キリスト教@質問箱340 (558レス)
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496: ふぃりぽ ◆RBMzGXMNxM [] 2025/08/30(土) 10:50:31.94 ID:52OrYIa9(1/4) AAS
こんにちは。
497: ふぃりぽ ◆RBMzGXMNxM [] 2025/08/30(土) 11:05:46.67 ID:52OrYIa9(2/4) AAS
グノーシス主義基本用語集
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/sophia7/term-gn.html

両性具有 [G] androgynos (ανδρογυνος,
androgynos, ho, | as Adj. common to men and women),
[L] androgynus, m, [D] Androgyn, der (アンドロギューン),
Androgynie, die (アンドロギュニー),
[E] androgyne, [F] androgyne, le, 名詞兼形容詞。
古代ギリシアからの神話的表象。「アンドロギュノス」は、
男・夫を意味する「アネール aneer, ho(ανηρ)」と、
女・妻を意味する「ギュネー gynee, hee(γυνη)」の合成語で、
文字通りには、「男女(おめ)」と云う意味である。
プラトーンの『饗宴』において、
原初の人間のイメージとして神話的に語られる。
古典ギリシアにおける、観念上での「理想的人間」のイメージであり、
ローマ時代でも、理想イメージであったが、
現実上の両性具有は奇形と見做された。
グノーシス主義においては、
プレーローマの至高アイオーンは、両性具有であるとされ、
神と人間の「本来的様態」は両性具有存在であると考えられた。

  アネールに夫の意味があり、ギュネーに妻の意味があることから、
「アンドロギュノス」で、
男女の完全な結合・一体化、「聖なる婚姻」を象徴し、
ヴァレンティノス派の秘蹟として、「新婦の部屋」の秘儀があった。
これは、心魂(プシュケー)を花嫁とし、霊(プネウマ)を花婿とする、
心魂と霊の神秘的結合の秘儀で、プレーローマにおいて、
救済された霊魂が
到達すべき至上状態=両性具有を象徴的に実現する儀式であった。
498: ふぃりぽ ◆RBMzGXMNxM [] 2025/08/30(土) 11:07:12.39 ID:52OrYIa9(3/4) AAS
つづき。

プレーローマ界の至高アイオーンは、
男性アイオーンと
女性アイオーンの対(シュジュギア,Syzygia)となっており、
それぞれのアイオーンが、
その伴侶と共に両性具有を実現すると同時に、
アイオーン自体が両性具有であった。
アイオーン・ソピアーは、伴侶の男性アイオーンを無視し、
別個に活動した至高女性アイオーンであり、これは、
「心魂(女性名詞)」の「霊(中性名詞)」より分離された
不完全な状態を神話的に象徴しているとも云える。

アイオーン・ソピアーは、「完全性=両性具有性」を保証する
伴侶(シュジュゴス,Syzygos)を拒否したが故に、
プレーローマよりの落下が引き起こされるのである。
また、その結果として、霊より分離して、
「肉」に結合された心魂の非本来的ありようが、
地上 の人間の霊魂においてもたらされた。
グノーシス主義においては、
救済は、霊と心魂の両性具有の回復にあり、
また、地上的・肉的「性」の超克と、
人間の霊的両性具有化にあると云える。
499: ふぃりぽ ◆RBMzGXMNxM [] 2025/08/30(土) 11:09:06.64 ID:52OrYIa9(4/4) AAS
さらに、つづき。

  (追記 : オグドアスを構成する八個の至高アイオーンは、
実は、実体的には四柱のアイオーンであり、
彼らが「両性具有」存在であり、その男性的位相が、
例えば、「知られざる先在の父=プロパテール=ビュトス」の場合、
「プロパテール」であり、
プロパテールの女性的位相が伴侶「エンノイア=シーゲー」である。
また、オグドアス以下の高位アイオーンは、
両性具有性は、
男性アイオーンと女性アイオーンの「対」によって実現されており、
それぞれのアイオーンは、「性別」を有すると云うのが一般論である。
しかし、これでは、
人間の魂の救済としての「両性具有」の再現・回復と云う理論と
齟齬があるように思える。
グノーシス主義の理論は、
文献の写本作成時に正確に原文が複製されなかった為か、
または、
元々、人間の「思考力」を越えた「至高真理」を教説する故か、
合理的に考えると、
矛盾していると思われる記述・主張が、
同一文献のなかにも存在している)。

  (補足)古代ギリシア語では、ヘルマプロディトス
([G] hermaphroditos, 'ερμαφροδιτος)が、
また両性具有の意味で使われた。
これは、男神ヘルメース Hermes と
女神アプロディーテー Aphrodite を合成したものである。
近代語では、微妙な用法上の区別を付けたが
(肉体的な意味での両性具有、
精神的な意味での両性具有、植物と動物での両性具有、等)、
古代においては、
日本語古語の「男女・おめ」に相応する広い範疇での概念である。
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