてきた。子供・子育て支援に対する公的支出(2017年)は、フランスがGDP比で3.6%に上る(先進国標準は3%)日本は1.79%で、OECD平均の2.34%も下回っている

フランスの出生率の高さ(1.83)には、予算の多さ以外の要因がある

1 第3子から支給され、大半の家庭が受給している家族手当
2 3人以上の子供を育てる世帯に対して、大幅な所得税減税を適用するN分N乗課税方式
3 子育てのために仕事を休むのか、週4〜3日勤務、半日勤務などの時短かを選択できる就労自由選択制度
4 育児で保育ママに子供を預ける選択をした場合の保育方法自由選択手当
5 妊娠後の産科の受診料、検診費、出生前診断、出産費用など妊娠出産から産後のリハビリを含む費用の全面無料化
6 母親と同様に、育休を取る父親も有給扱いで賃金の80%を保障
7 不妊治療は公費(43歳まで)
8 高校までの授業料無料、大学も少額の登録料のみ(私立は例外)、返済不要の奨学金制度
9 3歳まで育児を引き受ける認定保育ママや学童保育も無料
10 事実婚(PACS)を社会保障へ組み込み、非摘出子という言葉を民法から削除
11 子供を3人養育すると年金が10%加算される(賦課方式のため)

フランスでは「子育ては女性が中心」という概念が、長年の女性の権利・男女平等政策の積み重ねにより完全になくなっている
結果、子育てに関心のない男性はいない

(追記)
子どもが増えることは、「子供をもたない人(特に寿命の長い女性)にも社会的メリット」がある
男女平等が進んだフランスやスウェーデンは、ワーキングマザーや子育て家庭に有利な社会制度となっています(出生率も高い)

先進国における子育て支援の目安は「GDP比3%の水準(イギリス・スウェーデン・ドイツなど、フランスは4%、ハンガリーは5%)」である。日本は2%と少なく投資不足

仏議会は2024年、女性の人工妊娠中絶の自由を明記する憲法改正案を可決
90 2024/03/10(日) 13:13:36.95 ID:1rjIdzUD0(2/2)
「高齢貧困」危ない単身世帯・女性
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00427/012700001/
日経ビジネスより

阿部彩・都立大学教授の分析によると、高齢者(65歳以上)の相対的貧困率は2018年には再び約20%に上がってきた
大きな要因は単身者の増加
高齢社会白書によると、2000年に約308万だった単身世帯は19年には736万に急増し、40年には896万へ増えていくと予測されている。低年金になると、一人暮らし世帯は貧困化しやすくなる
さらに、高齢の親と中高年の独身の子供が同居する「1人親未婚子世帯の貧困率も上昇している」という

高齢者貧困増加の要因の2つ目は、高齢女性の貧困化だ
阿部教授によると、高齢女性の相対的貧困率は18年で22.9%と、高齢男性より約6.6ポイントも高い
単身男性のうち、年収200万円未満の層は19年で50.5%なのに対し、単身女性は68.8%に上った
どちらも夫婦世帯(13.4%)よりかなり高いが、単身女性の所得の少なさは目立っている
単身者全体の所得のうち、公的年金の占める比率は64.3%、夫婦世帯も56.7%で圧倒的に多い。ただし、公的年金額は05年から19年まで単身者の場合、ほぼ横ばいで、夫婦世帯では259.2万円から242.5万円へやや減っている
少子化による現役世代の減少で、公的年金は高齢者の生活を支える力を徐々に弱めており、今後さらに公的年金が減っていけば、単身女性を中心に生活が厳しくなる恐れは大きくなるだろう

日本女性の死亡最頻値は93歳、男性は87歳です。65歳まで生きた女性のうち半数が90歳以上まで生き、16人に1人は100歳以上生きます
女性の死亡最頻値は93歳で約3割を占めています
100歳以上人口(現在9万人だが、今後40万人を越える予測)の約9割が女性です

年金は賦課方式(仕送り方式)でありマクロ経済(GDP)スライドです
91 2024/03/28(木) 17:42:34.67 ID:Um+4A44g0(1/3)
家計の税・社保負担率 最大
直近28%、若年層(29歳以下)が最も高く
日経新聞 2024年3月19日

高齢化やインフレの影響で、家計の所得に占める税と社会保険料の負担の割合が、2023年9月の時点で28%と過去最高水準になっている
高齢者に比べて若年層(29歳以下)の負担が重く、消費や出生数を下押ししかねない
家計の負担増を補うには賃上げに加えて、社会保障の効率化と負担の公正化が重要になる

雇用者報酬や財産所得、政府の給付金を合算して家計全体の所得を割り出し、税負担と年金や医療などの社会保険料負担の合計を分子とし、日本経済新聞社が試算した
企業の所得や負担を含めて算出する「国民負担率」とは違い、家計だけの負担率をはじいた
22年は27.7%と、比較できる1994年以降で最も高かった。23年は1〜9月で28.1%と、通年で最高となる可能性がある
家計部門のデータは所得税など直接税が対象で、消費税や酒税など間接税は含まないので、実際は28.1%よりも高い

企業部門も加えた税と社会保障の「国民負担率」は企業の所得や間接税なども含む数字で、23年度は46.8%となる。新型コロナ禍からの経済回復や、制度改正の影響による一時的な税収のぶれなどで、負担率は2年連続で下がる見通しだ

家計負担の高まりは消費に響く。所得から税と社保負担を引いた額が、消費や貯蓄に回す「可処分所得」だ。内閣府によると、23年7〜9月の所得は賃上げなどで前年同期比で1.1%伸びたが、可処分所得は0.4%増にとどまった。税と社保の負担が計3.1%増えたためだ
高齢化により社会保障費の膨張と保険料負担の増加は止まらない

厚労省によると、医療などの社会保険料のうち加入者が払うお金は23年度予算で41兆円と前年度に比べ4.3%増えた
インフレも影を落とす。負担額の伸びが所得の伸びより大きい要因は、インフレに伴う所得増で累進課税の税区分が上がって、個人の税負担が重くなるブラケットクリープとされる

大きな問題は、負担が若年層(29歳以下)に偏っている点だ
日本総研の牧田氏の試算では、29歳以下の世帯は消費税などを除く負担率が22年時点で30.2%と、全ての年代で最も高い。80歳以上の世帯は20%だった

世代間の格差緩和には、「所得や資産を多くもつ高齢者への負担拡大」が欠かせない


欧米にはキリスト教によるパートナー文化があります
92 2024/03/28(木) 17:45:41.82 ID:Um+4A44g0(2/3)
ドイツ(韓国も)、二重国籍容認
国際競争力低下に危機感
日経新聞(2023年9月)

厳格な国籍管理を敷いてきたドイツが二重国籍の容認に舵を切った。これまでEU加盟国の出身者らに絞っていた二重国籍を全面解禁し、外国人が最短で3年でドイツ国籍を追加取得できるようにする。複数国籍を認める国がふえており、国際競争力低下への危機感から門戸を開く

閣議決定した改正案ではドイツの国籍取得のハードルを大幅に下げる。必要な在留期間を従来の8年から5年に短縮し、ドイツ語が堪能で生活が自立した人などは最短で3年で可能にする方針だ

二重国籍の狙いは競争力の確保だ
ドイツでは高齢化を背景に医療介護や建設などの分野で技能労働者が慢性的に不足している
実際、国内経済は景気後退の瀬戸際にありながら、失業率は3%程度と東西ドイツ統一以降で最低水準だ

ドイツ社会は、第二次大戦後トルコ移民を積極的に受け入れて以来、国外にルーツを持つドイツ居住者は2000万人超と、人口の2割以上を占めているが、国籍付与には保守的な姿勢を貫いてきた
今回の国籍法改正案は、多元性を認めた上で社会の融和や統合を進める思惑もある

欧州ではフランスやイタリアが複数国籍を完全に認めており、何らかの形で複数国籍を認める国は世界の8割に達する
2022年の出生率が0.78と最低だった「韓国」も11年に国籍法を改正し、複数国籍を認めない国籍唯一の原則から「二重国籍容認」へ転換した(選挙権が得られる)

なお、アメリカは二重国籍を認めており、資産家の海外脱出を防ぐために「国籍離脱税・出国税」という制度を設けている


外国人国籍別ランキング(2023年)
1位中国79万人、2位ベトナム52万人、3位韓国41万人、4位フィリピン31万人、5位ブラジル21万人、6位ネパール15万人、7位インドネシア12万人、8位ミャンマー、9位アメリカ、10位台湾
総数 約322万人(前年末比4.8%増加、過去最高を更新)
93 2024/03/28(木) 17:48:24.88 ID:Um+4A44g0(3/3)
「公用語」は日本語だけ? 外国人1割超の時代に
日経新聞 (2023年7月)

2023年の日本の外国人割合は2.4%だが、2067年の日本で暮らす外国人は人口の1割を超す。40年ほどで今の4倍になり欧米並みになる※

15歳〜65歳の現役世代に限れば、25年後の2048年には外国人が人口の1割を超し、少子化で前倒しもあり得る※

学校や職場や地域で様々な言語が交わされ、日本語だけが「公用語」ではいられない。日本人の親を持つ日本生まれが前提の社会は早急に転換を迫られている
現役世代が中心を占める職場では、外国人がいることが普通になるからだ

ITセキュリティの某日本企業は、従業員の約2割を外国籍が占める。国内のエンジニア不足に悩み、12年頃から優秀な人材を世界中から集めている
日本語力は求めない。16年に「英語を社内公用語」と定め、打ち合わせでは外国籍の人が一人でもいれば英語を使う。社内のTOEIC平均スコアは14年の495点から22年は800点に上昇。日本人の方が変わらなければと英語に取り組んだ。
小椋社長は「多国籍社員が前提の会社にするためには10年単位の時間がかかる。それを見越して多言語社会・英語教育を進めるべきだ」

ドイツでは2000年頃に移民の割合が10%を超え、移民法を改正して積極的に受け入れた。600時間ものドイツ語を学べる授業を提供し、文化や社会を理解するためのオリエンテーションも設けている

人手不足が深刻化する日本は、移民受け入れ拡大に舵を切った。製造業などの現場で働くための在留資格「特定技能」では、期間に上限がなく家族帯同も可能な「2号」の対象を大幅に拡大し、全分野で長期就労を可能にした。定住・永住外国人は今後も増える

移民の誰もが一定水準以上の日本語を身に付けられるよう、学習機会を全国で提供する。高度な日本語は求めず、相手の言語も交えて意思疏通を図る
学校や行政などでは翻訳機を多数備えるなどの対応が必要だ


外国人国籍別ランキング(2023年)
1位中国、2位ベトナム、3位韓国、4位フィリピン、5位ブラジル、6位ネパール、7位インドネシア、8位ミャンマー、9位アメリカ、10位台湾
総数 約322万人


※実際の増加ペースだと、外国人が人口の一割到達は10年ほど早まる(2050年代初めに1000万人突破)統計予測が出ています
94 2024/03/29(金) 22:08:21.43 ID:4xvpoWbO0NIKU(1)
戦後(人口ボーナス)の制度を守り続けた日本
デービット・アトキンソン氏が解く日本の「前例主義」「形式主義」(2023年9月)
https://100years-company.jp/column/article-000629/
100年企業戦略オンライン

日本経済がなぜ平成の30年間に低迷したのか、それは1990年代から生産年齢人口が減り始めたからです
人口減少・少子高齢化社会では、昭和(家父長制文化)にできた制度は今の社会経済情勢に合っているか、再検証が必要です

形式主義には大きなデメリットがあって、検証能力や調査能力、分析能力、論理的思考などの技術を培うことができません
変化を不必要とする考え方や態度ですから、何をおいても「型を守る」ことが最優先されて、改善したり異議を唱えることは求められません
日本の学校では現在も暗記主義が基本であり、疑問を立てたり議論を展開する能力は養われないのです

私自身、来日してからの30年間で、物事を検証して疑問点を投げかけるタイプの人間が、日本の組織では最も嫌われるのだと実感しました
変化を求めない年長者や既得権益者にとっては「水を差された」と感じるのです

「型」として守っている制度が日本社会の変化と合わなくなっている今、これから求められる能力は、今までの型を疑い制度を考え直して、時代の変化に合う新しい「型」をつくることです

日本で言うならば、人口が減少する時代に機能する仕組みを構築し直さなければいけません
そのためには、全ての制度を変えるくらいの気概が必要でしょう

既存の経済学は有史以来続いてきた人口増加を基軸にしており、「型を守る」特徴をもつ日本が、世界に先行して人口減少社会に突入した状況は大きな不幸だと思います
人口オーナス(減少)社会に求められる経済政策をつくることができずに、30年間も経済が停滞したからです

多くの日本人、特に若者がこの現実を直視したうえで、日本社会が一体となって取り組まなければならない大きな課題があることを、自覚するべきです
95 2024/04/01(月) 17:19:23.67 ID:DCGFyVDy0(1)
年金の賦課方式という仕送り制度を採用している国は、日本だけではありません
アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンなど、主要先進国で広く用いられている方式です

テレビでも普通に報道される国の制度だから、客観的事実や統計に基づいた記事や法律の条文を出してもハラスメントにはならないよ
世界でも賦課方式は普通だし
96 2024/04/05(金) 07:34:11.08 ID:dlYgUp3a0(1)
「どうせ困るのは将来の日本人だから」〜返せない借金を膨張させる日本の末路〜
高齢者や子供を持たない人が増えたため、誰も「将来の国債の返済方法」を考えていない(2021年)
https://president.jp/articles/-/44316
磯山友幸 (千葉商科大学教授)

財務省が四半期ごとに発表している「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」によると、2020年末に1212兆4680億円と初めて1200兆円を突破した。財務省はこれまでも「国の借金が最高を更新している」と警鐘を鳴らしてきた

日本政府の予算決算の仕組みは単年度で、収支だけしか見ていない。国債の発行で得られる資金流入も「歳入」なので、いくら「歳出」が増えても借金ができる間は破綻しないという「借金財政」が当たり前になっている

膨張した借金は、どんな格好で国民のツケとして回ってくるのか

財務省が普通に考えるのは、増税によって歳入を増やし、借金返済に回すという手法だ。つまり、いつか大増税がやってくる、という形でツケを払わされる

だが、これは実際には難しい

ではどうなるか。おそらく、国は国債発行を続け、国の借金が減ることはないだろう。日本銀行も国債の購入を続け、それを助けることになる

どこかの時点で国債発行が限界に来るはずだが、海外投資家が日本国債を持つ比率は高くないので、ギリシャのように海外投資家に売り浴びせられて一気に国債暴落が起きることになるかどうかは分からない

おそらく国民に回ってくるツケで蓋然性が高いのは「インフレ」だろう

日本銀行が紙幣を擦り続ければお金yenの価値は下がっていくわけだから、相対的に物価は上がらざるを得ないのだ
今、株価や不動産などの資産価格だけが上昇しているのは、実体経済の回復を先取りしているのではなく、貨幣yen価値の下落を織り込みつつある将来のインフレの予兆なのかもしれない

日本自体の成長率が世界に比べて小さくなれば、日本人は円安で相対的に貧しくなって、海外からの輸入品は、全てが手の出ない高級品になってしまう
つまり、日常生活レベルの劣化で、いずれ国民がツケを払うことになるのだ


日本国債の保有 海外勢、邦銀超え
円安で日銀、生損保に次ぐ14.5%で3位に
国債金利の利払いが負担に
(日経新聞 2023年11月)
97 2024/04/11(木) 13:13:52.48 ID:2CXXKFWy0(1)
貧しい国で起こる現象「キャピタルフライト」とは?
https://www.sbbit.jp/article/fj/133082
加谷珪一 経済評論家(2024年2月)

新NISAが始まり、新規口座開設者が外国株中心の投資信託を相次いで購入していることから、資金が海外に流出するキャピタルフライトが危惧されている

キャピタルフライトが発生すると、国内で資金不足が発生し、国債の消化が出来なくなる
どうしても資金を集めようとすると高い金利を提示するしかなく、国債利払費が急増して、国の財政が危機的状況となる
景気対策への支出はもちろんのこと、状況がひどくなれば、医療や年金などの社会保障費も滞る可能性が否定できない
企業も資金調達に苦慮するようになり、高い金利で外債を発行する必要に迫られ、業績の悪化要因となる

経済が破綻する国でキャピタルフライトはよく見られる現象であり、金融当局や政府が最も警戒する事態である

過去10年間のアメリカ株の平均年間リターンは13%、リスク(標準偏差)を計算すると13%になる。一方、日本株(TOPIX)の平均リターンは10%しかなく、一方でリスクは16%もある
日本株のリターンはアメリカより低くリスクだけが高い

これらの数字から投資の効率性を評価するシャープレシオを計算すると、日本株は投資適格ギリギリの水準になってしまう
東証上場企業(1部と2部)の1社あたりの時価総額は、ニューヨーク証券取引所の5分の1程度の水準しかなく、日本で大手企業といっても、グローバルでは円安もあり中堅企業に過ぎないというのが現実である

2022年4月、東証は上場区分を見直し、プライム市場への上場条件を厳しくした

海外への資金流出の増加は円安圧力になる
試算すると、新NISAによる国外へのネット買付額は、年0.7〜3.9兆円程度の見込み。対ドル為替を27年までに1〜6円弱、下押しする計算(日本総研)
98 2024/04/24(水) 02:46:06.53 ID:qrphm+Gf0(1)
日本の選択 「年収の壁の廃止」か「移民に参政権」か
「配偶者扶養控除」をなくし「子ども支援」を徹底すべき
https://toyokeizai.net/articles/-/746100?page=10
デービッド・アトキンソン(2024年4月)

今後、日本人が懸念しなくてはいけない最大の問題は社会保障です。日本では1990年以降、高齢者が増えているうえ、高齢者層の平均年齢もどんどん上昇しています。その結果、社会保障支出は1990年度の約47.4兆円から、2023年度には約134.3兆円に増えています

一方で、現役世代(生産年齢人口)が激減してしまっています。日本の税負担が次第に重くなっている最大の原因です。社会保障の負担は1990年度にはGDPに対して約10.2%でしたが、2023年度には、約23.5%に相当する負担がGDPから吸い上げられています。経済に対して、猛烈な負担になっているのです

これを10年ごとで生産年齢人口1人当たりに直すと、生産年齢人口1人あたりの社会保障費負担
1990年:55万1372円
2000年:90万5952円
2010年:128万2554円
2020年:177万771円
2023年:181万7813円
社会保障支出が仮に横ばいに推移したとして、生産年齢人口1人あたりの社会保障費負担(予想)
2030年 198万2873円
2040年 232万719円
2050年 268万5463円
2060年 303万9837円

2018年に、厚生労働省は2040年度の社会保障支出が約190兆円まで増えると予想しました
生産年齢人口で割ると、約328万円の負担となります。この負担を考えると、持続性がない社会保障制度を断念するか、経済GDPを成長させるしかありません

経済GDPは、人口増加とイノベーションによる賃上げの2つの要因で成長します。歴史的には、この2つの要因が経済成長に寄与する割合は、およそ半分ずつでした

GDPは「人口×労働参加率×労働生産性」という数式で表せます

つまり国の経済は、人口×労働参加率という量で成長するか、イノベーションという質で成長するか、そのいずれかしかないのです
人口が減るのであれば、労働参加率や労働生産性を上げていかないと、経済の規模GDPは縮小し、社会保障制度を支えきれません

今後は2060年に向かって、生産年齢人口はさらに約3000万人も減ると予想されています。人手不足は始まったばかりですが、これからさらにさらに深刻になります
99 2024/04/26(金) 12:31:33.28 ID:gCSkVk6A0(1)
子育て世帯の負担と給付の公正性は確保されていません

子供のいる低所得世帯(若年層)で税・社会保険料負担率が高く、子供のいない高所得世帯(中高年層など)で負担率が低い
https://www.nira.or.jp/paper/opinion-paper/2023/65.html
翁百合 NIRA総合研究開発機構理事(2023年5月)

税と社会保険制度の負担、児童手当等の給付の望ましい在り方を検討するため、OECDモデルを用いて、国際比較を含む様々な角度から分析した

分析の結果、第一に、日本は所得水準に応じた世帯の負担率に段差(年収の壁)が存在し家計の行動に中立的になっていないこと、第二に、諸外国と比較して子どものいない世帯に比べて子どもがいる世帯への支援が薄いこと、第三に、低所得層における負担率が他の所得層と比較して相対的に高いことが明らかになった

また、日本の負担率は、OECD諸国よりも低所得層では高いが、高所得層では低いことが明らかになった。つまり、日本の負担率の累進度は小さく、相対的に低所得層の負担が重くなっている
特に、低所得層の負担率が高いのは、子どものいる世帯(母子家庭)であり、また、高所得層での負担率の低さは子どものいない世帯(高所得中高年層など)で顕著となっている

特に、平均的な水準よりも年収が低い世帯の場合、日本では税の負担率が低いものの、社会保険料の負担率が高い
また、OECD平均では子育て世帯には、年収比でみて手厚い家族手当が支給されているのに対して、日本では手当の支給が手薄である
つまり、日本は、子どものいる家計への支援が諸外国と比較して薄く、この結果、特に低所得の子どもがいる世帯の負担率の高さに表れている

日本の現在の税制・社会保険料制度は、応能負担の原則(所得が高く資産を保有している人、家計の余裕のある人ほど、多くを負担する)からみて問題がある

先進国における子育て支援の目安は「GDP比3%の水準(イギリス・スウェーデン・ドイツなど、フランスは約4%)」である。日本は2%と少ない

負担と給付の公正性を確保するには、保険料率は、所得や資産保有状況などをより反映させる方向で検討する。社会保険料算定の基礎となる「標準報酬の上限緩和」も検討すべきである。高所得世帯への累進度の見直しによって、負担率を所得に比例してより滑らかに増加させる必要がある
100 2024/04/27(土) 01:52:59.22 ID:PH2yvh8l0(1)
子持ち様?
子どもや若者への冷たさが「異次元」の日本のシルバー政治
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/01/post-100546_1.php
2023年1月
舞田敏彦(教育社会学者)

国の教育費支出の対GDP比率をみると日本は2.85%で、OECD平均値の4.07%(2019年)よりかなり低い。公的教育費支出の対GDP比は、OECDでは日本は下から2番目だ。絶対水準の低さもさることながら、国際順位も低い
ノルウェーの6.38%の半分にも満たず、子どもが少ないという人口構成では説明できない。各国の子ども人口比率と公的教育費支出の対GDP比の間に相関関係はなかった

国が金を出さないと、子育て費用の負担は家庭にのしかかる
国際社会調査プログラムが2019年に実施した調査によると、子がいる25〜54歳の62.3%が「世帯の収入の範囲で生活をやりくりするのが難しい」と答えている
調査対象となった29カ国の平均値(39.7%)よりも日本はかなり高く、生活が苦しいと答えた子育て世帯の割合はOECDでは上から2番目である
日本では、子ありの世帯のほうが子なしの世帯より生活苦の割合が高く、他国と比べてその差も大きい

横軸に公的教育費支出、縦軸に子育て世帯の生活苦をとったグラフに、両方のデータが得られる19カ国を配置すると、右下がりの傾向がある。右下には北欧諸国があり、国の教育費支出が多く、子育て世帯の生活苦は相対的に少ない
日本は、北欧諸国の対極のグラフ左上にある

出産年齢の女性の絶対数が減っているので出生数を増やすのは難しいかもしれないが、国が子育て支援金・教育費を出すことで子育てがしやすい社会をつくることはできる

国の投資不足で次世代の健やかな育ちが阻まれると、日本社会の維持・存続が危うくなる
右派やメディアが煽る某国の軍事的脅威(米国との経済摩擦が主原因)だけでなく、少子化という国内の「静かなる有事・日本病」に向き合わねばならない

(編集)
子どもが増えることは、「子供をもたない人(特に寿命の長い女性)にもメリット」がある
男女平等が進んだフランスやスウェーデンは、ワーキングマザーや子育て家庭に有利な社会制度となっています

(つまり、子供を持つ女性に有利な社会は欧米先進国に多く、ジェンダー平等で出生率も高い)
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