[過去ログ] 現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む63 (1002レス)
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571
(4): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/04/16(火) 17:52:08.27 ID:WM/U/f3d(9/11) AAS
>>570 関連

これ面白いわ
三分の一くらい抜粋(^^;
https://researchmap.jp/jolzgmnv3-26434/
武部尚志 researchmap
2012/12/21
有限体上の多様体上の l 進局所系
(抜粋)
昨日は P. Deligne 氏の "l-adic local systems on varieties over finite fields" という講義(セミナー?講演?)がありました。
数論は敬遠してるのですが、流石にこれだけの有名人だと見物に行こうかという気になってノコノコと顔を出しに行きました。
と気の無さそうな事を言ってますが、あまり大きくない教室でやると聞いたので講演の十五分前には席取りに駆けつけた、というミーハー。案の定、その部屋でやっていた直前の講義(セミナー?)が終わった途端にドッと人が流れ込んであっと言う間に満席。外から椅子を持ってきて机の間に置いたり、床や窓の縁に腰かけたりで、休憩前の前半はおそらく70人以上、休憩後の後半も50〜60人は来ていました。

話の中身はうっかり変にまとめると専門家にイヂメラレそうな気がしますが(?)、とりあえずアブストラクトは以下の通り:

つづく
572
(1): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/04/16(火) 17:53:49.33 ID:WM/U/f3d(10/11) AAS
>>571

つづき

l-adic local systems on varieties over finite fields are arithmetically interesting, essentially independent of l, and I will give evidence beyond that given by Drinfeld in 1981 that their number (suitably defined) is given by a formula of Lefschetz type.

特に Lefschetz 型公式、と言われても Lefschetz 公式そのものを知らないので肝が分かってないのでまとめようはない。でもこのブログに書く数学の講演の記録は自分のための復習ですから恥をさらしつつ分かったポイントだけメモ(専門家の修正コメント歓迎):

位相空間上で局所系を考えればファイバーへの基本群の表現が出来る。代数多様体上でも例えば複素数値点を取ってやれば同じことは出来るが、これは超越的なので困る。そこで基本群と被覆空間の duality を使う。
代数多様体の有限被覆なら代数多様体になることが知られているので(non-trivial!)、これの被覆変換群の pro-finite 完備化を取って基本群を定義する。
ここから l-進体の代数閉包や、有理数体の適当な有限次拡大上の基本群の表現が出来る。
という話を全部引っくり返して l-進体上の局所系を定義する(?)。

ここまで来てやっと「そう言えばこういう話どっかで聞いたな」と思い出しました。
1990 年代前半(Fermat 予想が解けた解けないと言ってた頃)、数論の人と幾何の人が共形場理論〜 Langlands プログラムの周辺で盛り上がって、一緒に勉強会をやってた事があって、そこに潜り込んだ時にそういう話をしてました。
(で、基本用語が分からんので数論の先生の講演中に質問したらその先生はノケゾリ、聴衆の数論の人には爆笑された、という痛い経験も思い出してしまった。)
Deligne 先生は CFT の話はしていませんでしたが、P^1 四点の場合の例を数論と比べていました。
(引用終わり)
以上
573
(1): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/04/16(火) 18:41:49.12 ID:WM/U/f3d(11/11) AAS
>>571

関連、”黒木玄, 武部尚志”か
https://researchmap.jp/read0211604
researchmap
研究者氏名
黒木 玄

https://iopscience.iop.org/article/10.1088/0305-4470/34/11/330/meta
Wess-Zumino-Witten model on elliptic curves at the critical level
黒木玄, 武部尚志
J. Phys. A 34(11) 2403-2413 2001年4月 [査読有り]
592
(1): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/04/17(水) 10:25:05.99 ID:tyHKbws6(3/7) AAS
>>571-572
>話の中身はうっかり変にまとめると専門家にイヂメラレそうな気がしますが(?)、とりあえずアブストラクトは以下の通り:
>位相空間上で局所系を考えればファイバーへの基本群の表現が出来る。代数多様体上でも例えば複素数値点を取ってやれば同じことは出来るが、これは超越的なので困る。そこで基本群と被覆空間の duality を使う。

こういう専門でない人のお気楽なコメントは、読むと面白い
例えば、”超越的なので困る”?
多分、これ前者が可算であるのに、後者(複素数値点を取ってやれば)は”非可算になる”の意でしょうね(^^;

でもね、あまりに分かる人(分かり過ぎている人)が書いたものは、(上記みたいなところがスルーされて)
雲の上の話になってしまって、もうちょっとかみ砕いてほしいという気になる
その点で、これは非常に貴重で面白く参考になると思った(^^

(参考)
https://researchmap.jp/takebe/
researchmap
武部尚志
学位
博士 (数理科学)

プロフィール
可積分系全般(古典系 (KP, Toda hierarchies やその無分散極限)、量子系 (可解格子模型の Bethe Ansatz, 特に楕円型 R 行列で定義される XYZ 模型、8 vertex model, さらにそれらに対応する Gaudin 模型)) を研究しています。
2009 年からロシア国立大学経済高等学校数学学部(モスクワ)に移りました。

経歴
2009年
Higher School of Economics (Russia), Faculty of Mathematics Professor
2007年 - 2009年
お茶の水女子大学 大学院・人間文化創成科学研究科 准教授
1999年 - 2007年
お茶の水女子大学 理学部 助教授
1992年 - 1999年
東京大学 大学院・数理科学研究科 助手
1991年 - 1992年
東京大学理学部数学科 助手

https://www.hmv.co.jp/artist_%E6%AD%A6%E9%83%A8%E5%B0%9A%E5%BF%97_200000000630946/biography/
武部尚志 プロフィール

1964年東京都生まれ。1989年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。お茶の水女子大学理学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
『代数篇 対称性・数え上げ モスクワの数学ひろば』より
624
(1): 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/04/18(木) 15:03:06.96 ID:XvOgr312(13/15) AAS
>>571
関連追加
http://www4.math.sci.osaka-u.ac.jp/~ochiai/ss2009.html
第17回(2009年度)整数論サマースクール
「l進ガロア表現とガロア変形の整数論」
開催趣旨
Serreの研究やGrothendieckのl-進エタールコホモロジー によって幾何的な対象からガロア表現が機械的に構成され, 数論幾何学の大事な対象として研究されるようになった.
さらに,Wilesの志村-谷山予想の証明でガロア表現の変形が脚光を浴びて以来, l-進ガロア表現やその変形は重要度を増してきている.
ただ, その大事さにかかわらずガロア表現の考え方はまだまだ多くの人に 伝わっていないこともあるのではないだろうか.
本サマースクールの前半ではガロア表現の基本的な文法や価値観を整理すると 同時に,ガロア表現とその変形に関する基本的なインフラを丁寧に説明しより 多くの人にガロア表現の考え方が広まることをひとつの目的としたい.

http://www4.math.sci.osaka-u.ac.jp/~ochiai/ss2009proceeding/ss2009proceeding.html
「l進ガロア表現とガロア変形の整数論」 (2009年度)整数論サマースクール
報告集の原稿ページ

http://www4.math.sci.osaka-u.ac.jp/~ochiai/ss2009proceeding/nakamura4.pdf
p-進表現論入門. 中村 健太郎  (慶應数理)(2009年度)整数論サマースクール
Contents
1. イントロダクション. 1
2. Fontaine の p-進周期環. 2
3. 比較同型. 14
4. Cp-表現の理論 (Tate-Sen の理論):p-進表現の族に対して. 16
References 27

つづく
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