次元を越えて [無断転載禁止]©2ch.net (86レス)
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32: Ene. ◆YNS0qIRC9I [] 2016/06/29(水) 13:46:52.45 ID:ulafPUDs(1/7) AAS
キャロット「……遅い」トントン
あのオーク達の帰りが遅い
流石にイライラして貧乏揺すりをする
??「おっそーい」
帰ってきた。 遅い……
「すい ま せん!遅れちまいまし た!」
息切れを起こしている まあどうせ私の近くにくるまで歩いてきたんだろう…
オークの後ろを見る しかし 人狼はいない
「ちょっと、アポイロンがいないんだけど?」
そう言うと護送に向かった三人のオーク達は目を丸くして こう言った
「え、先に行くって言ってましたよ?」
……使えない奴等め
「あの問題児がまともにここに来れるわけないでしょ! 考えてみなさいよ!」
激怒する。 その様子を見たオーク達は「ひぃ!」と怯えた様子を口に出さないよう耐える
??「さがそーかー?」
座っていた木製の簡易イスを立つ するとキャロットははぁ、と溜め息をつき
「……申し訳ありませんけどお願いいたします」
??「りょ〜かーい」
「一応他のオーク達も手伝いなさい」
50人程度いるオーク達は四方八方にバラバラになり「イエッサー!」と言って
暗い夜の森を 探しはじめた。
一応城の警護の為に結構な数を残したが 失敗したな…と思った。
33: Ene. ◆YNS0qIRC9I [] 2016/06/29(水) 13:57:54.56 ID:ulafPUDs(2/7) AAS
アザース
ー
アポイロン「でっていうwwwww」
人差し指を楽しそうにくるくる回す
久々に外に出た まあすぐに見つかると思うがせめて月を見たい
「あの愚民共元気にしてるかなっていうwww」
愚民。 = あの馬鹿村の人々
そんなイコールを頭の中で考えているとへへへと顔がにやける
しかし空腹にニヤけていた顔が歪む
「おなかすいたっていう……」
ここんところパンと飲み物と豚肉しか貰っていない。
「俺様の主食は肉だってのに好みがわかってないっていう!!」
そう怒鳴る しかし誰もいない
ていうか豚肉って肉だよね
「ん?」ピタッ
動きが止まる
あの昔村で匂った美味しそうな匂いがする。 かなり近いぞ! ヤッタネ!
「ご飯タイムっていうwww」
っと、大声を出しちゃいけない てか 月出てないから襲えない
「理不尽すぎるっていう……まあパンだけで我慢するっていう……」
パンをあげるとは言っていないが、最早貰う前提で頭が働く
34: Ene. ◆YNS0qIRC9I [] 2016/06/29(水) 14:11:09.97 ID:ulafPUDs(3/7) AAS
「ふう……」
名前……か
「お主の世界を滅亡させたくなかったらな……」
世界の滅亡ってなんだろう…
ここに来てから分からない事ばっかし……
コトッ、と飲んでいたお茶をテーブルに置きそのままテーブルの上に腕を置く
「うぅう……」
泣いちゃいけない とわかっていても涙が止まらない お家に帰りたい ママのよくやきけがついた黒っぽいパンケーキが食べたい
その時、ドンドン!ドアを叩く音が聞こえる
「ひっ!」ビクン
これにはびっくりした 心臓が止まるかと思った
もしかしてさっきの少女?!と思って警戒する
そして 窓から覗こうとカーテンをこっそり開けると…
「ぶぎゅー」
「うわっ!?」バッ
再度びっくりする 緑色の髪の少女が窓に張り付いていた
そして窓の鍵を開ける すると早速待ってました!と言わんばかりに窓を開けこう言う
「感傷にひたってる所悪いけどご飯分けてもらえないかっていうwww」
人差し指を右方向にスライドさせる
……ピシャッ
とりあえず、窓を閉めた。
理由は分からないが、とりあえず 閉めた
35: Ene. ◆YNS0qIRC9I [] 2016/06/29(水) 14:20:23.35 ID:ulafPUDs(4/7) AAS
「へ?www」
窓を閉められたwwwww
これには思わず吹いてしまう
「リマボーっていう」ガラッ
…ピシャッ
また閉められた どぼちてえええええ?!
…ガラッ
…ピシャッ
ガラッ
ピシャッ
ガラッ
ピシャッ
……
この無駄な作業を続けること、二分
流石に自分も堪忍袋の尾が切れた
札が貼ってあるドアを思いっきり蹴飛ばした。
「どぼちて占めるていうwww」
「いや、なんとなくw」
ったく、と思いながら家の中を物色する
「あ、だめだめ! 家を荒らさないで!」
「じゃあご飯持ってこいっていう」
そう言うと机に靴ごと足を置き椅子に手をかけ、王様ポーズをする
「さすがに靴は脱いで……」
あっ、と気が付く
「ごめんっていうwww気付かなかったていうwww」
そう言うと靴を脱ぎ、入り口付近にピシッ!と靴を揃えて置く
成る程、最低限の事は出来るんだな、と思った
36: Ene. ◆YNS0qIRC9I [] 2016/06/29(水) 18:35:11.50 ID:ulafPUDs(5/7) AAS
ご飯はどこかな……
ガッサゴッソとキッチンを漁る 場所がわからない
すると皮か何かで作られた袋が出てきた そして開けてみると、パンが5つ出てきた
早速それをあの緑の少女のいるテーブルに運ぶ
するとモグモグと食べ始める 自分はお茶を出された時ちょっとだけパンを食べたがお腹がすいている
くきゅ〜る… 丁度いい具合にお腹がなる
「……」キョロキョロ
少し千切って口の中に入れる
「おいしそうだなっていうwwwん?ww」
「きゃああああああ!?」バッ
びっくりしてパンの入った袋を手放してしまう いつからいたんだ
「あっ」
袋を落とした衝撃でパンが一つコロコロ、と転がる そして…… 踏んでしまった
「あああああああ?! ばかなの?しぬのおおお?!」
流石にこれにはあの少女も激怒する
砂漠で水筒を落としてしまったようなものだ オーバーすぎるが今の少女にはこう見えている事だろう……
するとその少女は「ったく、愚民め……」と一つ呟くとそのパンをぱくっと口に入れる
「あ、新しいのに変えるのに…」と衛生面を配慮してこう言う
すると意外な返事が帰ってきた
「お前は空腹というものを知らねえんだなっていうwww」
人差し指を時計回りにしてそう言う その言葉には深い意味があったのだが
まだ私には その言葉の意味を知らなかった。
37: Ene. ◆YNS0qIRC9I [] 2016/06/29(水) 18:54:09.65 ID:ulafPUDs(6/7) AAS
キッチンから戻って 冷えたお茶を用意しパンをぱくぱく食べる
そこで 事件が起きた。
「このパンは俺の物っていう」
「譲れないな……」
そのパンは細長く、かなり長い おまけに硬い為、折ることはできない
微かに漂うパンの風味 決してうまいとは言いきれないが これだけは譲る事は出来ない
「愚民はさっさと手を引くっていう……!」
「あなたこそ手を離しなさいよ……!」
グググ、と引っ張る。 あの緑の少女は容貌からして12くらいなのだが 凄い力だ
「お前、なかなか根性あるなっていう……名前は何て言うんだっていう?」
名前。
「あっ……」パッ
「っていう?!」ガシャッ
いきなり力が弱まった為、自分の力の反動で椅子ごと後ろにのけぞる
幸いドア側は私なので家具に当たる心配はなかった
「わ、私は……」
どうしよどうしよ! 本当の名前なんか言ったら駄目と言われてるし…
「痛いじゃないかっていう! いきなり手を離すなっていう!!」
流石にアポイロンも怒る 怒鳴ってはいるが幸い怪我はないようだ
九郭徴はいま爆睡してるので起きないだろう
「わ、私の名前は……」
「ん?」
即興でとか無理じゃね
その時赤い髪が目に入る
これだ!
「レッド·ムジャネーだ!!」
ばっと胸をはって高らかに宣言する。
するとその少女はポカンとした様子でこちらを見る
38: Ene. ◆YNS0qIRC9I [] 2016/06/29(水) 19:03:57.44 ID:ulafPUDs(7/7) AAS
文字化けは点です
ー
するとその少女はふっ、と笑いこう言う
「俺様の名前を知りたいかっていう?www うん?www」
流石にこれには悪意を感じた()
恐らく彼女にとっては無名の自分は蟻のような存在なんだろう…
いらついた
「俺様の名前はアポイロン.シンキョーっていうwwwさあ拝めろっていうwww」
「誰」
すると五秒間くらいアポイロンの動きがぴたり、と止まる
そして、へ?! という顔をする
「お、俺の名前を知らないのかっていう?! この俺様の名前をかっていう?!」
「ええ、全然。」
九廓徴からもそんな話は聞いてないしねェー
するとアポイロンは肩をがくっと、おとし、落ち込んだ……
「そうかっていう……やはり俺の知名度は田舎には届かなかったていうかww」
俺の名前を知らない=田舎者
脳内でそう裏付けた。
「いや私は都会育ちだから」
都会といったら都会だったな
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