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現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む63 (1002レス)
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む63 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1553946643/
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214: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/04/06(土) 08:21:46.93 ID:l1lbk3Qf >>213 つづき 50 年代は H.Cantan and S.Eilenberg, Homological Algebra, 1956 年 が出てホモロジー代数の成立を告げ, 日本でも 中山正・服部昭『ホモロジー代数学』1957 年 が続いた。 ここでは「カテゴリー」,「函手」の語が使われている。 同じ年の 秋月康夫・鈴木通夫『高等代数学 I I 』1957 年 には,「複体,ホモロギー」の一節があるが圏には触れていない。 60 年代に「圏」を使い始めた著者らの 50 年代の著作 小松醇郎・戸田宏・中岡稔『位相幾何学』1957 年 河田敬義・竹内外史『位相幾何学』1952 年 を見ても,圏の言及はない。 さらに圏論誕生の年 1945 年まで遡っても圏に触れた本は見つからない。 こうしてみると,圏の概念が日本語の書物に登場するのは 1957 年の『ホモロジー代数学』から, 日本語の「圏」が使われ始めるのは 1966 年の『集合論入門』からのようである。(講演時『集合論入門』は見ていなかった。) つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1553946643/214
215: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/04/06(土) 08:22:08.82 ID:l1lbk3Qf >>214 つづき 圏という語の発案者は不明と講演で述べたが,後日 category に圏の訳があてられた経緯を次の記事で知った。 河田敬義,日本数学会編集数学辞典第2版,数学セミナー 1968 年 7 月号 数学辞典は同年6月に刊行された。 4年にわたる編集を率いた河田敬義が苦労談を打ち明けている。 とくにまちまちだった数学の術語の日本語訳に苦心したいう。 原文を引用する。 まず問題になったのは,外国語の述語,たとえば category という言葉が, 従来の論理学の用語とは別の意味に用いられています. これを外国語のまま ‘category’ とするか,仮名で ‘カテゴリー’ とするか,適当な訳をつけるかという3種類の選択があります. 内部でも議論をし,数学外の人々の意見ももとめました. 全体的の結論として,ローマ字綴りのままは全く採用しないこと,仮名書きは,すでに日 本語として熟しているときにだけ用いて,無暗に新しく作らないこと,結局なるべく適当な訳を作るこ とにしました.category には ‘圏’ という訳をつけました. 「‘圏’ という訳をつけました」の明示されていない主語は編集委員会であろうか。 河田敬義本人であるのかもしれない。 数学辞典の執筆陣に名を連ねる服部昭,永田雅宜,小松醇郎,中岡稔,菅原正博,松村英之らは訳語「圏」の採用を知っていて,いち早く著作に取り入れたのだろう。 (引用終り) 以上 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1553946643/215
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