勇者ヘッポコ ・アヒルの警備員 (11レス)
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1: 創る名無しに見る名無し [] 2025/04/08(火) 03:05:24.92 ID:XNKmi0mF(1) AAS
世界の果て、霧の森の向こうにある静かな町——「モグリ村」。
魔王も災厄も関係ない、ただの田舎。畑と池と、ちょっと気の強いおばあちゃんがいるだけの場所。
でも、この村には、ひとつだけ変わった風習があった。
それは——
「警備員がアヒルであること」
そう、モグリ村の警備員はなぜか全員アヒル。
いや、正確には「アヒルの着ぐるみを着た人間」なのだが……その中に、ひとりだけ、本物の勇者がいた。
その名は——ヘッポコ。
「おい、勇者!池でアヒルたちが乱闘しとるぞー!」
「了解しました!アヒル警備隊、出動します!」
着ぐるみのチャックを締め直し、黄色いくちばしヘルメットを装着。
勇者であることを捨て、村の平和を守る警備員として生きる男——それがヘッポコである。
だが、そんな日常の裏で、世界には再び魔の影が迫っていた。
アヒルの群れに紛れ、静かに近づく黒い影。
モグリ村は、知らぬ間に“大いなる封印”の鍵となっていたのだ。
そして、今日も池ではクワッと叫ぶアヒルが一羽、空へ飛んだ。
「ポコーッ!!あっちに不審者ッポコー!!」
「よし、アヒル警備隊、配置につけ!犯人は池の底だ!」
2: 創る名無しに見る名無し [sage] 2025/04/08(火) 03:07:26.98 ID:M3wWRrXa(1/3) AAS
ヘッポコ
元・勇者。現在はアヒルの着ぐるみで村を見回る警備員。
勇者としての記憶はあるが、本人はあまり語りたがらない。
真面目にやってるつもりだが、よくアヒルの群れに混ざって行方不明になる。
好きな食べ物は「水に浸けたパン」。
決めゼリフ:「安全確認、ポコっとな!」
⸻
ミミ・マクダック
アヒル警備隊の副長。元・宮廷魔術師の血を引く才女で、現在は主に記録係&給餌係。
理知的でしっかり者だが、アヒルを撫でる時だけ赤ちゃん言葉になるのが悩み。
ヘッポコの過去に何かを感じており、密かに調査中。
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ポコ太郎
ヘッポコの相棒アヒル。喋れる。歩く。踊る。爆発もする。
正体は古代文明が残した人工生命体アヒル型警備機。
語尾が「ポコ」で、しょっちゅう余計なことを喋っては事件の火種になる。
⸻
ババ様(本名不詳)
モグリ村の支配的存在。役職不明。全員がババ様と呼ぶ。
アヒルよりも速く動ける。闇の魔術にも詳しいが、「気圧のせい」でほぼ使わない。
趣味は盆栽と町内無言パトロール。
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クレグ・ザ・ツナ缶
村に時々やってくる旅商人。何でも「ツナ缶で買える」と言い張る謎の中年男。
かつて王都で高位の錬金術師だったという噂も。
いつも背中にツナ缶満載のリュックを背負っている。
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黒いアヒル(正体不明)
最近モグリ村の池に現れたアヒル。羽根が黒く、目が赤く光っている。
アヒルたちに妙な動きが見られるようになったのは、こいつが来てから。
夜になると、なにかを「囁く」声が聞こえるという報告が後を絶たない。
3: 創る名無しに見る名無し [] 2025/04/08(火) 03:08:14.56 ID:M3wWRrXa(2/3) AAS
朝。モグリ村にいつものように、のんびりしたアヒルたちの声が響いていた。
「クワ〜ッ……クワ……ポコ〜……」
ヘッポコは池のそばで、アヒルの見回り中。
着ぐるみの中は、すでに蒸し風呂状態である。
「ふぅ……今日も平和だな。変なやつもいないし、アヒルたちも元気……」
そのときだった。
「ポコッ」
ぽとん。
木の上から、なにかが落ちてきた。
「おっ、なんだこれ……」
ヘッポコの頭に直撃したのは、黒い卵。
つやつやと黒光りしていて、温かい。微妙に震えている。
「……アヒルの卵じゃねぇな。ていうかどっから落ちてきた?」
ヘッポコが見上げると、木の枝に黒い羽の影が一瞬ちらりと見えた。
「ポコ太郎、見たか?あれ……」
「ポコー……見たポコ。あれ、黒いアヒルポコ。アレ、まずいポコよ……」
「まずいって……おいおい、卵からヒビ入ってるぞ!?早すぎじゃね!?」
バリッ。ピキピキッ。
卵の殻が割れていく。
「え、なにが孵化すんの!?え、これって非常事態?俺、アヒル警備員だぞ!?」
「非常ポコ!!ただちに警備マニュアル第99条発動ポコ!!」
「そんなもん覚えてねぇよ!!!」
ぶわっ、と卵から飛び出したのは……
「クワアアアアアアアアアッ!!!」
……どう見ても、アヒル型のドラゴンだった。
小さいが、翼あり、クチバシ鋭く、尻尾に火が灯っている。
何かのパロディみたいなビジュアルだが、顔は超こわい。
「ま、待て!まだ俺には朝食のパンも残ってるし、やる気もないし、ていうかその火は何!!?」
「ポコー!!逃げるポコー!!池のアヒルたちが焼き鳥になっちゃうポコー!!」
卵から生まれた謎のドラゴンアヒルは、池のアヒルたちを見て——
「クワ……クワクワ……!!」
嬉しそうに……舌なめずりを始めた。
4: 創る名無しに見る名無し [] 2025/04/08(火) 03:12:40.28 ID:M3wWRrXa(3/3) AAS
「ブオオオオオオッ!!」
池の中心で、火を吹くドラゴンアヒル。
その名も、後に「ファイアクワック」と呼ばれる災厄の始まりである。
アヒルたちは必死に逃げ惑う。
クワクワと鳴きながら水面を全力で走るもの、頭を水中に突っ込んで現実逃避するもの……。
「やばいやばいやばい!!焼き鳥パーティーになっちまう!!」
ヘッポコは着ぐるみの口元から、水鉄砲を構える。
それが「アヒル警備員制式装備・クワクワスプラッシャーMk?」だ。
「受けてみろっ!水道水っ!!」
ピュッ!!
「クワアッ!?」
水が命中すると、ファイアクワックは飛び上がって悲鳴を上げた。
火属性、やっぱり水に弱い。
というか、ただの生まれたてだからかもしれない。
「よし、これならなんとか……」
「ポコー!!尻尾の火、消すポコ!!あれが本体ポコ!!」
「そんなポケ○ンみたいな設定あんの!?」
だがそのとき、バサバサと空から黒い影が降りてくる。
「な、なんだ……!?また来たのか!?」
「クワァァァアアッ!!」
降り立ったのは、あの黒いアヒル。
目が赤く、羽根は闇のように黒い。
ファイアクワックを見ると、すぐさま近づき、肩に乗った。
「ポコ……まさか、親ポコ……?」
ヘッポコの背筋に嫌な予感が走る。
黒アヒルがクワ、と一声鳴くと、ファイアクワックの瞳が赤く染まった。
「操られてる……!」
「やばいポコ!!怒りの第二段階ポコ!!焼きアヒルどころか、焼き村になるポコ!!」
池の水が蒸発するような熱気。地面がうねり、木々が黒く焦げる。
ヘッポコは、ついに脱いだ。
アヒルの着ぐるみを脱ぎ、下から現れたのは、伝説の勇者の鎧——ではなく、
その下に着ていた水着と浮き輪だった。
「ちがうっ!!間違えたっ!!」
「ポコーーーッ!!!!」
だがそのとき、ミミが飛び込んできた。
「ヘッポコ!左手のガラクタ、貸しなさい!いまから魔導変換する!」
「左手?これただの飴玉の缶だけど!?」
「いいから黙って握って!!」
ミミの魔法陣が空に浮かぶ。
飴玉の缶が発光し、勇者の記憶と融合する!
「変換完了!アヒル警備員用・最終兵器——クワクワ・ストライカー!!」
「よし、撃つぞ!!くらええええええ!!」
ズガアアアアアアアアアアン!!!
着ぐるみのくちばし部分から、巨大なアヒル型水流砲が発射された。
水と勇者の力、そして飴玉の爽やかさが合体した究極の一撃が、ファイアクワックに命中!
「クワーーーーーッ!!」
激しい爆音と共に、火のアヒルは煙の中に消えた——
そして、戦いの後。
「……で、結局これ何だったの?」
「ポコ……あの卵、古代アヒル兵器の残骸ポコ。黒いアヒルは……きっと“親玉”ポコよ」
「そんなやばいもん、なんでモグリ村に……?」
遠くの森の上空で、黒いアヒルがこちらを見下ろしていた。
その羽根の奥に、ぼんやりと見えた「王冠」の紋章。
ミミが呟く。
「……黒いアヒル、あれは“アヒル王国”の王族かもしれないわね」
「アヒル王国!?」
「ポコー!?滅んだはずの……!?」
こうして、モグリ村のアヒル騒動は幕を閉じ——
物語は、伝説の“アヒル王国”へと繋がっていく。
5: 創る名無しに見る名無し [sage] 2025/04/08(火) 16:27:08.22 ID:ccSU2HFM(1) AAS
ヘッポコは巨大オオスズメバチにさらわれた。
6: 創る名無しに見る名無し [] 2025/04/11(金) 23:41:51.60 ID:7NuD2ZOR(1) AAS
ふみえスレに粘着している
♭音符休符採り
ことペコ太郎さん
ステキ💓
「私、♭音符休符採り のハンドルネームを使ってTikTokでカバー演奏と自作曲(一部)の演奏載せています。聴きに来ていただけたらと思います♪」
2chスレ:owarai
7: 警備員[Lv.10] [] 2025/05/29(木) 13:05:30.92 ID:Z5H7ZPL4(1) AAS
楽しかったです
8: 創る名無しに見る名無し [] 2025/06/10(火) 04:21:47.03 ID:HjDv7zVY(1/4) AAS
カルマ地方・外れの丘に立つボロ教会「キミッツ聖教会カルマ支部」
乾いた風が吹き抜ける荒野に、傾いた鐘楼。そこに着任した青年司祭ヘッポコ。
真面目で、信仰に厚く、しかし童貞。そんな彼に与えられた任務はただ一つ。
「この堕ちた教会を、キミッツ様の名のもとに立て直せ」
重々しく響く言葉の割に、支給されたのは小さなトランクと一通の通達のみ。
【ヘッポコ】
「キミッツ様…あなたの教えを、この地に根付かせてみせます…どんな障害があろうと」
扉を開いた瞬間、ヘッポコの視界に飛び込んできたのは
💥淫乱シスターズ、降☆臨!
🥴【シスター・セラ(酒乱)】
金髪ポニーテール、巨乳。純白の修道服は胸元がはだけ、手にはボトル片手にゲラゲラ笑いながら
「おぉ?新入りか?うぇっ…ん、もう一杯いくかぁ♥ おごってやるよぉ、キミッツの名にかけてぇ!」
床にはゲロ、ソファには下着姿の村人(気絶中)。説教壇にはなぜか泡盛の瓶がずらり。
💃【シスター・ミレ(性欲過剰)】
褐色の肌に、肉感あふれる身体。修道服はほぼビキニ状態。
「ねえねえ、新しい男♥ キミッツ様って絶対繁殖主義って説いてるでしょ?じゃあさ、わたしたちも…」
次の瞬間、ヘッポコは後ろから押し倒され、唇を奪われかける。
💭【シスター・ルリ(妄想)】
銀髪ロング、清楚系…のように見えて、突然暴走しはじめる。
「あぁっ…この出会い、運命ね♥ きっとこれはキミッツ様がくれた淫靡なる試練!」
「司祭さまとわたしが天井裏で絡まり合う日も遠くないッ!!」
9: 創る名無しに見る名無し [] 2025/06/10(火) 04:23:57.94 ID:HjDv7zVY(2/4) AAS
シスターたちのあまりの淫乱ぶりに、早くも理性の限界を感じるヘッポコ。
「お、お願いです!服を着てください!ゲロを片付けて!妄想でしゃべらないで!!」
しかし、誰も聞いていない!
10: 創る名無しに見る名無し [] 2025/06/10(火) 04:26:18.58 ID:HjDv7zVY(3/4) AAS
夜になると、酒の匂いと喘ぎ声が混じる教会で、ヘッポコは祈った。
「キミッツ様…これは試練なのですね
でも、わたしは、どんなに淫乱でも、彼女たちを見捨てません。
この教会を、必ず、愛と信仰の場にしてみせます!!」
その目には、一滴の涙とほんのり滲む鼻血が。
To be continued…。
11: 創る名無しに見る名無し [] 2025/06/10(火) 04:30:20.54 ID:HjDv7zVY(4/4) AAS
そして夜が更け、教会の静寂が戻ったかのように思えた。
しかし、ヘッポコが一人ベッドに入ると、その布団の中に何かの熱が潜んでいた。
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