【リレー小説】殺人鬼スネ夫の事件簿 (43レス)
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31: 創る名無しに見る名無し [] 2025/04/07(月) 22:32:12.87 ID:t7oxiZ2P(1) AAS
第三話:「しずか、疑念に濡れる」
春の雨が静かにアスファルトを叩いていた。
しずかは、スネ夫の“活躍”を報じる新聞を見ながら、眉をひそめていた。
「ねぇ、のび太さん。なんだか、最近の事件……スネ夫さんが“見つけすぎてる”と思わない?」
のび太は答えず、うつむいたまま牛乳を飲んでいた。
「……スネ夫、ジャイアンのこと、ずっと恨んでたのよ。昔、ランドセルを池に投げられて、泣いてたのを覚えてる」
しずかの声は低く、どこか恐れを孕んでいた。
その日の午後、しずかはひとり、図書館に向かった。目的は一つ――スネ夫の“事件簿”を洗い直すこと。
彼の推理はどれも見事すぎた。そして、すべてに共通する点が一つだけあった。
「第一発見者が、必ずスネ夫」
その事実に気づいたとき、しずかの手が震えた。
「……まさか」
⸻
その夜、スネ夫の部屋に、ノックの音が響いた。
「しずかちゃん?どうしたの、こんな時間に」
「……話があるの。ひとつだけ、確かめたいことがあるの」
スネ夫は優しく微笑みながら、しずかを部屋に招いた。
しかし、目の奥には、これまで誰にも見せたことのない“殺意”が、わずかに滲んでいた。
⸻
その数時間後。
雨の止んだ街に、しずかの姿はなかった。
スネ夫は一冊のノートに何かを書き込んでいた。
「第三の事件、完了。容疑者:変質者による拉致、もしくは自殺。証拠隠滅済み。次の犠牲者は――」
しかし、そのページの端に、小さく滲んだ水滴の跡があった。
まるで誰かが、そのノートを読んだかのように――
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