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867(2): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP [] 2020/11/24(火) 11:39:55.58 ID:sjY1r69O(3/6) AAS
>>866
逸話
「数学のたのしみ」で、森重文氏 の回想録が出ていた。
土井公二先生のところに入りびたり、
土井公二先生は、 将来代数をやるにはこの本を読めと、色々紹介されたという。1〜2ヵ月後読み終わりましたと土井公二先生を訪ね ると、また別の本を紹介される。そういう事が何回か繰り返された。
どういう本なのか土井公二先生に聞いたことがある。「数学者アンドレ・ヴェイユ(1906〜1998)が書いた「Basic Number Theorem」や主著に三部作『代数幾何学の基礎』(1946 )、『アーベル多様体と代数曲線』(1948)、『代数曲線とそれに関連する多様体』(1948 )など、らしい。数学の専門書を1〜2ヵ月で読破するのはマトモではない!(定期試験のやっつけ勉強とは訳が違う。)回想録にも登場する某先生が他の所で書いていたが、学生時代の森氏に対しては「数学書を読むのが 異常に速いという印象を持った」そうである。この回想録には、他にも恐ろしい話が随所に見られるが詳細は省略する。
森重文氏「2回生後期からは、土井公二先生の代数学の講義。朝行くとまず土井先生の研究室に行く。先生との日常的なやり取りの中で、代数、幾何、数学の事が少しずつわかるようになってきた。この頃丸山正樹先生にも出会った」
//
森重文氏「助手時代、土井先生にSeveriの問題を教えてもらい、それを解決して博士論文を作成。当時はこのようなキャリアが許された。ある意味鷹揚だった。その後、ハーツホーン予想を隅広先生と共同研究。アナログとデジタルが融合できたという印象」
//
Q「代数幾何を専攻すると決めた理由、例えば解析などに心が揺れなかったのか」森重文氏「整数論と代数学かで悩んだ。土井先生は整数論の先生。『代数幾何の基礎』という本を進められ、二回生くらいで読み終え、先生のところに行くと次の本、また次の本と読み進めた」
(引用終り)
以上
868(1): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP [] 2020/11/24(火) 11:47:27.29 ID:sjY1r69O(4/6) AAS
>>865
>因果関係が逆で、積み上げが大事だから試験問題で積み上げを確認してるんじゃないの
>もちろん大学入試は人を選別するために無駄な試験をやってるだけだからこの例からは漏れるが
積み上げ、大事だよね
同意だよ
多分、20代の前半までは
でも、いつまでも、積み上げじゃね
”数学科から数学研究者→アカデミックポスト”って人たち
彼らは、そうじゃない
例えば、森 重文先生(>>866-867)
あるいは、数学を使う立場の人
おれたちみたいな工科とか、物理とか化学とか、いろいろ
情報とかコンピュータサイエンスもそうかも
試験問題解いて、100点で優、はい終わり・・じゃないよね
別に試験が悪くても、50点だって良い。自分の直面している課題に、何を見ても良い、だれに聞いても良いから、とにかく課題を解決しろ
それが、社会人
学校秀才で終わると、社会人としては「使えねー」となるよ
875(1): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP [] 2020/11/25(水) 06:54:36.91 ID:VlvJJ1mh(1/4) AAS
>>867
(引用開始)
「数学のたのしみ」で、森重文氏 の回想録が出ていた。
土井公二先生のところに入りびたり、
土井公二先生は、 将来代数をやるにはこの本を読めと、色々紹介されたという。1〜2ヵ月後読み終わりましたと土井公二先生を訪ね ると、また別の本を紹介される。そういう事が何回か繰り返された。
どういう本なのか土井公二先生に聞いたことがある。「数学者アンドレ・ヴェイユ(1906〜1998)が書いた「Basic Number Theorem」や主著に三部作『代数幾何学の基礎』(1946 )、『アーベル多様体と代数曲線』(1948)、『代数曲線とそれに関連する多様体』(1948 )など、らしい。数学の専門書を1〜2ヵ月で読破するのはマトモではない!(定期試験のやっつけ勉強とは訳が違う。)回想録にも登場する某先生が他の所で書いていたが、学生時代の森氏に対しては「数学書を読むのが 異常に速いという印象を持った」そうである。この回想録には、他にも恐ろしい話が随所に見られるが詳細は省略する。
(引用終り)
<補足>
・「一を聞いて十を知る」という言葉がある。森重文先生は、そういう人だったのだろう
そういう人っているんだよね、たまに。ガウスみたいな
そういう人が、大体 ”数学科から数学研究者→アカデミックポスト”って人たちだろう
・で、そういう人は、数学の本を読むとき 数学のジグソーパズルの組立とばらしが、頭の中で早くできるのでしょね、想像ですが
で、一つ二つのピース(部品) あるいは複数のピースを見ると、先が見える。ああ、こういう絵になりそうとか
本全部でなくとも、この章はこういう絵柄だろうと、浮かぶ
・逆に、数学のデッサンのような絵が与えられれば、自分で既存の数学理論からピース(部品)を取り出したり、足りない部品は自分で考えて作ったりできる人
森重文先生は、そういう人だったのだろう
だから、数学の本を読んで、「ああ、この本はこういう絵なんだ」って分かれば、終り。絵があれば、自分でジグソーパズルの再構成ができる。本は無くても
そういう人だったのだろう
・で、凡人も、やはり「この本はどういう絵になるのか?」と想像しながら読むのが良いと思う
あるいは、先に後ろまで読んで、「こういう絵かな」というのを早く掴んで読むのが、良いんじゃね?
以上
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